機関紙「自治労府職」
2000年4月21日号
公務員連絡会
調手見直しに具体的意見
誠意ある回答求め取り組み強める
調整手当見直し問題は、3月30日の公務員連絡会と人事院の交渉で、人事院が「見直し基準を再検討する」として、4月下旬の見直し地域名提示をひかえて新たな局面を迎えた。
同日の交渉で、見直し基準(案)の再検討にあたって人事院から意見を求められていた公務員連絡会賃金専門委員会は4月11日、次のとおり意見を提出した。
(1)現在の本指定地域で指定基準(民間賃金101・5以上、かつ物価または生計費101・5以上)を満たさない地域がある場合、その地域のうち、いずれかの指数が101・5以上の地域は引き続き支給指定地域(暫定)にすること、(2)現在の暫定地域で基準を満たさない地域がある場合、その地域のうち、いずれかの指数が「103以上」の地域は引き続き支給指定地域(暫定的指定延長)にすること、(3)前記(1)・(2)の基準を満たさない地域でも、@人事管理上の重要な位置を占める地域、A地域経済に大きな影響をもつ地域、B大都市と経済・生活圏が一体の地域、は総合的観点から引き続き指定地域にすること。なお、92年見直しの経過措置期間中の地域は今回見直しの対象にしないこと、支給区分の見直しも人事管理や地域経済に大きな影響を及ぼす地域は現行どおりとすること、(4)今回の見直し該当地域は、当該地域の公務員の生活に最大限配慮し、89・92年の見直し例に従い激変緩和の経過措置をとること、などで4月下旬までの誠意ある回答を求めた。
意見に対する検討状況提示 人事院
11日に示した公務員連絡会の意見に対し、人事院は18日、その検討状況を次のとおり示した。
指定基準の基本的考え方は変えられないと強調したうえで、(1)指定基準を満たさない本指定地域で、いずれかの指数が101・5以上ある場合、指定すべきとの点は89年見直しの経過からさらに検討、(2)現在の暫定地域は89年見直しから10年以上特例的に支給を認めている経過から、「103以上」の基準で支給を継続することは困難。暫定指定は解消したいが、なお、支給地域とするところも必要。その際、民賃を考慮しない指数「103」の考え方では割り切れない、(3)92年見直しに伴う経過措置地域は、公務員連絡会の要望もありなお検討、(4)今回、見直し該当地域の経過措置は設ける必要があると考えるが、前回と同様の9年間は長いと考える。この間の公務を取り巻く状況から念頭に置かざるを得ない、(5)本指定地域のうち10%・6%支給地域は、各指数について1段下の基準(10%は6%、6%は3%の基準)を満たせば、現行の支給率は見直さないこととしたい、など、現状の考えを述べるに止まり、見直し地域名とあわせ4月下旬までに検討結果を示したいとした。
公務員連絡会は17日に「調整手当対策委員会」を発足、24日には同委員会と人事院が交渉を行い、連絡会意見に対する回答と見直し地域名が示される予定。
6月中旬の決着に向けて調整手当に対する取り組みは、いよいよヤマ場にさしかかっている。
中央・地方一体となった取り組みに、府労連・自治労府職も職員の生活を守るため、積極的に参加し取り組みを強めていく。
沖縄平和行進に代表派遣
目と耳と肌で感じる行動の成功にカンパを
平和な沖縄を取り戻す行動
「核も基地もない平和な島―沖縄」の実現をめざして闘い続ける県民との連帯を強め、日米安保条約の見直し、日米地位協定の改定、軍事基地の縮小・撤去にむけた大衆的な運動を職場・地域から強めよう││
今年も反戦・反基地運動のうねりを大きく広げるため、5月10日から15日にかけて第23回沖縄平和行進が取り組まれる。
自治労府職は、自らの目と耳と肌で感じる行動に各支部からの代表派遣を行い積極的に参加していく。
また、平和行進の成功と職場・地域での平和運動強化のため、組合員の皆さんにカンパの協力を訴え、積極的な支援をお願いする。
【平和・連帯カンパ】
1、目標額
組合員1人につき「コーヒー一杯分(300円程度)」
2、締め切り
5月9日(火)(カンパ袋は各支部に配布済)
【平和行進にむけて】
自治労は地方自治の確立・拡大、反戦・平和を求める立場で沖縄県民のたたかいを支持してきた。
沖縄の米軍基地は、戦後の米軍占領下で地主の同意も得ず「銃剣とブルドーザー」による人権無視の強制接収で建設された。米兵による少女暴行事件などの数々の事件・事故、基地の騒音被害や環境破壊などはこの間、県民に計り知れない被害をもたらしてきた。
96年、沖縄県民は大田知事の代理署名拒否の姿勢や県民投票の成功などで、基地縮小・撤去にむけた取り組みの大きなうねりを巻き起こした。
