機関紙「自治労府職」
2001年6月21日号
府労連夏季闘争
一時金2.05月分6月29日支給
重点申し入れの到達点を確認
新行財政計画(素案)への対策に重点
府労連は6月4日の太田知事との第1回団体交渉以降、折衝・交渉を積み重ねた。夏季闘争ヤマ場と設定した15日午前、人事室長と第3回の団体交渉を行ったが、人事室長は「危機的な財政状況のなか諸般の情勢は極めて厳しく、要求内容の検討にあたってはことのほか苦慮」と答え、一時金の条例分2・05カ月の支給を明言しない極めて厳しい回答となった。
この交渉では府労連の強い主張に対して、障害のある職員のマイカーによる出張取り扱いの制度化や、服喪休暇の起算日の改善など前進した課題もあった。一方、一時金などの要求に対する明確な回答を求めるため、清水委員長が「本日中の前進回答を求め、総務部長に対して重点要求事項を申し入れる」として交渉を終えた(重点事項は別掲)。
府労連の強い申し入れで、同日午後7時から総務部長との団体交渉を行い、総務部長からは「府労連からの強い要求を踏まえ」として、重点事項に対する前進回答が示された。府労連はただちに三役会議・闘争委員会、20日の中央委員会で回答の評価と妥結を確認した。
府労連は今後、当局がまとめる新行財政計画素案など労働条件に関わる重要な課題への対策を、引き続き強めていくこととした。
総務部長への重点申し入れ事項
1 労使慣行を厳守すること。
2 大阪府行財政計画(素案)について十分な協議を行うこと。
3 夏期手当を条例どおり6月29日に支給すること。
4 定期昇給・特別昇給停止の早期復元のための協議を行うこと。
5 介護欠勤制度の改善を行うこと。
6 旧姓使用の制度整備を行うこと。
7 新再任用制度の運用について十分な協議を行うこと。
8 非常勤特別嘱託員等の待遇を改善すること。
9 その他
1日の勤務時間の短縮、時間外勤務の縮減、男性職員の育児休業取得促進、昇任・昇格制度の改善、特殊勤務手当及び教員特殊業務手当の改善など、これまでの事務折衝・交渉を踏まえ、早期に改善すべき課題について誠意を持って検討し、協議すること。
公務員制度改革
「提言」反映の基本設計に
中央集会・石原大臣交渉で組合員の声訴え
ILO(国際労働機構)でも労使合意を指摘
公務員制度改革の「基本設計」を6月末に取りまとめるとする政府・行政改革推進事務局の動きに対し、連合官公部門連絡会は14日、第2次中央行動・全国統一行動に取り組み、この間に集約した組合員160万人の緊急署名や全国の各職場集会などを背景に石原行革担当大臣と交渉。「基本設計」の「交渉・協議と合意」に基づくとりまとめを強く申し入れた。
また、連合と共催で開かれた中央集会には、雨のなか全国から5000人の組合員が日比谷公園大音楽堂に結集。行動目標の、@国際労働基準に基づく労働基本権の全面的確立、A連合「基本要求」・連合官公部門「提言」の実現、B交渉・合意なしの「基本設計」反対、などを意思統一し、各政党への要請行動も取り組まれた。公務員連絡会も同日、連合官公連の前段で中央集会を開き4000人が参加。国会請願デモで、霞ヶ関に「交渉・合意なき基本設計反対」「労働基本権を確立しよう」「民主的な公務員制度確立」のシュプレヒコールを轟かせた。
署名・集会背景に労使合意を強調
石原大臣との交渉で連絡会は、@「基本設計」取りまとめは連合官公部門の「提言」に基づいた十分な交渉・協議を行い合意すること、A国際労働基準に基づき労働基本権を全面的に確立し、団体交渉による賃金・労働条件決定制度の確立と労使協議制度の法制化を行うこと、B国民本位の中立・公正で透明な行政や分権的で参加型の行政システムへ転換するため「キャリア制度廃止」や「天下り」全面禁止など民主的な公務員制度を確立すること、などの実現を求めた。
