機関紙「自治労府職」

 2002年5月21日号

府労連夏季闘争スタート
27日に定期大会


 5月17日、府労連は2002年度の運動方針と当面の闘争方針(案)を職場討議に付し(同日付け府労連ニュースbQ参照)、27日に定期大会、6月6日に知事に要求書を手交して2002夏季闘争をスタートさせる。
 闘争の焦点として、24カ月の昇給延伸、3年間の特別昇給停止による給与抑制が一部の層に過剰な負担を強いている点の改善や、特別昇給再開を前に当局が提示した人事評価の反映の問題など賃金課題の改善を追求する。
 また、自治労府職関係では、職場からの切実な声を反映して宿日直手当の改善要求や、地公法による「自動失職」に関する特例条項を設けるよう分限条例の改正を求めるなどの項目も追加し、要求実現に向け動き出す。
 組合員の皆さんの積極的な参加をお願いする。


女性部連続学習会@
女性のエンパワーメント進めよう
男女平等を組織全体の課題へ


 若年女性のユース部化に向けての方針の中で、いま女性部のあり方が問われている。自治労府職女性部は、労働組合の中で女性部が果たしてきた役割を振り返り、今後の進むべき方向を考えていくために、連続学習会を企画した。
 1回目の5月15日夜、自治労大阪府本部の蜂谷紀代美副委員長を迎え「労働組合女性部の果たしてきた役割と今後の展望」をテーマに講演をうけた。
 蜂谷副委員長は「女性部は、母性保護と家庭的責任を担いながら働き続けることのできる労働条件を獲得してきた。これらの取り組みの結果、女性の勤続年数は伸び、働く女性の割合も増えた」と、これまでの女性部の取り組みを評価した。
 また、1975年の国際女性年以降の運動の高まりのなか行政施策で女性問題が取り上げられ、最近では「男女の共同参画は21世紀の最重要課題」と男女共同参画基本法にも明記されていることを踏まえ、「男女平等社会実現に向けて今後、女性のエンパワーメントを進め、あらゆる課題をジェンダーの視点から捉え直して、男女平等を組織全体の課題にしていくことが求められている」との運動提起があった。
 蜂谷副委員長の幅広い活動に裏付けられた講演は、組合活動に止まらず育児論、人生論にまで広がり、参加者も見識を高めあった。

【第2回】
「ワークシェアリング、オランダモデル」−男女で担うとはどういうことか−(仮題)
◆講師 上田育子さん
  (泉州ユニオン委員長)
◆日時 6月12日(水)
    午後6時半〜8時
◆場所 旧職員会館2階
    自治労府職会議室
次回6月12日(水)積極的なご参加を


公務員制度改革
「大綱」撤回のための署名を成功させよう
シリーズ A


 今後の公務職場のあり方を大きく左右する「公務員制度改革大綱」の撤回に向けて、請願署名を成功させよう。

Q2 特権的官僚制度の廃止と天下り禁止を求めているが、どこに問題があるの
 現在、国の行政はキャリア官僚中心の人事が軸になり「お役所」意識が蔓延し、特権的・排他的・不透明な行政がまかりと通っています。
 こうした仕組みは、T種試験合格者をキャリア組として採用時から特別扱いし、退職後まで優遇している国家公務員の人事制度とその運用に問題があります。「大綱」はこの問題を解消するどころか、逆に特権的なキャリア官僚を集中的に育成・優遇する制度を作り、固定化を図ろうとしています。私たちは、特別扱いの根拠となっているT種採用試験を廃止して、正当な評価で幹部候補者を選抜していくことに改めるべきだと考えています。
 「大綱」では、天下りについてもこれまでの人事院による事前のチェックをなくし、各府省の大臣による承認だけで行えるように「自由化」しようとしています。このことは「民間への天下りが野放図になる」と、マスコミでも指摘しているように、業界とのゆ着を一層強めるものです。私たちは国民から厳しく批判されている天下りは全面的に禁止すべきだと考えます。

