機関紙「自治労府職」

 2004年7月1日号

自治労組織内の仲間を国会に送ろう
たかしま候補の再選に全力を

 7月11日に投票が行われる第20回参議院議員選挙が6月24日に公示された。枚方市役所出身で自治労組織内の「たかしま良充」候補は、知事公館前で「公共サービスと公務労働の重要性を政府と国民の皆さんに再認識してもらうため、国会で全力をかける」と第一声を発した。年金制度改革や自衛隊の海外派兵、公務員制度改革など数多くの課題が山積するなかでの参議院選挙は、平和と民主主義、安心して暮らせる社会をかけた重要な取り組みとなっている。自治労府職では、自治労の代表である「たかしま良充」の再選に向けて、組合員の最後までの奮闘を呼びかけている。

 6月24日の夕方、勤務終了後の知事公館前には、高嶋参議院議員候補の第一声を聞くため、多くの組合員が集まった。宣伝カーから高嶋候補が現れると、聴衆からは大きな拍手が鳴り響き、高嶋議員を出迎えた。
 高嶋候補はあいさつで「今回の選挙は小泉構造改革の信任投票と言われている。強者の論理に立ち、国民・勤労者に痛みと犠牲を強いてきた構造改革に『異議あり』の声を大きく上げていただきたい。かつて、参院選で自民党が大敗したとき、投票日の翌日に橋本総理は退陣した。あの時の力を私と民主党に結集してもらいたい」と語り「小泉内閣は、この3年で多くの失政を重ねてきた。年金改革関連法案では、『人生いろいろ』と開き直りながら、審議も満足にせず強行採決したが、このままでは国民生活はボロボロになってしまう。また、自衛隊派遣では、米国に言われるまま多国籍軍への参加を表明したが、一国の総理が国会や国民への説明もせず、勝手に決めてくるなど言語道断。戦後初めて武力行使を行うことになれば、平和的な安全保障政策は崩壊し、議会制民主主義も破滅となる。さらに三位一体改革では、地方自治を切り捨て、国民のセーフティーネットである公共サービスと、公務員労働者の公正な労働基準さえ破壊している。地方自治を守り、公共サービスと公務労働の重要性を政府と国民の皆さんに再認識をしてもらうため、再び国政の場で働かせていただきたい。大変厳しい闘いだが最後まで全身全霊をかけて闘う。どうか皆さん方のお力をお貸しください」と支援を訴えた。
 自治労府職では、組織内で大阪出身の高嶋候補が「非拘束名簿方式」で選挙戦を闘うことから、自治労の団結力や社会的影響力が試される重要な選挙と認識し、これまで取り組みを進めてきた。組合員はもちろん、友人や知人にも支援の輪を広げていただきたいと呼びかけています。組合員の皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。


信頼される公務員制度へ
連合「公務員制度改革に関する研究会」が中間報告


 連合「公務員制度改革に関する研究会」(座長・西尾勝国際基督教大学大学院教授)は6月23日、公務員制度改革に関する提言を「中間報告」として取りまとめ、連合会長に答申した。
 報告は、現行公務員制度の問題点について、「政・官・業の利権構造に組み込まれた行政とそれを支える公務員制度は機能不全を露呈している」と指摘。「国民に信頼される公務員制度への改革が焦眉の急」との考えを示している。そのうえで、抜本的な改革の柱として、@幹部公務員の任用の内閣一括管理、AT・U種試験区分の統合などキャリアシステムの廃止、「天下り」の規制強化、B納得性ある新たな評価制度の導入と能力・業績重視の人事・給与制度の確立、C一般職公務員の労働基本権全面保障と労使協議制の導入、D人事管理庁(仮称)の設置と人事院の改組、E男女平等参画の観点からの問題点の点検、などを掲げている。また、当面の改革として「労働基本権付与の道筋の明示」「新たな評価制度について職員団体の参加・関与の保障」「天下りの幅広い規制」を強く求めている。
 答申を受け、笹森連合会長は、@団体交渉権の獲得とあわせ、それに対応できる労働組合の存在が必要。このため、全府省に連合の旗を掲げた労働組合の組織づくりを必ず達成しなければならない、A政府・与党が公務員制度改革を「能力等級制」の導入と「天下り」への対応に限定して事態を収束させるなら、許されない、B「中間報告」を真摯に受け止め、政労協議を通じ、公務員制度の抜本的改革を実現するため全力をあげる。公務員の労働基本権については、ILO勧告がだされており、その行方は、アジア諸国にも影響を及ぼす課題であることから、総力をあげて取り組んでいく、と述べた。
 公務労協「対策本部」は、6月30日に対策本部会議を開き、@公務員制度改革に関する民主党・社民党との政策協議やマスコミ対策、A組織内の教宣・学習活動など、「中間報告」を踏まえた取り組みについて、具体化することにしている。