石原大臣は「6月末に基本設計を取りまとめるべく作業中、案はなるべく早く皆さんに示し意見を伺いたい。いずれにせよ、今後の改革を進めるうえで職員団体と幅広く交渉・協議しつつ制度の内容を検討したい」と見解を表明した。
対策本部は、公務員制度をとりまく問題がジュネーブで開会中のILO総会でも取り上げられ、審査の結果「日本政府に対話促進を強く求める」との議長見解が示されたこと、これをうけ日本政府が表明した「今後は職員団体と誠実に交渉・協議しつつ制度内容の検討を行う」との公式見解は「国際的公約となった」したうえで、「基本設計」取りまとめと制度の具体的設計は交渉で成案を得るとの立場を明確にすることも求め、石原大臣は26日に交渉する意向を示した。
連合大阪官公労連
公務員制度改革で知事に要請
地方の主体的な対応を訴え
連合大阪官公労組連絡会は6月18日、『公務員制度改革』に関する要請書を府の梶本副知事に提出、次のような太田知事への要請を行った。
@「国家公務員制度の抜本的な見直しに準じた見直し」というような国による一律、画一的な公務員制度の押しつけではなく、地域住民のニーズにきめ細かく対応できる地方公務員制度の確立が必要、A公務における労働基本権の回復を前提とする国際労働基準を満たした、近代的で対等・平等な労使関係の構築は、地方行政制度の発展にも寄与するもので、関係機関への意見反映を求める、と大阪府の主体的対応を求めた。
席上、山田保夫座長(自治労府本部委員長)は、「約半世紀ぶりの公務員制度の根幹にかかわる改革の内容が検討されている。我々は、オールオアナッシングではなく今の時代にマッチしたパブリックサービスのあり方を市民の側の視点からも検討したい。そのためには、安定的な労使関係・労使協議が必要だ。地方自治体における労働基本権確立もきちんと議論していきたい」と要請の趣旨を述べた。
さらに、各構成組織の代表から官公連として各民間産別に理解を求める団体署名行動の紹介や国際労働基準確立としての労働基本権の問題、首長の使用者責任などの意見表明があり、梶本副知事からは、「制度設計にあたって労働組合との話し合いが必要なことはそのとおりであり、府としても府労連とのよき労使慣行を維持して進めたい。国公と地公では役割・仕事が異なる。分権時代であり、十分に地方6団体・職員団体と協議して改革が進められる必要がある。知事にも要請の趣旨を伝え、府として意見を述べる機会があればそのような観点で意見反映したい」と述べた。
自治労府職
「新行財政計画」検討委員会
NEWS
同委員会内の主要プロジェクト作業部会は5月に開いた学習会の講演内容などを討議資料にまとめた。配布希望の組合員は、本部の末田執行委員まで。
夏季闘争 一定の成果で妥結
府労連闘争委員会見解
府労連は5月25日に第51回定期大会を開催し、2001年度運動方針と当面する夏季闘争方針及び30項目の要求書を決定し、6月4日の知事との第1回団体交渉以降、4回の団体交渉と数次にわたる折衝を重ねてきた。
この間、11日の拡大闘争委員会及び職場決議の人事室長への提出、さらに、15日の要求貫徹決起集会等、要求実現に向けた行動を展開した。
本日、午後7時からの第4回団体交渉での到達点は以下のとおりである(別掲表のとおり)。
今期闘争は、2月5日に大阪府行財政計画骨子(案)が発表され、2006年度に準用再建団体への転落の危機が言われ、準用再建団体転落回避に向けて「大阪府行財政計画素案」作成途上であること。また、国において3月27日に「公務員制度改革の大枠」が決定され、能力・実績に応じた給与制度及び人事制度が検討されるという極めて厳しい状況の中での闘いとなった。この間、当局から「大阪府財政は今後、毎年度5000億円から6000億円の財源不足が見込まれるなど極めて深刻な状況」という中で、財政負担のともなう要求については、ほとんど前進しなかった。
