機関紙「自治労府職」

 2002年7月21日号

中央本部
植本副委員長


大綱撤回への追い風を報告
市内第1ブロック団結集会
人勧期の要求実現と署名の重さを再確認

 本年の人勧期闘争が始まり、公務員制度改革「大綱」撤回への請願署名集約も大詰めを迎えた7月19日夜、自治労府本部市内第1ブロックは、エルおおさかで団結集会を開いて意思統一した。
 集会では、自治労中央本部の植本副委員長を招いて、人勧と『大綱』をめぐる情勢で講演をうけた。植本副委員長からは「人勧がマイナスになると、労使交渉の前段で取りざたされるなど、例年にない状況。本年の最重要課題は、人勧制度を無視するような政府の姿勢を厳しく追及し、労使協議の明確化を勝ち取ること」と緊迫した情勢を報告した。また、「大綱」については「政府と一部官僚のみで進めた大綱づくりの事実も明かされ、絶対に成立させてはならない改革案だ。識者らによる『大綱』批判も始まり撤回への道が開き始めた。請願署名は今日で最終集約ではない。9月の臨時国会に向け、再度の点検・集約を行い1000万署名となるまでともに取り組みを続けよう」と奮闘を訴えた。
 30日には第2次中央行動が配置され、ブロックから3人が参加。自治労府職からは現業評議会の小野議長が参加する。集会では小野さんが決意表明し「大綱撤回への私たちの強い意志を行動で示す」と力強く述べた。


人勧交渉
俸給表、諸手当引き下げ示唆
公務員連絡会 生活防衛のための十分な協議を要求


 12日に続き公務員連絡会は18日、人事院職員団体審議官との交渉を行い本年人勧にかかる具体的な回答を求めた。
 審議官からは、民間調査の状況が相当厳しく、公務の俸給だけでなく諸手当(生活関連手当)への対応も考えざるを得ない。また、3月期の特別給(一時金)を6月と12月に振り分けたいが、その際には期末・勤勉手当の割合も検討する、俸給の調整額の経過措置(平成8年改正時)も見直す必要がある、などとマイナス勧告による給料の引き下げを示唆した。
 公務員連絡会側は「官民較差の状況が厳しいことは十分認識しているが生活防衛というわれわれの要求に応えるよう、ギリギリまで努力してほしい」とし、勧告水準の早期の提示を求めた。また、「仮にマイナスとなっても精算方法での不利益不遡及の原則は譲れない」とし、特別給、諸手当などの対処について、組合と十分に交渉・協議するよう強く求めた。

連合が要請書提出
公務員制度改革で 福田官房長官に

 18日、連合は福田官房長官に対して「公務員制度改革についての要請書」を提出。@公務員労働者との協議・交渉を通じて労働条件が決定されるよう公務員制度を改善すること、AILO98号条約での適用制限の拡大解釈を変更すること、B条約の全面適用を保障するため、実施済みの措置や予定されている措置の報告を求めているが、報告の際、事前に関係者と協議することなどを求めた。
 これに対し、福田官房長官は「要請の意向を踏まえ検討させていただく」としたが、具体的な見解は示さなかった。


核廃絶と核実験の全面禁止をめざし
非核・平和行進
自治労府職も取り組み


運動の継承誓い合う核のない未来実現に向けて

 核廃絶と核実験の全面禁止をめざす被爆57周年原水爆禁止世界大会(8月)を前に、その成功をめざす「核も戦争もない平和な21世紀に 非核・平和行進」が7月10日〜12日に府内16コース、のべ3000人の参加で行われ(大阪平和人権センター、21世紀ビジョン大阪懇話会主催)、兵庫に引き継がれた。
 11日の東住吉・鶴見・東淀川各区からの3コースでは、「子どもたちに核のない未来を、未臨界核実験反対」などを訴えながら府庁前・大手前遊歩道に合流。自治労府職も中央地区評議会を中心に都島から参加した。遊歩道では、地区評や本部役員が飲物を用意し行進参加者を迎え入れた。
 総括集会では、主催者の21世紀ビジョン大阪懇話会・門川副代表が「福田官房長官が非核三原則を覆す発言をするなど、危険な動きがある。有事法制の強硬な姿勢、当然、廃炉と思われていた『もんじゅ』再開など、私たちの運動を一層強めなければならない。原水禁大会成功に向け、ともに運動を強めよう」と訴えた。
 また、行進に参加して訴え続けている大阪府原爆被害者団体協議会の山科さんは「被爆者は私たちだけで十分。戦後57年で私たちも歳を老った。この行進のように平和への礎を若い皆さんに託したい」と訴え、リュックに吊った小学生たちの平和への願いを織り込んだ千羽鶴も紹介した。
 行進団代表者らは「運動を次代に伝えるため、地域からその輪を広げていきたい」と決意を述べて、全体で確認した。


