機関紙「自治労府職」

 2002年4月21日号

公務員制度改革
「大綱」撤回求め署名行動
連合が1000万人の国民運動を提起

 連合は4月11日の中央執行委員会で、連合と連合官公部門連絡会の連名で「透明で民主的な公務員制度改革を求める請願署名」(1000万人規模)を行うことを決めた。
 請願署名の衆議院・参議院の両議長あて要請項目は次の3点。@「公務員制度改革大綱」を撤回し、国民と労働組合が参加した公正・透明な公務員制度改革を作る。AT種試験採用組が優遇される特権的官僚制度を廃止し、政・官・業ゆ着を助長させる「天下り」を全面的に禁止する。B公務員に労働基本権を保障し対等・平等な労使関係制度を確立する。
 同委員会では、「公務部門の労働基本権の確立」は連合の主要課題の一つ、とし民間構成組織の協力を得て進めることが決まった。
 具体的な地域での署名運動については、@連合官公部門から中央の民間構成組織を訪問し、協力について了解を得たあと、A各県ごとに「署名運動委員会」を設置して、B5月連休明けから7月末までの間、運動を進めるとしている。なお、連合官公部門連絡会は連合の協力のもとに、「大綱」の撤回に向けた国民的規模の運動も実施し、一大キャンペーンを行うとしている。
 自治労府職も、積極的な運動を進めるため、連合・自治労の具体的な提起について、各単組・支部への取り組み要請を行っていく。

「大綱」をめぐる動き

 【公務員制度改革「大綱」をめぐる動き】連合、連合官公部門連絡会は昨年12月の政府の一方的な「大綱」の閣議決定に対し、本年2月26日にはILO(国際労働機関)「結社の自由委員会」に「労働基本権を確立する」提訴を行い、ILOがこれを受理した。日本政府はILOに対する回答書の提出を8月ごろと予定。また、政府の行革推進事務局は「大綱」に基づき、公務員法の改正作業を一方的に進め、来年の通常国会にも改正法案を提出する動きにある。


平和な国際貿易の拠点 大阪港を守れ
米第7艦隊旗艦の入港に怒りの抗議


大阪平和人権センター

 「ブルーリッジは大阪港から出て行け」「大阪港の軍港化は許さないぞ」「大阪市は平和貿易港を守れ」――4月15日、大阪港天保山公園には平和を脅かす米軍艦の入港に強く抗議するシュプレヒコールが響き渡った。 乗組員の休養を名目として4月14日に米第7艦隊旗艦「ブルーリッジ」が大阪港中央突堤に入港。17日まで停泊した。
 大阪平和人権センターは、平和な世界貿易港である大阪港の軍事利用を許さない立場で、集会やアメリカ領事館などへの抗議のFAX行動を提起。15日は、自治労をはじめ同センターに結集する組合員が、天保山公園に集まり「米軍艦の大阪港入港を許さない府民集会」を開いた。
 集会のはじめには、自治労府本部の青年部員が力強く抗議のシュプレヒコールを連呼。また、参加団体の決意表明として自治労府本部の池田さんは「府本部はブルーリッジ入港の事態に対し、大阪平和人権センターの取り組みに連帯し、アメリカ領事館、大阪市港湾当局に入港撤回の抗議を行い、平和貿易港として栄える大阪港の軍事利用反対を強く訴えてきた。にも関わらず、軍事標的になり得る米軍艦を入港させたことは、市民を危険な状況にさらすものであり、断じて許されない」と強い怒りを訴えた。
 各団体からの決意表明のあと、参加者は中央突堤周辺をデモ行進し、平和貿易港・市民の港「大阪港を守る」行動を強くアピールした。