上記以外にも定期昇給・特別昇給の復元、勤務時間の短縮等切実な要求が重要な課題として残っており、我々が十分満足できる回答内容ではないが、現在の府労連(公務員)を取り巻く厳しい環境の下で一定の成果と到達点を確認し、前進回答部分について妥結する。今後、協議促進を図り決着をめざす。
継続課題については、府労連4単組の団結で9万3000人の大阪府職員・従業員の労働条件に責任を持って引き続き交渉を展開する。
また、府政再生に向けた「大阪府行財政計画素案」の策定については、「骨子」で示されている「アウトソーシング」「定数削減」「エージェンシー化」「総人件費抑制」等、我々の労働条件に直接影響する重要な内容を含んでおり、これらの動きを警戒するとともに、取組みを強めなければならない。また、公務員制度改革及び人事院勧告に向けた取組みを公務員共闘、連合官公連に結集し、安易な人件費攻撃を許さず、労働条件を守り、教育・福祉などの府民サービスを低下させない闘いを、全職場から全力で取り組むものである。
2001年6月15日
大阪府労働組合連合会・闘争委員会
【今期前進・解決した課題】
@ 労使慣行の厳守:府労連との労使慣行を維持・発展させることを確認。
A 一時金:6月29日、条例どおり2.05月支給を確認。
B 介護欠勤制度の改善:要求の趣旨を踏まえ、障害者(児)への対象範囲の拡大と手続面の改善を図る。
C 障害者のマイカー出張:要求の趣旨を踏まえ、早急に制度化できるよう検討する。
D 旧姓使用の制度化:要求の趣旨を踏まえ、制度化を図る。
E 服喪休暇の起算日:規程を改正する。
F リフレッシュ休暇の取得促進:管理監督者及び職員の意識啓発を図り取得促進に努める。
G 男性職員の育児休業取得促進:指針の徹底を図り、取得促進に努める。
H 非常勤職員の待遇改善:秋季年末交渉に向けて課題として認識。
【回答を確認し、引き続き協議・前進を求める課題】
@ 大阪府新行財政計画(素案)について:給与、その他勤務条件に関わる問題について十分協議したい。
A 2001年給与改訂:人勧は、職員にとって唯一の給与改善の機会であり、労働基本権制約の代償措置であることから、基本的には尊重すべきものである。
B 新人事評価制度:より公平、公正で納得性の高い制度としていくために、引き続き十分協議する。
C 教育職(二)表1級適用者の2級昇格基準改善:専任実習助手等の選考資格要件について、引き続き検討。 D 専任主事等の選考基準改善:今後とも、任用制度全体の中であり方を研究。
E 現業職員の吏員任用選考基準改善:引き続き研究。
F 小・中学校事務職員の任用:今後とも、任用の拡大に努力。
G 学校栄養職員の主査任用の拡大:今後とも、計画的に任用の拡大を図る。
H 主査級昇任考査制度・小中学校の事務職員の主査選考制度・技術職等の任用制度の改善:引き続き検討。
I 特殊勤務手当の改善:協議を行う
J 新規採用促進:計画的な新規採用の確保に努力。
K 労働時間の短縮:時短リフレ研の議論を踏まえ引く続き研究。
L 休息・休憩時間の確保:条例に基づき、適切に運用する。
M 公益法人への派遣:十分協議を行う。
N 研究職の任期付任用制:本年9月議会での条例制定に向けて検討。
O 完全学校5日制:完全学校5日制大阪推進会議報告及び国の動向を踏まえ、適切に対処。
P 身体障害者の雇用促進:障害者雇用3%の目標達成に向け努力。
Q 安全衛生対策の強化:IT化に伴い、産業医による職場巡視を増やすなど、適切な作業環境の確保に努める。
R 小・中・高等学校の30人以下学級:第7次(第6次)教職員定数改善計画の主旨に沿って対処。
S 新再任用制度の運用:給与、その他の勤務条件に関わるものについては、十分協議。
要求内容 | 総務部長回答(6月15日19時00分最終団体交渉) |