子どもたちに朗報
夏休みの宿題はこれで決まり
自主研究や作文の題材にピッタリ


地球環境保護には実践あるのみ
参加してくれる子どもたち募集中


地球を救おう
キッズ・アイ・エス・オープログラム

(環境教育支援プログラム)

はがきまたはEメールで申し込んで下さい。

 1992年、ブラジル・リオデジャネイロで、地球環境問題をはじめて包括的に取り扱ったサミット・国連環境開発会議が開かれました。それから10年目にあたる今年8月、ヨハネスブルグで「持続可能な開発に関する世界首脳会議」が開かれます。
 この10年の間、自治労は環境自治体運動を呼びかけて環境問題への取り組みを強め、自治労府職も自治研活動を中心に環境施策への提言などを積み重ねてきました。また、環境NGOも力をつけてきました。ヨハネスブルグ・サミットに向けては、準備会議からウォッチングを行い、宣言文などの草案づくりから意見反映を行っています。自治労府職はこうしたNGOと連携し、ともに議論を重ねて取り組みを行っています。インターネットなどを活用して、世界的に連携していけるのが10年前との大きな違い。お祭り騒ぎのように現地に行くのではなく、地味でも実質的な貢献を行っています。
 環境自治体運動は、環境に配慮した施策を展開するとともに環境に配慮した事業所運営をめざすもの。大阪府では本庁などで環境ISOを取得し、環境配慮の事業所運営に認証を受けるに至りました。今年3月、府が新たに策定した環境総合計画では、環境倫理を確立するよう呼びかけています。まさに、いつまでも議論するのではなく実践あるのみです。
 そこで、この夏、自治労府職が一押しなのが、キッズISO(アイ・エス・オー)プログラムの取り組みです。環境マネジメントの国際規格「ISO14001」を反映して、子どもたち1人ひとりが環境保全に対する意識を高め、環境問題対策に実際に貢献することを身に付けていけるツールとして、NPO法人アーテック(国際芸術技術協力機構)が開発しました。入門編では、子どもたち(小学校高学年から中学生が最適)が自分の家の電気・ガス・水・ごみを、最初の1週間は現状チェック、後の1週間は作戦後にチェックを行い、地球環境問題の解決に家庭から貢献できることを体験します。
 これまでの結果では、CO2換算で10%減の効果が出ているそうです。ワークシートをアーテックに送り返せば、評価されて返ってくる仕組みになっているので、統計データが評価できるのです。
 自治労府職ではワークシート代金などを組合費で負担し、先着25人の参加者を募集します。休み期間中に実施すれば自由課題の宿題として学校に提出することも可能です。チェック終了後または学校提出後に、希望者については自治労府職で集約してアーテックに送付し、評価してもらいます。
 たった2週間の取り組みですが、経験した子どもたちは、計画づくりや実践を通して、環境問題だけでなく日々の生活を自律してできる自信をつけるという報告もされています。
 組合費での負担は先着25人。それ以上になれば実費1000円であっ旋します。奮ってご応募を!

参加方法はこちら
参加方法
 先着で、25人の子どもたち(小学校高学年以上、中学生以下)を受け付けます。プログラムにかかる費用(1000円)は自治労府職が負担します。
 参加希望の組合員は、はがきまたはEメールに、@組合員本人と子どもの名前・学年A郵便番号・住所B単組・支部・職場名C環境保護に関する意見などコメントを書いて、〒540―8570 大阪市中央区大手前2―1―22 自治労府職教宣部まで(Eメールアドレスは4面欄外)送ってください。
締め切り
 先着25人に達するまで随時で参加を受け付けます。自治労府職からご自宅にワークブックの送付があったあと、プログラムにそって進めてください。
問い合せ
 自治労府職本部の末田または竹下まで。TEL06―6945―4056(直通)または、06―6941―0351(府庁代表)内線3781まで。

