機関紙「自治労府職」
2002年6月11日号
STOP有事法制
廃案に向けて1万人が訴え
真夏日となった6月8日午後、御堂筋には「有事法制反対」「民間・自治体の戦争協力反対」のシュプレヒコールが響き渡った。同日の扇町公園では、自治労近畿地連が「有事法制廃案・公務員制度の民主的改革を求める決起集会」、フォーラム平和関西ブロック会議が「有事法制の廃案を要求する関西集会」を連続で開き、緊迫する国会情勢に対して廃案を求める取り組み強化を意思統一した。
近畿地連の集会であいさつした山田保夫議長(自治労大阪委員長)は、「有事法制の一つのねらいは米軍と行動を共にする自衛隊の足かせを取り除くこと」と述べ、「総務省も各市町村の消防組織への指揮権強化を検討し始めるなど、自治体への管理強化が大きく危惧される」「国家主権に関する部分だけが先行し国民の保護より制約が優先、本末転倒もいいところだ」と糾弾。「戦前の国家総動員法の再来にほかならない同法案に、明確な廃案の意思を示そう」と訴えた。
近畿地連集会後の、有事法制の廃案を要求する関西集会では国会情勢の報告があり、今国会での成立を急ぐ政府・与党が、『修正』で法案成立を目論んでいることについて、野党4党が法案の廃案に向けて結束を固めている状況が報告され、超党派の取り組みにも期待するとの報告があった。
集会では、米軍基地の重圧に苦しむ沖縄からのアピールもあり、日米安保、有事=戦時の体制強化を決して許さないとの切実な訴えで、廃案への意思を固め合った。
集会後は、扇町公園から難波・高島屋までのデモ行進で有事法制3法案の廃案をアピール。沿道の注目を集めた。
府労連夏季闘争
誠意ある対応求める
知事に要求書手交
府労連は6月6日、太田知事に夏季の要求書を手交して、要求に対する誠意ある対応を求めた。
特に、特別昇給再開の本年度見送りに対し、24月昇給延伸による影響が大きい若年層に配慮した15年度再開に向け、府労連との具体の協議を始めるよう申し入れた。また、職員の世代間格差が拡大している現実を踏まえ、各世代の「やる気」を引き出せる方策の検討を求めた。
太田知事は、「府労連との良き労使関係を維持・発展させたい」、要求事項について「本府財政は危機的な状況だが、十分に検討していきたい」と答えた。加えて「本年を『改革元年』と位置づけ取り組み進めるが、単に号令や命令など一方的なものでなく、職・従業員が納得できる改革としたい」と述べ、特に若手職員が「入職してよかった」と思える府庁としていくためにも、知恵を出し合いたいと表明した。
核も基地もない平和な島・沖縄の実現めざして
平和行進
参加者レポートA
街を分断する基地がそこにある
沖縄の現状無視する
有事法制許さない
今年は、沖縄が日本に復帰して30年の節目。30年といえば、昔の話だが今回の行進参加でその考えが間違っていることがわかった。
私たちは、沖縄戦で最も激しい戦場となった「南部戦跡」と言われる一帯を行進した。雨の中、また、かんかん照りの中を歩き続けるうちに「この土地で二度と戦争をさせてはいけない」という思いが日に日に募った。
また、行進3日目に普天間基地を見たとき、基地の島・沖縄という現実を突きつけられ、「沖縄に基地は要らない」という思いを一層強くした。
行進の道中、沖縄の方々から最も多く聞かれた言葉に、「有事法制によって本土が沖縄化することは、断固として阻止しなければならない」というものがあった。
沖縄には撤去されない基地があるという現実。その上で、まさに「有事」の名のもとに国土全体が基地化されてしまったり、市民に対して戦争への協力を強要されたりする危険が有事法制にはあると思う。そして、それがどのようなものか。
不幸にも、基地の島にされている沖縄の現実を知ることで、私たちに迫っている危険を考えることになるのではと思う。
沖縄で実際に見聞きした事実が、明日の私たちに迫っているかもしれない。平和な島・沖縄の実現と、本土もそんなことにならないように、反戦・平和の運動に取り組まなければならないと思いを強めた。
(社保労組・玉出支部 近藤紀宏)
平和に逆行する政府
全国的運動で糾弾
初参加の2人 平和思い新たに 平和行進レポート
5月15日から5日間、沖縄平和行進に参加して良い経験ができた。行進に参加するまでは「何十キロも歩くのはいやだなあ」と思っていた。でも、行進しているうちに沖縄の人々があたたかく手を振ってくれたり、全国のいろんな労働組合や団体の人々が沖縄に集まり、行動を共にしたことで基地撤去をはじめとした平和運動に取り組めたことに充実感を持った。
私たちが行進した南部地域は、戦時に日本で唯一の地上戦となり、県民を巻き込んだ悲惨な激戦地だったところ。白梅の塔や摩文仁(まぶに)の丘など、所々に戦争犠牲者の慰霊碑があり、当時の激戦の状況が思い起こされるようだった。
5・15平和行進全国団結式では、平和センターの方々のあいさつの中で沖縄では、戦後も米軍基地によって周辺住民の生活が脅かされていて、平和を願う強い気持ちが伝わった。
ただ、沖縄のこの状況を解決するには沖縄での運動だけでなく、政府・国会に強く働きかけていくことが重要なのではないかと感じた。
そして、沖縄平和行進の経験を生かして、有事法制やメディア規制法案といった、平和な社会から逆行した法案に対してみんなが問題意識を持っていけるよう、職場から運動の輪を広げていきたいと思う。
(社保労組・堺西支部 鳥居弘)
スポーツおたくさこちゃんの玉蹴た話A
やったぜニッポン、初勝利
14日は休みになりませんか
やったぁニッポン!! 初勝利だよ〜。横浜に行けた人が超うらやましい。それにしてもイナ(稲本)はスゴイ。2試合連続のゴール。大阪の誇りです。アーセナルでがんばってほしい気持ちと裏腹に、ガンバに帰ってきてほしいと思っているのは僕だけでしょうか?
