機関紙「自治労府職」

 2002年11月11日号

給与法改正法案
「減額調整」附したまま衆院通過
付帯決議 政府に職員団体の理解得るよう努力を要請
公務員連絡会 14日には中央集会と参院傍聴行動

 10月18日に国会提出された一般職の給与法改正法案は、11月5日の総務委員会で趣旨説明が行われ、7日午前から開かれた同委員会で質疑が行われた。
 質疑のあと、12時過ぎから行われた採決では、公務員連絡会の要請に基づき民主党・社民党が共同で減額調整措置の附則削除などを内容とする修正案を提案したが、賛成少数で否決されたあと、政府提案が賛成多数で採択された。
 また、同改正法案に対しては全会一致で附帯決議(別掲)が採択された。 総務委員会審議を終えた給与法改正法案は、8日の本会議で賛成多数で可決され、参議院に送付された。参議院総務委員会の審議日程は、特殊法人の整理・統合法案を審議する特別委員会が開かれることもあり7日現在でまだ固まっていないが、14日頃審議される公算も高まっている。
 公務員連絡会は、仮に14日の審議となった場合は、午後2時30分からの秋闘第2次中央集会に加えて、傍聴行動など国会での取り組みを行う予定。また、第3次全国統一行動も予定通り実施するとしている。


付帯決議
1 今回の月例給与のマイナスが公務員の志気に与える影響、民間賃金・経済に与える影響等を重く受けとめ、政府は一刻も早くデフレ克服のための総合施策を実施すること。
2 今回の減額調整措置は、公務員給与の改定時期が民間と乖離している人事院勧告制度特有のあり方に起因していることに、政府は十分留意すること。
3 政府及び人事院は、年間における官民給与を均衡させる方法等を決定するに当たっては、職員団体等の意見を十分聴取し、理解を得るよう最大限の努力を払うこと。
4 政府は、人事院勧告制度が労働基本権制約の代償措置であることにかんがみ、公務員制度改革に当たっては、職員団体等の意見を十分聴取し理解を得るよう最大限の努力を払うこと。


修正案の提案趣旨説明
 平成14年12月に支給する期末手当と期末特別手当に関する特例措置は、「不利益不遡及」の原則に反し、既発生の労働債権を過去に遡って実質的に不利益に変更しようとするもの。このような措置が国会で認められれば、公務員労働者にとどまらず、民間労働者へ影響が及ぶことは必至であり、このままでは到底認められるものではない。また、「不利益遡及」に当たる措置は、人事院勧告制度下でのルール変更に相当するものであり、職員がまったく関与できないもとで一方的に法定化されることに疑念を抱かざるを得ない。他方、官民均衡を図り年間給与について何らかの調整措置を講ずるとの立場から、民主党と社会民主党・市民連合は、新たに職員の意見を踏まえた年間給与減額調整措置を設けるとともに、政府案の年間減額調整措置は、これを削除することが必要であると考え、本修正案を提出することとした。


府労連取り組み
府人勧完全実施求める
大型はがきで知事に要請
18日が集約日


 府労連は、今季闘争の最重要課題である「給与改定問題」について、困難な局面を打開するため新たに、知事に対し組合員の連名による「大型はがき」要請行動を行うことを決めた。
 府人事委員会は10月23日に0・34%(1524円)の給与較差と昇給延伸などに伴う給与配分の不均衡・不公平を是正するよう、勧告した。
 今回の勧告は、これまで府労連が人事委員会に対して粘り強く要求・要望を積み重ねてきた一定の成果であり、府当局がこれを完全実施することは、労働基本権を制約されている公務労働者の使用者として当然の責務である。
 一方で、先日のマスコミ報道などをはじめ、引き続く厳しい財政状況を背景として、当局との交渉は相当な困難が予想される。
 府労連は、構成単組の全組合員によるはがき要請行動に取り組み、人勧の完全実施を求めるとともに、秋季年末闘争の諸要求の実現を求めさらに取り組みを強めていく。
 なお、はがきの集約は18日となっている。要求の実現に向けて、組合員の皆さんの積極的な取り組みをお願いします。