一方で、日米特別合同委員会(SACO)がまとめた最終報告により、基地の県内移設で機能の再編・強化と固定化が進められている。特に、普天間基地返還に伴う名護市への代替基地建設は、市民投票による住民の意思を踏みにじり、サミット開催や経済振興策を全面に打ち出すことで、住民の間に分断を持ち込みながら進められている。
昨年の第145国会では「周辺事態措置法」などの「ガイドライン関連法」や「国旗・国歌法」・「通信傍受法」を矢継ぎ早に成立させるなど、危険な動きが強まっている。沖縄県民と連帯し、このような政府の動きに明確に反対する大きな取り組みが年々、重要になっている。
スポーツレジャー みんなで集えばなお楽しい
職場環境労働条件 つくっていくのが労働組合
仕事も遊びも 楽しくないとはじまらない
自治労府職に加入しよう
仕事も遊びも楽しくないとはじまらない。みんなで力を合わせて、働きがいのある職場、明るく幸せに暮らすための環境をつくるのが労働組合。
自治労府職は仕事にプライベートに全力投球の職員の皆さんを応援します。
第71回大阪地方メーデー
■5月1日(月)午前9時45分集合
■大阪城公園・太陽の広場
※自治労は舞台に向かって、中央前方
◎自治労府職「年金相談コーナー」出店
ニッポンの世直し、くらしの元気総行動に起ちあがろう
情報
連休の予定にアート鑑賞はいかが
アートが好き開催中の展覧会
万博開封―タイムカプセルEXPO’70と大阪万博」▼期間/5月28日(日)まで▼会場/大阪市立博物館(地下鉄谷町線・中央線「谷町4丁目」下車、大阪城公園内)▼開館時間/午前9時半〜午後5時(入館は4時半まで、月曜日休館)▼入場料/一般600円、高大学生350円▼TEL06―6941―7177
「リーバイスジーンズヒストリー展」▼期間/3月23日(木)〜5月28日(日)▼会場/神戸ファッション美術館(JR「住吉」駅・阪神「魚崎」駅乗り換え六甲ライナー「アイランドセンター」駅下車南東すぐ)▼開館時間/午前11時〜午後6時、金曜日のみ8時閉館(入館は閉館の30分前まで・水曜日休館、ただし5月3日は会館)▼入場料/一般1000円、小中高校生、65歳以上700円▼TEL078―858―0050
「日蘭交流400周年記念特別展覧会―フェルメールとその時代」▼期間/4月4日(火)〜7月2日(日)▼会場/大阪市立美術館(地下鉄・JR「天王寺」駅、近鉄「あべの橋」駅下車、天王寺公園内)▼開館時間/午前9時半〜午後5時(入館は4時半まで・月曜日休館)▼入場料/一般1500円、高大学生1200円、中学生以下無料▼TEL06―6771―4847
ヨハネス・フェルメール
「天秤を持つ女」 一六六四年頃
米国・ワシントンナショナルギャラリー
Widener Collection (C)1999 Board of Trustees, National Gallery of Art, Washington
作品募集
自治労各種コンクール
第18回自治労文芸賞
■種目
「短編小説」「紀行文」「ルポルタージュ」
「詩」「短歌」「俳句」「川柳」など形式は自由
■原稿
「短編小説」「紀行文」「ルポルタージュ」「生活関連文」は400字詰め原稿用紙50枚以内、「詩」は100行以内、「短歌」「俳句」「川柳」は10〜30首(句)の間で、必ず原稿用紙を使用のこと(ワープロの場合も20字×20行で1枚とすること)
■審査委員
〈小説・ルポの部〉立松和平、小沢信男、鎌田慧、増田みず子の各氏
〈詩の部〉長谷川龍生氏
〈短歌・俳句・川柳の部〉小沢信男、馬場あき子、片柳哲郎の各氏
■賞金
〈小説〉入選1点30万円、佳作3点各5万円
〈ルポなどの部〉
入選1点15万円、佳作3点各3万円
〈詩・短歌・俳句・川柳〉
入選1点5万円、佳作3点各3万円
第19回写真コンクール
■テーマ 「自由課題」「職場の作業風景」
■作品の規格
キャビネット版から4つ切りで1人3点まで(カラー・白黒どちらでも可、組写真は1点に数える)。応募写真は、タイトルのほか、作品にまつわるエピソードを記入のこと。
■審査委員
鈴木邦広氏(プロカメラマン)
■賞金
特選1点15万円、入選1点5万円、佳作3点各3万円、努力賞若干人各1万円、特別賞記念品
2000まんが大笑
■テーマ 「扉(ドア)」
■部門
新作部門と既発表部門(機関紙誌に掲載のもので98年6月以降のもの)
■審査委員 佐々木ケン氏
■笑(賞)金
大笑1点笑金10万円、アイデア笑・うまいで笑各3点笑金3万円、もう少し笑・報道出版笑など各3点笑金2万円
◆ ◆ ◆
応募資格 組合員、家族、退職者
締め切り 各コンクールとも5月末日とする(5月31日消印有効)
応募先 〒102―8464
東京都千代田区六番町1 自治労報道出版局「………」コンクール係まで
TEL03-3263-0273
応募上の注意 応募者は必ず、応募票を添付し応募のこと