1.労使慣行の厳守 2.一時金(期末・勤勉手当)支給、職務段階別加算率の格差是正 3.財政再建プログラムによる定期昇給・特別昇給停止の早期復元 4.府行財政計画(素案)等の府労連との協議 5.今年度賃金等引き上げ、官民比較方式抜本改善、「勧告」完全実施、早期確定・早期支給、大都市事情勘案の通勤・住居・扶養手当の改善、新規・中途採用者、現業職員・獣 医師等の初任給決定基準の改善 6.平成13年度新人事評価制度試行実施の府労連との協議 7.福祉職給料表の府労連との協議 8.教育職・医療職・研究職の各給料表、96年4月本格実施「昇格改善」に伴う行政職との均衡を考慮した措置実施 9.任用制度の抜本的改善、昇給停止年齢引き下げ等にともなう各給料表の格付基準の改善 (1) 専任主事等の選考基準及び教育職(二)表1級適用の実習教員等の2級昇格基準の改善、(2) 主任(主担)主事・主任(主担)技師の選考資格要件、現業職員の吏員任用資格要件の改善、(3) 小・中学校事務職員の任用制度改善、学校栄養職員の任用制度の改善、(4) 主査級昇任考査制度、小・中学校の主査選考制度改善の検討、(5) 主査級昇任考査制度の改善踏まえ技術職・専門職の任用制度、行政職の第3類選考制度等の改善 10.時間外勤務手当全額支給、時間外・休日勤務手当支給率改善 11.特殊勤務手当、教員特殊業務手当の改善 12.新規採用の継続、学校事務職員の新規採用継続、教職員の定数抑制方針改め、第7次定数改善計画に沿う新規採用の推進 13.母性保障の一層拡充 14.育児休業の期間延長・有給制度法改正の国への働きかけ、育児・保育制度の拡充、男性職員の取得促進に向けた対策の推進 15.育児休業・介護休暇・病休、休職者職場復帰後の昇給復元措置改善 16.総合的労働時間短縮、「時短リフレ研究会」の検討促進、年間総労働時間1,800時間以内の早期実現、(1)1日7時間30分への勤務時間条例改正、(2)「ゆとりの日」(毎月20日と毎週水曜日)定着・拡大、業務改善推進、時間外勤務上限規制の設定・男女共通の超過勤務規制の縮減策、恒常的時間外勤務発生職場の人員増、(3)年次休暇の完全取得対策強化、(4)休憩時間及び休息時間の確保措置、(5)労働時間短縮促進の人員・予算などの計画的条件整備 17.「公益法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律」施行条例整備 18.研究職フレックスタイム制・任期付任用制、兼業規制の緩和、研究評価システム等、労使合意と慎重な検討 19.2002年学校週5日制実施、教職員労働条件及び教育諸条件改善 20.土曜閉庁職場の拡大、週休2日制・休日の代休制実施に伴う人員・予算など条件整備、労働条件確保への特段の配慮 21.障害を持つ職員の職場環境拡充・整備、府の障害者の独自雇用率早期達成 22.介護休暇・欠勤制度の改善、有給の介護休業制度等公的介護システムの拡充、国への働きかけ 23.男女共同参画社会実現、府の採用・幹部職員への登用、旧姓使用(ワーキングネーム)制度整備など数値目標を含めたポジティヴアクションの実行、セクシュアルハラスメント防止策の実効ある運用、苦情処理委員会設置など問題解決システムの確立 24.休暇制度の確立、 (1)リフレッシュ休暇の完全取得対策、リフレッシュ事業拡充、(2)夏期休暇の増、スクーリング休暇、家族休暇、ボランティア休暇など休暇制度の拡充 25.健康診断、人間ドックの制度・診断内容の改善、総合的健康管理システムの確立、定年までの健康維持の条件整備、IT化にともなう職場環境改善、VDT労働対策など職場の労働安全衛生対策の一層強化 26.小・中学校、高等学校30人以下学級の早期実現、必要な定数改善 27.職員の研修制度充実、互助会・互助組合補助金削減の撤回、福利厚生事業の充実・改善 28.公務員共済年金の長期的安定、医療保険制度の抜本改善 29.新再任用制度運用の府労連との協議 30.非常勤特別嘱託・若年特別嘱託・非常勤職員等の待遇改善 |
