機関紙「自治労府職」

 2002年7月1日号

公務員制度改革
日本政府に改善求める
ILO総会閉幕 団結権・団体交渉権の適用状況を審査

 公務員制度改革の一方的な閣議決定に対し本年2月、連合が政府の労働基本権問題違反をILO(国際労働機構)の結社の自由委員会に提訴。その条約勧告適用状況の審査が行われたILO総会が6月20日、条約勧告適用委員会の議長集約などを確認して閉幕した。
 条約勧告適用委員会では「日本の公務員制度改革」をめぐる98号条約(団結権・団体交渉権)適用状況が個別審査案件として取り上げられ、労働側委員が「労働基本権制約」を批判し「大綱」の撤回を求め、各国の労働側も日本政府を厳しく追及した。
 連合は、総会の閉幕をうけて事務局長談話(別掲)を発表。その議長集約について「98号条約の適用制限の拡大解釈を批判したもの」と評価。そのうえで「日本政府に公務員との協議・交渉を促進して労働条件決定を行うことを求めたもの」とその意義を強調した。  政府に対しては「労働基本権を制約する政策を改め、国際労働基準を充たした公務員制度の確立」を重ねて求めている。また、11月の結社の自由委員会での審議に向けて取り組みを強めるとともに、「大綱」撤回に向けた1000万人署名の成功を追求するとした。

第90回ILO総会・条約勧告適用委員会の審議結果についての談話
日本労働組合総連合会
事務局長 草野 忠義
1.省略

2.連合は、2月26日結社の自由委員会に対し日本政府の労働基本権問題違反を提訴していることを踏まえ、今次総会の条約勧告適用委員会において、日本のILO98号条約問題を個別審査案件として取り上げることを求め、この提案が受け入れられた。
 条約勧告適用委員会では、日本政府に対しアメリカ・ドイツ・フランス・韓国・インド・オーストラリア・パキスタンから厳しい批判がなされた。
3.公務員制度改革に関わる議長集約は、@日本の公務員が自らの給与決定に参加することが大幅に制限されている、AILO98号条約は、国家権力が直接的な行使や必須の業務に携わる限定した公務員に対して適用制限を認めているが、一律全面的に制限しているものではない、B日本政府は、現在進行中の公務員制度改革について、関係者と全面的に協議、交渉を促進し、労働条件を決定するよう希望する、C条約の全面的な適用を保障するために実施済みの措置、及び予定されている措置について日本政府に報告を求めるとしている。これは、日本政府の適用制限の拡大解釈を強く批判したものと言える。

4.議長集約は、日本政府に公務員との協議、交渉を促進して労働条件決定を行うことを求めたものである。なかでも、公務員制度改革に関わって交渉・協議の促進を求めた意義は重く、昨年の98号条約の審議経過に照らせば、日本政府は労働基本権を制約する政策を直ちに改め、国際労働基準を充たした公務員制度を確立しなければならない。
 連合は、今ILO総会での成果を踏まえ、11月の「結社の自由委員会」における連合の提訴への審議に対する対応を強める。同時に、国内において引き続き公務員の労働基本権確立の1000万署名運動や大衆行動に取り組み、民主的な公務員制度を確立する「対案」提出の国会対策など諸活動を積極的に進めていく。
以 上


男女平等産別統一闘争
両立支援策の拡充など要請
自治労 総務省公務員部長に申し入れ

 自治労は6月21日、男女平等産別統一闘争の一環として、総務省公務員部長に申し入れを行った。内容は、@「男女共同参画社会基本法」の周知徹底、地方自治体の基本計画・行動計画づくり、条例化推進支援、A総務省での女性職員比率の拡大、積極的な幹部職員への登用、地方自治体への支援、B公務職場での役職状況等の男女別統計データの公表、C非常勤職員の位置付けを明確化する地公法改正、同職員の均等待遇実現、など。
 中央本部の植本副委員長が総務大臣あての申入書を公務員部長に手交し「6月は男女共同参画月間。自治労も本年から男女平等産別統一闘争に取り組み、ポジティブアクション・ワークシートを活用して、自らが職場の格差を明らかにし要求とするなど取り組みを進めている。総務省の今日段階の考え方を示してほしい」と要請した。
 総務省側は、男女共同参画の課題が日本の勤労者全体に関わるもので、公務は率先して行うべきとの考えを示し、省の取り組みと各団体への助言、情報提供などを今後も行うとした。なお、非常勤職員では「社会経済情勢を踏まえつつ、国の制度の状況、民間の動向等も勘案しながら引き続き鋭意検討」とした。
 自治労は、女性が働き続けられる職場環境づくりのため一層の両立支援策の拡充が必要、女性の職域・登用拡大のための人材育成が課題で人事異動もその観点から行うべき、非常勤職員はその8割が女性で、女性の労働権の問題と深く関わり、早期に均等待遇となるよう制度改正すべき、などの考え方を伝えた。

