機関紙「自治労府職」
2003年1月1日号
賀正
自治労府職執行部一同
大地にしっかり根を張る大樹
枝葉を広げて命の糧を得る
それぞれの役割が太い幹を支え合う
雄大な自然の営みが人々の営みをも写す
3単組の知恵と力の結集を
執行委員長 大橋 敏博
新年あけましておめでとうございます。組合員の皆様には、お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
日頃から自治労府職運動に対しまして、暖かいご支援とご理解をいただいていますことに、厚くお礼申し上げます。
昨年は、政府の経済政策の失敗による歯止めのかからない長期デフレ不況のもとで、春闘を初めとする労働組合の活動は、過去に経験したことのない厳しいものとなりました。
多くの企業では、「雇用リストラ」「定期昇給ストップ」「賃金カットなどが行われ、その結果、失業者の増大など雇用情勢の悪化↓国内消費の低迷↓雇用情勢のさらなる悪化という、デフレ・スパイラル状態が続いています。
8月の人事院勧告は、民間における厳しい春闘結果を反映し、本給では人勧史上初の「マイナス勧告」となりました。マイナスの遡及調整を4月から行うという勧告について、「不利益不遡及の原則」に反するとして取り組みましたが、11月に給与法改正案が臨時国会で成立し、国費職員については勧告通りの実施となりました。
一方、府の人事委員会は、2001年勧告までの3年間、本来、給与改定を行わなければならない公民較差を「捨象」する不当な勧告を続けてきました。この間、私たちは人事委員会に対し、人事委員会の本来の使命を果たすよう強く申し入れを行ってきました。10月の勧告で人事委員会は、府に対して公民較差を埋める努力を求めました。
府の危機的な財政状況と他府県の厳しい賃金確定状況など、人事委員会勧告の完全実施を求める府労連の闘いは極めて困難なものとなりました。
到達点は、4月からのマイナス遡及調整は行わないという一定の成果を上げることができましたが、本年1月から平均給料で1・81%引き下げるという厳しい内容になりました。
皆さんにご協力をいただきました「透明で民主的な公務員制度改革を求める請願署名」は、連合全体で1000万を超える署名数を集約しました。積極的にご協力いただいた皆さんに深く感謝いたします。
公務員制度改革も、いよいよ本年、最大のヤマ場を迎えることになります。政府が一方的に進めようとしている公務員制度改革大綱を撤回させるため、さらに、取り組みを強めなければならないと思います。また、病院・研究所などの「地方独立行政法人化」「アウトソーシング」など、私たちに取って重要な課題が山積しています。
本年も厳しい状況のもとで、困難な闘いが続くものと思われますが、自治労大阪府職員労働組合・大阪社会保険職員労働組合・大阪労働局職業安定行政職員労働組合、3単組組合員の知恵と力を結集してがんばりたいと思います。
引き続き、自治労府職運動に対しまして、積極的なご協力をお願いしますとともに、皆様のご健康とご多幸を祈念いたしまして新年のごあいさつといたします。
第3回世界水フォーラム
2003年3月16日〜23日
京都・滋賀・大阪を結んで開催
2003年探訪
地球上の水
地球上に存在する水、およそ14億立方キロメートルの97.5パーセントは海水であり、淡水は残りの2.5パーセントしかありません。しかも、その大半は氷や地下水として存在するため、人間が容易に使える水は全体のわずか約0.01パーセントにしか過ぎません。
世界的な水の危機 解決に向け行動
大阪の水の将来も考える
水の惑星と呼ばれる地球。地球儀を見ると水はふんだんにありそうですが、大半の動植物がそれで生きている淡水(真水)の比率はごく小さいものです。地球の広さと生物の多様さを考えると少量の水の循環で生命が保たれているのは奇跡のようです。
空気の供給を完全に管理することで絶対的支配を行なう未来の独裁国家、とかいうのはシュワルツェネッガーなどの映画でおなじみです。空気(酸素)についてはまだSFの世界ですが、同様に生殺与奪の重さを持つ水については現実のものになりつつあります。
昨年、10年ぶりの社会サミットが開かれた南アフリカ・ヨハネスブルグ近郊の貧困地域では、プリペードカードがないと水が出てこない水道がすでに稼働しています。
21世紀は水の世紀ともいわれます。人類の歴史の中で、多くの文明が水問題を解決できなかったために滅亡しました。これまでも多くの争いのもととなった水は、残念ながら21世紀ではさらに深刻な、世界規模の争奪の的になりそうです。
今年の3月に第3回世界水フォーラムが大阪・京都・滋賀を舞台にして開かれます。
これまでの2回(97年モロッコ・マラケシュ。2000年オランダ・ハーグ)の世界水フォーラムは、水の商業化つまり水を金儲けの対象にしようという人たちが主導したものでした。
日本ではあまり知られていませんが、欧米、特にフランスには水に関連する巨大な多国籍企業があります。代表的なビベンディ社は元までたどると17世紀からの水企業で、いまやエネルギー・通信・娯楽産業などを傘下に収めるとともに、フランス国内だけで4000万人以上に上水を供給しています。他の2社とあわせてフランスの上水道の民営化率は80%です。
