機関紙「自治労府職」

 2005年2月11日号

スト批准投票は2月22日
闘う体制づくりに向けて高率での成功めざす

 自治労府職は1日、第3回中央委員会を開き、春闘方針や要求書、ストライキ批准投票に取り組むことを確認した。
 ストライキ批准投票は、2月22日を投票日として実施することとなり、選挙管理委員会が7日から各単組・支部に投票用紙を交付している。
 自治労は、春闘期に政府・人事院に要求書を提出し、地域給与や給与制度見直し、公共サービスの規制改革に対する取り組みを柱として、年間の闘争をスタートさせる。この闘争体制を実効性あるものとするため、ストライキを含む闘う体制づくりに向け、1月27日〜28日に開いた中央本部の中央委員会でスト批准投票の実施が決定された。
 また、自治労大阪府本部はも9日の中央委員会で春闘方針を確立し、2月22日を投票の基準日と設定して取り組むことを決定している。
 この批准投票は、一波につき2時間のストライキを上限に、1年間を通したスト指令権を自治労本部の中央闘争委員会に委譲することについて組合員の承認を求めるもので、この批准の成功で、産別としてのストライキ体制が確立される。
 深刻な失業や賃金の引き下げ、小泉構造改革の下での二極化の進行など労働者を取り巻く情勢は厳しさを増しており、自治労は現状を打破するため、闘う決意を内外に示すためにも高率でのスト批准投票成功を呼びかけている。
 自治労府職も高率でスト批准を成功し、連合や公務労協が提起する春闘期のさまざまな闘争に参加する。すべての組合員のご理解と積極的なご結集をお願いします。


病院事業局が政調会で説明
定款を2月議会に上程か
パブリックコメントはアリバイ作りの道具だったのか


 病院事業局は、パブリックコメントの府民意見の募集結果が公表されていない2月1・2日、府議会各会派の政調会で、府立5病院の地方独立行政法人化を決定する「定款」を2月定例府議会に上程することを明らかにした。このことは、病院事業局がパブリックコメントを軽視し、アリバイ的な手続きのための道具としていることが明らかになったもので、自治労府職は4日、病院事業局に対して「抗議文」を提出し、怒りの交渉を行った。

 抗議文の趣旨説明に続いて、大橋委員長から「病院事業局は、パブリックコメントの結果を考慮して素案を決定するとしており『パブリックコメントの結果が出ていないなかでの素案決定・独法化定款の上程』では順序が逆ではないか」と追及。さらに「定款が府議会で議決されれば独法化が決まってしまう。独法化で組合員の労働条件が大きく切り下げられることを病院事業局は明らかにしている以上、定款の議決前に、労働条件の『提案』をするべきではないか」とただした。
 これに対して病院事業局は「パブリックコメントの結果は現在整理中で、後日公表する。取り入れるべきは取り入れて修正する」「パブリックコメントの結果と独法化の定款上程は別物とは考えていない。平行で進めている」と苦しい答弁に終始した。さらに「政調会には独法の定款概要を説明したのであって、定款(案)を渡したのではない。今後法規審査を経て(案)とし、23日の府議会健康福祉常任委員協議会で、@独法定款(案)、A関連条例(案)(評価委員会の一部改正)を提起する。議決は3月22日府議会最終日の予定」を明らかにした。また「労働条件は『議決の後』で誠意をもって提案・交渉させていただく」と論点をごまかすだけで、地方公務員法55条第1項、労使の十分な意思疎通を求めた衆・参議院の附帯決議、自治労府職と府理事者との「良き労使慣行」についての考え方を述べるには至らなかった。
 大橋委員長からは、パブリックコメント無視、府民・組合員を愚弄するもので、広く府民・組合員に明らかにすることを申し渡した。
 自治労府職は引き続き、府立5病院の地方公営企業法全部適用を求め、職場闘争、対府当局対策、対府議会対策を行なっていく。