1.府労連との良き労使慣行は今後とも維持。 2.条例どおり、期末・勤勉手当2.05月分を6月29日に支給。職務段階別加算格差是正:困難。 3.皆様方と協議のうえ実施しているところであり、よろしく。 4. 大阪府行財政計画策定にあたり職員の給与、その他の勤務条件に関わるものについては皆様方と十分協議。 5.給与改定:人勧の取り扱いについては府労連の強い主張の諸手当・初任給問題含め、国・他府県の動向や本府の危機的な財政状況等を総合的に勘案し慎重に検討。中途採用者の初任給:これまで所要の改善、よろしく。 6.新人事評価制度:より公平・公正で納得性の高い制度とするため引き続き皆様方と十分協議。成績主義:個人の能力と実績を反映した給与システムについては、国・他府県の動向も踏まえながら検討。 7.福祉関係職員の職種や職務の状況を踏まえ検討。 8.8年4月から、給料表を国どおり改定し号給カット実施。今後とも人勧を注視。 9.(1)専任主事等の選考資格要件:諸般の情勢から困難、任用制度全般の中であり方研究。教育職(二)表1級適用者:専任実習助手の選考資格要件は引き続き検討。(2)主任主事等の選考資格要件:所用の改善を図ってきた。よろしく。現業職員の吏員任用:制度上難しい問題もあるが引き続き研究。(3)小・中学校事務職員の任用:今後とも任用の拡大に努力。学校栄養職員の主査任用:平成13年度、任用の拡大を行った。今後とも計画的に任用拡大を図る。(4)主査級昇任考査制度:制度の適切な運用と改善について引き続き検討。小・中学校事務職員の主査任用:制度の適切な運用と改善について引き続き検討。(5)技術職等の任用制度:行政職の動向を踏まえ皆様の意見を十分聞きながら検討。3類選考:全体の昇任管理のあり方の中で研究。 10.国・他府県との均衡から困難。 11.皆様方と協議を踏まえ、今年度全般的な見直しを予定。成案が得られた段階で具体の協議。 12.一般行政部門:平成13年度必要最小限の採用を行った。14年度以降は、計画的な採用を基本に適切に対処。教職員:計画的に努力。小・中学校事務職員:今年度に新規採用を再開。今後も定数の推移や退 職者数を見極め努力。 13.これまで所要の改善を図った。よろしく。 14.共済制度で休業手当金給付、共済掛け金免除の措置実施。本年1月から育児休業手当金の支給割合改正。男性職員の育児休業取得促進:本年3月に『指針』を策定。今後取得促進へ努力。 15.既に一定の調整措置実施。通常勤務者との均衡上困難。 16.勤務時間条例改正:困難。時短リフレ研:今後とも促進。9年4月「時間外勤務・休日勤務の手続き等に関する要綱」実施、時間外勤務の適正化に努力。人事委員会報告の趣旨も踏まえ「ゆとりの日」の実効性確保等総労働時間の短縮に努力。縮減策:時間外勤務の実態把握を行うなど、引き続き研究。休憩・休息時間:今後とも適切に運用。人員:かねてから業務量に見合った適正な配置を行っている。 17.関係条例の整備を検討。成案が得られた段階で十分協議。 18.フレックスタイム:国の実施状況を参考に、他府県の動向も注視し、人事委員会の報告を踏まえ検討。研究職の任期付任用:本年9月府議会 での条例化に向け検討。兼業規制:国、他府県の動向を注視。 19.本年4月の完全学校週5日制大阪府推進会議の報告や国の動向を踏まえ適切に対処。教職員の勤務条件:引き続き検討。 20.土曜閉庁拡大:皆様との協議を踏まえ実施した。休日の代休制:指定状況 を見極め対処。 21.3%雇用目標達成に向け進めている。障害を有する職員の「マイカー出張」を制度化。 22.7年4月から新介護休暇、欠勤制度導入、介護手当金等の支給制度導入。