第3回水フォーラムは、過去2回と異なり、水の商品化をさらに進めようとする人たちと、水は共有物と考え、水の公共性を守ろうとする人たちとの厳しい意見交換の場ともなるでしょう。
自治労、全水道などのPSI(国際公務労連)加盟労組は、水の公共性を守り、発展させるためNGOと協力して世界水フォーラムに向けた取り組みを進めています。先月7日には中央区民センターに250人を集めて3者共催の市民シンポジウムが行なわれました。
これまでは現実的可能性のなかった日本の水道事業の民間委託が、2002年4月の改正水道法施行で大きく変わろうとしています。2月には大阪府営水道の今後の方向性を示す「将来構想案」がバブリック・コメントの対象になる予定です。同案にも示される25年先の大阪の水を考えるため、集会で当日配られたビラの一部から引用します。
いまわたしたちのまわりにある水は 白亜紀に恐竜が喉の渇きを癒し 氷河期にマンモスを追いかけた人々の汗であり やがては生まれくる子どもたちの飲み水となります。 水は地球のいのちの記憶であり 共有する財産なのです。
頌 春 2003年
執行委員長 大橋 敏博
副執行委員長 西岡 裕
副執行委員長 山田 正明
副執行委員長 嵯峨山豊子
副執行委員長 後藤 健司
書記長 西浦 昌寛
書記次長 竹下 知法
書記次長 芳仲 浩明
会計 松田 章義
会計監事 立石 元
会計監事 大石 利樹
会計監事 白井 久直
執行委員 末田 一秀
執行委員 浪江 達也
執行委員 中村 正則
執行委員 森口 修弘
執行委員 森下 博二
執行委員 池口 忠史
執行委員 伊藤 博一
執行委員 北野 義和
書記 小出 敏輝
書記(非常勤) 坂本 博子
書記(非常勤) 植本 峰子
2003年の活動展望
自治研活動の充実を
自治労は昨年10月29日から31日、徳島市で第29回自治研集会を開き、全国から2400人、自治労府職からも22人が参加した。集会では、新しい行政サービスの創造をめぐって議論を行った。自治労府職では、府の行財政計画による財政問題、組織改編の動きの中、改めて政策提言を進める必要がある。参加者の感想を掲載して今後の取り組みの一端としたい。
新たなまちづくり 税のあり方を議論
わがまちの明日(みらい)を考える分科会では、午前のパネルディスカッションは「それぞれの自治体改革、首長・職員・市民・議員の立場から」をテーマに、神奈川県大和市の土屋市長、三重県本部の藤森書記長、NPO「評価みえ」の松本常務理事、徳島県の庄野議員、奈良女子大の澤井教授が、それぞれの立場から自治体の自立システムのあり方や、政策形成過程とその執行過程に市民の参画が求めてられているいま、自治体としてシステムをいかにつくり上げるかの意見交換が行われた。いま、自治体には新しい市民社会をつくるために、自らを思い切って改革することが求められている。
大和市の電子情報交流システム「どこでもコミュニティ」が実例に紹介され、IT活用による行政と市民、市民間での政策への意見交換の活性化で、さまざまな条例制定が実現したことなど「パブリック・コメント」に見られる事前の情報公開と意見交換、活発な市民議論に耐えられる行政への転換の重要性について、各々の立場から本音を交えた活発な意見が交わされ、印象に残った。
午後からのトークイン「地方税財政」では、各県本部・単組からのレポート報告があり、自治労府職税務支部から瀬間副支部長が「分権的税制改革を〜公正な社会と自治の確立にむけて」と題して、地方所得税・地方消費税・事業税の外形標準課税の税源移譲について、東京都の銀行税に対する東京地裁判決に対する不当性について提言した。
三重県職からは、県が導入した法定外目的税「産業廃棄物税」のレポート発表があり、さまざまな論議を経て成立した税目だが税収はあまり期待できるものではなく、法定税の着実な税収確保が重要との内容だった。
レポート報告を受けて助言者からは「税源移譲は必要だが、より自治体間の収入額格差も生まれる。法定外税は、税収よりも自治体がなぜこの施策が必要かなど住民に説明し理解してもらう、分権自治体に生まれ変わる過程を追求しており重要な取り組み」とのコメントがあり、今後の地方税財政を考えるキーワードだろうと思った。
私自身にとって得る物の多い有意義な分科会だった。【税務支部 川上佐代】
労働行政のあり方を提起
私たち労働支部は、「地域再生型しごと(雇用・労働)と産業」と題する分科会に参加した。平山勝則全国労政・地労委連絡会議長(労働支部)のあいさつの後、助言者の高木郁郎日本女子大学教授の基調報告を受けた。
報告の中で高木教授は、バブル崩壊以降の10数年間における日本の経済状況と社会構造の変化、人々が生活していく上で必要となる社会システムの変化などを述べ、今日抱えている問題点として「@増大する生活リスクを解消して、安全な社会を構築する課題、A人口構造の変動などに対応して社会的なサービスを構築する課題、B環境問題など、地球的な問題に対応する課題」の3点を指摘し、分科会論議の中で具体化されることへの期待感を示した。
その後、全国職業訓練協議会や全国労政・地労委連絡会はじめ、自治労の各都道府県本部からの要請・自主あわせて8本のレポート報告があった。
