機関紙「自治労府職」

 2002年5月11日号

雇用・生活危機突破に積極果敢な行動を
雨の大阪城公園で怒りをアピール


 あいにくの雨になった5月1日、大阪城公園・太陽の広場には15万人の連合組合員とその家族が参加し、第73回大阪地方メーデーが開かれた。「働く者の連帯で、労働・平和・人権・環境に取り組み、労働を中心とする福祉型社会を実現して自由で平和な社会をつくろう」とのメインスローガンを掲げ、労働者の怒りをアピールした。
 主催者あいさつした連合大阪の前田修会長は「本気になって怒りを表さなければならない時だ」と強調。「労働組合としての立場だけでなく、府民・市民の立場で身の回りに起こっている、あらゆる出来事に積極的なかかわりを持とう」と呼びかけた。また、大阪の厳しい雇用情勢に触れて「大阪雇用対策会議で12万人の雇用創出プランの実現に向け、府・大阪労働局・関西経営者協会・連合大阪がそれぞれの立場で最大限の努力をしていくことを確認した。困難を伴う課題だが理解と支持を要請する」と訴えた。
 式典では「雇用・生活危機突破宣言」を採択しメーデーを出発点に、積極果敢な行動を起こしていくことを誓い合った。第2部では、恒例の富くじ抽選会も行われ会場は歓声に包まれた。


公務員制度改革「大綱」撤回に向け
請願署名の成功誓い合う
自治労府職決起集会 有事法制3法の廃案意志統一


 政府が昨年末、一方的に閣議決定した「公務員制度改革大綱」の撤回に向けて連合が提起した、国会への請願署名を成功させるため自治労府職は5月8日夜、市立中央青年センターで「民主的な公務員制度改革を求める決起集会」を開いた。組合員1人10人以上の署名獲得を再確認し、組織の総力をあげて取り組むことを誓い合った。
 あいさつした大橋委員長は「大綱は、その策定に至る政府の一方的な姿勢、能力・実績主義に基づく人事・給与システムや人事院機能の縮小、労働基本権問題の棚上げなど、どれをとっても到底、納得できる内容ではない。撤回させるため、また、自治労としての不祥事からの社会的信頼と組合の求心力の回復のため、私たちも組織の総力をあげて署名を成功させよう」と訴えた。
 集会には、自治労府職から送り出している大阪府本部の酒井副委員長が駆けつけ「府内60万人署名獲得を目標に、皆さんにご苦労をお願いしている。民間の仲間も賛同したこの取り組みは、自治労の目標達成が『大綱撤回』への大きな足がかりになることも確認し合いながら、ともにがんばりたい」と積極的な取り組みを要請した。
 署名集約日までの行動提起では、府労連夏季闘争ともリンクした本部、各単組・支部のオルグ活動や集会・学習会の開催などを確認。参加者を代表して、社保労組の樋谷書記次長は「職場、私たちの生活を守るため、社保労組は1人100人署名の目標達成に向けて精一杯たたかいぬく」と力強く決意を述べた。
 集会では、今通常国会で小泉政権がその成立を急ぐ情勢の「有事法制3法案」の廃案に向けた取り組みも意思統一。大阪府本部の池田政治部長を招いて講演を受け、「『武力攻撃事態法』など3法案は、そもそもの武力攻撃事態の定義のあいまいさや、議論が欠落している問題(憲法との関係、地方分権、自治体の関与、住民の人権、財産、環境など)が多すぎる。この法案を廃案に追い込むと同時に、一方で有事に対する私たち労働組合、住民の議論をはじめることも重要だ」とその考えを示した。


公務員制度改革
「大綱」撤回のための署名を成功させよう
シリーズ @


 政府の「大綱」では、なぜいけないのか。撤回させる理由を連載し、請願署名の成功をめざします

Q1 「公務員制度改革大綱」を撤回して民主的な公務員制度改革を求める理由はなに

 今日、外務省のキャリア官僚と一部の政治家との関係に見られるような政官のゆ着、BSE(牛海綿状脳症)の発症や危険な血液製剤の使用放置などに象徴される国民不在の行政がまかり通っています。これらは長年にわたる一部の政治家・特権的なキャリア官僚・特定業界とのゆ着がもたらしたもので行政評価制度が十分に機能せず、行政の執行過程が不透明によるものです。こうした問題の“処方箋”こそ、国民が求める公務員制度改革です。
  しかし、昨年末に政府が閣議決定した「公務員制度改革大綱」は、特定の政治家と霞ヶ関の一部キャリア官僚が密室で作業を行い、でっちあげたもので極めて問題です。中立・公正で透明性の高い行政の推進という、国民がのぞむ改革からほど遠く、内容も霞ヶ関キャリア官僚を一層、厚遇するための「お手盛り」そのものです。
 政治と行政を市民の手に取り戻すため、一部の者で決めた「大綱」を撤回させて、民間の有識者(民間企業の人事担当者・組合役員、学者など)や当事者が参加した、広く国民に開かれた議論が必要です。多様なニーズを的確に政策やサービス・事業に反映させて、効果的・効率的な行政を遂行できる、透明で民主的な公務員制度を作らなければなりません。


