機関紙「自治労府職」

 2003年9月21日号

人勧
政府、完全実施を決定
国会で切り込ませない取り組み進める


 政府は9月16日、第2回給与関係閣僚会議を開き、本年の人事院勧告の取り扱い方針を協議し、勧告通り実施することを確認。その後の閣議で正式に決定した。
 8月8日の勧告を受けた政府は、同日第1回給与関係閣僚会議を開いて取り扱いを協議したが、結論は持ち越され、関係各省間の調整が行われていた。その後、本年の臨時国会が解散・総選挙がらみで短期間となる情勢となったため、臨時国会の冒頭に給与法改正法案を提出する方針のもと、16日の第2回給与関係閣僚会議開催となった。今後は総務省人事・恩給局で改正法案作業を進め、臨時国会冒頭に国会提出し、早期成立をめざす。
 公務員連絡会は、公務員給与をめぐる厳しい情勢を踏まえ、政府が勧告通り実施することはやむを得ないものと判断し、組合との十分な交渉・協議に基づいて方針決定するよう求めてきた。
 9日には人事・恩給局長と、12日には総務大臣と交渉を持ち、勧告通り実施する方針を確認してきた。今後は総務省の給与法改正法案作業を見守り、国会段階においても与党などから勧告をさらに切り込むような意見がでないよう取り組みを進めることとしている。


府労連 時短リフレ研で議論
勤務時間の短縮求める


14年度
1人1月当たり時間外勤務実績
10.2時間で前年度比0.5時間減


 府労連、府当局と人事委員会で構成する総合的労働時間短縮等研究会(時短リフレ研)が9月16日に開かれ、減少した平成14年度の時間外勤務実績や、実施率が向上した「ゆとりの日」の実施状況、1日の勤務時間の短縮、過重労働による健康障害防止のための産業医による保健指導の実施などの報告と、今後の時間外勤務縮減に向けた方策などを協議した。
 府労連からは、14年度は減少したものの15年度第1四半期の時間外勤務が出先で増加していることから、縮減の取り組みをさらに進めるよう求めた。1日の勤務時間についても、民間の状況が7時間39分程度で推移している状況をふまえ、府の勤務時間も民間に準拠したものとなるよう強く求めた。また、産業医による保健指導で、面談できていない職員への適切な対応を行うよう求めるなど、当局により一層の残業縮減、職員の健康管理対策を求めた。(2面に時間外勤務実績表掲載)

時間外勤務
5部局は増加

 14年度の職員1人1月当たりの時間外勤務実績は10.2時間で前年度より0.5時間減(▲4.7%)。出先は7.3時間で0.2時間減、本庁は16.3時間で1.3時間減。時間外勤務が年間360時間を越える職員は全体で1131人。本庁800人、出先331人でともに前年度から減少している。
 部局別では、17部局中5部局で増加。その要因は業務量増などで、健康福祉部などではSARS対策もその要因の一つ。
 月別では、議会と予算関係業務のため10月が最も多く、次いで5月・3月の順。
 「ゆとりの日」の実施率は、前年度まで低下傾向にあったが、14年度は86.5で改善。とくに本庁が2.5ポイント上昇した。

産業医・保健指導
186人が対象
 「過重労働による健康障害防止のための産業医による保健指導等」では本年4〜6月に月45時間以上、時間外勤務した職員のうち所属長25人、職員161人が該当したが、職務の都合などで20人が面談を受けていない。


