機関紙「自治労府職」

 2002年2月21日号

公務員連絡会 政府・人事院に要求書提出
生活改善に向け春闘始動
誠意ある対応求め 3月19日を回答指定日


 公務員連絡会は19日、人事院総裁と総務大臣に対して2002年春季要求書を提出した。要求書提出を期に、2002春季生活闘争は本格的にスタートすることとなる。公務員連絡会では、雇用創出、公務員制度改革、春季要求実現を目標に、3・1中央行動などを実施しながら政府、人事院と交渉を積み上げ、3月19日の回答引き出しをめざすこととしている。
 中島人事院総裁への要求提出は、19日午前11時30分から人事院内で行われた。要求提出にあたり、丸山代表委員は、「公務員の年収は3年連続マイナスになっており、生活の維持・防衛という観点から公務員の処遇を改善するという人事院としての役割を踏まえた対応を求めたい」と、人事院の誠意ある対応を求めた。
 続いて、山本事務局長が、要求事項の重点ポイントを説明、@率・額を明示しない要求の重みを受け止めマイナスベア勧告等を行わないよう最大限努力すること、A民調見直しについても賃金水準に影響を与えないよう努力すること、B両立支援策のうち残された子供の看護休暇の早期実現に向け努力すること、などを強く求めた。
 これに対して総裁は「要求の趣旨についてはよく承った。いずれにしても厳しい情勢にあり、客観情勢を正確に把握し、皆さんの声を聞きながら検討していきたい」と、今後検討していくとの見解を示した。また、片山総務大臣への要求提出は、同日午後1時から総務省内で行われた。


医療制度の抜本改革求め
連合が1000万人署名行動


自治労府職の署名集約日は3月6日

私たちが求める5つの改革

 政府・与党が11日、医療保険制度改革でサラリーマン本人の医療費自己負担を2割から3割に引き上げる時期を2003年4月とし、「抜本改革」は2002年度中に基本方針をまとめるなどの内容を与党内で合意。今国会にそれらを含む健康保険法等の「改正」法案提出を予定している。
 連合は、負担増先行の制度改悪だと強く抗議。1000万人署名などの大衆行動を背景に、改革先送り負担増先行の健保法などの改悪法案を廃案に追い込むとして、取り組みを強めている。
 将来も安心の医療サービスが受けられる抜本改革を求めて、連合が掲げている5つの改革の柱は、@急病の時も安心できる地域ごとの小児・救急医療の体制を充実させる、A患者や家族にとって必要なカルテ、病院・医師の評価などの情報を公開させる、B不必要な薬や検査などを生む「出来高払い」の診療報酬制度を改める、C定年後も勤労者で支え合う退職者の医療制度をつくる、D地域・職場での予防・健康づくりを充実させる、などが主な内容。
 自治労も2002春闘方針で、連合とともに患者負担増を許さず抜本改革を求める運動を進めるとし、署名行動では自治労として150万人を目標に全国で取り組みを進めている。
 自治労府職は1月に医療・年金闘争委員会を立ち上げ、医療保険制度改革の問題で学習会を開くなど、取り組みを強めている。また、署名については府本部からの要請に基づき、3月6日を集約日として組合員とその家族を対象に、積極的な取り組みを各単組・支部に要請している。国民・患者の負担増が中心の今回の健保法等「改正」法案を廃案に追い込むため、組合員皆さんの格段のご協力をお願いします。


自治労府職春闘決起集会
3月7日(木)

【日時】 3月7日(木)
    午後6時30分〜8時
【場所】 エルおおさか
     7階708号室
【内容】
 1 講演「春闘情勢と
ワークシェアリング」
  講師 藤井 博さん
  (連合大阪副事務局長、政策局長)
 2 自治労府職の春闘取り組み報告