食べる健康事典
ホカホカのかす汁


 寒い季節には暖かいかす汁が一番です。栄養をたっぷりと蓄えた根菜類と塩ザケや塩ブリのあらをいっしょに煮ると体のしんからぬくもります。
 酒かすは、作ったばかりのもろみをしぼり、酒をとった残りのものです。アルコールを含むとともに、発酵中にタンパク質が分解してできた各種のアミノ酸やペプチド、ビタミンB、亜鉛、カルシウムなども含んでいます。さらに食物繊維が豊富に含まれています。
 具材のニンジンは色が鮮やかな金時ニンジンがおすすめです。これは江戸時代に中国から入ってきた東洋系のもので、赤色はリコピンという色素です。リコピンには病気の原因になる体内の過酸化作用を防ぐ効果もあります。ダイコンにはさまざまな形のものがありますが、青首ダイコンが主流です。冬場のダイコンは糖質が多く、ビタミンCや消化を助けるジアスターゼが含まれています。
 魚は塩ザケのあらを使う人が多いと思いますが、ブリのあらを入れてもよいだしが出ます。小売店で売っているブリのあらは生ですから、それに荒塩を振り掛け、一晩冷蔵庫でおくと余分な水分が出て生臭みが消えます。サケは養殖物よりも天然物のあらがよいのですが、お歳暮に新巻鮭をもらった方は食べきれないでしょうから冷凍保存し、それを使うとよいでしょう。いずれもDHAが豊富に含まれていますし、頭やカマからはよいだしが出るので、これらをぶつ切りにして入れてください。
 作り方は、まず昆布とかつお節でだし汁を取り、だしが煮えてきたら魚のあらを入れます。あくを取りながら、ニンジン、ダイコン、コンニャクを入れ、やわらかくなるまで煮込みます。油揚げは熱湯につけ、油抜きをしたものを刻んで入れます。あらや根菜類が柔らかくなるまで煮たところで、酒かすを入れます。酒かすはあらかじめ小さく切り、だし汁につけてやわらかくふやかしておくとよいでしょう。酒かすを入れた後はとろ火にし、味付けは薄口しょう油で行います。薬味は刻みねぎで、一味を振り掛け熱々を食べましょう。
 アイデアとして2・3紹介します。
 かす汁は子どもにはなじみにくいといわれるのですが、かすを少なくし、その分塩分の少ない白みそを入れるとまろやかで食べやすくなります。入れる具ですが、ゴボウやサトイモ、シイタケ、シメジ、焼豆腐、小松菜を入れるのもよいですし、揚げの代わりに厚揚げを、ネギの代わりにミツバやキヌサヤも彩りを添えてくれます。
 おいしいかす汁のポイントはだしをしっかり取ることです。ダイコンやニンジンを大きく切り、ボリューム感あるものに仕上げるのもよいでしょう。余ったお節の煮しめを具にすると無駄がありません。これは来年試みてください。さあ、具だくさんで栄養満点のかす汁を作り、これから続く冬を乗り切ってください。


健康ミニ情報
はやりの乳幼児嘔吐下痢症
症状が重い場合は点滴を


 最近はやりの乳幼児嘔吐下痢症について紹介します。乳幼児嘔吐下痢症はウイルスによる胃腸炎で、多くは突然の嘔吐で発症します。
 嘔吐は1度に2〜15回ほど繰り返され、数時間から約1日程度で治まります。下痢は1日に3〜10数回にも及ぶこともあり、1週間ぐらい続くこともあります。便は白っぽく酸っぱい臭いがします。時には熱が出ることもあります。
 乳幼児の嘔吐下痢症を引き起こす最も代表的なウイルスはロタウイルスといわれています。潜伏期間は1〜2日で症状が強く、下痢も長びき感染します。
 治療は嘔吐止めを服用して止まるのを待ちます。この間、絶食が最も良いとされています。
 水分は吐き気が止まってからスプーンで小量ずつ与えます。水分を拒んだり、与えても吐き続けたりする場合や下痢がひどい場合には点滴をする必要があります。
 食事は嘔吐が止まり下痢の回数が減ってくれば、薄めたミルク、おも湯などを少しずつ与え、症状が良くなるにつれ、おかゆ、よく煮たうどんなど徐々に食べさせることができます。逆に乳製品、冷たいもの、油もの、糖分の多いもの、生野菜など繊維の多いものは与えてはいけません。また、家族も手洗い、うがいを心掛けましょう。


地域で顔の見える活動
泉南ブロックが総会、多彩なイベントを企画

 泉州地区評泉南ブロック協議会は1月28日、2005年度の総会を開き、代議員17人が参加して方針などを決定した。
 お昼休みということもあって、お弁当を食べながらの総会は、総会議長に木村さん(岸和田保健所)を選出して始まった。新たに泉南ブロックの議長に選出された西野容子さん(泉南府税事務所)は「地区評の中でも1・2を争う活発なエリアだけに、議長としてやりがいがあります。地域の同じ仲間が抱える問題などを共有するため、顔の見える活動に精一杯がんばっていきたい」とあいさつした。
 続いて、経過、決算・監査報告を全体で確認するとともに、2005年度の活動方針では、春闘学習会を皮切りに、ボーリング大会、魚つり大会、ビアパーティ、地区評対抗ソフトボール大会などが提案され、中身の濃い方針が決定された。
 泉南ブロックでは職場・支部を越えた活動で交流を深め、自治労運動を活発にしたいと考えています。他の地区評とも是非とも交流を深めたいと考えていますので、よろしくお願いします。
【泉南ブロック発】