11年4月から共済制度で介護休業手当金支給、本年1月から支給割合改正。よろしく。介護欠勤の改善:国等の動向も注視し引き続き検討。対象範囲の拡大等は、要求の趣旨を踏まえ制度化。 23.旧姓使用:要求の趣旨を踏まえ制度化。セクシュアル・ハラスメント:11年4月から防止及び対応に様々な方策を講じている。職員の採用、昇任等:今後とも、法の趣旨を踏まえ、女性職員の職域の拡大など男女がともに働きやすい職場環境に努力。今年度意識調査を実施予定。 24.リフレシュ休暇:本年4月から日数拡大、よろしく。また、取得促進に努力。服喪休暇:起算日について要求の趣旨を踏まえ改善できるよう、関係機関と協議。その他の休暇:国、他府県の措置状況から困難。 25.健康管理:必要に応じて充実に努力。10年度から人間ドックの受診枠拡大。総合健康診断の試行実施等充実、今後とも検討。メンタルヘルス対策:今後とも啓発等に努める。府立学校安全衛生:大阪府立学校安全衛生協議会での調査や審議を踏まえ、引き続き健康の保持・増進を図る。小・中学校の安全衛生委員会の設置:11年4月設置率の向上等について通知、今後とも安全衛生委員会の設置等を指導。IT化・VDT労働対策:職場巡視増やし、適切な作業環境の確保に努力、必要に応じ指導。安全衛生協議会の運営の充実に努める。 26.小・中学校の学級編制:本年度から実施の第7次改善計画の趣旨に沿って対処。教職員定数の改善:本府の独自措置も実施、今後とも国に要望、教育水準の維持や課題に配慮し、適正な定数管理に努める。 27.ライフプランサポート研修制度:非常に難しい問題であるが、皆様方の意見を聞きながら慎重に検討。福利厚生:より効率的、効果的な事業の推進に努力。互助会、互助組合の一般補助金:11年度からの計画期間中の措置として、引き下げることとした、よろしく。 28.国や関係機関の動きを注視し、適切に対処。 29.皆様方との協議を踏まえ、14年度から実施。今後とも給与、その他の勤務条件関係を十分協議。 30.これまで必要に応じて改善を図ってきた。よろしく。 |
ピースアクション
2001
沖縄平和行進
参加者からのメッセージ@
61キロ完歩 基地撤去の声内外へ
アジア・太平洋の軍事拠点の島から平和の島へ、軍事によらない「民衆の安全保障」、核も戦争もない21世紀をめざす沖縄県民の意思をアピールする沖縄平和行進。今年も5月14日から20日の日程で行われ、自治労府職からも10人が参加した。沖縄では今年に入っても、米兵による放火事件や米軍幹部の県民への誹謗中傷など、「日米地位協定見直しと米軍基地撤去を求める県民の声」は高まっている。沖縄の現状を実感した参加者は熱い思いで感想をしたためた。今後、シリーズで掲載し運動に対する認識を共有したい。参加者は次のとおり(順不同・敬称略)。税務=清水重樹・伊藤義剛、社保=福永健志、総務=高橋純一郎、労働=池口忠史・松山俊也・平野晃、中宮病院=坂東博和・前田好夫、府立病院=寺田大樹
労働支部・池口忠史
県民が戦後抱いた平和な島・沖縄を取り戻すために
はじめて平和行進に参加したのは4年前、沖縄が本土に復帰して25年という節目の年だった。当時は節目ということや、前年に発生した米兵による忌まわしい少女暴行事件などでマスコミなどの関心も高く、初めて参加した私の目にも基地撤去を願う県民の想いと、その想いを圧殺するがごとく存在する「基地」の巨大さが印象に残った。
行進は3日間だったが、当時の運動の高揚は平和を望む沖縄の人たちの声を政府が聞き入れ、すぐにでも基地がなくなるのではという勢いだった。確かに、その後は普天間基地の全面返還が決まるなど、基地が次第に減っていくかのように思われた。でも、それは建設から50年以上が経過し老朽化した基地を廃止し、新たに最新鋭の基地を建設するための口実にしか過ぎず、基地撤去を望む沖縄県民の想いを逆手に取った仕打ちだった。