“歩いて知る沖縄”がそこにある
平和行進の参加者募集中
平和・連帯カンパも取り組み中。5月10日が集約日。


 拡大強化され続ける米軍基地と、県内移設など基地の永久固定化を進める政府の政策に反対し、軍事拠点から平和の拠点へ、核も戦争もない21世紀をめざす沖縄県民の意思をアピールする「沖縄平和行進」は、本年も5月15日から19日の5日間で開かれる。
 5月15日で、終戦後の占領下から本土に復帰して30年の節目を迎える沖縄。在沖米軍基地は、米兵の婦女暴行事件などに代表される数々の事件や事故、騒音被害や環境破壊など、戦後から今日に至るまで県民に計り知れない被害をもたらしてきた。政府はこの間、普天間基地返還に伴なう名護市への代替基地建設など、県民の反対を無視して基地の再編・強化と永久固定化の施策を強引に推し進めている。
 自治労は地方自治の確立・拡大、反戦・平和を求める立場で、「基地のない平和な島・沖縄」を求める県民のたたかいを支持してきた。
 自治労府職も毎年、「歩いて知る沖縄」として自らが現地を実体験し、県民との連帯を深め大衆的な運動を職場・地域から強める、行進の趣旨に賛同し積極的に参加。今年も代表派遣を行い運動を強める。
 各単組・支部組合員の皆さんの積極的な参加をお願いする。
カンパにご協力を
 自治労府職は行進参加にあわせ、その成功と参加者の支援、平和運動への活動支援のための2002平和・連帯カンパに取り組んでいる。
 5月10日(金)集約で組合員1人コーヒー1杯分(300円)が目標。 組合員の皆さんの温かい、ご支援とご協力をお願いします。


5月1日(水)は閉局
メーデー参加のため、自治労
府職書記局は終日閉局します。


コンクール作品募集中

文芸 第19回自治労文芸賞

募集ジャンル●
散文=フィクション(小説など)、
ノンフィクション(ルポ・紀行文・文芸批評など)
詩歌=詩、短歌、俳句、川柳
原 稿●
20字×20行の原稿用紙でお願いします。
「短編小説」「紀行文」「ルポルタージュ」「文芸批評」は50枚以内、「詩」は100行以内、「短歌」「俳句」「川柳」は10首〜30首(句)の間で。
ワープロの場合も20字×20行で1枚とします。
審査委員●
【散文の部】
立松和平、鎌田慧、増田みず子、道浦母都子の各氏
【詩の部】山田隆昭氏
【短歌・俳句・川柳の部】
小沢信男、馬場あき子、片柳哲郎の各氏
賞 金●
【フィクション】入選1点30万円、佳作3点各5万円
【ノンフィクション】入選1点15万円、佳作3点3万円
【詩・短歌・俳句・川柳】
入選1点5万円、佳作3点各3万円

写真 第20回写真コンクール
テーマ●
「自由課題」「職場の作業風景」
作品の規格●
キャビネ判から四つ切で1人3点まで(カラー、モノクロどちらでも可。組み写真は1点で数えます)応募写真は、タイトルの他、作品に関わるエピソードを必ず記入してください。
審査委員●
鈴木邦弘氏(プロカメラマン)
賞 金●
【特選】1点15万円、【入選】1点5万円
【佳作】3点各3万円、【努力賞】若干名各1万円
【特別賞】記念品

まんが 2002まんが大笑
テーマ●「球」
部 門●
新作部門と既発表部門(県本部、単組、支部、分会などの自治労の機関紙誌に掲載されたもので2000年6月以降発表のもの)
審査委員●
佐々木ケン氏
(機関紙「自治労」に「漫画レーダー」を掲載)
笑(賞)金●
【大笑】1点笑金10万円
【アイデア笑】・【うまいで笑】各3点笑金各3万円
【もう少笑】・【報道笑】など各3点笑金各2万円

応募要項
応募資格:組合員および家族、退職者
締め切り:各コンクールとも5月28日必着
応募先:てい送で自治労府職教宣部まで送ってください(直接、持ち込みも可)。
応募上の注意:必ず、応募票を作品に添付してください。応募票は各単組・支部または本部まで。

審査および発表
 「写真」「まんが」の審査は6月中旬頃行います(機関紙「じちろう」紙上で逐次発表の予定)
 文芸は第1次審査を6月、第2審査を7月末までに行います。(8月機関紙「じちろう」紙上にて発表の予定)「写真」「まんが」「文芸」の各入賞作品は自治労文芸第20号で紹介します(10月発行予定)
 表彰は、「文芸」の場合は入選、「写真」の場合は特選あるいは入選、「まんが」の場合は大笑について自治労全国情報宣伝セミナー(2003年1月末〜2月初旬頃開催予定)で賞状、賞金、および記念品の贈呈を行う予定です(上記入賞者には旅費を支給)
 以上の他、佳作、努力賞等の入賞者は、賞状及び賞金などの発送・送金をもって表彰にかえさせていただきます。
 基本的に応募作品の返却はいたしません。出版権は自治労報道局に帰属します。参加賞はありません。