みんなの声を届けたい

 いよいよ、私にとって決戦の時を迎えます。98年に初当選して以来「平和と民主主義」「自由・公正・連帯」という価値観を自治労組合員と共有しながら、「1人は100万人のために」「100万人は日本社会全体のために」との思いで、国会議員としての活動に専念してまいりました。
 いま小泉構造改革路線のもと、公共サービスを市場原理にゆだねる風潮が高まり、公務労働分野に対する攻撃が激しさをましつつあります。しかし、本当に豊かで機会に満ち溢れた自由選択社会を実現するためには、社会的に質の高い、充実した公共サービスが提供されることが必要です。
 私は、公共サービスを守り、公正な社会をつくるという目的をもって、この選挙戦に勝利するため全力を尽くす覚悟でいます。なにとぞ、皆様の力強いご支援を最後までいただきますよう、お願い申し上げます。
たかしま良充

私たちの代表
自治労の代表


 いよいよ、第20回参議院選挙がスタートしました。今次参議院選挙は年金改革、自衛隊の多国籍軍参加問題を争点として弱者切捨ての小泉構造改革に終止符を打ち、まじめに働く者が決して裏切られることのない、安心・安全ですべての人に公正な社会を実現するためにも極めて重要な選挙です。
 小泉内閣は、先の通常国会において、国民の大多数の意思を無視し、年金法案を強行採決し、さらには国会審議もないままに憲法違反の自衛隊多国籍軍への参加を表明しました。こうした一方的な政治姿勢に対し、多くの国民の怒りは急速に高まっています。
 現在、各自治体では未曾有の財政危機のもとで「税財源移譲なき三位一体改革」や「理念なき行財政改革」の真っ只中にあり、公共サービスが危機的な状況にさらされています。
 『たかしま良充』自治労組織内候補は、このような小泉内閣の「公共サービス切捨て」に徹底して反対し、自治労の政策制度要求である「公共サービスの充実で地方が主人公となる時代をつくる」を政治信条に私たちの代表として、この6年間、政府を厳しく追及してきました。
 自治労府職はこの間、「平和と民主主義」、「自由・公正・連帯」の社会の実現に向けて、自治労大阪府本部出身の『たかしま良充』組織内候補を参議院比例代表で推薦し、組織の総力を持って取り組みを進めてきました。
 自治労府職に結集するすべての仲間の皆さん。今次参議院比例代表選挙は「非拘束名簿式」という選挙制度のもとで行われ、自治労の団結力や社会的影響力が数値として示される選挙でもあります。小泉内閣のこの間の数々の暴挙を思い起こし、怒りを込めて立ち上がりましょう。そして私たちの「思い」や「声」を率直に国政の場で働く組織内候補『たかしま良充』の再選を私たちの手で掴みましょう。

自治労大阪府職員関係労働組合
執行委員長
大橋 敏博


比例代表も候補者名での投票がベストです

 第20回参議院選挙は7月11日までが投票日です。今回の選挙は明日の日本を決める大切な選挙。あなたの2票が日本の政治を動かします。必ず投票しましょう。

「期日前投票」はとっても簡単
期日前投票は、6月25日(金)〜7月10日(土)の期間、毎日(もちろん土、日も)OKです。

期日前投票の手順
1.居住する市区町村の役所へ行く
  (投票所入場券か運転免許証があればなお良い)
2.そこで書類をもらって必要事項を記入
  (名前、住所、生年月日の他は○印で選ぶいたって簡単なもの)
3.投票用紙をもらって投票