全国職業訓練協議会からは、厳しい雇用・失業情勢の中、東京都の技術専門校で実施されている「緊急中高年再就職促進訓練」の実施状況の報告とともに、これまでは入校から就職まで技術専門校が一貫して関与していたものが、最近になって、人や施設を増やすことなく簡単に民間の専門学校などに委託することができる委託訓練が大幅に拡大していること、それにより生徒へのフォロー・就職支援が不足している点などで指摘があった。
また、大阪府の高等技術専門校での緊急訓練の状況報告では、訓練を行う中で生じる問題点として、担当指導員の不足などの実施体制の不備、受講生に面接などを実施しないことから生じるニーズと訓練内容のミスマッチなどが指摘された。
全国労政・地労委連絡会からは、労働支部総合労働事務所分会の佐々力さんが報告に立ち、労働相談と個別労使紛争解決支援の視点から、主要府県でのあっせん・調整を含めた労働相談の現状・処理状況をはじめ、都道府県の労働相談と地労委の連携による総合的な個別労使紛争解決システムのあり方、効果的な運用方法などで報告した。
佐々さんはシステムのメリットで、@紛争の実状に詳しい労働事務所の職員が「労働相談」「調整」を行うことで、簡易かつ迅速な解決の促進を図ることが可能となる、A「調整」による解決が困難な事案について、地労委と連携することで実効性が担保される、B窓口を労働事務所に一本化することで「労働相談」↓「調整」「あっせん」への円滑かつ適切な移行が可能、と3点を指摘した。
さらには、労使紛争を未然に防止するため、すべての労働者・使用者が労働関係法規や労働問題を正しく理解、認識することの重要性とそれを促す地方自治体での啓発・啓蒙活動の必要性に触れるなど、これからの自治体労働行政のあり方について提起した。【労働支部 山嵜聡】
政策入札への具体の取り組みに共感
今回から、統合分科会方式で開かれた全国自治研。従来の集会に比べると、レポート数が減った(自主レポートがなくなった)ため報告者数が減ったが、その結果、分科会ごとのテーマが明確になると同時に、多様なテーマが相互に関係しながら議論が深まっていくのが感じられた。
私が参加した、「人権文化のまちづくり」分科会の中でも、特に印象に残ったのは、福岡県福間町の「男女がともに歩むまちづくり基本条例について」のレポート。この条例を特徴付けているのは、第6条3項で、事業者の責務として「事業者等が町と工事請負などの契約を希望し業者登録をする場合は、男女共同参画の推進状況を届け出なければならない」との条項を設けた点。
小さな町の大きな問題提起に対して、総務省は案の定、難色を示した。会計法精解(大蔵省主計局会計課)の「契約の実行を通じて一定の行政目的を達しようとするような内容を含むことは契約制度の本旨にもとるものと言わなければならない・・・」との解釈を引用して、総務省としては「とてもグレーだ」との見解を示してきたという。
これに対して、「条例は『男女共同参画基本法』を補完し、男女共同参画は『人権』に関わること。『単に行政目的ではない』と反論した」との報告には、会場から思わず拍手が起こった。
自治労が重要課題として取り組んでいる、政策入札の取り組みの実践とも言える、福間町の取り組みから学ぶべき点が多いことを実感した。【総務支部 山口 治】
自治労の存在感 川で実感
今回の自治研集会では、いくつかの新しい試みがみられた。レポート報告の「厳選」がその特徴的例で、参加者の数、問題意識もおのずから変化したようだ。試みの評価については自治労府職の自治研推進委員会でも議論した。当然、賛否両論あるが、おおむね「企画の努力は認める」というあたりである。
自治労の機関会議は東京開催が今後さらに増えるだろうが、自治研集会に限っていえば、持ち回りの意義は残っていると思った。地元の状況の一面が分かるという意味で今回印象的だったのは、このまちにおける自治労の存在感である。
自治労の政策提言などの背景が分かるという意味で印象的だったのは、まちを流れる川。私が参加した分科会の会場のそばを流れる川の水の透明度と魚の種類の多さと川を楽しむ釣り人。「昔はもっときれいだったんでしょうね」と話しかけた釣り人の返事、「10年位前はひどく汚れていたんだよ」。
自治体と住民が協力してきれいな水を取りもどすプロジェクトを成功させたそうである。
今も、地元「自治会」が無料遊覧船を運航させていた。レポート報告の順番がきてなかったら乗せてもらいたいところだった。【総務支部 馬谷憲親】
編集者のイチオシ
湯たんぽは冬の必須アイテム
今年の冬は寒い。12月9日に東京に降った雪はなんと11年ぶりの師走の積雪だったそうです。
ところで冬といえば湯たんぽ。古くさいなんて言わないでくださいね。手足が冷えて寝付きの悪い冷え性の人にとっては心強い味方なんですから。といってもいちいちお湯を沸かすのは時間もかかり、確かに面倒です。そこでお勧めしたいのが「ぼくゆたぽん」。「だっこしたり、腰に当てたりして使用」と製品にはありますが、湯たんぽとして十分活躍します。(現在使用中)
形状も本来の銅製やブリキの湯たんぽとは違い、女性や子どもに喜ばれる癒し系ぬいぐるみ風。タヌキ形のピンクと星形のイエローがあり、「抱いてあったか癒し系」のキャッチがぴったり。
使用方法は至って簡単。ジェルタイプの本体を電子レンジに入れて2分から2分30秒(ワット数と室温で加熱時間は少し変わる)加熱後、カバーの中に入れるだけ。あとは抱きしめるも良し、ベッドの足下に入れるも良しです。電気毛布や電気あんかと違い肌が乾燥せず、低温火傷の心配もないのが魅力。