今回、再び平和行進に参加して歩いている間に考えたことは「今の沖縄の姿は29年前に日本に復帰したとき、当時の人たちが想い描いていた未来の沖縄の姿と同じだろうか?」ということで、「基地があるが故に繰り返されてきた、悲惨な事件や事故の数々が今なお続いている沖縄は、県民の4人に1人が死亡した戦時中や、米軍占領下の状況と何ら変わることのない『今』があるのではないか」ということだった。
「基地」や「日米安保」が必要だという人は私たちの運動に対し、「じゃあ、外国から攻められたとき誰が国民を守ってくれるの?」と言うが、自国の軍隊に自決を強要されたり、避難していた洞窟からも追い出され、「鉄の暴風」といわれた攻撃にさらされた県民の現実を見れば、「軍」は「軍」を守るもので「国民を守るものではない」ということを認めざるを得ないと思う。
来年は復帰から30年という節目の年だが、「周辺事態法」の成立などで平和を望む沖縄と全国の人たちを取り巻く状況は、良くなっているとは思えない。
でも、こうした状況だからこそ沖縄と本土がしっかり手を結び、平和を強くアピールして「未来を担う青年こそが平和への取り組みの先頭に立たなければならない」と感じることができた行動だった。
最後に、職場から多数のカンパと支援をいただいた皆さんに感謝申し上げます。
府立病院支部・寺田大樹
沿道から聞こえる子どもたちの声援平和な未来を願う
29年前の5月15日は、沖縄がアメリカの支配下から本土復帰した日。しかし、その現実は「核も基地もない平和な島・沖縄」という沖縄県民の期待を裏切ったものだったと聞いてはいたが、今回初めて沖縄平和行進に参加して、一歩一歩踏みしめながら歩くことで、本土復帰して29年目の沖縄の現状をじかに自らの肌に感じることができた。
行進初日は、名護市役所から恩納村役場までの約23キロ、美しい海を見ながらの行進でリゾート地・沖縄を感じることができるコースだった。地元の人たちの声援をうけるたび、シュプレヒコールにも自然と力が入った。沖縄では、基地から派生する事件や事故が後を絶たたない。また、米軍機の爆音が及ぼす騒音被害は計り知れず、特に子どもたちの教育的環境は劣悪なものだ。沿道から手を振り、声をかけてくれた小学生達のためにも「基地のない平和な島・沖縄にしなくては」と思った行進初日だった。
行進2日目は読谷村役場から、極東最大の米軍基地である嘉手納基地を通り、宜野湾市役所までの約22キロ、前日からは一転して基地の町・沖縄を感じさせられた。嘉手納基地は甲子園球場の約600倍の広さで6市町村にまたがり、嘉手納町では町面積の84パーセントを占有し米軍と住民が主客転倒した基地だ。
また、米軍最大の弾薬庫があり69年と95年には近くで航空機墜落事故が起きて大惨事寸前となった。昨年は、人間の鎖で嘉手納基地を包囲し世界中に沖縄から平和発信したそうだが、政府は何事もなかったかのように基地の県内移設を強行しようとしている。県民世論を聞き入れようとしない政府に対して強い憤りを感じずにはいられなかった。
行進最終日、私たち平和行進団は宜野湾市役所から沖縄県庁前広場までの約16キロ、延べ3日間で61キロを歩き終えた。
沖縄平和行進が開始されたのが78年。復帰後の沖縄の「歴史と実態」を、そしてなによりも「沖縄の心」を、大地を踏みしめ、住民との交流を通じて、ともに体でつかみとることが、沖縄平和行進の私の目的だった。5月15日が沖縄にとって本当の意味での本土復帰記念日となるまで平和運動に参加し続けたいと思う。最後に各職場からの暖かいカンパ、ご支援ありがとうございました。
戦争のない、核兵器のない社会づくり
反核・平和の火リレーで訴え
