機関紙「自治労府職」
2003年11月1日号
公務労協が総務省・人事院と交渉
賃金・労働条件改善を要求
公務労協・公務員連絡会は10月29日、総務省、人事院とそれぞれ交渉を行い、2004年度の賃金・労働条件改善に関わる「基本要求」を提出し、12月には回答するよう要求した。
連絡会からは総務省、人事院に基本要求のポイントを説明し、今日時点での見解をただした。
総務省は、@給与勧告実施には人勧尊重の基本姿勢で、組合と相談しながら進める、A労働時間短縮は、9月に「国家公務員の労働時間短縮対策について」の見直しを行い、幹部職員の認識の徹底や多様な勤務形態導入に向けた勤務時間管理の検討等を盛り込んだ、B雑誌を中心に公務員給与などで事実誤認や曲解に基づく批判が見られる。場合によっては、毅然たる対応も考えている、C退職手当は、公務員制度改革の動向を踏まえつつ検討を行う、D高齢再任用は、実態調査を行い検討していく。
また人事院からは、@給与制度や地域給与検討は、十分話し合いながら進める、A公務員給与は民間給与と均衡させ、適正水準確保の基本姿勢は変わらない、B一時金水準は民間の支給水準に合わせており、勤勉手当を民間賞与の考課査定部分に合わせることが適当と考えている、C「多様な勤務形態に関する研究会」を先週開いた。検討課題はフレックスタイム制、短時間勤務制、裁量労働制の適用拡大などであり、組合から意見を受けて検討していく。
これらに対し連絡会は、@公務員給与バッシングには、誤った情報に基づいたイメージや社会的風潮が給与切り下げへの圧力となりかねず危惧している。人勧が労働基本権制約の代償機能を果たすということを国民に説明すべきだ、A政府は経済情勢は上向きとの認識だが、地域経済や雇用は楽観できず、公務員給与の社会的役割も考えていかなければならない、B非常勤・臨時職員の在り方や処遇を改善することも重要であり来年に向け、ぜひ検討していただきたい、C高齢再任用は、定員削減との関わりもあり、来年度から2年になることから機能しなくなる心配がある。場合によっては制度の基本に立ち返った検討も必要になるので、問題意識を持って対応してほしい。
最後に連絡会は、「要望を踏まえた作業を行い、12月には回答をいただきたい」と要望し、交渉を終えた。
健康一番F
協力 羽曳野病院支部
循環器疾患
循環器診療がしっかりしていない病院は信用できない
府立羽曳野病院は本年10月1日をもって府立呼吸器・アレルギー医療センターに改称され、名実ともに府の呼吸器とアレルギー疾患の基幹病院となりました。さて、皆様は当院が同時に循環器疾患の専門病院(日本循環器学会および日本心血管インターベンション学会の認定施設)であることをご存じでしょうか。当院の循環器内科は平成4年4月1日に、循環器内科病棟はその1年後に設置され、今では南河内地区の循環器疾患診療の中心的役割を担うようになりました。
当科における循環器診療の特徴は、急性と慢性、虚血と非虚血、左心と右心のバランスのとれた診療にあります。当科は救急医療に積極的に取り組み、府医師会指定三次救急医療施設として、急性心臓疾患(急性心筋梗塞、重症心不全、重症不整脈など)の患者さんを24時間体制で受け入れています。主たる診療対象疾患は、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、心筋症、心臓弁膜症、不整脈、肺性心などの心臓疾患、肺循環障害、高血圧、および動脈硬化です。他院と同様、当科でも虚血性心疾患の患者さんが増加し、入院患者さんの約6割を占めています。当院は最新鋭の心血管造営装置と経験豊かなスタッフをそろえ、虚血性心疾患の患者さんに対して、適応を吟味してカテーテルを用いた治療(経皮的カテーテルインターベンション)を行い、十分な診療実績を誇っています。一方、高血圧や心筋症に代表される慢性循環器疾患の患者さんに対しては、最近の知見に基づいた治療方法、治療薬を選択しています。また、急性期を脱した心筋梗塞、慢性心不全の患者さんのリハビリテーションにも努めています。呼吸器疾患との関連では、急性肺血栓塞栓症の治療に積極的に取り組み、深部静脈血栓症の患者さんには抗凝血療法や下大静脈フィルター留置などを駆使してその予防にあたっています。今後は睡眠時無呼吸症候群と循環器疾患との関連について詳しく解析していく予定です。
当院では、心臓カテーテル検査、血管造影検査、運動負荷検査、心肺機能検査、心臓超音波検査、心臓アイソトープ検査などの観血的、および非観血的なほとんどの循環器関連検査が可能です。循環器専門外来は月曜から金曜まで2診体制で行い、初診患者さんの紹介率は院内トップクラスの高さを誇っています。当科は近隣の医療機関との連携を重視しています。定期的に開催される紹介医との合同症例検討会(南河内心臓病勉強会)では、院内のコメヂィカルも参加して、症例ばかりでなく、最近の循環器関連トピックスについても活発な論議が展開され、互いの意思の疎通が図られています。慢性心不全患者さんに対する在宅酸素療法(HOT)が有効であることをいち早く日本心臓病学会などで発表し、現在では当院も参加して全国規模で治験が行なわれるようになりました。国立循環器病センター研究所との共同研究では、新しい降圧物質・アドレノメデュリンが心筋細胞から産生されることを培養心筋細胞を用いて証明し、日本循環器病学会などで発表しました。現在、大阪大学大学院研究科との心不全の薬物治療に関するプロジェクトが進行中です。