ゆたぽんがあれば寒い冬でも安眠快眠。あなたもきっとはまります。メーカー希望小売価格1500円。
〈ぴいこ〉
組合員・職場訪問
厳しい時代だからこそ元気を分かち合おう
自治労府職を支える仲間の職場はさまざま。組織の改編や業務の変更など課題も多い中、各職場で懸命に仕事に励んでいる。仲間のがんばりは自治労府職の元気に。新たな思いでともにがんばろう。
大阪国際女子マラソンに駆ける
総務支部出納分会 武居礼子さん
府庁陸上部員募集 一緒に走りませんか
厳しい状況が続く府の財政。出納室出納課の企画・資金グル―プには、総務支部出納分会の組合員、武居礼子さんが勤務し、府債の償還や資金運用などに携わる。「職場では新聞で利率チェックなど細かい仕事や、3ヵ月先の収支予定に合わせて、資金繰りを行うなど残業も続くところだけどがんばってます」。
産技総研にもいたことがあり、同じ紙面に載る宮内さん、大山さんは顔なじみ。
武居さんは、府庁陸上部にも所属するアスリート。仕事を終えた毎週火・木・土曜日に長居陸上競技場で練習を積んでいる。種目は長距離でフルマラソン(42・195キロ)は過去13回、そのうち大阪国際女子マラソンにも6回の出場経験を持つ。
先月、今年の出場権をかけた山陽女子ロードレース・ハーフマラソンに出場し自己ベスト1時間27分47秒を記録。1時間半の制限をクリアして見事、26日開催の大会への切符を手にした。
走り始めたきっかけは「スポーツは小さいときから好きで、府に入った時も何かしたいと思っていたら、同期の子の職場に陸上部の方がいてそれからです」。マラソンの醍醐味を「一生懸命、練習してもその時のコンディションや運にも左右される、その辺も魅力かな。1キロ4分30秒のペースで20キロまで走り続けないと失格にもなる難しい所も。走ることは楽しい。記録への挑戦にも力が入ります。今度の大会では、自己ベスト3時間12分39秒を切りたい」と気合十分だった。
職場では、私設応援団が結成され当日は万全の体制を敷く模様。組合員の皆さんもぜひ応援を。
追伸、武居さんから「府庁陸上部に入っていっしょに走りませんか。部員募集中です」。興味のある方、ぜひご連絡を。
新採の2人が 事務所のホープ
社保労組
天王寺支部
籾山修一さん・新開雅子さん
分会長 立岡昭人さん
支部
国民年金事務など多忙の中
明るい職場の雰囲気づくり
昨年4月から国民年金事務が市町村から移行され、業務の大きな変化があった社会保険事務所。その中でも、府内12市町村という最大の管轄を持つ天王寺社保に、元気な組合員を訪ねた。
大阪社会保険職員労働組合・天王寺支部長の立岡昭人さんとともに、取材に応じてくれたのは、昨年4月に入職した、支部青年部長の籾山修一さんと女性部長の新開雅子さんの2人。
偶然にもどちらも新採だが、籾山さんは先輩の一言で、新開さんはくじ引きで各部長に抜擢されたとのこと。
籾山さんは適用課勤務で、日頃は事業所からの社会保険の届書のコンピューター入力などが担当業務。「入職前、公務員は民間に比べたら楽ちゃうかと思ってたけど、思ったよりしんどかった」と素直な感想。「業務で企業との話もあるが、計算ミスなどは保険料のからむ話しで、電話での問い合わせなどは今でも緊張しています」と話す。
新開さんは総務課勤務で、所属がら事務所にかかる電話の窓口になることも多く、対応に困ったことも何度か。「何とか理解してもらおうとがんばってます」。でも、困ったときもあり「そんな時、先輩が変わって対応してくれました。やさしくて私の自慢の先輩です」。お世辞ではなく本当のようだ。
2人にこれからの目標を聞くと、籾山さんは「いろんな事務所・職場を経験して、社会保険の知識を深めて住民の皆さんの問いにも懇切丁寧に答えられるように早くなりたい」。新開さんは「12月採用で年上だけど、私に後輩ができたので私の自慢の先輩のように、早くなれるようにがんばっています」と希望にあふれている。
リフレッシュの方法では籾山さんが「事務所の先輩や他の事務所の仲間と、フットサルで汗を流してます。週1ペースで阿倍野のフットサル場で。結構、運動量が多くて疲れるけど楽しくやってます。他には、最近ペースが落ちたけど読書、特にミステリー小説なんかが好きで、学生時代は一月5冊は読んだほど。今は仕事であんまり時間がないのが残念です」。
新開さんは「熊が大好きで、ぬいぐるみなどが家にたくさんあります。テディ・ベアーも集めていて、材料を買ってきて自分で作ったりもしています。一つ一つに名前があって、仕事に疲れて家に帰った時は、小さいときから我が家にいる『クーちゃん』などに囲まれて癒しになってます」。 採用から半年余りが経ち、職場にもすっかり慣れてきた2人。立岡支部長いわく2人は事務所のホープで、各部の活動の活性化に期待を寄せ、「いろいろ大変だろうけど、がんばってほしい」とエールを送る。
◆ ◆
立岡支部長に事務所の状況を聞くと「国民年金事務の増に十分な人員はついていないのが現状。管轄も広いため、電話応対は非常に増えました。なかなかつながらないから『何でつながらんのや』との苦情の処理から応対が始まります。当然、残業の増など職場の雰囲気は大幅に変わった」と多忙の状況を話す。