各単組・支部から積極的なご参加を


2002春季生活闘争

3.1総決起集会
3月1日(金)18時〜
中之島剣先公園グランド

連合大阪


2002職場環境改善・健康管理・福利厚生充実の要求交渉
本庁舎の維持管理 3年計画で実施回答


当局にさらなる努力を要請

 2月19日、自治労府職は昨年10月31日に提出した2002年度予算編成に向けた職場環境改善・健康管理・福利厚生の充実を求める要求書について府当局と団体交渉を行った。交渉には各支部の代表者も参加し、職場の実態も訴えた。
 おもな内容は次のとおりだが、交渉を終える際、大橋委員長が当局に対し、「本日の職場実態を踏まえた声に対し、その実情を把握し厳しい財政事情であっても一つでも二つでも何か実現できるよう、当局のさらなる努力を求める」と要請した。
◆   ◆
3年計画で本庁舎の設備器機を改修・更新予定
 新庁舎整備計画の凍結に関連した現本庁舎機能の維持管理等の要求に対し、当局は「本庁舎の維持管理・設備管理に関わる予算は必要に応じ確保に努める」と回答し、平成14年度から3年計画で予算要求し、緊急度の高い順に設備器機等の更新・改修を行うことを明らかにした。具体的には14〜15年度で本館・別館のエレベーターの改修、14年度に本館北側1〜2階と南側3〜4階トイレ改修(北側3〜4階は14年度以降予算要求し改修予定)、14年度にIT化に伴う変電設備の更新・本館冷却塔の改修等の計画を口頭で回答した。
泉北府税のエレベーター設置は今後の重要な課題と認識
 福祉のまちづくり条例に沿った府有施設の改修要求のうち当該支部からも強い要求のある泉北府税のエレベーター設置問題について、当局は「建物の構造上の問題も含め検討したが、厳しい財政状況の中で14年度に結果として予算化ができなかった。今後の重要な課題として認識」と回答した。
公用車は低公害化に順次更新・本年度天然ガス充填施設を5カ所増設
 低公害公用車の積極導入等の要求に対し、当局は、14年度以降ガソリン車は車齢13年を超えるものから順次低公害車に更新、また、天然ガス充填施設は本年度中に5カ所(枚方、吹田、西淀川、東淀川、港)増設し今後とも計画的な整備を促進すると回答した。
本年度内に公害監視センターが環境ISO認証取得予定
 環境にやさしい府庁運営の要求に対し、当局は本庁舎に続き13年度中に公害監視センターの環境ISO認証取得予定を明らかにした。これに対し自治労府職は、認証取得だけが目的ではなく職員への周知徹底も含めた実態の改善を強く求めた。
OA環境について全庁的な計画・対応示さず
 OA化に対応する事務机・いすの配置等VDT作業環境要求に対し、当局は、「各所属単位で備品更新時には切り替えるように要請」と回答したものの「IT府庁化」と言いつつも全庁的な作業環境の整備は厳しい財政状況を理由にその計画・対応を示さなかった。自治労府職は、職員の健康を守ることからも作業環境の整備は不可欠であり、例えばいすを先行導入するなど、できるところからの計画を立て全庁的な努力を追及した。
 また、厚生労働省においてVDT作業の労働安全衛生管理基準改定作業が進められていることに対し当局は、国の改定があれば大阪府の基準の改定を組合との十分な協議を踏まえ行いたいと考え方を明らかにした。


平成14年度予算案など提示 当局
新年度も給与改定財源なし 府労連が強く抗議


 総務部次長・財政課・人事室は2月20日、府労連に平成14年度の当初予算案と、府行財政計画(案)の「集中取組期間(14年度〜16年度)における取組」(改革工程表)を説明した(詳細は2月21日付け府労連ニュース参照)。
 府労連はとくに、人件費が職員減などで同12億円減となったが、給与改定財源が計上されていないことに対し使用者責任を追及し強く抗議した。
 一般会計の予算規模は3兆1607億円で、今年度当初予算額と同程度となった。一般歳出ベースでは、今年度当初比で1・1%増となったが、中小企業向け制度融資の要因を除くと実質的には今年度当初よりマイナス予算(▲711億円、▲2・3%)となった。
 景気低迷の影響で法人二税が大幅に減り、府税収入は同665億円減、財源不足は過去最高の5853億円になったが、行財政計画(案)を基本として、これまで以上に厳しい施策選択を行い、計画に近い形で予算編成ができたとした。
 集中取組期間の工程表では、人員削減など具体的な内容が示されており府労連は各単組の意見を集約し、一方的な実施を許さない取り組みを強めるとしている。