朝8時30分から夜8時までOK
レジャーや買い物が理由でもOK
印鑑がなくてもOK


病院事業局に厳重抗議

労使慣行を無視
病院の地方独法化に強く反対しています
自治労府職


 病院事業局が府立5病院の運営形態検討について、まだ結論に至らない会議資料の段階で、自治労府職との協議もなく職場に説明に入ろうとしたことに対し6月30日夕刻『重大な労使慣行の無視』として緊急の抗議申し入れを行い、説明会の中止を求めた。
 病院事業局は、府が9月議会に向け検討している新たな行財政計画と平行して、府立5病院の運営形態検討をとりまとめようとしている。これに対し自治労府職は23日、昨年の『地方独立行政法人化』反対闘争に引き続き、人員・予算削減目的のみの独法化に強く反対することなど9項目を改めて申し入れていた。
 病院事業局は、詳細は後日として回答を避ける一方、職場を対象に開催前の会議資料を説明するとの動きを示した。さらに、その内容は府立5病院の運営形態は「地方独立行政法人化」の結論が出たかのような資料であることが明らかになった。
 自治労府職は、29日に緊急の病院職場代表者会議を開いて対応を協議。30日夕刻には、各病院支部の代表者と本部で「申し入れに対する回答がないまま、一方的に独法化ありきの説明を職場に行おうとしたことは、重大な労使慣行の無視で断じて許されない」と強く抗議し、経営管理課長が「配慮に欠けていた」と謝罪。説明会のあり方は持ち帰って検討するとした。


労働支部
パラリンピック大会(こん棒投げ・円盤投げ)に出場決定
安陵さん アテネで輝け!

 自治労府職の組合員で、労働支部大阪障害者職業能力開発校分会の安陵(あんりょう)武文さんが「こん棒投げ・円盤投げ」でパラリンピックアテネ大会への出場が決まりました。
 パラリンピック大会への出場は、シドニーに続いて2度目となります。シドニー大会では、銀メダルを獲得しているため、前回以上のプレッシャーがかかっているようです。
 安陵さんは「体力や持久力など、前回の時より、あきらかに落ちてきている」「いかに平常心で大会に臨むことができるか」「今の自分に合った効率的な練習が大会まで出来るか」と現在の課題を話されました。
 しかし「記録はシドニー大会時に比べて低迷していますが、やるべきことをきっちりやれば、まだまだ記録は伸びる」「年齢的にも今回が最後の大会なので、悔いの残らない試合をしてきたいと思っています」と締めくくりました。
 また、日本代表チーム応援Tシャツの販売が、関東身体障害者陸上競技協会を通じて行われています。Tシャツ(半そで、サイズS・M・L、1枚2000円)は7月末まで販売の予定です。
 応援いただける方は、関東身体障害者陸上競技協会のホームページを通じてお申し込みください。関東身体障害者陸上競技協会のアドレス http://kaaad.com/
【労働支部発】

安陵選手のプロフィール

生年月日 1964年6月19日(39歳)
職  場 大阪障害者職業能力開発校
出場種目 こん棒投げ・円盤投げ
過去の成績
   2000年パラリンピックシドニー大会
   こん棒投げ   2位
   円盤投げ    5位
今回の抱負
 周囲からは「次は金メダル」「またメダルを」と言われますが、メダルや順位は他の選手の状況によって左右されるので、メダルや順位にこだわると、自分を見失いがちになるので、記録にこだわりたいと思います。
 目標の記録を設定しているので、それをクリアすること。メダル、順位は運が良ければもらえると思っています。
 とにかく自分の投擲をすること。選手生活最後の試合になると思うので「悔いのない試合をすること」です。笑って試合を終えることが出来たら最高なのですが。