機関紙「自治労府職」
2003年5月11日号
公務員制度改革対策本部が取組
与党対策を強化
関連法案閣議決定 強行阻止に全力
公務員制度改革をめぐるこの間の経過を踏まえながら、連合官公部門連絡会・対策本部は8日、書記長会議を開き今後の対政府・自民党との交渉に臨むスタンスを協議。政府・与党には関連法案の閣議決定強行を断念させ、「ILO勧告を踏まえ実質の伴う交渉・協議、合意に基づく改革を進める」との立場に追い込むとの考えを確認した。
具体的には、与党から政府に対して次の要請を行うよう、与党対策に全力をあげる。@法施行と同時に労働協約締結権を付与。あわせて争議権のあり方を検討、A公務員制度の設計に関する政労間の交渉・協議を重ね、民主的な制度の確立、などを求めさせる。
また、閣議決定の強行路線を許さない取り組みを引き続き強めるため、5月下旬から6月上旬にかけて中央行動を配置。さらに、6月2日から開催のILO総会で、日本案件が取り上げられるよう、連合と連携してその対策に取り組む。
同法案の閣議決定は、この間の連合・連合官公部門の取り組みで阻止できている。1日の中央メーデーでは、坂口厚生労働大臣がジュネーブでILO事務局長と懇談した経緯にふれ、「政府と連合がよく話し合い、その結果をILOに報告して意見を聞き、それを踏まえ政府が決定することが重要と述べてきた」と発言し、その手順を守るとの見解を表明した。
地方公務員制度総務省との交渉
新人事制度の内容を追及
公務員連絡会地公部会は4月25日、地方公務員制度改革で総務省と交渉した。地公部会側は、新人事制度の内容が明らかにされていないとして、総務省の現時点での考え方を示すよう求めた。
総務省側は、「改正作業は、国公法改正作業を進める内閣官房行革推進事務局と連携をとりつつ地方公共団体の意見も聞きながら鋭意作業中。能力・実績を重視した人事制度導入の枠組み整備、地方分権に対応した制度を念頭に検討を進めており、今後も地方公共団体、職員団体の意見を聞きながら作業を進めたい」とした。
今後のスケジュールなどでは、国公法改正と連動していることから、現時点では答えられないとしたが、地公部会側が今後の十分な意見交換を要請、総務省側がこれを了承し交渉を終えた。
大阪地方メーデー
失業者もう出さない
労基法・労働者派遣法 改悪反対で特別決議
快晴に恵まれた5月1日、「ストップ・ザ・失業」を合言葉に、働く者が中心となる社会の実現に向け、第74回大阪地方メーデーが開かれた。メイン会場の大阪城公園・太陽の広場には、組合員など約8万人(府内全会場で15万人)が参加し、自治労府職も各職場から多数の組合員が参加した。
集会の冒頭、あいさつに立った前田実行委員長(連合大阪会長)は「現在の厳しい雇用情勢のなか、12万人緊急雇用創出の実現をめざし、関係機関と具体的に話を進めている。何よりも、われわれの仲間からこれ以上の失業者を出さないという強い信念が、労使それぞれの立場で必要だ」と述べた。労基法・派遣法改悪の動きに対しても「雇用に関する不安定要素を拡大させようとする法案には断固反対の姿勢を表し、国会審議の場では徹底した態度で取り組もう」と訴えた。
会場には、羽田民主党特別代表をはじめ太田知事、磯村市長など多くの来賓が駆けつけあいさつした後、「労働基準法、労働者派遣法の改悪に反対する特別決議」「メーデー宣言」などを満場一致で採択した。
医療・年金闘争委員会 働く仲間を支援
会場内では、社会保険労組の組合員を中心とした医療・年金闘争委員が「医療・年金相談コーナー」を開設した。早朝から、組合員がメーデー参加者にビラを配布して宣伝しながら、相談に訪れた参加者には組合員が具体的なアドバイスを行い、働く仲間の支援を行った。
