機関紙「自治労府職」
2001年12月11日号
公務員制度改革ヤマ場で連合官公部門全国統一行動
「大綱」策定の延期求める
石原大臣、対策本部との交渉
労働基本権の考え方示さず
政府の「公務員制度改革大綱」の策定が大詰めを迎えるなか、連合官公部門連絡会は12月7日に労働基本権の確立と民主的な公務員制度改革を求めて全国統一行動を行った。自治労府職も闘争指令に基づく時間外の職場集会や、ビラ配布に取り組んだ。また、東京で開かれた連合と共催の中央集会にも参加し、国会請願デモなどで民主的な公務員制度改革に向けた取り組みを強めた。
午後6時からの集会には全国から5000人の仲間が参加。同日、午前の石原行革担当大臣との交渉でも労働基本権にかかる政府の見解が示されなかったことから、基調報告では今後の取り組みとして、@労働基本権が現状のまま、交渉・協議による合意なき「大綱」策定には、総力をあげ断固として反対する、A年内の大綱決定の延期を求め、政府が強行した場合には抗議集会をはじめ、ILOへの提訴など強い決意で運動に取り組む、などが提起され確認された。
また、寒風のなかの国会・自民党本部へのデモ行進では、「交渉・合意なき一方的な大綱策定反対」「民主的な公務員制度確立」などのシュプレヒコールを永田町に響き渡らせた。
石原大臣に強く抗議
石原大臣は交渉で、労働基本権についての結論に至っていない、としながら20日頃に「大綱」の策定を想定していると言明したことから、連合官公部門連絡会・対策本部は、次のような抗議を行うとともに、誠意ある交渉・協議で『大綱』を取りまとめるタイムリミットは過ぎており、12月中の策定は延期するよう強く申し入れた。
@労働基本権での自民党行革推進本部と、われわれの意見交換では同党の考え方が示されている。大臣が検討中とすることに納得できない、A「新人事制度の原案」の交渉・協議も基本権、賃金・労働条件決定制度のあり方が示されなければできない状況。20日頃「政府決定」との姿勢は「まず人事・給与制度を設計しそれが労働基本権制約に抵触するか否か検討する」とした政府の主張にもそぐわない。
一連の不祥事問題で臨時の中央委員会
自治労
再生委員会設置を決定
自治労中央本部は12月6日、臨時の中央委員会を開き、一連の不祥事に関するこの間の真相究明委員会の調査で解明された事実を報告するとともに、自治労の組織と運動を再生するため、「自治労再生委員会」を設置することを決めた。討議では、31県本部から発言があり、@今回の事態を厳しく追及すること、特に39億円の債務の原因とその使途、弁済方法、A外部チェック体制の確立と情報開示、B中央本部と地方本部の役割のあり方、C本部役職員の責任問題、D再生委員会の役割とスケジュールなどについての意見と要望の発言が相次いだ。今後、1月中頃に再生プログラム案を示し、組合員討議に付した上で、臨時大会で決定することを確認した。
大原委員長あいさつ
公正で透明な組織への再生を決意
あいさつした大原委員長は、「組合員の皆さんはもとより市民・国民の労働運動、自治労運動への信頼と名誉を大きく損なう事態となったことに心からお詫びする。また、捜査の進行などもあり、組合員への情報提供が遅れていることについても深くお詫びする。まだ未解明の部分はあるが、引き続き徹底究明を進めていきたい。そして、刑事事件としての責任にとどまらず、本部運営全般についてそのあり方を厳しく問い直し、1月の臨時大会で、違法・不適切行為を起こした者に対する法的・組織的対処を行うことと本部役職員の責任について明確にしたい。組合員の利益と権利を守り、社会正義を追求すべき自治労が、なぜその目的から逸脱するようなことを起こしてしまった原因については、第1には、法令を遵守し社会の常識に沿った自律性の欠如、第2には、ガラス張りの会計システムへの転換など古い体質からの脱皮ができていなかったこと、第3には、人材養成・人事政策など組織体制・マネジメントが極めて不十分であったこと、などの問題があった。以上の構造的欠陥の解決の上にこそ自治労再生がある。組合費の使途に対する組合員の皆さんの大きな不信について深く自覚し、直ちにできること、やらなければならないことを速やかに実践していく。一連の事態を契機に真の自己改革を成し遂げ、公正で透明な組織に生まれ変わり、新時代にふさわしい、はつらつとした自治労運動を作り上げていくので、皆さんのご協力をお願いしたい」と決意を述べた。
1月
再生プログラム(案)示し臨時大会で決定
運転再開をもくろむ核燃機構にもんじゅ廃炉を要請
敦賀で全国集会
高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム火災事故から6年目にあたる12月8日、廃炉を求める集会がもんじゅに隣接する白木海岸で行われた。全国から約750人が駆けつけ、自治労府職からも代表が参加した。
プルトニウムを燃料に使う実験炉であるもんじゅは、開発費が1兆円を超えている。また、事故後は運転を停止しているが配管中のナトリウムが固まらないよう電熱で加熱しており、この電気代だけで年間100億円かかっている。
集会では、高速増殖炉の開発が海外で断念され、国の原子力長期計画でも位置付けが後退したにもかかわらず、もんじゅの運転再開が狙われていることの不当性が訴えられた。
また、実験炉「常陽」で10月31日に起きた火災は、空気と触れると発火するナトリウムを拭き取ったペーパーをごみ箱に捨てたことが原因であったことから、核燃機構のずさんな管理を糾弾する報告も行われた。