ユース部の確立へ議論
男女がともに担う運動づくり
女性部大会

ジェンダー教育やエンパワーメントで学習会も予定

 自治労府職女性部は2月7日、エルおおさかで第48回定期大会を開き新年度の活動方針を決めた。とくに青年部とともに進めるユース部(若年女性の青年部員化)の確立に向けた取り組みも意思統一した。
 議長に藤田睦さん(税務)、大会運営委員長に山本きよみさん(中宮病院)を選出して議事に入った。
 大会であいさつした上野女性部長は「ユース部については青年部と共通の認識を深めてきた。今まで女性の課題とされてきた家事・育児・介護などの家庭責任を、互いに果たしながら働きたい人が働き続けられる制度をつくることは労働組合運動の本流だ。労組の中で、性で分けられて活動する組織のあり方も考え直していく必要がある。女性と男性がともに担う自治労運動を進めるため議論を深めよう」と積極的な発言を呼びかけた。
 経過報告は賛成多数で承認。運動方針ではユース部について代議員から、@女性の独自課題として残るものは何か、A支部は女性部を廃止したが、本部は具体的にどのようなことを予定しているのか、などで発言があった。
 執行部は、課題整理についてこの1年の議論を深めながら行っていきたい、男性のジェンダー教育と女性のエンパワーメントを図るために連続学習会を開く、ことなどを示し運動方針を全体で可決した。また、男女共同共生社会にふさわしい働き方の基準づくりをめざす大会宣言も採択した。
 なお、大会で選出された常任委員は次のとおり(敬称略)。
【常任委員】
山口郁子(健康福祉)、林加代子(税務)、鍋田和美(中宮病院)、柚木さおり(環境農水)
【選挙管理委員】
 福島美穂(センター病院)、神野多美子(府立病院)、山本きよみ(中宮病院)、中村順子(環境農水)、藤田睦(税務)


自治労府職
退職予定者集会


【日時】 3月5日(火)午後2時〜
【場所】 以和貴荘 はーもにー
    府庁新別館北館2階(地下鉄谷町四丁目駅1−A出口直結)
     TEL06−6910−6611
【内容】
 1 @退職後の生活設計と各種制度の活用方法
   A年金・健康保険・非常勤嘱託等と自治労府職退職者会
   B自治労共済・マインド・自主福祉カード等の各種手続
 2 説明会終了後、懇親会
【参加対象】
 2002年3月末退職予定者と各単組・支部担当役員

参加者の皆さん、当日は忘れずに


自治労府職青年部
職場オルグを開始


(若年女性の青年部員化)
ユース部化に向け組合員と直接対話

 自治労府職青年部は1月11日の定期大会で決めた「若年女性の青年部員化(ユース部化)」に向けた討議を進めるために、職場オルグを始めた。
 再建以降、男性のみで構成されていた青年部活動は、青年の地位向上や平和・人権・環境など様々な課題で成果を上げてきた。しかし、結成・再建から今日に至るまでの間に、男女雇用機会均等法の改正や、ポジティブアクションの考え方が浸透してくるなど、取り巻く環境は急速に変化を遂げており、組織についても見直しを行うことが必要との立場で、女性部との議論を進めてきた。
 そのなかから、賃金や労働条件について共通の課題を持ち、また、将来の自治労府職運動を担う若年女性を含めた青年部への移行を組織的に討議・促進するため、青年部常任を中心に、各職場に点在する青年部員と個別に面談し、考え方などの説明を行っている。
 青年部大会で決めた職場討議資料を元に、2月4日には泉北・泉南地域の職場を中心に訪問したほか、12日には南河内地域の職場を訪問した。
 説明後の意見交換では「ユース部と女性部の関わりはどうなるのか」「大事な問題なので、青年部だけではなく、全体の議論にすることが必要」など、青年部員からは活発な意見が出され、いずれの職場でも職場討議資料への理解を示す声が多く寄せられた。
 今後は、4月の異動時期までに全青年部員を中心に説明を行う予定で、該当する女性部組合員や青年部員がいない分会・職場へも、積極的に情報提供を行っていく予定。積極的に意見を出していただき、議論の補強をお願いします。
【書記長 池口忠史】