職場環境改善など要求書を提出
誠意ある対応求める


 7日、自治労府職(府費)は各支部の意見を集約した、2003年度予算に向けた職場環境改善、健康管理・福利厚生の充実についての要求書を人事室に提出し、誠意ある回答を求めた。
 要求書の趣旨説明では本部賃金・調査部の森下執行委員が次のような点での実現を求めた。
 @庁舎・設備の維持・改修では特に、泉北府税にエレベーターを設置すること、また、建物ごとではなく全庁的に庁舎の改修などに取り組める方策を検討すること、A職員の健康管理にかかる予算のマイナスシーリングを行わないこと、また、心電図検査を若年層に拡大することや婦人科検診など希望者の受診を図ること、職場に応じた特別健診などの充実、1人1台端末など急速なIT化に対するVDT作業基準のための労働安全衛生管理基準の職場での徹底を図ること、Bパソコン周辺の環境整備を進め、OA化に対応した机・いすの配置、また、端末データの保護の徹底を図ること、C廃止に伴い入居者が減少している宅舎居住者の防犯対策を講じること、などを求めた。
 今後、折衝・交渉を重ね要求の実現に向けて取り組んでいく。


現業評議会
2002現業・公企統一闘争
人員要求直営堅持申し入れ


 2002現業・公企統一闘争の府本部の取り組みに連動して、自治労府職・現業評議会は1日、知事あてに人員要求および直営堅持に対する申し入れを行った。
 行革や財政危機による現業職場の廃止・縮小、アウトソーシング(民間委託)を行わないことや暫定不補充の職場への速やかな正規職員の補充、また、地方独立行政法人化などの導入検討の慎重な対応など、現業職場を守る立場で誠意ある対応を求めた。


14日(木)午後2時〜団体交渉、午後6時〜拡大闘争委員会
職場決議手交
22日(金)午前11時〜団体交渉、午後3時〜
決起集会・デモ(大手前遊歩道)
府労連秋季年末闘争



泉北地区評
泉南地区評

『なんかせえへん』で企画
ソフトボール大会in堺技専校


今回は泉南地区評の勝ち
「もっと交流しよう」
来春の再戦も誓い合う


 「泉南、泉北地区評でなんかせえへん」で始まったこの企画。第1段はソフトボール対決となった。秋晴れとはいえ肌寒くなった11月2日、堺高等職業技術専門校には泉北2チーム21人、泉南2チーム18人が集まり交流を深めあった。「親睦ですので、けがのない様に」と泉南地区評・議長の木村さん(健康福祉支部・岸和田保健所)のあいさつでプレイボール。


 第1試合
 泉南Aと泉北Aの対戦は、寄せ集めおっさんチームの泉南Aの圧勝。四球と、たまに出る長打がうまくつながり大量得点となった。
 第2試合
 泉南B対泉北B。パワーとテクニックで泉北Bの勝利となったが、足がもつれて豪快に転ぶシーンが多発し、大笑いの試合となった。
 第3試合
 泉北A対泉南B(社保労組)。藪さん(堺西社保)の柵越えホームランで泉北Aの勝利かと思われたが、終盤の逆転劇で泉南Bの勝利。
 第4試合
 泉南A対泉北B。好守備続出で投手戦かと思われたが、やはりパワーの泉北Bが先制点。ところが後半にまたも泉南Aのおっさんパワー爆発で逆転。泉南Aの勝利となった。
 今回の対決は、3勝1敗で泉南チームの勝利となったが「おもしろかったなぁ」と参加者は一様に満足の様子だった。
 最後に泉北地区評・議長の西口さん(労働支部・総合労働事務所南大阪センター)から「これを機会にもっといろんな企画で交流を図りましょう」と提案があり、来春の再戦を誓いあった。【文責・泉南地区評議会】