もうがまんできない、だまされない
小泉政権に怒りの総行動

連合
集会やデモに全国から延べ2万人
国民のための政策転換を求める

 連合は4月10・11日の両日、東京で「首切りノー・仕事よこせ・暮らしに安心・日本に元気を」をメーンテーマに、「もうがまんできない、だまされない国民総行動(ゼネラルアクション)」を大規模に実施した。
 集会や国会請願デモ・座り込み行動などに、全国から組合員やNPO・NGOなど延べ2万人が参加して、失業・倒産が増大する深刻な状況を招いた小泉政権を厳しく批判して、怒りを表した。 10日、日比谷野外音楽堂で開かれた総決起集会では、あいさつした笹森清会長は、47都道府県を回って組合員と意見交換した「アクションルート47」で明らかになった、倒産や失業にあえぐ地方の現状を訴え、「血と汗を流して奮闘している労働者を踏みにじって、なにが構造改革だ」と小泉内閣を痛烈に批判。すべての雇用労働者、国民全体のための政策転換が必要と強調した。
 集会や、同時に行われた銀座パレードの参加者は「怒りのベア」のお面を付けて、行動をアピールした。
 11日には、二手に分かれて国会請願デモと座り込み行動を実施。ともに国会前に合流した「怒りの昼集会」でも、笹森会長が「こんな政府はいらない。国民の方を向いてくれる政権を」と訴えながら、「行動は今日で終わりではない」と政策転換を求める運動の継続をあらためて強調した。


雇用・生活・将来不安
労働者の連帯で吹き飛ばす
5月1日大阪地方メーデーに参加を

 働くものの連帯で「平和・人権・労働・環境」に取り組み、労働を中心とする福祉型社会を実現して、自由で平和な世界をつくろう││をスローガンに、第73回大阪地方メーデーは5月1日(水)、大阪城公園・太陽の広場で開かれる(式典は午前10時開会)。

 戦後最悪の状況下にある雇用情勢。特に大阪はその深刻さを極め、完全失業率が都道府県のなかで沖縄県に次いで高い7%台に達している。この状況では雇用情勢が悪化の一途をたどり、生活基盤の崩壊が大きく懸念されている。
 すべての労働者が「社会を変え、日本を変える」ため、まず雇用不安や生活不安、将来不安がない公平な社会の実現に向け、果敢な挑戦をしなけばならない。サブスローガン、勝ち取ろう賃金・雇用「パート労働者の労働条件向上を、時短実現・なくそう賃金不払い残業、中小地場共闘で格差是正、民主的公務員制度の改革実現・労働基本権の確立を」、財政再建優先から暮らし重視へ政策転換を「デフレ阻止・個人消費拡大で景気回復を、雇用創出の拡充と職業能力開発の充実、医療と年金・安心と信頼の社会保障制度の確立を」の実現に向け、組合員の皆さんの積極的なご参加を。
 当日は、自治労府職医療・年金闘争委員会、社保労組を中心に「年金相談コーナー」を開設して、組合員の不安の解消の一翼を担う。
 また、式典のほかにはフリーマーケットや32型フラットテレビ(1等1本)などがあたるメーデー富くじ、海遊館・キッズプラザ大阪の特別割引入園券販売(数に限りあり)などもある。

自治労府職医療・年金闘争委 年金相談を開設


お詫びと訂正
 前号(4月11日付No.450号)のこの欄で掲載した、「ろうきん財形貯蓄スーパー型」は大阪府では取り扱っていません。関係各位の皆様にお詫びいたします。自治労府職教宣部


大阪地方メーデー実行委員会発行
4月26日までに自治労府職に申し込みを


 第73回大阪地方メーデー実行委員会は、今年も「家族のふれあい行事」を実施。4月27日(土)から5月6日(月)までのゴールデンウィーク期間中に、無料で利用できる公共施設共通入園券を発行(利用施設一覧を参照)。自治労府職は組合員に限り先着250人に無料で進呈する。
 希望する組合員は、自治労府職本部書記局に直接、はがき・メール・FAXなどで申し込みを。その際には、単組・支部・分会(職場)名、氏名、必要枚数、連絡先を必ず明記すること。メールアドレスは機関紙4面下欄外、FAXは06―6945―1315、はがきは〒540―8570 大阪市中央区大手前2―1―22 大阪府庁内「自治労府職」まで。4月26日(金)締切。

先着250人に無料進呈
府立花の文化園
公共施設共通入園券
利用期間 4/27(土)〜5/6(月)


大阪府職員生活協同組合
最新住宅・物件・マンション情報満載
住まいづくり相談会
5月10日(金)午前11時〜午後7時
  11日(土)午前10時〜午後5時
大阪府新別館北館4階 多目的ホール

