機関紙「自治労府職」
2005年5月1・11日号
大阪地方メーデー
安全対策を全組織で強化
8万人が集まり格差解消、雇用対策強化を誓う
雨が混じる天候のなか、1日の日曜日に大阪城公園で開かれた第76回大阪地方メーデーには労働者8万人が結集し「働く者の連帯で、『平和・人権・環境・労働・共生』に取り組み、労働を中心とする福祉型社会と自由で平和な世界をつくろう」とのメインスローガン確認した。
あいさつに立った伊東実行委員長(連合大阪会長)は、4月25日に起きたJR福知山線の脱線事故で犠牲者となった107人に哀悼の意を表すとともに、安全対策について「今後、すべての企業、職場で労働組合のチェック機能を果たし、働く者の安全の取り組みをさらに強化していこう」と呼びかけた。また、雇用確保や生活対策として「小泉政権発足後の4年間で勤労者の所得格差は拡大し、日本は主要国のなかでも所得格差が大きい国になった。また、雇用構造の変化によって、3人に1人がパートや派遣、契約や請負といった正社員以外の雇用形態で働いている。連合では、春闘や各種会議を通じて格差解消や雇用対策を進めているが、依然として大きく前進はしていない。『労働を中心とした福祉型社会』実現に組織をあげ、社会保障制度改革、雇用改善、組合づくり、パート労働法制定に取り組み、成果を挙げることが必要だ」と訴えた。また、今年が戦後60年、被爆60年の年となることから「北東アジアの平和と安定に対する緊張感が増している。いまこそ国際平和とすべての人の人権を守る運動に果敢に挑戦していくことが重要だ」と訴えた。
来賓では太田知事や関市長、民主党の各級議員が出席し、あいさつがあり、続いてスローガン、メーデー宣言が満場一致で採択され、伊東実行委員長の団結ガンバローで閉会した。
メーデー会場では、社保労組の組合員が「医療・年金相談コーナー」を開設し、相談に訪れた参加者には組合員が具体的なアドバイスを行った。
6人の仲間が沖縄へ
13日から平和行進
5月13日からの平和行進に向け、自治労府職から6人の仲間が沖縄に向かう。名護市から普天間基地までの約40qを行進し、普天間基地の返還を求めて包囲行動を行う。行進貫徹に向けた応援をお願いします。
【参加者(敬称略)】
筒井 清隆(中宮病院)
中 智章(健康福祉)
高嶋 宣雄(社会保険)
浴畑 心(社会保険)
芝野 紀夫(職安)
岡田 茂彦(建設)
近畿からの派遣は近畿で反対
自衛隊第3師団の派遣反対集会に1200人
伊丹に本部を置く「自衛隊第3師団」の200人が7日、関西から初めてイラクに派遣された。
これに対し、自治労近畿地連、フォーラム平和関西ブロックは1200人を集め、自衛隊の海外派兵反対集会を伊丹市の瑞ケ池公園で開いた。
自治労近畿地連の集会で山嵜副議長は「イラク戦争では多くの人命が奪われ、暴力と報復の連鎖がイラク全土に広がっている。その戦争に加担する自衛隊に対し、内外から批判が高まっているが、小泉首相は批判に耳も貸さず、議論も満足に行わないままに派兵延長を決めた。近畿地連では『近畿からの派遣は近畿から反対する』との考えで集会を行っている。派兵中止・完全撤退を求める運動をつくりたい。かつて、労働運動の弾圧や地方自治の否定、言論の自由が統制された時代があった、やがて起こった戦争で、多くの方々が帰らぬ人となった。この歴史を繰り返してはならない。今を戦前にしてはならない」と訴えた。
続いて、平和フォーラムの福山事務局長から基調報告が行われ、集会決議を確認し、団結ガンバローで集会を終えた。
