機関紙「自治労府職」
2003年12月1日・11日号
新基準でVDT調査
12月1日から全職員を対象に
府当局は、自治労府職に「VDT作業のための労働衛生基準」に基づく問診と健康診断を12月1日から実施することを通知した。
これは、昨年12月に府の安全衛生協議会で確認・改定された基準により実施されるもので、「VDT作業調査票」は全職員を対象として行う。
その後、調査で分けられた区分(2面に掲載)や自覚症状の程度などでより詳しい問診の後、上記の「一覧表」の内容で健康診断が実施される。
当局は昨年改定した基準での問診などが遅れた理由として、@府が先行して基準を定めたこともあり、産業医との調整に時間がかかったこと、A今秋に本庁と出先(税・土木事務所除く)で、ほぼパソコンが配置される状況となることから本年12月の実施となったとしている。
今後は自治労府職や産業医と相談しながら来年3月に実施予定の安全衛生協議会に年間計画を示し、実施時期を決めていくとした。
作業区分 | 作業の種類 | 1日の作業時間 | 作業量調査及び問診 | 健康診断 | |||||||||||||||
就業時 | 定期 | 事後措置 | |||||||||||||||||
業務歴の調査 | 既往歴の調査 | 自覚症状の有無の調査 | 眼科学的検査 | 筋骨格系に関する検査 | 業務歴の調査 | 既往歴の調査 | 自覚症状の有無の調査 | 眼科学的検査 | 筋骨格系に関する検査 | ||||||||||
視力検査 | 屈折検査 | 眼位検査 | 調節機能検査 | 視力検査 | |||||||||||||||
5m視力の検査 | 近見視力の検査 | 5m視力の検査 | 近見視力の検査 | ||||||||||||||||
A | 単純入力型 | 4時間以上 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
拘束型 | |||||||||||||||||||
健診区分@ | 健診区分A | ||||||||||||||||||
B | 単純入力型 | 4時間未満2時間以上 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | * | ◎ | ◎ | ◎ | * | * | * | ◎ |
拘束型 | |||||||||||||||||||
対話型 | 4時間以上 | ||||||||||||||||||
技術型 | |||||||||||||||||||
監視型 | |||||||||||||||||||
その他の型 | |||||||||||||||||||
健診区分B | 健診区分C | ||||||||||||||||||
C | 単純入力型 | 2時間未満 | ◎ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | △ | ○ |
拘束型 | 2時間未満 | ||||||||||||||||||
対話型 | 4時間未満 | ||||||||||||||||||
技術型 | 4時間未満 | ||||||||||||||||||
監視型 | 4時間未満 | ||||||||||||||||||
その他の型 | 4時間未満 | ||||||||||||||||||
健診区分D | 健診区分E |
1 ◎は事業主等が講ずべき項目
2 *は医師が必要と認めた者に対して行うべき項目
3 ○は必要に応じ、事業主等が講ずべき項目
4 △は自覚症状を訴えるものに対して、必要に応じ行うべき項目
自治労府職推薦候補
関さん大阪市長に当選
大阪市長選挙が11月30日に執行され、自治労府職推薦の関淳一さんが当選を果たした。
関さんは5つの基本政策と7つの最重点施策を掲げ市長選挙に出馬。30年以上の市役所勤務での豊富な行政経験や人柄を背景に大阪の発展を市民に訴え奮闘した。結果は他候補を16万票以上引き離しての圧勝となった。
府庁正面前で立候補のあいさつを行った時には、駆けつけた太田知事と府市協調しての大阪再生無くして日本全体に漂う閉塞感は打破できないとエールを交換していた。
自治労府職としても、大阪再生に向けて奮闘する関さんを全力で支える決意だ。
健康一番G
協力 羽曳野病院支部
大腸がん検診の意義
早期ガンの切除も可能に
大腸カメラで確実な検査
先日の新聞紙上でも発表がありましたように、日本人の大腸がん発症率は増加の一途を辿っています。大腸がんの原因のひとつに食生活の欧米化があり、一次予防としての食生活の改善は重要です。しかし、食生活が束縛されることをつらいと感じる人は多いでしょうし、それを続けることは更に困難です。また、高齢になってから食事に配慮しても大腸がん予防にどれほど有効か疑問です。そこで、二次予防としての大腸がん検診が重要となります。大腸がん検診として、一般に行われている検査に便潜血検査があります。便潜血検査は簡便かつ安価で、広く受け入れられているよい方法です。ただ便潜血検査には限界があります。小さい病変で出血がない場合や、癌やポリープからたまたま出血していない時に採便した場合、陰性になってしまいます。大腸がん検診の有効性を判定する方法に、便潜血検査の感度×精密検査受診率×精密検査の制度、という式があります。この方法では、有効性はなんと約50%、すなわち検診を受けてがんのあった人の2人に1人しか発見できなかったことになってしまいます。大腸カメラの精度は約95%ですので、便潜血検査の感度と受診率が低いことになります。また、大腸ポリープから出血することがあります。ポリープの一種である腺腫が大腸がんに進展することは分子生物学的に証明されています。大腸腺腫は大腸がんの前癌病変であるといわれる程なのです。このポリープも大腸カメラで見つけることができます。すなわち、大腸カメラを受けることが、大腸がんの早期発見につながることになるのです。確かに大腸カメラは、検査の中ではつらい検査のひとつです。しかし最近では、器具や鎮痛剤も工夫され、以前に比べて安全性も向上しました。また、当院では大腸ポリープや早期の大腸がんを粘膜切除術という技術でカメラを用いて治療することができます。粘膜切除術を行う場合は入院が必要ですが、大腸カメラの検診は日帰りでできるようになり、患者様の負担の軽減に努めております。
さあ、確実な検査を受けて、大腸がんを予防してみませんか?