「そんな中、今年の国民年金の収納率実績が次年度以降のベースにされるなど、庁の業務への絞めつけも厳しい。何とか実績をあげないと税収方式導入などと社会保障に合わない制度の導入も危惧されるから、決して許さない立場でがんばってます。厳しい時だけど、明るい職場の雰囲気づくりにも心がけて、支部活動も工夫してやってます」と心強い。
住民に密着した社会保険行政の確立、身分移管闘争や社会保障制度の切り捨てを許さない、社保労組の職場のがんばりを垣間見た。
明るい笑顔を心がけ
健康福祉支部
身障センター分会
村上愛希さん・加藤友子さん・松井経子さん
山崎香純さん・分会長 加藤雅也さん
分会
統合など職場の課題に対処
組合員の処遇を一番に
身体障害者福祉センターを訪ね、附属病院で働く組合員を取材した。同病院は府立病院への統合が検討されている職場。
忙しい業務の合間をぬって、快く応じてくれたのは看護師で整形外科外来に勤務する村上愛希さん、加藤友子さん、歯科外来の松井経子さん、回復期病棟の山崎香純さんの4人。残念ながら松井さん・山崎さんは業務で写真撮影のみとなった。
統合問題について、村上さん、加藤さんは「患者様から、病院はどうなるのと聞かれ困っています。診察時もその話題を出される方が多いですね。患者様にとってせっぱ詰まった状況なのに、職員への具体的な説明がないので、正確な状況を伝えることができません。移転に不安を感じているのに失礼ばかりで申し訳ないと思います」と問題点を投げかける。
同附属病院は昨年、高次脳機能障害の拠点病院に指定され、その事業が始まっている。加藤さんは、整形外科外来と同事業を兼務で担当。同事業に人員増が伴わず残業・休日出勤の状況にある。「患者さんの通院訓練などリハビリのほか、医療関係者や一般の方も含め、セミナー開催などでこの障害への理解を高めることなどが求められています。その準備や資料作成はほとんど時間外。でも、患者様やそのご家族が日常生活の中で長い間、悩んできたことを考えると重要な仕事だからがんばってます」と語る。
多忙を極めるなか、そのリフレッシュの方法を聞くと「ビーズ作りや子どものサッカーの応援がリフレッシュの場かな。でも自分自身の時間ももっとほしい。ストレス発散の一番の場所は、病院に採用された時の同期でつくる『同期会』が最高の場です。なかなか、みんなの調整が難しいけど結構、集まりが良くて、大いに盛り上がります」。元気の源を見つけた。
村上さんは「外来のみんなが仲がいいので、仕事が終わってさあいくぞって感じですかね。お酒の場の楽しい雰囲気が好きですよ。でも、今は子どもがまだ小さいから、なかなかですけど明るく元気にやってます。同僚と興味のある研修会に参加するのもリフレッシュでき勉強になります」。
業務の改善や、心がけていることについて「診察は予約制なんですが、どうしても遅くなる時があって、患者様に申し訳ないと思います。慢性的に人員不足ですが、できるだけ軽減できるようにしたい」。また、病院の業務については「地域でのリハビリテーションに重点を置いた、高度なサービスの提供が必要だと思います。私たちも地域の状況を把握して、患者様の多様なニーズに応じられる対応ができればと思う」と頼もしい。
最後に、忙しい業務への心構えを「看護師は笑顔が一番大切」と力強く教えてくれた。
◆ ◆
同センターは健康福祉支部の分会で分会長は施設課の加藤雅也さん。
附属病院の統合問題では「現地での改善が一番だが、総合的な福祉・医療サービス・ケアができる施設になるよう支部とも話し合い、前向きに検討している。更生施設、授産施設の見直しもあるが、民間では困難な福祉分野を府が主体的に担うことは当然のこと。センター所長は民間登用だが、そのノウハウを府が生かすことが重要だと思う。人員不足などで組合員は苦労してる。少しでも処遇の改善ができればと思うし、統合時にもそれを最優先に考えたい。せっかく府に入ったのだから、最後まで働き続けられるように、みんなとがんばりたい」と今後の課題を語ってくれた。
研究成果 1人では成し得ない
商工支部
産技総研分会
宮内修平さん・分会長 大山博さん
分会
地方独立行政法人化に反対
職場の議論を積み上げ活動
府庁内のインターネットを通じて、人事室の優秀職員表彰のページをご覧になっただろうか。
業務健闘部門・活躍賞で、産業技術総合研究所主任研究員の宮内修平さんが表彰された。その功績は環境エネルギー分野で、中央卸売市場の生ごみ堆肥化システムを構築し、年間1億円程度のごみ処理費用を削減したことやダイオキシン発生抑制技術を開発し、その開発を通じてテクノステージ和泉への府外企業進出第1号誘致に成功した。
宮内さんは昨年度、商工支部の同研究所分会で分会長を務めた組合員。感想や仕事への思いを語ってもらった。
現分会長の大山博さんにも同席願い、宮内さんに感想を聞くと「正直、驚いてます。この研究成果は、研究所の今の体制があるからこそ生まれた貴重なものやと思います。開発と一口で言ってもそこに至るまでには実験用の機器や資材をどうするのかなど、難関が多々ありました。その解決には、所内のいろんな分野の同僚に相談にのってもらって、ああやないこうやないと積み上げていきました。1人ではなし得なかった」と照れくさそうに話してくれた。