初戦快勝もベスト8進出ならず
自治労スポーツ大会(軟式野球)
大阪府予選自治労府職(社保労組)


 29チームが参加した自治労スポーツ大会大阪府予選が大阪市内で開かれ、自治労府職の大会(3月31日)を制して自治労府職代表として出場した社保労組は、豊伊クリーン労との1回戦で9対2と6回コールド試合で圧勝。2回戦・高槻市職労との試合に臨んだが、相手投手の好投と試合開始直前から降りだした雨でリズムに乗れず、9対0(5回コールド)で敗れ、ベスト8進出はできなかった。選手の皆さん、ごくろうさまでした。

【1回戦】
 VS豊伊クリーン労

豊伊 000101  2
府職 130104X 9

 初回、先頭打者の大原選手がセーフティバントで出塁し、相手投手の暴投や盗塁を決めてチャンスを拡大。3番・絹田選手の3塁ゴロの間に1点を先制し波に乗った。2回にも大原選手の3塁打などを含む攻撃で3点を追加した。
 6回には、相手の失策やバントで満塁のチャンスに、4番打者・市原選手が走者一掃の3塁打を放ち、あと1点でコールドを決める場面をつくると、代打・向井(良)選手が安打を放って試合を決めた。
 投げては、石川・川村両投手がふんばり、好投・好守で勝利に導いた。
【2回戦】
 VS高槻市職労

高槻 04500 9
府職 00000 0

 雨中の試合となった2回戦。2回表、手元が濡れて制球が難しくなった先発・大森投手に、高槻打線が襲いかかり2塁打や安打などで4点を先制。3回にも5点を追加した。
 一矢を報いたい自治労府職チームは3回裏、8番打者・清田選手の2塁打・3盗でチャンスをつくったが、打線がつながらず無得点。4回にも4番・市原選手が左中間に安打を放ったが得点には至らなかった。5回には、四球や相手投手の暴投で満塁のチャンスを得たが、緩急をつけたピッチングの相手投手を打ち崩すことはできなかった。

清田監督の弁
 雨はいい経験に。次に生かしていく
 試合後、監督兼選手の清田さんは「雨に戸惑って、力が発揮できなかった。ただ、いい勉強になったと思う。次の機会に生かしていこう」と、次年度に向けて選手を激励した。


ろうきん財形貯蓄 アンケート実施中
5月20日締切・財形加入で金利優遇も


 やっぱり安心のろうきん財形にご加入を。労働者が支える「ろうきん」だから、健全な経営のもと労働者の財産形成や、ゆとりある生活を支えるために力を発揮します。6月から財形貯蓄の募集が始まる前に、自治労府職では各職場で予約アンケートを実施中(締切は5月20日)。この機会にご加入の検討を。詳しくは各単組・支部または本部まで。
 ◆財形貯蓄加入で貸付金利優遇の特典。◇マイプラン利用者=財形1種類ごとに金利を0・3%優遇。◇住宅ローン新規利用者=借入当初5年間の金利を0・1%優遇。


能勢棚田 田植えイベント
5月18日(土)午前9時半現地集合

参加申し込みは自治労府職
吉留まで06(6945)4056

■能勢町長谷地区公民館前集合
■参加費 大人1000円・中学生以下500円
■着替えなど持参のこと
■作業終了後は府民牧場へ移動してバーベキューで昼食
■詳しくは自治労府職の吉留へ


組合員限定
ゴールドコースト5日間の旅


■ご旅行出発日
6月22日(土)
■ご旅行代金(大人お1人様)
65,800円
■最小催行人員:15名様
■申込み締切日:出発の1カ月前
■添乗員は同行しませんが、現地係員がお世話させていただきます。
■利用予定航空会社:日本航空
■利用予定ホテル:メルキュール、コンコルドアイランダー、ウォーターマーク
■食事条件:朝食3回 昼食1回 夕食0回

申込・問い合せは近畿日本ツーリスト堂島支店担当の山本泰三さんまで。TEL06(6345)4611