○ライフプラン相談会
  住宅資金や教育資金、老後の資金など今後の生活に必要な資金の計画を、あなたのご家庭のケースに応じて個別にアドバイス
○金融機関相談コーナー
  「各種住宅ローンの上手な借方を知りたい」「いまの年収では、いくらの物件が買える」などのローンのご相談に、10日は大和銀行、11日は近畿労働金庫がお答えします。

■いずれも10日・11日に開催
 ○ワクワクおもちゃ広場
 ○菊水の和菓子コーナー(午後5時まで)
  創業明治40年。伝統の味、菊水の和菓子を販売。   ○丸大食品コーナー(午後5時まで)
  おいしい食品を特別価格でご提供
■10日は午後5時〜7時、11日は午前10時〜午後5時
 ○きき酒コーナー
  府内酒蔵元、各社提携企画。ぜひお試しを。
◆大抽選会も(当日のアンケートに答えて抽選で)
 1等 旅行券2万円分(両日各1組)
 2等 商品券5000円分(両日各5組)
 3等 図書券2000円分(両日各20組)
◆さらに先着プレゼントとして
 10日以和貴荘 放題居酒屋「なみはや」券 20組
 11日大阪歴史博物館ペア入場券+マックカード 20組


自治労府職共済規程
就学給付の請求受付

4月26日(金)まで
図書券2000円分5月17日給付
自治労「団体生命共済・長期共済・
学資共済」掛金の前月払い移行に
ご理解とご協力を


 現在、団体生命共済・長期共済・学資共済の掛金は、保障月の当月18日に口座振替していますが、7月からは前月払いに移行します
 本来、掛金は民間生命保険と同様に、保障月の前月までに払い込みを行うことが原則となっており、生協事業(自治労共済は団体生命共済の厚生労働省認可を2001年11月に取得済み)として行うためにも、前月払いへの移行が求められています。
【前月払いへの具体的な移行方法】
○6月の期末手当支給後、7月2日に7月分掛金
○7月18日に8月分掛金
 同日の口座振替により移行。
【前月払いへの移行理由】
 自治労府職は、1990年に団体生命共済の取り組みを開始。その当時、他保険からの移行による組合員の負担を考慮して、掛金については当月払いを採用しました。しかし、契約上の掛金は前月払いが原則となっており、厚生労働省の指導などからも、前月払いを進めざるを得ない状況です。また、他の組合は順次、前月払いに移行しており、現在、大阪で当月払いを行っているのは自治労府職のみとなっています。


シネマはやっぱりおもしろい
4月公開の映画
鬼が来た


 中国・華北の寒村、掛甲台村。深夜に「私」が訪れたのは青年マー・ターサンの家。マーに拳銃を突きつけた「私」は日本兵と通訳の中国人が入った2つの麻袋をマーに押しつけ、供述書を取って晦日まで預かれと脅した。掛甲台村には日本軍の砲塔が建ち、定期的に日本軍がやってくる。そこに日本兵を預かるというのだがら危険きわまりない。村人たちは寄り集まり2人の処分を話し合うが、結局晦日までの1週間あまり2人を隠すことにした。日本兵の花屋は囚われの身になったことを恥じ、殺せとわめき立てる。命が惜しい通訳のトンは花屋の自暴自棄的な言葉を勝手に友好的な言葉に翻訳して村人たちに伝える。何とか2人を隠し通し、晦日を迎える村人たち。しかし「私」はやってこなかった。やがて食料が底をつき始め、村人は2人を殺すことにした。手を下すのはマーの仕事だ。しかし、マーに人殺しはできない。殺しを頼んだ剣の達人リウ老人もあっけなく失敗してしまう。仕方なくマーは万里の長城2人を養い続けた。半年がたち日本軍がやってきた。いよいよ2人をどうにかしないと村人の命にかかわる。当初の自暴自棄が薄れた花屋は世話をし続ける村人に感謝さえするようになっていた。花屋は村人に提案する。半年間、世話をし助けてくれた礼に、穀物2台分進呈するよう日本軍に掛け合うと。さっそく2人をつれてマーたち村人は日本陸軍の元へ出掛けるが…。
 中国のトップ俳優チアン・ウェンの監督第2作目の作品。ラストは思わぬ結末を迎えるこの作品は、戦時における人間性の闇を鋭く描いている。
▼4月27日(土)よりロードショー▼2000年中国映画/監督=チアン・ウェン/出演=チアン・ウェン(マー)、香川照之(花屋)、ユエン・ティン(トン)▼上映館/(大阪)シネ・ヌーヴォTEL06(6582)1416


能勢
能勢みくさ山   棚田
棚田府民農園
田植えしよう

5月18日(土)
午前9時30分
現地集合
能勢町長谷地区公民館前