機関紙「自治労府職」

 2000年1月21日号 

府労連 ・ 自治労府職    太田房江さんを推せん

地方分権は自らのライフワーク。行財政改革をしっかり行うと同時に、景気回復と雇用の創出をはかり経済復興めざします││しっかりと、そして自信に溢れた表情で語りかける太田房江さん。待望久しい、私たちの支持する知事の誕生が一層確かなものになってきた。

 1月18日、職員会館多目的ホールで大阪府知事選挙必勝・太田房江さんをはげます府労連総決起集会が開かれ、500人を超す仲間が激励に集まった。府労連・田渕執行委員長は「太田さんは通産省や岡山県副知事など長年の経験を生かして大阪府の財政再建をはじめ精いっぱい取り組みたい、と話されている。大阪府の再生は太田知事の誕生なしには語れない。府労連一致団結して必勝にむけ全力をあげる」と熱っぽく訴えた。
 「太田さんガンバレ、フウちゃんガンバレ」の声援と割れんばかりの拍手の中をにこやかに笑みを浮かべて登場した太田房江さん。紹介ビデオでは少し気取ってましたので……と前置きしながら「今、求められているのは府政への信頼回復であり、職員の皆さんの意見も聞きながら大阪府で働いてよかったと思っていただける大阪にしたい。財政再建とは何でも削ることではなく、府税収入の落ち込みが大阪の財政問題であるため、何よりも景気回復に全力をあげたい。また、参加と信頼のもとに府民の皆さんと目線を合わせ、相互信頼に支えられた府政を推進していきます。明るさ、おもろさが大阪の素晴らしいところ。女性をどんどん登用しながら大阪が西日本のリーダーとして、経済・福祉・文化・スポーツなどあらゆる分野で大阪から全世界に発信していきたい」と訴えた。

職場の声を府政に反映

 決起集会終了後に開かれた自治労府職中央委員会で永久委員長は「太田さんは立場は違うが、お互いに意見交換をキッチリ行い、その声を府政に反映していただける人でもあり、胸を張って推薦できる。混戦模様を呈する今回の知事選挙であるが、自治労府職としても組織をあげて太田さんの必勝に全力を期したい」と熱っぽく訴えるとともに、選挙闘争方針は全会一致で確認された。

府庁前で第一声   職員とともに府政再建

1月20日、寒風の中、昼休みの府庁正面玄関前には知事選に立候補した太田房江さんの第一声を聞こうと多くの職員が詰めかけた。
 府労連田渕委員長から紹介され街宣車の上に立った太田さんは「10年間、東京、岡山を行き来するなかで、内からも外からも大阪の姿を見つめてきた。府が抱える課題は山積しているが、しっかりした府政、しっかりした大阪経済、やさしい街大阪づくりのため、25年の行政経験と大阪への思いをぶつけ、職員の皆さんとともに仕事を進めたい。あたたかいご支援を」と力強く訴えた。

人事制度で学習会   撤回求め取組強化

自治労府職は1月20日、「新たな人事制度について」の学習会を開いた。府労連として公務職場・学校現場にはなじまない「成績主義」導入反対の立場を採算申し入れていること、今回の新制度は給与などへの反映を前提とすることが明らかなこと、などを再確認し、新制度案の撤回に向けた強い取り組みを今後も強めていくことを確認した。


全国初の女性知事を
太田さん 府労連の役割に敬意表し

府政の再生と大阪の元気を取り戻すため、連合大阪、関経連が設立した「21世紀大阪がんばろう会」は、前通産省消費者行政担当審議官の太田房江さんに知事選出馬の要請を行い、太田さんは1月10日、出馬を表明した。
 府労連は出馬表明直後に三役と各単組委員長で太田さんと会談。府労連が求める府政運営を訴え、太田さんも「府労連の役割に敬意を表し、働く人の街・大阪の発展のため、良き労使慣行のうえに府政の発展と再生、財政再建に努めたい」と決意を語った。府労連は1月11日の執行委員会で推薦を決定し、18日には大阪府知事選挙必勝・太田房江さんをはげます総決起集会を開き、知事選勝利に向け全力で取り組むことを確認した。
 自治労府職も1月11日の執行委員会で太田さんの推薦を決定。13日の支部代表者会議、18日の中央委員会で組織をあげて知事選必勝に向け取り組んでいくことを全会一致で決定した。
 13日、アウィーナ大阪で開いた自治労府職旗びらきには、太田さんも駆けつけ自治労府職とともに府政を推進していくことを表明。また、各テーブルに足を運び、知事選への支援と協力を訴え、各支部組合員も気さくな人柄の太田さんへの期待を高めた。