「失敗して、やけ酒飲んだりしたこともあったけど、成果が出るまでには10年ぐらいかかってます。でも、その成果が、着実に府内の中小企業の技術振興に役立つものにしなければとの思いで仕事してます。いろんな企業さんとの話の中からも次の研究課題は出てくるし、それもこれも、この研究所の施設・体制がなせる技やと思っています。今もダイオキシン対策で試行錯誤してます」研究にかける宮内さんの思いは熱い。
◆ ◆
研究所では、府の独立行政法人化などの動きがあって組合員から不安の声があがっている。
分会長の大山さんは「何をどうするのか具体的な中味が全然、見えてない。宮内さんの時から分会学習会を定期的に開いて議論してるけど、府から切り離されて民間にされるという話もあって、何を考えてんねんと思う。府内の中小企業は今、長い景気低迷の中で生き残るために必死の状況でがんばってる。その状況の中で、研究所は自身の営業活動でやれと言われれば、府内の中小企業を支援するどころか、企業側に新たな負担、つまり技術を売らなあかんことになる。府職員として府内の中小企業の技術支援のために、と思って入職してる私らにとっても不安でいっぱい」とその問題点を訴える。
この問題については、職場全体の課題として取り組んでおり、案内ポスターを作ったりして、学習会などを精力的に進めていて、組合の活動でも組織強化につなげたいと奮闘している。
他府県からの研究依頼や相談者も多く、年間1万2000〜3000組の来訪者がある産業技術総合研究所。全国的にもその研究成果が注目されている。東京・神奈川に次ぐ研究施設・体制を整え、そこに働く組合員の皆さんは、中小企業の技術支援のため、中小企業の街・大阪の発展のために、府職員としての自覚と誇りを持って、日夜、成果を出すために研究に励んでいる。
福祉の現場にこだわりたい
健康福祉支部
砂川センター分会
小石有規恵・分会長 岩本孝次
分会
民間への売り払いには疑問
求められる福祉のあり方考える
砂川厚生福祉センターいずみ寮に、今回、訪ねた福祉職の小石有規恵さんが勤務する。小石さんはいずみ寮の授産部門でミシン科の担当。施設利用者の就労支援、具体的には縫製品の製作・販売を行う利用者の補助を行っている。
この仕事を選んだきっかけは「学生時代から福祉の学校に通っていて、実習での経験が印象強かったから。机に座ってやる仕事もいやだったし、常に人と関わって接していきたかった。教えてもらうことがたくさんあって、いっしょに成長していきたい。今の仕事は充実しているし、これからもずっと福祉の現場に携わっていきたい」。仕事への情熱を感じる言葉だ。
仕事上で注意している点では「利用者にあれはしてはだめ、とか注意することも多いけど、注意した限りには自身の行動も気をつけなければと思っています」。また、老人ホームでの仕事もしたいと希望を持っている小石さん。「長年、苦労されてきた労を称えて、楽しいことをかなえてあげたいと思う」と語った。
「民間の福祉の現場で働く友達がいるけど、賃金や休暇などは私たちの方がやっぱり恵まれてます。利用者に接する時の心の余裕はやっぱり大切です」。福祉の現場にこだわり続ける頼もしい小石さん。
仕事のリフレッシュは旅行。夏は海外旅行が定番で3年先まで予定ありとのこと。
これまでも、エジプト・ギリシャ・トルコ・スペインなどを訪問。友人と2人でのツアー参加で異文化コミュニケーションを存分に楽しんでいる。1年間の楽しみとして公務員ならではの少しの「ゆとり」を有効に使っている。
◆ ◆
砂川厚生福祉センターは、施設内の5寮が民間に売り払われる計画がある。直営として残されるのは、いずみ寮とあたご寮で重度の知的障害者用の施設が残る予定。
分会長の岩本孝次さんは「敷地と建物を民間などに売り払い、福祉施設として機能させるようだが、民間などでのその後の経営には難しいことも多々あるようだ。施設は国の基準に沿った建物で、耐震設計や高度な基準で建てられているから、その維持だけでも経費はかさむ。本当にその計画でできるのか疑問もある。職員にとっては転勤など処遇の問題もあるし、事あるごとに分会で話し合ってます」と話す。
また、介護保険制度や支援費制度に関して「老人ホームなどには、制度実施で入所希望者が大幅に増えたと聞く。メニューとして確立したけど施設の数は現状のまま、なんか変やと思う。個人の自宅での介護に比べれば、格段に費用負担が少ない入所希望は当たり前のこと。それに対応できる福祉施策が求められてるはずやけどな」。
岩本さんは、いずみ寮の調理の職場で寮生たちともふれあいながら、日々の業務を続けている。
大阪港なんこう不落の天保山
日本「最低」の山の知名度を日本一に
登頂アタックの2人組「遭難」も山岳会が救助
11月15日正午頃、日本一低い山「天保山」に登頂アタックした2人組が「遭難」した。連絡を受けた「天保山山岳会」が救助に向かい、無事保護し天保山の頂に導いて帰還した。山岳会によると2人は、会長の橋本さんに「登山する」と告げて出発。数10分後、「天保山公園内を右往左往したが山頂が見つけられない」と連絡してきた。山岳会では二人が遭難したとみて、ただちに救助に向かい迷っている2人を発見、保護した。2人は「難攻不落の日本一低い山と聞いて来たが、こんなに見つけにくいとは」と不安だった様子を語ったが、登頂記念の証明書をもらい喜んでいた。
「笑い」のセンスで