2週間の環境学習
【プログラム実行概要】
◆最初の1週間
 @自治労府職から送られたワークブック(事例を参照)に従い、家庭内の消費電力・ガス消費量・水道使用量・ごみの搬出量について、現状がどうなっているのか、子どもが自らデータを取り記録します。
 A次に、どうしたら消費量を減らせるか、ごみを減らせるかを考えて、何を実行するかの作戦を子どもが立てます。
◆次の1週間
 Bその作戦にそって実行に移しながら、再度、データを取って記録していきます。
 Cその結果を以前のデータと比較して、自分の考えを評価するとともに、次の目標を考えます。
◆以上の2週間を経たあと、自治労府職が回収してアーテックに送付します。アーテックでは、専門的な立場から子どもたちの考えや自己評価を評価して、その結果を子どもたちにお返しします。 夏休みの宿題として学校に提出する子どもたちの分も、学校から返却後に自治労府職が回収してアーテックに送付します。

 ワークシートは、地球の温暖化を防ぐための電気、ガス・石油の省エネ作戦、命の源である水を守るための節水作戦、ごみ搬出量を抑えるためのリサイクル作戦、を効率良く実行できるようにやさしい解説もついた内容。子どもたちが、自主的に取り組めるよう設計されています。


夜の水族館を探検しよう

 鳥羽水族館では、特別企画として、夜の水族館を探検する1泊2日の室内キャンプの企画をしています。
 昼間がんばって愛嬌をふりまいているラッコのお疲れ(?)風景や、反対によるになると元気いっぱいのカエルやイセエビなど、普段の水族館ではご覧いただくことのできない魚たちの素顔に出会えます。
 魚たちの生態観察や体験ゲームで夜遊びを楽しんでいただき、最後に館内ホールの大水槽の前で毛布を広げ、サンゴ礁の間を泳ぐ魚たちを眺めながら夢の中へ……。という、鳥羽水族館をどっぷり楽しんでいただく欲張りな内容です。

■行程
1日目
11:30頃 大阪市内などから貸切バス
     にて鳥羽へ(昼食は弁当)
15:30頃 水族館着
     18:00まで自由見学
18:00  夕食(カレーライス・サラダ)
19:00  体験ゲーム
20:00  夜の水族館探検
21:00  就寝準備(ビデオ鑑賞)
22:00  就寝(消灯)

2日目
06:30頃    起床
07:00     ラジオ体操
07:30     朝食(パン・ジュース・
バナナ)
08:00〜09:30 館内自由行動(買い物)
10:00頃    貸切バスにて水族館出発
       (昼食は弁当)
14:00頃    大阪市内などに到着
■旅行代金
 お一人様(子供) 9,800円
※バス1台あたり(45)名にて計算。
■旅行条件
・旅行代金に含まれるもの
1.貸切バス代及び通行料金、バス乗務員経費
2.鳥羽水族館(入館料、夕食、朝食、館内イベント経費)
3.昼食代(2回)
4.添乗員経費(1名同行)
・旅行代金に含まれないもの
1.個人的諸費用 2.お飲物代
■その他
 ・ご参加は基本的には小学4年生〜中学生。

同伴の大人の方も、水族館にお泊り頂いた場合の料金は、
\2、000UPでご参加可能!

問い合せ・申込は直接、近畿日本ツーリスト堂島支店
住 所:大阪市北区曽根崎新地1‐3‐16
TEL:06(6345)4611
担 当:藤田さんまで
(月曜から金曜日 09:00〜17:45迄)