組織強化で運動飛躍   支部超えた交流など進め
青年部大会

生活と労働条件の向上はもちろん、平和で安心して生活できる社会を求め、青年部全員が一体となって突き進んでいこう。
 青年部は1月18日、エルおおさかで第44回定期大会を開き、2000年度の運動方針を確立した。
 向井青年部長は「昨年は私たちにとって、賃金合理化や国費職員の国一元化など本当に厳しい1年だった。生活と労働条件を守るために組織を強め青年部運動を飛躍させよう」と力強く訴えた。
 方針では前年度発足した青年部本庁ブロック会議のような支部を超えた活動拠点づくりなどを紹介し、さらなる組織強化や職場訪問を通じた意見交換、賃金・労働条件にかかる学習会の開催、スキー、ボウリング、スポーツフェスタなどのレク活動での交流など、より活発な青年部運動を進めることが提案された。
 討論では、社会保険支部から「国一元化という残念な結果になったが、職場からの積極的な運動で附則252条などの修正を勝ち取り、新たな身分移管闘争で地方移管実現に向けて運動を強める」、労働、税務支部からは国費職場の国への移行、府税事務所の統廃合などで「組織にとって重大な課題。青年部本庁ブロック会議などの支部を超えた活動の場を広げるなど組織を強める運動を進め、新規採用者拡大を求める取り組みと、組合加入拡大など積極的な取り組みが必要」、建設支部からは「青年部員を中心に身近な話題で学習会を開くなど支部青年部活動の活性化に向け取り組んでいる。本部青年部のさらなる協力を」などの活発な意見が出された。
 執行部は「各支部、職場の活性化は新採、若年層の存在であり、青年部の役割が重要になっている。ユース部などの慎重な議論も含め組織の活性化に向けた議論、活動を広げていく」と答弁し、運動方針は全会一致で決めた。
 大会で選出された2000年度常任委員、選挙管理委員は次のとおり。
【常任委員】
 松田茂(税務)、紺谷公二(社会保険)、池口忠史(労働)、寺田克彦(中宮病院)、裏野真也(総務)、村田一(建設)、山崎健史(福祉)、上杉幸秀(直属)
【選挙管理委員】
 南側聡(税務)、福永龍一(社会保険)、小川晋(労働)、津田誠(福祉)

要員確保の具体策求め・臨時的任用制度 当局努力を約束

自治労府職は1月19日、制度導入後、その人員について困難な状況が続いている『臨時的任用看護婦』問題で、病院管理室と折衝を行なった。
 病院管理室は1月18日現在の人員確保状況について『5病院で年間を通じて平均2・9人の採用不足』と説明。制度運用が相当困難であることが明らかになった。
 自治労府職は『臨時的任用制度』の人員確保が不十分な事態を厳しく指摘し、要員確保の具体策を示すよう求め、あわせて各病院の『年度当初配置人員』についての確保を強く求めた。
 病院管理室として臨時的任用の確保について、採用試験不合格者・補欠合格者への制度説明の配布をはじめ、府の広報媒体の積極的な活用、ナースセンター・ハローワークへの登録要請などを検討・実施することを示し、今後も確保に向けてあらゆる努力をすること、また『年度当初配置人員』についても「取り巻く環境は厳しいものがあるが最大限努力する」と約束した。
 自治労府職は、制度導入により厳しい労働環境となっている病院・看護職場の実態を訴え、具体的な課題を前進させる取り組みを今後とも強めていく。