機関紙「自治労府職」

 2004年3月11日号

ちょっと待った年金改正
決議を採択/人員提案には総力あげた取り組み
春闘決起集会


 今春闘のヤマ場を前に自治労府職は11日、春闘決起集会を新別館多目的ホールで開き、仕事を終えた組合員150人が集まった。春闘情勢や取り組み課題の報告のほか、今通常国会に提出された年金改正案に対しては、連合の取り組みと連動して「改革のない給付削減と負担増の撤回」を求める集会決議を採択。各単組・支部から春闘期の課題への決意も示された。
 社会保険労組の柴野執行委員が年金改正案の問題点を提起。「厚生年金保険料率を引き上げる一方、給付水準は現役年収の50%に大幅削減。パート労働者への適用拡大や基礎年金部分の国庫負担2分の1への引き上げなどは先送り。国民年金保険料の収納率低下も、事務を市町村から国に切り替えた弊害。社会保険行政は被保険者・住民に身近な地方自治体で行うべきだ」と訴え集会決議を提案。拍手で採択された。
 決意表明では、税務支部の宇野執行委員が「総務サービスセンター関連の人員提案では32人もの減員があり職場不安が広がっている。不安の解消に向けて取り組みを強めていく」とした。
 建設支部の古村支部長は「土木部当局は、土木事務所の用地買収業務を土地開発公社に委託しようとしている。公共事業のあり方が問われる中、組合員の身分にも関わる問題であり支部は断固反対を表明した。本部、各単組・支部の取り組みへのご協力もお願いする」と訴えた。


春闘学習会
雇用形態の変化・対応を学ぶ


 自治労府職は1日、新別館多目的ホールで春闘学習会を開き、春闘期の取り組みと合わせて公務員制度改革に関する講演を受けて、取り組みへの意思統一を図った。
 講師には、自治労本部オルガナイザー・公共サービス民間労組協議会事務局長の小畑精武さんを招き、公務員制度改革と労働組合―雇用構造の変化とわれわれの課題―と題する講演を受けた。
 小畑さんは、成果・成績主義のもとに多様化する雇用形態、格差が広がる賃金、民間・公務に限らないリストラの現状にふれながら「すべての労働者は平等」との意識高揚とともに、公正労働基準、同一価値労働・同一賃金の徹底、地域リビング・ウェイジ(生活賃金)の確立などを求める労働者一体となった取り組みが重要と訴えた。
 規制緩和の現状では、「企業による成果・成績主義の強化で、労働者の雇用形態は多様化、賃金格差も拡がる一方。いま春闘のあり方が問われている」と指摘。雇用形態の多様化は「公務員も例外ではなく正規職員が減り非常勤職員が増加している。職員の身分も絶対ではなく、市町村合併・独立行政法人化・派遣法による職員派遣・PFI事業などのほか、昨年の地方公務員法改正で盛り込まれた『指定管理者制度』も新たなリストラ」と報告。「公務員制度改革では引き続き、労働基本権の確立を求めていくことが不可欠」とした。


年金制度改悪の撤回求め
連合大阪が春闘決起集会

 連合大阪は5日、「2004春季生活闘争3・5総決起集会」を扇町公園で開いた。集会には1万人の組合員が集まり、ヤマ場を迎えつつある春闘を最後まで闘い抜く決意を固めた。
 あいさつした連合大阪伊東会長は「景気は緩やかな回復基調といわれているが、大手企業・製造業を中心としたリストラの結果で、中小・零細企業では依然として厳しい状況で、家計への影響も深刻。今春闘では、景気回復のために個人消費をいかに回復するかが問われている」とするとともに「日本経団連のベースダウンや定昇制度の廃止・縮小、春闘不要論を背景とした『わが社の経営さえうまくいけば良い』とする姿勢には『経営者としての高い志と使命感』のかけらさえも感じられない」と批判した。
 また、政府の年金制度改革案について「抜本的改革を先送りし、保険料の引き上げと支給額の削減という弱者への負担と我慢を強いる『財政のつじつま合わせ』の中身。年金制度への不信は増大し、空洞化は深刻なものとなる。こんな政府には政治の舞台から退場してもらわなければならない」と訴えた。
 情勢報告に続いて「年金制度の『抜本改革なき給付削減と負担増』の撤回を求める決議」と「集会アピール」を確認した。
 集会終了後、参加者は市内をデモ行進し、春闘要求実現を沿道の市民に力強く訴えた。


3・20世界同日行動

 米英軍のイラク侵攻から1年目の3月20日、イラク占拠に反対する「世界同日行動」が行われます。
 自治労近畿ブロックでは、イラク占拠反対・自衛隊の即時撤退を政府に強く求めるため、下記のとおり集会を開きます。
 世界の人々と連帯して取り組みを進める集会に、組合員の皆さんのご参加をお願いいたします。

と き 3月20日(土) 13時から
ところ 扇町公園
集会名 3・20世界の人々とともにイラク占拠反対!自衛隊はイラクから撤退を!(仮題)
主 催 自治労近畿地連
      平和フォーラム近畿ブロック会議など
その他 集会終了後デモ行進があります。
戦争と占領にNO!