次は決勝トーナメント進出をかけた14日(金)のチュニジア戦です。長居に行きた〜い。チケット持ってる人譲ってくれません? 無理ですよね。
14日は、午後から時間休をとる人が多くなりそう。4日も多かったみたいです。僕も時間休をとって大阪ドームに行って600インチのスクリーンに向かって「ニッポン、ニッポン」と連呼してました。
テレビで観るのもいいですが、会場の一体感が何ともいえなかったです。当局が、しょうもないことばかりするからストレスたまってたんで、ストレス発散にもなりました。ただ、審判のジャッジで変なストレスたまりましたけど。
ワールドカップ期間中の年休取得率なんて調べたら、おもしろい結果が出るんじゃないでしょうか。ゆとり推進に一役かってそうですね。
太田知事へ、阪神・近鉄の応援もいいですけど日本代表の応援もしないと。まさか長居のゲームに来賓で行けたりするんでしょうか? もし、そうなら、その日だけ秘書にしてもらえないですかね。いっそのこと管理職以外は休みなんて英断下してくれません?
ワールドカップ記念
優勝国・得点王予想
正解者に賞品が
「さこちゃんの玉蹴た話」から組合員の皆さんに出題。今大会の優勝国と得点王を予想してください。どちらも正解した方の中から5人に、「さこちゃん」が選りすぐったワールドカップ関連グッズをプレゼント。応募方法は次のとおり。どしどしご応募下さい。
【応募方法】
はがきまたはEメール(アドレスは欄外に掲載)に@氏名A支部・分会名B優勝国名と得点王の名前Cワールドカップへの思いなどコメントを書いて、〒540―8570大阪市中央区大手前2―1―22 大阪府庁内自治労府職教宣部まで送ってください。
締切は6月20日(木)必着。発表は7月1日号で。
テレビ放送スケジュール(地上波のみ)
★6月14日(金)
日本 VS チュニジア(朝日放送15:00〜17:45)
■決勝トーナメント
ラウンド16
◎6月15日(土)
@E組1位 VS B組2位(NHK15:20〜17:30)
AA組1位 VS F組2位(読売テレビ20:10〜22:40)
◎6月16日(日)
BF組1位 VS A組2位(NHK15:05〜17:30)
CB組1位 VS E組2位(NHK20:05〜22:30)
◎6月17日(月)
DG組1位 VS D組2位(NHK15:10〜17:30)
EC組1位 VS H組2位(NHK20:00〜22:30)
◎6月18日(火)
FH組1位 VS C組2位(NHK15:10〜17:30)
GD組1位 VS G組2位(朝日放送20:10〜22:40)
準々決勝
◎6月21日(金)
H Aの勝者 VS Eの勝者(NHK15:10〜17:30)
I @の勝者 VS Dの勝者(NHK20:00〜22:30)
◎6月22日(土)
J Cの勝者 VS Gの勝者(NHK15:05〜17:30)
K Bの勝者 VS Fの勝者(毎日放送20:00〜22:45)
いま、注目度No.1の露天風呂めぐり
黒川温泉と湯布院温泉の旅
6月22日(土)〜23日(日)の1泊2日
大人1人 49,000円
◆1日目
伊丹空港→福岡空港→日田豆田町散策→黒川温泉卿→
三愛高原ホテル→黒川温泉露天風呂めぐり→ホテル泊
◆2日目
ホテル→湯布院温泉(自由散策)→大分空港→伊丹空港
申し込み・問い合わせ
近畿日本ツーリスト堂島支店
担当 藤田伸一さん
06(6345)4611
直接、ご連絡ください。