観光地・大阪をアピール
天保山山岳会・会長 橋本 誠さん
天保山山岳会とは
標高4・53メートル。国土地理院が認める日本一低い山がそこにあった。その名も「天保山」。「天保山山岳会」はこの「山」を愛し、さまざまなアピール活動を展開している。マスコミも数多く取り上げ、その知名度はぐんぐん上がっている。
天保山のふもとで生まれ育ち、山と地元を愛する橋本誠さんが1997年11月、地形図に山名が復活したことを機に、「天保山山岳会」を結成した。その知名度を富士山並にして観光地としての大阪を活性化するために、活動している。
天保山マーケットプレース(大阪市港区海岸通)に、この7月オープンした「なにわ食いしんぼ横丁」の中にある、珈琲専門店「山小屋」が同山岳会の事務局。橋本さんは店主兼会長として、「天保山」愛好家などにうまいコーヒーや、昔懐かしい味のミックスジュースなどを提供している。
いちびり精神、最低を笑って知名度アップ
冒頭の記事は取材当日の様子を、フィクションを交えて書いてみた。こんなユーモアがわかる人々を通じて、大阪・天保山が活性化することを橋本さんは望んでいる。
山岳会結成の動機を橋本さんは「51年間、暮らしてきた地元の思い出や思い入れが『山岳会』に凝縮されています。わざと、良い意味で使われない『最低』を売りにして、ふざけて自慢する、大阪人らしいユーモアで知名度が上がればと思っています。子どもには、いい年してやめてとも言われましたが、おもしろいと共感してくれる方も全国に広がっています。自分自身の気持ちの抵抗も少しはありますが、演技も交えて、いちびり精神だけどまじめにやってます」と語る。
これまでの活動の中で「アホちゃうか」との批評のほか、著名な登山家が真剣に批判したり、「天保山を最低扱いするとは何事や」とのお叱りもあったとか。「変わり者と思われても仕方ない。冗談が通じない人もいるけれど、こんなことを笑える心の余裕がほしい。天保山をほのぼのと『笑えるもの』として、これからも提供していきたい」。橋本さんの思いは熱い。
記念の登山証明書を発行
あなたが3万人目かも
天保山に登頂したら「山小屋」に行って、「登ってきました」と報告すれば、年間の通し番号がふられた証明書が発行される(1枚10円)。取材班の番号は6332、通算で2万8314人目。今年1、2月頃には通算3万人になる予定で、運良く3万人目になれば記念品がもらえるかもしれない。イベントも企画中とのこと。
【天保山山岳会恒例行事】@元旦午前7時〜登山証明書争奪『元旦ご来光登山』、A4月5日『四・五咲いて〜お花見登山』(要予約)など。
▼問い合せ/天保山山岳会事務局(珈琲専門店「山小屋」)会長 橋本誠さんTEL06(6573)7800(午前10時〜午後8時)
大阪市内で縦走五低山めぐり
天保山山岳会では、大阪市内にある五低山(別記)をめぐり、歴史にふれる「五低山縦走指南書」も発行している。縦走を達成して「山小屋」に報告すると、「縦走証明書」が発行され、「なにわ歩ぴにすと」との称号を与えてくれる。
取材班は天保山登頂後、自動車を使って移動しながら五低山縦走にも挑戦。3時間ほどで最後の山、岡山(御勝山)に「登頂」して縦走を果たした。
「縦走指南書」には各山に関する歴史などの解説があり、周辺の情報も満載。興味がある方は、ぜひ天保山山岳会に足を運ぼう。
縦走はやっぱり、徒歩・電車・バスを使うのがベスト。お勧めコースは、岡山(御勝山)↓茶臼山↓帝塚山↓聖天山↓天保山の順。天保山では、なにわ食いしんぼ横丁・海遊館・マーケットプレースなどでくつろいでからお帰りを。
【天保山】江戸時代、1831年(天保2年)から2年間、船の航路を確保するため安治川の土砂を積み上げてできた山。当時は高さ約20メートル・周囲200メートルの亀甲型の裾地で、幕府は目印山と名付けた。その後「天保山」となり桜が植えられ、茶店もでき「天保山百景」と名付けて冬の雪見、夏の遊船、また俳句・和歌の会合などでにぎわった。山頂には、旧建設省国土地理院が設置した二等三角点がある。
【標高の推移】1921年(大正10年)には7.2m、1993年(平成5年)には4.5mで地形図から山名が末梢されたが、1996年(平成8年)に地形図に山名が復活し、現在に至る。標高は地下水の汲み上げなどで低下した。
【基礎知識】山の定義には厳密なものはない。国土地理院発行2万5000分の1地形図に、右肩上がりのゴシック体の山名があり、標高が記されていることを条件に、地元の人が歴史的にも「山」と呼んでいることも考慮に入れて山としている。
【大阪市内5低山】
1位 天保山 4.5m(港区・人口山)
2位 岡山(御勝山)14 m(生野区・古墳)
3位 聖天山 14 m(阿倍野区・古墳跡)
4位 帝塚山 20 m(住吉区・古墳)
5位 茶臼山 26 m(天王寺区・古墳)
新春・趣味講座
ビーズの魅力は奥深く
どんどんはまる可愛さ
手作りビーズ
今年の正月休みは例年より少し長い。時間の余裕を趣味に生かして、手作りビーズにチャレンジしてみては。プレゼントにもいいかもよ。
それは偶然の出会いから始まりました。
ある日、買い物途中でふらっと立ち寄った手芸品店の棚に、可愛いビーズのリングと携帯ストラップのキットが並べてありました。