泉州地区評泉北ブロックが総会
地域から公共サービスのあり方発信

 泉州地区評泉北ブロックは2月25日、定期総会を堺市内で開き、新年度の活動方針を確立した。
 西口議長は「泉北ブロック内でも民営化、独法化、再編など組織問題が多くの職場で協議されている。泉北ブロックには府民の生活に大きく関わる多種多様な職場が存在しており、各職場が横のつながりを持って、まず地域として公共サービスのあるべき姿を訴えたい」とあいさつした。
 続いて、経過報告・方針の提案が行われ、厳しい社会情勢だからこそ地域と住民が共に主役となる社会をつくることが必要で、そのために地域で団結し共闘していく、と意思統一を行った。
 さらに、第2部の交流会では、出席者全員による自己紹介や職場報告として各所属の業務や状況・活動内容などが報告され意見を交わした。
 当面の活動として、地域学習会(3月)、合同花見会(4月)、納涼大会(8月)の実施をはじめ、より広域的な取り組みとして、泉南ブロックとの交流行事も予定している。なお、今年度の役員体制は次のとおり。
(敬称略)
議  長 西口 友康
(総合労働南大阪C)
副 議 長 堀内 義信
(母子センター)
副 議 長 西野 容子
(泉北府税事務所)
事務局長 日朝 展明
(堺西社会保険事務所)
会  計 藤井 宣昭   
(堺東社会保険事務所)
会計監査 三浦 健一(産業技術総合研究所)
【文責 日朝展明】


現業評議会
春闘学習会・退職者集会・女性交流会開く
人事評価制度を学ぶ

 現業評議会は3日、春闘学習会・退職者集会・女性交流会をさいかくホールで開いた。
 里中議長は「昨年から人事評価が特別昇給に反映されているが、職場からは『公務の職場に人事評価はなじまない』との声や、公平性・客観性を含め『どうすればより良い評価を得ることができるのか』といった疑問も多い。今回は当局から講師を招いての分散会を設けた。疑問に一定の答えが出せると思う」とするとともに「退職者のみなさんには、永年の現業評議会へのご協力に心から感謝を申し上げる。再任用で職場に来られる方もおり、引き続きご指導を」とあいさつした。
 中村事務局長の経過報告に続いて、分散会では人事室企画厚生課制度企画グループの河西課長補佐から「人事評価制度について」、社会保険労組の市原執行委員と同市岡支部の森支部長から「退職後の生活設計と各種制度について」と題した講演を受けた。
 集会後には、大阪市内で交流会を開き、各支部の組合員・役員が交流を深め合い、さらなる活動強化を誓い合った。


特別展
大阪大空襲


 ピースおおさかでは特別展「大阪大空襲―体験画が語る空襲の証言」を開く。太平洋戦争末期、50回以上の空襲を受け焦土となった大阪。その体験を語り継ごうと活動を始めたのが「大阪大空襲の体験を語る会」だ。
 特別展では、会に寄せられた貴重な空襲体験画245点の展示を通して、平和について考える。
▼期間/3月13日(土)〜5月16日(日)▼会場/ピースおおさか(JR環状線・地下鉄中央線「森ノ宮」駅下車、西へ徒歩5分)▼開館時間/午前9時半〜午後5時(入館は4時半まで)▼休館日/月曜日と3月23日、31日、4月30日、5月6日▼入館料/一般250円、高校生150円、中学生以下、65歳以上、障害者の方は無料▼問い合わせ/大阪国際平和センターTEL06(6947)7208


軟式野球大会
4月3日に変更


 自治労府職軟式野球大会は、4月3日に日程変更となりました。当初は、3月20日・27日の予定でしたが、他の日程と重なってしまったことから、変更となりました。
 参加チームには連絡をしていますが、ご注意くださいますよう、お願いいたします。
○とき 4月3日(土) 9時15分から


自治労府職主催
第10回 囲碁・将棋大会

○と き 4月10日(土)10時試合開始
○ところ 住友生命「釣鐘倶楽部」5階
     大阪市中央区釣鐘町2−2−11
○囲碁・将棋ともAクラス(3段以上)、Bクラス(初段・2段)、Cクラス(級位者)
○申込み 各単組・支部または自治労府職教宣部までTEL:06−6945−4056・FAX:06−6945−1315
 E-mail:jichifu@kcn.ne.jp