自治労府職の取り組み

 自治労府職も男女平等産別統一闘争委員会を立ち上げ、次のような取り組みを確認している。
 @当局が国(総務省)に報告した資料の公開を求める、Aポジティブアクション・ワークシートでの職場点検の実施、Bその結果に基づき、数値目標も含めたポジティブアクションを講じるよう求める、Cセク・ハラ防止への相談体制の拡充と、相談への誠意ある対応、防止のための実効ある対策の実行、などを確認。また、継続的な取り組みのために「男女平等闘争委員会(ともに委員会)」の設置を第84回定期大会で提起するとした。


「死の灰」市街を通り米国へ
熊取・京大原子炉から使用済核燃料を搬出
核燃料輸送の情報など全面開示求め
府本部が監視行動


 具体的な実効性ある原子力防災と、核燃料輸送を含む情報の全面開示を求めて、熊取町にある京大原子炉実験所からの使用済核燃料輸送の監視行動を継続している自治労大阪府本部。自治労府職からも組合員が参加している。
 6月24日未明、本年の輸送が行われその全行程を監視した。京大原子炉の核燃料は原発のものと違い、燃えるウラン235の割合が90%の高濃縮ウラン。核兵器への転用の懸念から製造元の米国が引き取ることになり、99年から年に1度の輸送が行われ今回で4回目となる。
 使用済燃料60体を2つの輸送容器に詰め、大型トレーラー2台に積んで午前4時、京大実験所を出発。前後をパトカーや警備会社、京大関係者の車両などが固めた物々しい隊列は、約10キロ先の貝塚港に1時間近くかけて到着した。道中、ワールドカップの警備で手薄になったのか例年は交差点に立つ警察官の姿も少なく、赤信号では停車。知らずに近づけば、放射能の被曝は免れない。原発には専用港があるため、民家の間を抜ける陸上輸送を行う京大炉の輸送は特異なものとなっている。
 なによりも、沿線住民が何一つ知らされていないことに問題がある。万一の事故に備えは万全か、原子力防災の観点から輸送に問題はないか、監視隊の眼が光る。貝塚港には午前6時に核輸送専用船パシフィック・スワン号が入港し、輸送容器が積み込まれた。輸送ルート沿岸の各国は日本の核輸送に反対している。この輸送は2007年まで行われる予定。


街を分断する基地がそこにある
核も基地もない平和な島・沖縄の実現めざして
平和行進参加者レポート 終


 沖縄平和行進を職場から支えていただいた組合員の皆さん、ありがとうございました。参加者の思いを共有し、これからの平和運動をともに進めよう。

県民・全国の仲間との連帯に誇り持つ

 私にとって沖縄の基地問題は、テレビやニュースの中だけで聞くことしかなかったが、今回の行進を通じて基地問題は沖縄だけの問題ではなく、全国規模の問題であることを痛感した。
 今年は沖縄が日本へ復帰して30年の節目。しかし、現状は本土面積のわずか0・6%であるにも関わらず、日本に存在する米軍基地の約75%が沖縄に集中している。県民は実弾砲撃演習や軍用機などの騒音に悩まされ、まさに戦場にいるような状況を強いられている。 この3日間の行進は、決して楽なものではなかった。気温も30℃を越し照りつける日差しで汗が噴き出せば、いきなり雨が降り容赦なく体力を奪っていく。アップダウンの激しい山道を歩くこともあった。みんなが一丸となって熱い思いで歩いていたと思う。各休憩ポイントでは地元の方々が温かく歓迎してくれ、家の窓から手を振ってくれる方もいて、何度も何度も元気づけられた。
 宿泊先の糸満市や与那原市では、地元の方々との交流もあり県民と私たちとが一つになれたように感じることができた。また、一緒に行進した全国各地の仲間たちとも同じ思いを共有できたことをとても誇りに思う。
 今回、平和行進に参加し多くの貴重な経験を得ることができた。現地を歩くことで沖縄の歴史・現状などを肌で感じることができた。冒頭にも述べたとおり、現在でも沖縄では米軍基地がはびこり県民を苦しめている。 政府は有事法制化を進めているが、日本国民は沖縄県民と連帯し断固反対していくべきである。そして、米軍基地は即時に沖縄から撤退すべきである。「戦争も基地もない平和な沖縄」を願ってやみません。
 今回、平和行進に参加するにあたり、職場組合員の皆さんのご支援やカンパ、本当にありがとうございました。(税務支部なにわ東府税 來山直之)