「国費を無駄にするもんじゅを廃炉に」としたアピール文を採択した後、全員でもんじゅ入り口前まで移動。廃炉を求める要請書を核燃機構に手渡した。
午後からは、敦賀市街で集会があり、元阪大講師の久米三四郎氏が講演し、もんじゅの設置許可取り消しを求めた裁判で安全委員会委員長が「今なら許可が出ない」と証言したにもかかわらず、敗訴した裁判の控訴審への支援を訴えた。
集会後は、会場からJR敦賀駅までデモ行進が行われ、寒いなか集まった参加者はもんじゅ廃炉をアピールした。
ボーナスは
スーパー定期
スーパー定期300
スーパー定期の預入期間は3か月以上10年以内、預入額は300万円未満のお手軽プラン。スーパー定期300の預入期間は1か月以上10年以内。300万円以上の預入はスーパー定期300でお得。
ハイパーΣ定期
預入期間は最長10年。利息が利息を生む半年複利。
6か月たてば、いつでもお引き出し(1万円以上)自由。
預入期間に応じて金利がステップアップ。
ワイド定期
(期日指定定期)
1年福利でワイドに増える。預入期間は最長3年。預入額300万円未満。1年過ぎれば一部お引き出しができるお気軽プラン。
青年部
あっせん
ウマいさいぼしはいかが
締切12月18日
配達12月25日
毎年恒例、青年部があっせんする『さいぼし』は、いかが。年末・年始の宴席などのあてに最適。ご家族・友人の集いの場に、ぜひご購入下さい。
【申込方法】
各単組・支部・職場に配布済の注文書に必要事項を記入のうえ、各単組・支部の役員を通じて、FAX・てい送・直接持参などで本部青年部まで(FAX06―6945―1315)。
【あっせん価格】
1キログラム 4200円
500グラム 2200円
100グラム 450円
※1キロ、500グラムはブロック肉、100グラムはカット肉
【代金支払】
注文書持参の場合は代金を添えて。振り込みの場合は次の口座に振り込んでください(大和銀行大手支店普通4726816、名義は自治労府職青年部)。
【申込締切】
12月18日(火)
【配達日】
12月25日(火)
【問い合せ先】
自治労府職青年部(06―6945―4056)
食べ方はいろいろ
生のまま、薄くスライスしてショウガ醤油で食べるのが定番。マヨネーズやカラシ醤油でもOK。表面をあぶれば、香ばしさが増し、生とは違った味が楽しめる。
「さいぼし」とは
馬肉を桜のチップなどでくん製にしたもので、柔らかい仕上がりと豊かな香りで美味。工場から直接、職場に配達するので新鮮。
本紹介
真のボランティアの意味
18年にわたる医療活動
筑摩書房、本体1,100円
アフガニスタンの診療所から中村 哲 著
昨年、中央アジアを襲った大干ばつはWHO(世界保健機構)によればアフガニスタン国内で1200万人が被災し、飢餓に瀕する人が400万人(その内、100万人が餓死寸前にある)の被害を出したという。その状態は、まったく改善されていない。
しかも、この国は20年間そしていまも戦禍の中にある。1979年、ソ連はアフガニスタンに侵攻した。共産党政権擁護のためである。アメリカとソ連の代理戦争が始まり、10万人のソ連兵が投入され、ジェノサイド(皆殺し)作戦が展開されたがソ連は敗走した。内戦はやむことなく泥沼の戦いに、国土は破壊され600万人が難民と化した。
このソ連軍の介入について中村医師は「あまりに遠い日本には、ついにこの状況は伝えられることがなかった。ベトナム反戦で沸いた日本の平和勢力も『アフガニスタン』については一般に無関心だった。………200万人近い死者を出した戦争が、正確に伝えられなかった事実をわれわれは知るべきである」と述べている。
ソ連の侵攻が続いている1984年から、中村哲医師のアフガニスタンでの「らい(ハンセン病)根絶計画」は本格的に始まった。(パキスタン・アフガニスタン国境周辺ペシャワールで活動を始めた中村医師を支援するのが、ペシャワール会)らいセンターを充実させるための悪戦苦闘が続いた。その視点の他国の医師たちとの違いは「自分もまた、患者たちとともにうろたえ汚泥にまみれて生きてゆく、ただのいやしい人間の1人にすぎなかった」と患者たち交流から学んだことに集約される。
100%近い患者が貧困にあえぎ薬代も治療代も出せるわけがなかった。中村哲医師はペシャワール会の代表として、そのスタッフと共働しつつ日本からカンパを募り現地に送金している。また、アフガニスタンの民が生き延びていくために、荒れた土地に井戸を掘っている。1000個の井戸を目標にし、600ほど掘り進んだ中で、今回のアメリカによる空爆が始まった。空爆を避けながら、現地ではその作業が今も続いている。
この本から学ぶことは多いだろう。イスラム教のこと、アフガニスタンの政治と民衆の生の姿、ボランティアの真の意味、そして何よりも18年近くにわたり、アフガニスタンで医療活動を続けている中村哲医師の情熱は驚異的だ。この本に登場した様々な人たち、どうぞ生き延びてほしい。そして廃墟になった土に緑を復活させて欲しい。と願わずにはおれない。
自治労府職中央地区評本庁ブロック後援
パラマウント靴の展示・販売
12月13日(木)〜14日(金)
職員会館分館2F会議室
男性用アドラーモンク
女性用チャッカーブーツ
オーダーメードインソールも販売
足の疲れを抑え、快適な歩行を促すだけでなく、足にフィットすることで、イボ・タコ・魚の目などの症状を防ぐ。土踏まずのアーチをしっかりキープすることで骨の変形、外反母趾も予防する。
足の健康守ります
販売・展示
パラマウント関西総代理店
(有)共立事業センター