青年部第2弾連続学習講座
積極的な参加を

組合員を講師に男女の意識の共有化を図る

 自治労府職青年部は、女性部との共催で「若年女性の青年部員化」に向けた取り組みの一環として、連続学習会を開く。青年部としては2回目の連続学習会。この取り組みを通じて、女性労働問題などの青年労働者の意識啓発や、男女の意識の共有化を図る。
 各支部の青年・女性部組合員はもとより、多くの組合員の積極的な参加をお願いする。
【第1回】
「セクシュアル・ハラスメント」を
もう一度考えてみよう
 「セクハラ」を意識せずに加害者になってはいませんか。業務で「セクハラ」の労働相談を受けている青年部員を講師に招き、分かりやすく「セクハラ」の問題を解説します。
 ◆日時 7月29日(月)午後6時45分〜8時
 ◆場所 エルおおさか9階905号室
 ◆講師 自治労府職労働支部青年部 小川 晋さん
【第2回】
「男女がイキイキと働くには?」を
一度しっかり考えてみよう 
  男女がお互いをパートナーとして尊敬し合い、能力を発揮するために、身の回りのどのようなことに気を配ればよいのか、について事例を交えて分かりやすく解説します。
 ◆日時 8月9日(金)午後6時45分〜8時
 ◆場所 エルおおさか9階905号室
 ◆講師 自治労府職労働支部 佐々 力さん


ストレス解消に、体ほぐし、心ほぐし
ボディワークでリフレッシュ
女性部連続学習会 最終回

 エンパワーのための女性部連続学習会の最終回は7月10日、台風の影響が心配されたが無事に職員会館和室で開かれ、体ほぐし・心ほぐしのボディーワークを、ウィメンズセンターの高見さんから指導を受けた。
 まず、参加者が紙に人間の絵を書いてストレスを受けた時、どのように感じるか、また、その解消方法として、どう対処しているかを書き込んでそれぞれ発表し合った。自分のストレスがどのように表れるのかを確認し合ったあと、体と心をほぐすボディーワークを体験した。
 女性は股関節が柔軟な方が良いので、床に座るときはあぐらが一番。足の裏のマッサージはテレビを見ながらでもできるので、日ごろから時間があれば実践したい。
 最後には、参加者がリラックスしながら仰向けに寝て、高見さんの語りかけで心地よい風景、情景をイメージするトレーニングを体感。参加者は気持ちよくなり眠ってしまいそうなほど、リラックスしていた。
 当日は時間が限られており、実際に行った運動は少なかったが、指導をもとに持続できれば、ストレス解消の一助になるのは間違いない。【女性部常任委員会】


ピースおおさかでは特別展「世界のヒバクシャ」写真展が
9月15日(日)まで開催

写真家6人の作品展示
現代における「核」とは何かを問う

 7月16日より、「世界のヒバクシャ」展が開かれている。世界各地の被害者を撮り続けている6人の写真家−伊藤孝司、桐生広人、豊崎博光、本橋成一、森下一徹、森住卓−の作品102点を展示する。ウラン鉱山で働く人々、核実験場の風下の住民、原発事故による放射能汚染に苦しむ人々など、ヒロシマ・ナガサキの原爆被害の惨禍を根底に置きながら、現代における「核」とは何かを問いかける。写真展は9月15日まで、入館料のみ必要。

夏休み映画特集
ピースおおさか


 夏休み映画特集は8月1日〜3日の午前10時、11時、午後1時半から講堂で。各回先着250人。入館料のみ必要。
○野坂昭如戦争童話集1
 8月1日10時・11時
○かんからさんしん
 8月1日午後1時30分
○野坂昭如戦争童話集2
 8月2日10時・11時
○風が吹くとき
 8月2日午後1時30分
○野坂昭如戦争童話集3
 8月3日10時・11時
○神の子たち
 8月3日午後1時30分
▼問い合わせ/ピースおおさかTEL06(6947)7208 〒540−0002 大阪市中央区大阪城2−1▼入館料/一般250円、高校生150円、中学生以下・障害を持つ方、65歳以上の方は無料▼開館時間/午前9時30分〜午後5時▼休館日/月曜日と7月23・31日


吉本興業プロデュース
子どもと行く初めての海外旅行
グアム4泊5日

●添乗員/同行 ●募集人員:各出発日150人 ●最小催行人員/各出発日50人 ●食事/夕食1回(機内食除く)
■利用航空会社/JALウェイズ(エコノミークラス)指定
■利用ホテル/グアム:レオパレスリゾート(コンドミニアムタイプ)指定

夏休みのビッグな旅行はいかが
○子ども向けの内容が盛りだくさん
 吉本興業若手タレントが盛り上げる
○家族で楽しめ、大人の自由時間も

宿泊はコンドミニアム


問い合せ・申し込みは直接
JTB大阪北浜支店
小林さん・山田さんまで
06‐6202‐0888