何となく気に入った2個を買い、家に帰って早速作ってみようと開けてみると、工具が必要でした。せっかく買ったからには作ってみたいと次の日、工具を買ってきて、リングとストラップを仕上げてみました。これが、とても可愛くて……。
次に、書店に行き本を2冊買ってきたら、作りたいものがいっぱいで、今度はビーズを買いに行き、工具を買いそろえ……どんどんビーズにはまっていきました。
とは言うものの、何しろ本を見ながらの自己流なので、何も分からず、始めたばかりのころ、難度の高いものに挑戦していて(それさえも分からなかったのですが)レシピがよく理解できなくて気がついたら明け方になっていた……なんてこともありました。
今では、毎日最低1作品を作るようにしています。
ビーズの魅力は、出来上がりの美しさというのももちろんありますが、同じデザインでも、配色やアレンジで無限の広がりを見せるところにあります。また、作品として「キレイ」でも、身に付ける人の肌の色や、イメージに合わないと「キレイ」にはならないところが、とても厄介で反面おもしろいところでもあります。
注文してくれた人のキャラクターや、好み、色と大きさなどのイメージがピタッと合って1つの作品になり、手にとった人がうれしそうな表情を見せてくれる時が最高の喜びです。
作れば作るほど「奥の深いものだなぁ」と思えてきます。
現在、昨年の8月から始まったばかりの(財)日本余暇文化振興会のビーズスキル認定講座に挑戦中です。認定されるとインストラクターの資格が得られます。資格を得たら、次はHPに挑戦です。接写のできるデジカメは、もう手に入れました。次々と夢は広がるばかりです。
そこで、このビーズの楽しさを知っていただくために、手軽に出来るリングの作り方を紹介しましょう。
このリングは使用するビーズの数も少なく、ビーズの大きさや、種類を変えるだけでイメージが変わるので、いくつも作りたくなってしまいます。作り方も簡単なので、慣れてくれば1本が30分足らずで出来上がります。テグスが交差する度に、ぎゅっと締めるのがコツです。
さあ、あなたも作ってみよう!
〈材料(10号)〉
・モチーフ部分
丸小ビーズ6ミリ(キャッツアイ水色)4個・カットガラスチェコ4ミリ(水色)4個・丸小ビーズ(シルバー)20個・テグス約60ミリ
・リング部分
丸小ビーズ(シルバー)90個・テグス約60ミリ
〈作 り 方〉
@テグスに4ミリ・丸小・4ミリ・丸小・6ミリ・丸小を通し、最初の4ミリで交差。
A続けて、図のようにビーズを通し4ミリで交差。もう一度くり返し、最後は6ミリで交差させます。
B丸小2個をテグスに通して、モチーフの一番外側の6ミリ1個を拾います。続けて丸小2個をテグスに通して、6ミリ1個を拾います。もう一方のテグスも同じ作業を繰り返します。左右のテグスが出会ったら、ぎゅっと引っ張り立体感を出します。テグスを固結びにして近くのビーズにテグスを通して、結び目をビーズの中に隠します。テグスを2〜3個ビーズに通して余分を切ります。
Cモチーフの一番外側の6ミリ1個に新しいテグスを通し両方のテグスに丸小3個を通し、新たな丸小1個で交差。これをくり返します。(サイズはここで調整します)反対側の6ミリまで編んで、テグスを固結びにして、モチーフ部分と同じ要領で始末します。
モチーフとリング部分を1本のテグスで続けて編むことも出来ますが、別々に編むとリング部分のテグスが切れてもモチーフが残るので後の修理が楽です。
【参考】
写真Aは4ミリと6ミリのゴールドパールのゴージャスリングです。外側のパールを拾う時に通す丸小を3個にしてあります。リング部分は、パールと丸小1個ずつを交互に通してあります。
もう片方は、4ミリのソロバン形ビーズ2色で作りました。可憐なリングです。
内側を6ミリ・外側を4ミリにすると、つぼみのようなリングになります。いろいろ作って楽しんでみてください。あなたもきっとビーズに「はまるわよ!」
http://plaza.rakuten.co.jp/beadsoasis/
自治労名古屋堀内規美恵
自動車共済・火災共済
年末・年始の緊急時連絡先
@自治労自動車共済
自治労共済近畿自動車サービスセンター
夜間・休日事故受付番号 0120−810−625
期間は12/27(金)午後5:45〜1/6(月)午前9:30まで
*事故が起こったら(自動車共済のてびきを参考にしてください)
1)相手方の救護処置、警察への届出を必ずしてください。
2)相手方の損害状況と自分の車の写真、修理費用の見積もりをとってください。
3)事故の状況の記録(できる限り詳細に書き留める)をしたうえで、夜間・休日事故受付電話で連絡するか、1月7日以降、近畿センターに連絡してください。示談については査定専門員と相談して行ってください。
なお、人身事故の場合は、被害者と被害者の家族に対し、時々見舞いに行くなど充分な誠意を示すよう努めて下さい。
A火災共済
罹災連絡先(罹災受付だけに限ります)
全労済近畿地区本部 06−6612−0117
期間は12/28(土)〜1/5(日)の午前9時〜午後5時まで
*罹災した場合、次の内容を連絡してください。
1)罹災者氏名
2)罹災住所および電話番号(連絡先および電話番号)
3)罹災日時および罹災内容と程度
4)所属県・単組名(大阪府・自治労大阪府職と連絡してください)
5)火災契約内容(契約している口数など)