当科の使命は、院内における循環器疾患を一手に引き受けて診療すること、および他の医療機関と緊密に連携して府民の皆様に良質の循環器診療を提供するということにあります。表題に掲げたのはある大学医学部教授(外科)の言葉です。その信念のもとに、当科の使命を果たしたいと思います。皆様の絶大なるご支援をお願いします。
呼吸器・アレルギー医療センター 循環器内科
部長 濱口智幸
大阪センチュリー交響楽団クラシックコンサート
楽器のお話し・映画音楽など多彩な内容
いよいよセンチュリーオーケストラ自主公演の開催が迫ってきました。
チラシでもご案内していますが子どもの保育についても組合で用意しましたので、小さな子どもさんがいる組合員さんも積極的にご参加ください。詳細は本部または単組・支部までお問い合わせください。
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と き 11月13日(木)
18時開場、18時30分開演
ところ 森ノ宮ピロティホール
参加費 無料
申込み・問い合わせ先
本部書記局 TEL06−6945−4056
11月9日
投票に行こう
投票日に行けない人は不在者投票を必ず
不在者投票は、11月8日までの毎日午前8時30分から午後8時まで、居住する市町村役所内の選挙管理委員会で行っています。投票には印鑑は要りません。
能勢収穫祭
棚田は組合員と家族で満員に
炊きたて新米に舌鼓
10月26日の日曜日、能勢みくさ山棚田府民農園での収穫祭は、太陽のやわらかな日差しをいっぱいに受け、指導員の石倉さんの棚田には例年を大きく上回って、70人を超える組合員とその家族が集まった。
集まった子どもたちは準備もそこそこにイモ掘り会場へ。棚田近くの畑で、自分の顔ほどもあるサツマイモを力いっぱい大地から引き抜いていた。また、大人は能勢で採れた野菜などの物産販売の見学やバーベキューの準備に大忙しだった。子どもたちはイモ掘りのあと、焼きイモを食べたり、餅つきを楽しんだりと収穫祭を満喫した。
バーベキューでは例年と違い、本部が用意した「かんてき」が大活躍。参加者は見晴らしの良い棚田でバーベキューに舌鼓を打った。そして、収穫祭のメイン「炊きたてご飯」をほお張ると、参加者から「ん?米に芯がある」との声が。某支部長が水加減を間違えてしまい、芯が残っていたのだ。その後、少しの水を入れて炊きなおし、おいしく生まれ変わった新米(芯米?)に、参加者も満足し、秋の1日を有意義に過ごした。
ユース部女性部 圧倒的信任で三役選出
ユース部と、女性部の新体制を選出する役員選挙は、10月31日に信任投票が行われ、圧倒的な信任で新三役が選出された。結果は次のとおり。
ユース部
■ユース部長
高橋淳一郎(総務)
信任159・不信任2・無効4
■副部長
筒井 清隆(中宮病院)
信任159・不信任3・無効3
■書記長
松山 俊也(労働)
信任160・不信任1・無効4
女性部
■女性部長
上野万理子(総務)
信任558・不信任13・無効24
■副部長
渡辺 和美(中宮病院) 信任561・不信任10・無効24
西村 明子(健康福祉) 信任560・不信任12・無効23
■書記長
阪田 淑子(税務)
信任560・不信任11・無効24
日本も大阪も選手交代!
希望ある21世紀へ
小泉政権の「改革」はかけ声だけで、景気回復や安心して暮らせる社会を期待する国民を裏切り続けてきました。
政権交代を求める声は日増しに高まっており、大阪5区からは自治労組織内の「いなみ哲男」さんが「日本も大阪も選手交代」をスローガンに日夜奮闘しています。
21世紀を希望の持てる世紀にするため「いなみ哲男」さんの奮闘を熱く見守りたい。
三井三池関西写真展
三池関西写真展実行委員会は「1960年三池・1963年CO大災害関西写真展」を開く。
いまから42年前、福岡県の三井三池炭坑を舞台に繰り広げられた闘いは「総資本対総労働の闘い」と評された日本最大の労使紛争であった。リストラの嵐が吹き荒れる現在にこそ、過去に目を向け未来を切り開くことの重要さを三井三池の写真は訴えている。
▼日時/11月9日(日)〜12日(水)午前9時30分〜午後8時(最終日は午後6時閉館)▼会場/エルおおさか2階▼参加費/無料▼問い合わせ/三池関西写真展実行委員会TEL06(6575)3131、FAX06(6575)3134
お詫びと訂正
機関紙10月21日号、3面の各支部対抗ゴルフ大会の記事中、教宣部のミスにより次のとおり誤りがありました。ここに訂正し、関係者の方々にお詫びいたします。
大会個人の部・優勝者の写真で、中宮病院支部「隅 生男」さんと紹介しましたが、別の参加者の写真を掲載してしまいましたので、改めて掲載いたします。