よりよい計画に向け自治労府職の意見を提出
パブリックコメント制度


大阪21世紀の環境総合計画案に
 環境審議会の答申を踏まえ、循環型社会の構築に向けて、「豊かな環境都市・大阪」の実現をめざした「大阪21世紀の環境総合計画(仮称)」の案が作成され、パブリックコメント制度の意見募集が行われた。
 今回の環境総合計画の策定は、環境審議会の審議段階で自治労府職はそのあり方について意見書を提出した。その意見は、審議会答申や示された案で、ほぼ反映され(詳しくは自治労府職ホームページ「私たちの政策提言」参照)、さらに意見反映をするため今回も、次の意見を提出した。
○「環境保全目標」を用いて望ましい環境の短期的目標、中期的目標が示されているが、「環境保全目標」は巻末に参考として示されており、位置付けが不明確である。
 現行計画では、主要課題別の目標に続いて「環境保全目標」を定めている。参考扱いとせず、「環境保全目標」を計画に位置付け、環境基準を準用している項目以外についてどのような目標値にするのがふさわしいか議論すべきである。
○「府立の試験研究機関を中心として、国等の試験研究機関や大学、事業者と産・学・官の連携による研究体制を整備します。また、都市の緑化や親水空間の創出、生態系の保全など都市における自然環境との共生に関する調査研究を積極的に推進します」と書かれているが、「連携による研究体制」で、現行の公害監視センターでの府の自前研究を廃止することは認められない。
 高度に都市化した府域の実情に合わせた研究の必要性は高く、研究のコーディネートを行うためにも中核となる府立の試験研究機関の充実が必要であると考える。
○廃棄物処理施設の整備に伴い解体撤去される施設のダイオキシン類対策を徹底する施策を、計画に位置付けるべきである。

 解 説
 廃棄物の処理及び清掃に関する法律、ダイオキシン類対策特別措置法、大阪府生活環境の保全等に関する条例では、廃棄物焼却施設の設置手続きと構造・維持管理に関する基準を設けているが、解体工事について特段の定めがない。
 本年12月からはダイオキシン類に関する基準が強化されることから、基準に適合しない施設などの廃止・解体件数が増えることが予想される。こうしたことから、廃棄物焼却施設の解体工事でのダイオキシン類などの飛散・流出による周辺環境への汚染を未然に防止することなどを目的とした対策の確立が求められる。ちなみに神奈川県は、「廃棄物焼却施設の解体工事におけるダイオキシン類等汚染防止対策要綱」を策定している。


これなら分かる、大阪府財政の真実

2月25日(月)午後6時半〜
旧職員会館 2階会議室で

自治研集会前段学習会
 自治労府職は今春に自治研集会の開催を予定し、その主な柱は府の行財政計画(案)に対する取り組みの方向と討論のまとめ。
 その前段として、府の財政を労働組合自身で分析し判断する力量を高めるため、財政資料の活用の仕方を学ぶ場を設けた。
 組合員皆さんの積極的なご参加をお願いします。
【日時】2月25日(月)午後6時 30分〜8時
【場所】旧職員会館2階会議室
【講師】大阪地方自治研センター主任 研究員 永峰幸三郎さん
【内容】府が昨年12月に発行した 「財政のあらまし」をテキスト に、府財政の現状と当面の動向 を分析。そのなかから複雑な資 料を「おもしろく」使う方法も 示してもらう。

