機関紙「自治労府職」

 2003年8月21日号

当局、運営形態検討は慎重に行うと回答
決起集会 さらなる闘争強化を意思統一


府立5病院組織対策闘争

 自治労府職は21日、8日に提出した府立5病院の運営形態検討に関する要求書で病院事業局との団体交渉を行い、「病院の地方独立行政法人化に断固反対、運営形態検討会議での拙速な結論付けの即時中止、組合との十分な協議を行うこと」などを強く求めた。事業局側は「組合員の皆さんの率直な意見と理解、運営形態検討は情報提供・意見交換含め慎重に検討したい」と回答した。
 交渉後には、府立5病院地方独法化反対総決起集会を新別館多目的ホールで開き250人の組合員が参加して、この間の府立5病院組織対策闘争委員会を中心としたたたかいの経過を確認。今後のさらなる闘争強化を意思統一した。
 【団体交渉】病院事業局に対して、各単組・支部で取り組んだ知事あての要請署名を各病院代表者から手交。士気低下を招くことや不安をあおる今回の『検討会議』のあり方に対し、「職員として経営健全化には日々、努力を積み重ねている。それを無にする検討は許せない。先のまったく見えない地方独法化には断固反対、拙速な結論付けをやめること」と各職場で不安な状況にある組合員の実情を強く訴えた。
 【総決起集会】各職場からの闘争檄布が会場を包むなか開いた総決起集会では、あいさつした大橋委員長が「当局にはこの間、現行形態での経営改善方策を総括・検証しないまま、独法化を検討するなどの安易な姿勢を厳しく追及した。組合員、組織を守るためにも引き続き闘争を強めていく」と訴えた。
 各病院職場からは、3日間連続の朝ビラ配布行動、組合員の一言を含めた署名集約、各病院当局への上申行動など、職場を守る積極的な取り組み報告、現場の実態を無視する当局への怒りの声があげられ、今後もさらに職場一丸となった闘争を強めるとの決意が示され連帯と激励の拍手で包まれた。


現業評議会
労働条件・人員確保で要求
現場から要求ぶつける


 自治労府職現業評議会は8月14日、当局に対し労働条件及び人員確保に関する要求書を提出した。
 現業評議会では、新規事業や業務の見直しが伴う新年度予算編成方針への着手は、現業職員の労働条件に直接影響する重要な課題と受け止めており、現場の第一線で働く組合員からの切実な要求を取りまとめた。
 要求では、府立5病院で独立行政法人化を含む運営形態の検討が行われていることについて、現業職員が100名以上勤務することを踏まえ、労使協議の場を設けることなどを求めている。
 要求提出にあたり、里中議長は「これまでの労使慣行を尊重し、交渉確認した事項は遵守していただきたい」と当局に強く申し入れ、当局は「関係課と調整し、誠意を持って回答する」とした。
 要求に対する回答は、9月下旬を予定しており、団体交渉で当局から回答を引き出す予定だ。


自治労大会26日から横浜で
再生を示す重要な大会

 自治労は8月26日から4日間、横浜市のパシフィコ横浜で第74回定期大会を開き、2004年度から向こう2年間の運動方針を議論する。
 自治労府職は7日に中央委員会を開いて大会に臨む態度を決定し、自治労運動推進に向けた討論に積極的に参加する。
 今回の大会では運動方針(案)や予算(案)のほか、21世紀にふさわしい公正で透明な労働組合となるため、自治労綱領に代わる新たな綱領的文書として「自治労21世紀宣言」を含む13の議案の討議が予定されている。
 大会では@労働基本権確立を中心とした公務員制度改革の推進・公正労働基準の確立、A効果的で質の高い公共サービスの確立をめざす自治体改革運動の推進、B平和・人権の創造と民主主義強化、C男女平等社会実現、などを中心に議論が予定され、自治労が不祥事から脱却し、再生を内外に示す重要な大会となる。
 また、中央本部の役員改選も行われることになっており、自治労府職特別執行委員の植本眞砂子さん(現自治労中央本部副執行委員長)が書記長に立候補しているほか、社会保険労組の平岡伸さん(現社会保険労組副委員長)が中央執行委員(国費評事務局長)に国費評総会の確認を受けて立候補する予定で、29日に投票が行われる。


異議あり
知事あて 独法化反対大型ハガキに書かれた組合員の声


人として一番大切な命と健康を守る病院。そしてそこで昼夜をとわず働く職員の為にも地方独立行政法人制度の導入は重大な問題。断固反対します。

国がまだ実施されていないで、良いも悪いも分からない状態なのに、なぜ急ぐのか?

「安心して医療を受けたい」という府民の声を太田知事はしっかり聞いてください。病院で働く医療従事者も安心して働けるよう責任を果たしてください。

現場の人間のことも考えろ!会議室で何がわかるんだ!「独法化絶対反対」

全体像が見えない中で、医療レベル・士気を低下させ、生活の保障の無いやり方はやめて下さい。

今後の病院運営をクリアにして欲しい。今のままでは不安ばかりが募る。将来が不安です。

府民のための病院として、採算面だけではない役割の検討も必要だと思います。その役割をうまく果たしていくための運営形態の検討であって欲しいと思います。

私たち職員は、患者に最適な医療サービスにがんばっているのに「地方独立行政法人制度」を導入するなんて許せない!もっと他に税金の無駄などを無くさなくてはならないところがたくさんあるはずです。

大切な税金の無駄は無くさなければなりませんが、公共の福祉である公立の病院は利益追求に走るのではなく府民のために税金をもっと投入してでも存続させるべきです。もっと他のところの無駄をはぶけ!

病院経営改善の努力も不十分なままで、運営形態を変えることが本当に府民サービスの向上になるのか!


親睦ボウリング大会
職安労組が上位独占


 建設支部と自治労府職本部は共催で8月20日、京橋の扶桑会館で単組・支部親睦ボウリング大会を開いた。
 各単組・支部からは腕に覚えのある人や懇親会を楽しみに来た人まで約40人が参加し、白熱のゲームを繰り広げた。
 嵯峨山副委員長の始球式に続いてゲームスタート。女性の参加者には1ゲームにつき30点のハンディが与えられ、2ゲームの合計点数で優勝を争った。
 1ゲーム目から、職安労組の参加者が圧倒的な強さを見せつけ、他の追随を許さず独走。支部で予選を開いて大会に備えた建設支部と激しく競い合った。
 結果は、個人の部で職安労組の西岡さんが366点をマークして優勝したのをはじめ、2位に山口さん、3位に米沢さんと、上位を職安労組が占め、団体の部でも建設支部を振り切り優勝した。
 ゲーム終了後には表彰式をかねた懇親会が行われ、各単組・支部から参加した組合員はゲットした賞品に満足しながら、お互いの親睦を深めあった。


子どもの本の学校
 クレヨンハウスの「第13期子どもの本の学校」は絵本・児童文学作家の高楼方子さんを招き「本づくりはおもしろい」と題して講演を行う。
 絵本から幼年童話、長編児童文学まで創作している高楼さん。自分で絵を描いたり、他の作家と一緒に作るといった本づくりの楽しさを語っていただく。
 当日券(聴講生)は午前11時よりクレヨンハウス大阪店2階、子どもの本売り場で販売。
▼日時/9月13日(土)午後4時〜▼会場/劇団ひまわりビル1階(地下鉄「江坂」駅下車1番出口より東へ徒歩5分)▼料金/2500円
▼TEL06(6330)8071