平成15年度・新人事評価制度
結果の開示 本人希望を尊重
平成15年度の新人事評価制度の概要が当局から示された。ほぼ、昨年同様の内容だが一部に下記のような変更点がある。
府労連は、新人事評価制度の給与への反映には強く反対しており、今年度の実施にあたっても府労連と十分に協議するよう申し入れている。(日程)6月/評価者研修開始、7月/勤務成績報告書・育成ニーズ記録票様式の配布、8〜10月/面談実施、11月/定期評価、勤務成績等報告書の提出、3月/勤務成績等報告書の再交付、調整評価、勤務成績等報告書の提出
◆平成15年度の実施概要
評価結果を人材育成、人事制度、表彰制度、給与制度に活用するとともに、平成16年度の定数内特別昇給制度への反映に向け、平成15年度中に反映方法の詳細を検討し、決定する。
◆平成14年度からの運用点変更
〔1〕評価結果の本人開示に係る変更点
従来どおり、面談時にすべての職員に対する前年度の総合評価結果(A〜Eの5段階)の開示が原則だが、開示を希望しない職員には行わない。ただし、この場合でも、人材育成の観点からの指導・助言は同様に行う。
〔2〕マネジメントサポート制度(部下からの評価)の本格実施
「マネジメントサポート制度」については、昨年度の全所属での試行実施の検証結果を踏まえ、平成15年度から昨年度と同様の内容で本格実施する。
◆反映項目等
評価結果の反映方法
人材育成
・「育成ニーズ記録票」により、職員の勤務成績評価と関連づけて育成ニーズを把握し、職場研修、部局研修、センター研修等の計画づくりに反映させ、人材育成を継続的・体系的に実施する。
・蓄積された職員の育成ニーズデータを職員の異動に伴い、新しい所属長にも提供し、中・長期的な観点からOJT等に活用する。
人事制度
・人事異動・昇任等の基礎資料として活用する。
表彰制度
・表彰対象者の選定等の基礎資料として活用する。
給与制度
・平成15年度は、平成14年度の評価結果を反映した内容で、若手職員を対象として、定数内特別昇給を実施する。
・平成16年度以降の定数内特別昇給の実施については、相対評価結果を活用する方向で、今年度、反映方法の詳細を検討し、決定する。
魚の台所
素人包丁
大阪の魚食文化
大阪の食事総集編
〈1月 にらみだい(焼だい)の残り・焼豆腐・白ねぎの煮物、ぶりあら粕汁〉お節料理の残りを有効に使いましょう。良いだしが出ます。ぶりのあらは粗塩を振り、なじんだものを使います。
〈2月 大羽いわし塩焼、かきめし、ひじき・あげ・大豆の煮物、かますご二杯酢〉節分にはいわしの塩焼きをいただきます。かきはこの時期がよく肥え、ひじきとかますごは春一番の味覚です。
〈3月 かますご新子釜揚二杯酢、ワカメとたけのこの煮物、はまぐりのお汁〉3月には関西で好まれる新子釜揚が出回ります。おひな様にははまぐりのお汁、3月下旬には最盛期を迎えたワカメとたけのこがよく合います。
〈4月 あさり混ぜご飯、ほたるいかとわけぎ酢味噌、めいたがれい煮付〉4月はあさりが肥えて旬に入ります。ほたるいかもお手ごろな値段で手に入るので経済的。めいたの煮付は法善寺横丁の正弁丹吾亭(再建中)で織田作之助もお気に入りだったに違いありません。
〈5月 魚島のたいお造り、潮汁、もずく酢の物〉天然たいがよく出回ります。皮に熱湯をかけ冷水で冷やし松皮造りにして下さい。もずくも夏のものです。山芋と和えてもよいですね。
〈6月 新物生節・きのこ・豆腐・白天の煮物、はもの皮ざくざく、すずき洗い〉生節は豆腐と甘辛く炊きます。大阪の代表的な酢の物の材料といえばはも皮。香ばしい風味を楽しみましょう。