ふるってご参加を


魚の台所
大阪のマグロ


トロの今昔うんちく

 今回の魚の台所は赤身魚の王様、マグロの話をしましょう。
 近ごろは世界各地から魚介類が集まる時代になり、さらに冷凍保管技術が飛躍的に進歩したおかげで、年中鮮度のよい魚を食べることができるようになりました。とくに赤身の魚は漁獲後すぐに処理を行い、マイナス60度もの低温で保管しないと茶色く変色することになるので、こうした技術の進歩の恩恵を大きく受けているといえましょう。
 ところで、マグロといえばトロを連想すると思います。本当のトロといえば、本マグロの腹やカマの脂身のみを意味しますが、今はマグロに限らず何でも“トロ”と名がつくものが好まれています。淡白な白身が身上のカレイにまで“トロカレイ”という名前を付けて販売している姿も見かけます。
 大阪でトロが話題に上るようになったのは1964年の東京オリンピックの頃からで、ミナミマグロ(通称インドマグロ)が出始めた頃からですから、たかだか40年ほどしかたっていません。このインドマグロは南半球で漁獲されるため、冷凍にして日本まで持ち帰りましたが、当初は茶色く変色したものが多かったようです。また夏場に獲れる本マグロのトロは脂焼けがひどいものが多かったといいます。そして戦後の早い時期の魚肉ソーセージの原料といえば、クジラにマグロと決まっていたのです。それが今では“縮れ”と呼ぶ死後硬直前に超低温で凍結された真っ赤で鮮度のよい品物がたくさん入るようになりました。
 こうした事情でしたから、当時の大阪では脂身を“ねぎま”にして関東煮に入れてだしを取り、食べていたのです。また、大阪の料理屋などでは筋のかかる部分は使わず、背中の脂が少なく変色しにくい赤身を使い、さらに大和(奈良)地方にいくとお造りの材料には白い色をしたカジキ(マグロとは種類が異なります)の切身が好まれていました。
 このように昔と今とでマグロはもっとも評価が変わった魚の一つといえましょう。そして卸売市場に並ぶ品物はすべて生で、生マグロ日本一の水揚を誇る南紀勝浦などから送られたキハダマグロを好んでいたのです。
 ところで「夏キハダ冬マグロ」といって、冬のこの時期には本マグロに脂が乗りおいしくなります。しかし、トロの評価は東京築地市場が圧倒的に強いため、国産の生本マグロが大阪に入ることはまれにしかありません。替わって、地中海で畜養された本マグロが安定して入荷しています。市場でマグロを品定めするときにも「これは養殖物でっせ」という会話がなされる時代です。十数年前まではなかったことで、時代が進むに連れてマグロの評価、目利きも変わってきました。と同時に、ここでも海産物を通じて季節を感じることが少なくなったということでしょう。
 皆さんは国際的な分業を通じた効率的な生産体制、つまりグローバリズムが自然の生産条件に依拠する海産物に適用されることをどのようにお考えになるでしょうか。輸出する国と輸入する国が分離する中で、輸入する国日本では、食べたものが排泄されることによりやがて窒素化合物が国土、河川、沿岸域に流出、富栄養化状態になり、慢性的な赤潮の発生など環境破壊の源になっていることが指摘されています。
 日本各地の沿岸域は世界でもまれな好漁場に囲まれた素晴らしい国です。マグロを食べるときにも環境問題を見つめ直し、忘れられている季節感や日本各地の景色、豊かで多様な魚食の文化を思い起こしていただければうれしいですね。

素人包丁
〈マグロの山掛け丼〉


@マグロの赤身の角切りを用意し、わさび醤油にからめて“づけ”にする。
A山芋は皮をむいたら酢水で洗い、おろし金ですりおろす。
B山芋に卵の黄身を入れてだし汁と醤油でのばす。
Cアツアツのご飯に@とBをかける。
D丼の上に刻みノリや好みで大葉、すりゴマをふる。
※角切りの替わりにすき身(中骨に付いた部分を取ったもの)で丼を作ってもよい。
※お酒のあてにしたいむきには、ご飯を盛らず山掛けでどうぞ。