Q3 労働基本権の確立を求めているが現状は?
 日本は公務員の労働基本権について、先進諸国では類を見ないほど厳しく制限しています。非現業公務員の場合、民間労働者のように賃金・労働条件を労使の団体交渉で決めることができず、第三者機関である人事院(地方自治体では人事委員会)が、政府(地方自治体)・国会(議会)に勧告して、法律(条例)で決める仕組みになっています。「大綱」は、組合が交渉する権利を制限したまま、人事院の役割を大幅に縮小し、内閣と各府省大臣の人事管理権限を一方的に強め、信賞必罰の人事管理を行おうとしています。私たちは、使用者が責任を持って人事管理を行うことに反対しているわけではありません。使用者に責任を持たせるのであれば、労働組合も責任を持った対応ができるようにしてほしいということです。第三者に任せるのではなく、まず、労使が責任を持って合意し、必要があれば議会(国民・市民)に承認を求める仕組みにするとを求めています。
 労働基本権を確立することは、閉鎖的な行政の企画立案による弊害に対して、広く公務の運営に関わって職員がその決定に参加する制度を確立することになります。その結果、行政に対する内部からのさまざまなチェックを可能とし、国民・市民の意思を行政に反映させることにもつながります。(つづく)


府労連日程
■52回定期大会■
 5月27日(月)午後3時
 新別館北館多目的ホール
■夏 季 闘 争■
◆6月6日(木)
 第1回団体交渉
 (知事への要求書提出)
◆6月13日(木)
 @第2回団体交渉
  午後2時〜団交室
 A拡大闘争委員会
  午後4時〜日赤会館
 B職場決議手交
  (人事室長)
◆6月19日(水)
 @第3回団体交渉
  午前11時〜団交室
 A要求貫徹決起集会
  (デモ行進あり)
  午後3時〜大阪城内
   教育塔前ひろば

能勢棚田
自然満喫・親子で田植え

 自治労府職は5月18日の土曜日、今年で5年目となる能勢みくさ山棚田府民農園での田植えイベントを開いた。当日は朝方からの雨が心配されたが降ることはなく参加者は田植えに専念できた。
 家族で参加の組合員も多く、経験者から初参加までさまざま。ヌルッとくる泥の感覚を堪能しながら、大人も子どももやさしく苗を植え付けた。苗の列のゆがみもなんのその。田を管理していただいている石倉さんのおかげで、秋の収穫時には見事な稲穂を垂れて、おいしい米ができあがる。
 自然がいっぱいの棚田には、サワガニ・トノサマガエル・アマガエル・ミズスマシ・タイコウチなどが生息。子どもたちは捕まえて遊ぶなど絶好の自然動物園にもなり、田植えのほかにも楽しいひと時になった。
 作業を終えた参加者には、タマネギ・ネギ・卵などのお土産付。昼食は近隣の府民牧場に移動してバーベキューに舌鼓を打ち、園内散策や牛・羊など動物たちとのふれあい、バター手作り体験などで休日を楽しんだ。

 能勢みくさ山棚田府民農園では、田植えのほかにもイベントがたくさん。参加希望の方は、自治労府職本部の吉留まで連絡を(TEL06−6945−4056)。

 ジャガイモ掘りとホタル鑑賞の夕べ
 近年、能勢町長谷地区でも自然環境の回復が見られ、昔のようにホタルが乱舞する光景も見られるようになった。棚田府民農園管理組合がイベントを開く。
◆日 時 6月8日(土)午後3時〜8時
    (天候などにより変更する場合もある)
◆場 所 能勢町長谷地区
◆内 容
 @ジャガイモ掘り体験・午後3時〜5時
  (1株100円=希望する株数の予約が必要)
 A軽食(有料)・午後5時〜7時
 【メニュー】おでん(6品1セット)400円。おにぎり(3個1セット)200円。缶ビール1本250円。お茶・ジュース1個100円。他に子ども用フランクフルトあり。申し込み時に予約が必要。
 Bホタルの鑑賞・午後5時〜8時

 ジャガイモ掘り体験イベント
 ホタル鑑賞とのセットの時は若どりで、食味は最高だが実入りが若干小ぶりの予想。そのころから土中で太り出す最中で、改めて完熟ジャガイモ掘りができる。
◆日 時 6月29日(土)午前9時〜(雨天順延)
◆入園料 1株100円(希望する株数の予約が必要)