スポーツおたく
さこちゃんの 玉蹴た話 追伸

ワールドカップよ感動をありがとう
道頓堀ダイバー大丈夫?
日本がワールド杯を手にする日を夢見て、また、4年後に

 おめでとうブラジル! 「攻撃は最大の防御なり」、カナリア軍団はやっぱり強かった。史上最弱のブラジル代表との地元での酷評でしたが、これで堂々と帰国できますね。そして、3R(ロナウド・リバウド・ロナウジーニョ)は凄かった。お見事、得点王・ロナウド。ベッカムヘアーもいいけど、ロナウドヘアーだって負けてない。
 また、よくがんばったドイツ。奇跡的な守備を何度も見せてくれた守護神・カーン。ゴリラなんてマスコミに言われていましたが、「容姿は関係ない。実力があればいい」と言わんばかりのスーパープレーでした。
 今まで対戦がなく、ワールドカップ七不思議の1つと言われた初対戦。ブラジルの個人技と攻撃か、ドイツの組織力と守備か、どちらに軍配があがるかたいへん興味深い試合でした。
 さて、今大会を振り返れば韓国・日本、そしてトルコ・セネガルなど、サッカー第三国と思われていた国の躍進が大会を盛り上げました。サッカーが本当にグローバルなものになるためにも、欧州・南米以外の国にはもっと、もっと、がんばってほしい。そして、ニッポンがワールド杯を手にする日を夢見て(生きている間に夢叶うかなぁ)。
 危惧された「フーリガン」も大きな問題はなく、それに代わって「道頓堀ダイバー」が警察の手を煩わせていました。飛び込んだ人の体調は大丈夫でしょうか? 心配です。かなり水質が汚濁してますから。
 その他には「チケット問題」、JAWOCの弱腰で緩慢な対応が腹立たしかったですね。また、優勝候補と言われる国が敗れていく中で噴出した「誤審問題」。対策が色々と言われていますが、私見としてはVTRの導入は反対です。試合の流れが切られて、間延びしそうで嫌ですね。試合中に審判が「只今の判定について説明します。主審の判定は○○でしたが、協議の結果△△とします」、なんてダルイでしょう。根本的には、プレーヤーに負けない体力・スピードが審判にも必要じゃないんでしょうか。
さこちゃんはこんな人です
 最後になりましたが、知る人ぞ知る「さこちゃん」ですが、知らない人は「お前誰や?」と思ってはるでしょうから、自己紹介を。名前は酒匂博好(さこうひろよし)です。健康福祉部環境衛生課に在籍、支部は健康福祉支部です。一応、スポーツは見るのもするのも好きですが、寄る年波(歳は33歳)には勝てず、最近は運動不足です。野球は巨人、サッカーはガンバ、バレーボールはパナソニックパンサーズを応援。一緒に応援しようと言う方、声をかけてください。それでは、4年後のドイツ大会でまたお会いしましょう。

ワールドカップ記念
優勝国・得点王予想


正解者にプレゼント

優勝国・ブラジル  得点王・ロナウド

 6月11日付第456号の優勝国、得点王予想へのご応募ありがとうございました。正解は、優勝国・ブラジル、得点王・ロナウド(8点)でした。応募者の中から厳正な抽選で次の5人の方々に賞品を送ります(敬称略)。
宮田 秀平(健福・豊中)
殿貝 和美(環農・南河内農緑)
坂東 聖明(税務・三島)
阪口 安夫(税務・なにわ北)
林  宣宏(中宮病院)