〈7月 たこの酢の物・おばけの酢みそ、うなぎ蒲焼、はもの子(卵)と豆の煮物、はもちり〉はもとたこは大阪の祭りに欠かせません。おばけの酢みそはチリチリした歯ごたえが身上。この夏には、活はもをいただきたいですね。
〈8月 しず煮付け、しじみみそ汁、くらげの酢の物、はも照焼き〉しずとは別名うおぜ、関東でえぼだいと呼びます。関東では干しますが、大阪は梅干を入れて煮付にします。はも照焼きは押しずしにも使います。
〈9月 にしん昆布巻き、にしんとなすび煮物、たちうお塩焼・生ずし、小だい雀ずし〉身欠にしんをもどし、こぶ巻きにしてもよし、なすびとも出合いです。甘辛く煮付けて下さい。
〈10月 さんま開き、船場汁、剣いかお造り〉さんま開きの新物が出ます。船場汁は昆布だしに塩さば・大根を入れます。さばは熱湯をさっとかけてから炊くと生臭味が取れます。
〈11月 ばってら、くじらはりはり、半助豆腐〉はりはりは水菜が柔らかくなる11月からがお楽しみ。現在、ミンク・イワシ・ゴンドウなどの各クジラが手に入ります。半助はうなぎ蒲焼の頭で豆腐とだしで炊きます。大阪の倹約精神が染み込んでいます。
〈12月 あまだい・まながつお・さわらみそ漬、さごし生ずし、関東煮〉みそ漬は寒い季節に漬けるとよく、関東煮はいろいろなものを入れ、経済的でバライティーに富んだ一品です。冬場は干物を作るよい季節です。カレイやカマスなどの一夜干作りにも挑戦しましょう。
大阪料理の特徴は、昆布とかつお(節類)のだしによる炊きものが多いことです。味付はまったりとしています。そしてこれらの料理に、天下の台所・物資の集散地・合理的精神といった大阪の土地柄を見てとることができるのです。
素人包丁
〈あさりの旬と砂出し〉
あさりの旬
この記事が皆さんのお手元に届く頃がまさしく1年で一番身入りがよくなります。海にはプランクトンがたくさん発生し、豊富なえさを吸収してあさりは急速に肥えるのです。この時期、殻が割れているあさりがありますが、これは急速に肥えるために起こるといわれています。うまみ成分も最高ですから、ぜひめし上がってください。
砂出し
砂を出すには海水より少し薄い塩水に漬け、3時間ほど置きます。その際、水管を元気よく延ばして水を飛び散らしますから、まな板などで蓋をしておいてください。
※塩は水1gに小さじ1杯が目安です。昔は塩水に釘や包丁を入れるとよく抜けるといわれましたが、これは俗説です。
まだ間に合う 5月24日(土) ユース部
漁業体験&海鮮バーベキュー
今度は釣りもできちゃいます
と き 5月24日(土) 午前9時30分集合
(船が出ます。時間厳守で!)
ところ 田尻漁業協同組合内
海洋交流センター
泉南郡田尻町りんくうポート北
TEL0724‐65‐0099
※南海本線「吉見ノ里」駅より大阪湾方面約900m
対 象 今年度新規採用職員、自治労府職組合員とその家族など(先着50人まで)
参加費 ○各コース飲んで食べて中学生以上3,000円
(6歳以上の子は1,500円)
※6歳未満の子は乗船不可。漁船はそこそこ揺れるため、事前に体調を整え、念のため着替えの準備もお願いします。
○体験はしないが、飲んで食べてのみで中学生以上1,000円(小学生までの子は500円)
申し込み・問い合せ ユース部本庁ブロック会議または役員/山崎(地域保健)・津田(障害保健)・池口(能力開発)・坂田(商工振興)・松山(雇用促進)・池田(子ども青少年)まで。
Tel 06−6945−4056
Fax 06−6945−1315