機関紙「自治労府職」

 2000年6月11日号

 

自治労府職・自治研活動
府財政でオープン学習会「専門的な視点で府の現状を分析」 澤井(奈良女子大)

自治労府職の2000年度自治研活動は4つの小委員会を中心に進められている。その内「府行政と府民の新しい関係構築」を課題とする第1小委員会では、行政評価システム、ビッグプロジェクト、財源対策(外形標準課税、独自財源)などを検討テーマにしている。
 府財政の認識高め
 他の小委員会の課題を含め、どのテーマについても大阪府財政の現状について共通の認識をもつため、5月31日夜、奈良女子大の澤井勝さんを招いてオープン学習会を開いた。
 オープン学習会は他の委員会メンバーはもちろんのこと、職場の関心ある人からテーマによってはNGO、市民にも参加してもらおうという設定。
 澤井さんは大阪府の財政再建プログラム案が策定された頃にも府労連主催の学習会などで講師をされており、大阪府はいわばなじみの自治体。自ら作成された詳しい図表を駆使して、「財政再建緊急期間」2年目の大阪府財政を分かりやすく(難しいところもあったが)分析された。
 大阪府財政の絶対評価(どの程度危ないか)と相対評価(類似自治体はどうなっているか)の両方を聞くことができ、充実した学習会となった。

衆議院総選挙25日投票

衆議院は6月2日に解散し、13日告示、25日投票で総選挙が行われる。
 自民党を中心とする連立与党は、年金制度の改悪などで国民生活に大きな不安をもたらしたばかりか、通信傍受法など民主主義の根幹にかかわる重要法案も十分な議論をしないまま、数の暴挙で強行した。
 国民生活を無視し、民主主義をないがしろにする自民党政治の継続を許すのか、資格と資質を欠く人に日本の舵取りをゆだねて良いのか、この総選挙は21世紀の日本の進路を決定する重要な選挙になる。
 自治労府職は、大阪5区(此花・西淀川・淀川・東淀川区)に立候補予定の自治労組織内候補の稲見哲男さんと各小選挙区での推薦候補者の必勝、民主党の躍進に向けて総力をあげる。

稲見哲男予定候補が決意
事務所開きに支持者ら500人

5月29日、淀川区十三で総選挙に臨む稲見さんの事務所開きが行われた。
 いなみ哲男総合選対本部長の西川徳男大阪府議会議員の必勝に向けた訴えや、支持者などからの激励を受けてあいさつした稲見さんは「景気低迷や雇用不安、高齢者を中心とした将来への生活不安に、政治家1人ひとりが、政党が真っ正面から答えきれるかを問う選挙だ。景気・雇用不安の回復と生活不安の解消をめざす政策の大転換が必要だが一部の利権や既得権益に握られた、税金を食い散らす人たちに政治を任せていては実現不可能だ。自公保政権に真っ向から対抗する野党第一党の民主党が政権交代しない限り実現しない」と力強く語り支援を訴えた。

 

沖縄平和行進
基地ある故の不安とリスク背負った生活できますか?
第2回 参加者の声・黒田真史

今回2度目の参加となった沖縄平和行進、出発前に事情を知らない友人に「今度沖縄行ってくる」と話をしたところ、「ええなぁ」と言う返事が返ってきました。それほど、沖縄には「リゾート地」としてのイメージが定着しているということでしょう。
 それでも「歩いて知る沖縄」の言葉どおり、普通に旅行しているだけでは、決して見ることのできない沖縄の姿を今回も自分の目で見ることで「このままでいいのだろうか」という思いを持って帰ってきたように思います。
 たとえば、行進中、沿道から「がんばって」とか「ありがとう」と、声をかけてくれる人が大勢います。それだけ、基地問題が日常生活を脅かす問題だからこそ、シュプレヒコールを挙げ通り過ぎる、500〜1000人もの、見方によれば近所迷惑な一団に対してこの言葉が出るのではないでしょうか。
 また今回、2カ所の役場で休憩を取ることがありました。この両方の役場は米軍基地の敷地内にあります。基地が返還されたとき、新たな街の発展の中心となるように、また、その返還のシンボルとして庁舎を建てたとのことです。
 同じ自治体に働く者として、自分の基地問題に対する認識を考えさせられました。「基地ないから関係ないで」そうでしょうか。自分の立場に置き換えて考えてみてください。
 ガイドライン関連法が成立した今、関西空港が、大阪空港が、大阪港が、軍事基地として使用される可能性がないわけではなく、その時に自治体職員は『協力』という名のもと、その場に駆り出されることもあり得るわけです。もしそうなった時、自分は確固として反対の立場を表明できるか? この人たちのようにNOといえるか? 考えさせられました。
 言うまでもなく沖縄にも日本にも軍事基地は不要です。空にはいつ落ちてくるかも分からない軍用機が飛び交い、その轟音の中で生活する。海には何が積んであるかも分からない軍用艦が浮かぶ。すべての米兵を非難するわけではありませんが、米兵による事件もあとを絶たない。こんな不安とリスクを背負った中で、平和で安心して生活ができると思いますか?
 基地問題は今すぐ解決されるものではありません。また、よく「温度差」と表現される基地問題に対する個々の認識の差も存在しています。それでも、この平和行進で最終日には約6000人の参加者が「基地はいらない」という強い思いのもと歩き通しました。
 今回参加して、考えさせられたこと、強く感じたことを今後の運動につなげていきたいと思います。

 

自治労大阪府本部・第8回囲碁・将棋大会
囲碁 自治労府職団体準優勝
個人でも川添さんが優勝・地連大会へ

小雨が降る5月27日、大阪市内で開かれた自治労大阪府本部第8回囲碁・将棋大会は、府内各単組の腕自慢が集まり、熱戦を繰り広げた。
 自治労府職からも単組大会の上位入賞者を中心に11人を派遣した。
 囲碁・将棋の部で各クラス(A=3段以上、B=初・2段、C=級位者)に分かれて対戦し、個人・団体で順位を競い合った。また、投了後は互いの手合と局面を振り返りながら、談笑するなど交流も深まった。
 自治労府職は囲碁の部(団体)で準優勝の好成績を収め、個人でも中宮病院支部の川添さんが見事、優勝し9月に開かれる自治労近畿地連大会への切符を手にした。
 主な成績は次のとおり。参加者のみなさん、ごくろうさまでした。
 囲碁の部
【Aクラス】
優勝 川添峰広(中宮病院)
6位 梶 俊信(税務)
【Bクラス】
5位 赤阪 巌(税務)
 将棋の部
【Cクラス】
5位 垣内義則(中宮病院)