特昇実施内容を提案
昨年度懸案事項の解決求める

 府当局は9月17日、平成16・17年度の定数内特別昇給の実施内容を府労連に提案した。具体的には、管理職(管理職手当支給対象)と平成16年度末年齢が56歳以上を除き「勤務成績が優良な職員」(15年度特昇実施と同じ扱い)について3月短縮し、「特に優良な職員」は6月短縮するというもの。3月短縮は16年度に若手層を中心に実施する。また6月短縮は人事評価結果などを踏まえ協議する。17年度は16年度の実施状況などを踏まえて改めて協議を行なう。府労連は10月中旬を目途に職場での論議を行い、平成15年度特昇実施の際の懸案事項(わずかな年齢差や育休などで対象外となったケース)の解決も含め取り組みを進める。
 大阪府の財政危機からの定期昇給の24月延伸や特別昇給停止の措置により、府の職・従業員の給与水準は大きく低下し、全国にも例を見ない大幅な損失を受けている。特に若手職員への影響は大で、人事委員会勧告でも労働意欲にも関わる問題と指摘されている。
 この間、府労連は給与抑制の復元、とりわけ若手職員への配慮を強く求め、特昇再開について平成15年度はまず若手職員対象に実施された。今回は、特昇再開時の「能力・実績に応じた給与処遇を実現していくことで組織の活性化を図る」との提案趣旨によるもの。
 評価制度が未成熟の段階で処遇に差を設けることは非常に問題が大きく職員の意欲向上・職場の活性化につなげるには、評価の公平・公正性、客観性、透明性などが担保されなければならない。府労連は、納得できる特昇制度の実施に向け取り組みを進めるとしている。
 自治労府職では今回の特昇実施提案について、すべての分会・職場で議論するため、25日に全職場代表者会議を開く。分会・職場からの積極的なご参加をお願いします。

25日16時30分から
全職場代表者会議



大阪センチュリー交響楽団
オーケストラ自主公演


指揮者 堀 俊輔 さん
 Profile  ほり しゅんすけ
 早稲田大学英文科を経て、東京藝術大学で作曲と指揮を学び。84年指揮科卒業は各地の主要オーケストラに客演。94年にオラトリオ東京を創立した。
 古典から現代音楽、ポップスに至るまで幅広い守備範囲を持つが、特に声楽作品には 評価が高く、これまでに「カルメン」「椿姫」「蝶々夫人」を指揮していずれも優れた成果を挙げている。
 合唱指揮者としても二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部をはじめ数多くの合唱団に客演する。東京交響楽団では専属合唱団「東響コーラス」を創立し、卓越した指導力により短期間に第一級の合唱団に育てあげたほか、東京シティ・フィル、 神奈川フィルの専属合唱団の創立指揮者として各オーケストラの定期演奏会で高い評価を得ている。

11月13日(木)
18時30分開演


ミニ ニュース

朝日を浴びないと太りやすい体に

 朝日を体に浴びないと太りやすくなる可能性があることを、日本大薬学部の榛葉繁紀講師らのグループが突き止めた。
 着目したのはDNAに結合し、時計遺伝子を作らせるタンパク質「BMAL1」。体内時計が正常に働くようにコントロールする働きがあり、夜間に増加するが朝日を浴びると減少し、一定量を維持する。増え過ぎても減り過ぎても、体内時計が狂ってしまうという。
 細胞中でBMAL1が増えると、その細胞は脂肪をため込みやすくなり、BMAL1が減った細胞はため込みにくくなることが判明した。
 このことから、朝日を体に浴びない生活を続けるとBMAL1が減少せず、体内の脂肪が増えると結論付けられた。
 夜食を食べると太ることにBMAL1が関係している可能性もあるという。


刈っちゃおう
棚田イベント参加者募集中
食べちゃおう

 自治労府職の恒例行事、棚田での稲刈り&収穫祭の季節がやってきた。参加希望の方は自治労府職本部(TEL06−6945−4056)までお申込み下さい。

ところ 能勢町長谷地区農園番号J石倉一二三農園(案内板あり)
       能勢電鉄「山下駅」下車阪急バス乗車、「森上」下車徒歩約20分。
      車を利用の場合は阪神高速池田線「池田木部」出口から国道173号線北上、能勢第2トンネル越えて信号3つ目左折

稲刈り ・とき 10月19日(日) 9時30分集合
      ・内容 9時30分 集合
        10時30分 稲刈り(手刈り)
        12時00分 昼食(弁当・飲み物を配付します)
        13時00分 解散・自由行動
      ・参加費用 無料
      ・その他 軍手・着替え・タオルなどは各自ご用意下さい。

収穫祭 ・とき 10月26日(日)10時00分集合
      ・内容 10時00分 集合
        10時30分 オープニング
        ・いも掘り、焼きいも、同試食
        ・展示コーナー、体験コーナー
        ・物産販売、餅つき、などなど
        13時00分〜14時00分ごろ随時解散