大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター
消化器内科部長 居平典久
12月10日書記局閉局
定期大会の開催に伴い終日閉局します
年末恒例
「さいぼし」はいかが?
今年もユース部があっせんする『さいぼし』の季節がやってきました。お値段も財布が薄い若者に配慮した価格でご提供。ご家族・友人の集いの場に、ぜひご購入下さい。
【申込方法】
各単組・支部・職場に配布済の注文書に必要事項を記入のうえ、各単組・支部の役員を通じて、FAX・てい送・直接持参などで本部ユース部まで(FAX06―6945―1315)。
【あっせん価格】
1キログラム 4200円
500グラム 2200円
100グラム 450円
※1キロ、500グラムはブロック肉、100グラムはスライス肉
【代金支払】
注文書持参の場合は代金を添えて。振り込みの場合は次の口座に振り込んでください(りそな銀行大手支店普通2405082、または近畿労働金庫本店営業部普通6658032,どちらも名義は自治労大阪府職員労働組合)。
【申込締切】12月12日(金)
【配達日】12月19日(金)
【問い合せ先】
自治労府職ユース部(06―6945―4056)
南河内地区評
地区評だより
みかん狩りは大好評
大鳥支部長特製おでんに「かす汁」も
南河内地区評は11月22日の土曜日、恒例のミカン狩りを開き、組合員とその家族が交流を深め合った。
毎年お世話になっている矢田農園は、温習ミカンや紅ミカン・スダチなど約6000本の木にはオレンジ色の実が、山を彩り豊かにしている。
当日はあいにく雨模様の天気で、ミカンをもぎ取るのに夢中になり、斜面で転んで泥まみれになった人もいた。参加者は、はさみを使って一つ一つもぎ取りながら、新鮮な実をほおばった。もちろん、袋いっぱいに詰めたミカンはお土産に。
昼食には、羽曳野病院支部・大鳥支部長が大根の面取りまで丁寧に仕込んだ特製おでんや、香り豊かな「かす汁」が用意され、参加者の空腹を満たした。
満腹となった参加者は、それぞれお土産を手に帰路についた。
VDT検診 新業務フロー(2003年12月1日から)
全職員(*) に対する作 業量調査及び問診 15年12月上旬配布 |
→ | 作業区分A | ---- | 新たに該当 → |
就業時 | 検診区分@ 実施 |
- | 問診票を配布 (平成16年1月) |
→ | 第1次検診 (2月実施) @問診票に 基づき保健 婦が聞き取 り調査実施。 A検診機関 (健康科学C)が検査実施。 視力、眼位、 視診及び触診 |
→ 全員 |
第2次検診(3月実施) @検診機関(健康科学C)が検査実施。 屈折検査、調整機能検査、上肢の運動機能、・圧痛点検査 |
→ | 産業医の面談 | |
上記以外 → |
定期 | 検診区分A 実施 |
- | → | |||||||||||
→ | 作業区分B | ---- | 新たに該当 → |
就業時 | 検診区分B 実施 |
- | → | 上記「第 1次検診」 と同内容 |
産業 医が 要検 査と 認めた者 → |
上記「第2次検診」と同内容 | → | ||||
上記以外 → |
定期 | 検診区分C 実施 |
- | → | 産業医 が問診 票の結 果をみ て要検 査と認 めた者 |
→ | 産業医が認めた検診 (健康科学Cが検査実施) |
→ | |||||||
→ | 作業区分C | → | 産業 医が 自覚 症状 があ ると 認め たも の |
新たに該当 → |
就業時 | 検診区分D 実施 |
- | → | |||||||
上記以外 → |
定期 | 検診区分E 実施 |
- | → | |||||||||||
↓ | |||||||||||||||
自覚症状なし | ⇒ | 検査終了 |
* 学校、大学、警察を除く府職員(派遣職員は除く、ただし、地方公共団体からの派遣職員は含む。)、非常勤特別嘱託員、1年以上雇用する非常勤嘱託員
作業時間
作業の種類 |
4時間以上 | 2時間以上4時間未満 | 2時間未満 |
単純入力型 | A | B | C |
拘束型 | |||
対話型 | B | C | |
技術型 | |||
監視型 | |||
その他の型 |
注)1 単純入力型とは、すでに作成されている調査・統計資料、原稿等を機械的に入力していく作業をいう。
2 拘束型とは、事務所等の窓口で各種証明書の発行、照会等の業務のように、一定期間、窓口に在席するよう拘束され、自由に席を立つことが難しい作業をいう。
3 対話型とは、職員自身の考えにより、文章、表等を作り上げていく作業、データの検索、メールの送受信等をいい、共通事務システム等への入力、ホームページの作成・修正業務についても対話型とする。
4 技術型とは、職員の技術等によりコンピューターを用い、プログラムの作成、設計、製図等を行う作業をいい、CAD業務等において、主に機械的に入力する作業を行う場合は、単純入力作業型に分類する。
5 監視型とは、医療機関等における心電図、血圧等の監視業務や浄水処理設備における情報、データの監視業務のように、常にディスプレイに表示された事項、画像等を監視する必要のある作業をいう。
6 その他の型とは、医療機関等における画像診断検査等を行う業務をいう。
7 作業区分に際して、1人の作業者が複数の種類の作業を行う場合は、それぞれの作業時間を合計した時間がどの作業区分に該当するかにより判断すること。
なお、1人の作業者が、「単純入力型」と「対話型」のように、作業区分の分類を決定する作業時間が異なる複数の作業を行う場合は、行う作業時間が多い方の作業の種類で判断すること。
8 1日のVDT作業時間が時期により変動する場合は、平均値をとり平均時間がどの作業区分に該当するかにより判断すること。