6月19日、日本青年学生平和友好祭大阪府実行委員会が主催する「反核・平和の火リレー」が府庁前に到着。当日の最終目的地、生野区に向け「平和の火」を引き継ぐため、社保労組の組合員6人が暑いなか走り出した。社保労組は毎年、同取り組みに積極的に参加。当日は自治労府職本部が出発を見送り。ランナー代表の真鍋さん(大手前)は「火を絶やさぬよう注意して、がんばって走ります」と決意を語り、街宣車で取り組みを訴える後を追走した。
このリレーは、「戦争による犠牲者をこれ以上増やしてはいけない」との原爆被爆者の訴えに心を動かされた、広島の青年・女性・学生が1982年にはじめ、全国39都道府県に広がった。大阪は今年で14回目。趣旨に賛同した多くの青年・女性が二度と犯してはならない過ちを再認識し、反戦・反核・平和と民主主義を考え行動し、「戦争のない平和な社会」の実現と日本が「世界中から核兵器を廃絶する」ための実行者となるための非核法の制定をめざし取り組まれている。
自動車共済加入の皆さんへ
自治労共済本部内に事故受付センター設置
夜間・休日の事故受付がさらに充実
自治労共済は、夜間・休日の専用事故受付を行う「夜間・休日事故受付センター」を6月1日から設けました。このサービスは、夜間・休日に発生する契約者の事故や一般トラブルに対して、自治労共済本部内に設けられた専用の事故受付センターのスタッフが適切なアドバイスと指示を行うものです。なお、平日の午前9時30分から午後5時45分までの通常時間帯は、近畿では近畿センター・損害調査部(06−4801−5595)で受付けています。
平日午後5時45分〜午後10時00分 共済本部センターで受付
休日午前9時00分〜午後10時00分 共済本部センターで受付
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青年部
競馬観戦ツアーin阪神競馬場
好成績に胸なでおろす予想陣
自治労府職労働支部青年部と本部青年部本庁ブロック会議は、6月16日、阪神競馬場で第8回競馬観戦ツアーを開いた。
梅雨の合間の晴天に恵まれた絶好のコンディションの下、自治労府職の組合員はもとより連合大阪をはじめ、大阪労働局職安労組、大職安の仲間など、約30人が参加して初夏の1日を思う存分楽しく過ごした。
当日は、各組織から選び抜かれた豪華予想陣による予想が掲載された公式マガジン「年間ブラッドスポーツ」を青年部が前日の夜中2時までかかって作成し、参加者全員に配られた。
午前中、1Rから万馬券が飛び出すなど波乱のレースとなり、松山青年部長が5戦2勝と1人気を吐いたものの、他の予想陣は軒並み低迷し組合員から不信感を買う結果に終始した。
しかし、レースも終盤の9Rに入ったあたりから状況は一変。パソコンを駆使したスピード指数予想を展開する本部青年部の裏野副部長が、福島9Rから阪神メインRまでの4レースを連続的中! それまでのマイナス収支から一気に勝ち越し、トップに躍り出た。その後は、最終レースに万馬券を的中させるなど猛烈な追い上げを図る大職安の田中さんなど他の予想陣を振り切り、青年部予想陣は大幅プラスを計上、回収率による組織対決を制し主催者の貫禄を示すとともに、参加者の皆さんへの日頃の感謝の気持ちを的確な予想の提供という形で還元することができた。
【文責/青年部】
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共済期間2001年7月1日〜2002年6月末日
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集中受付日は6月27日(水)
申込締切日は6月28日(木)、ご注意を
■問合せ 自治労府職福利厚生部まで06(6945)4056・府庁内線3781〜6
詳しくはパンフレットをご覧ください。
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