続いて、フォーラム平和関西ブロックの集会が行われ、大阪平和人権センターの田渕理事長は「米英軍によるイラク侵攻から2年間、私たちは@武力攻撃は反対、A占領反対、直ちに撤退を、B自衛隊の派兵反対、の3点を主張して活動をしてきた。イラクでは国会議員選挙も実施されたが、状況は変わっていない。改めてこの3つを基本に、運動を強めよう」とあいさつした。集会後はデモを行い、基地の横では力強く「イラク派兵反対」を訴え、伊丹市役所前まで行進した。
自治労府職第11回囲碁・将棋大会
【日時】 5月28日(土)AM9:30集合 10:00試合開始
【場所】 住友生命「釣鐘倶楽部」5階(地下鉄谷町線天満橋駅下車、徒歩5分)
【対戦方法】 囲碁・将棋とも個人戦(トーナメント方式)各クラス、A(3段以上)、B(2段・初段)、C(級位者)ごとに対戦
【申込方法】 各単組・支部に配布済みの申込み用紙に必要事項(@お名前、A単組・支部名、B職場名、C囲碁・将棋のクラス、D申告級・段位)を記載し、お申込みください。(本部あてに直接FAX・郵送などで申込みすることも可能です。また電話・E-mailで上記の項目を申し出ていただいても可能です)
TEL06‐6945‐4056、FAX06‐6945‐1315、E-Mail=jichifu@j-fusyoku.jp
【締め切り】 5月20日(金)までに本部必着でお願いします。
【申込・問い合わせ】 自治労府職教宣部まで
国費評労働部会が大阪で学習交流会開く
職安行政の充実・強化を
雇用・労働分野の規制緩和による雇用不安の増大や市場化テストによるハローワークの民間開放など極めて厳しい情勢のなか、連合と自治労の雇用労働分野の運動を第一線から底上げし、職場組合員の声や期待にこたえ実効ある取り組みを展開するため、自治労国費評議会労働部会連絡協議会は、第3回の「学習交流会」を大阪で開いた。
3・2学習交流会では、@深刻な雇用不安のなか、職業安定行政の充実・強化を求め社会的要請にこたえられる第一線機関の行政機能強化を求める、A労働者保護に逆行する雇用・労働分野の「規制緩和」や「ハローワークの民営化や独法化」反対する、B職業安定行政の地方分権をめざし、都道府県の労働行政や自治体の雇用施策と職業安定行政の連携を確保する、C労働を中心とした福祉型社会の実現をめざし、有効な雇用労働政策を展望する、D労働部会連絡協議会の活動を進め、4組合(大阪職安労組、東京職安労組、沖縄国公労働支部、大阪職安支部)の連携・協力を強化する、E自治労との連携、連合への結集する、労働部会取り組みの基本を具体的運動へと展望し、学習と交流を深め闘う決意を新たにしました。
冒頭、労働部会を代表して山本部会長が開会のあいさつを行い「ハローワーク民営化論」の打破に向け、自治労国費評議会に結集し職場からの活動を進めたいとの決意を述べた。
続いて、自治労本部から平岡国費評議会事務局長が激励報告として、規制改革民間開放推進会議や市場化テストの動きなど中央情勢の説明の後、1人ひとりの組合員が各々の職場段階で意見や問題点を提起することの重要性を述べた。
基調報告では、駒井副部会長が本学集会の位置付けと目的を報告し、参加4組合の代表がそれぞれ活動状況や課題の報告と今後の取組みに向けた決意表明が行った。
最後に、公務労協の山本事務局長から記念講演を受けました。公務員労働者を取り巻く厳しい常背を政治的背景から触れ、マスコミと一体となった攻撃は今後も続くとの見解を示す一方で「勝てる戦い」であるとの認識を述べ、組合員の固い結集力維持の必要性を訴えました。特に「左手に実利、右手にロマン」を持って、社会奉仕の精神が重要との言葉が印象的でした。参加者からは「厳しい状況を改めて認識した」「職場段階からの運動が必要だ」「今こそ団結して立ち上がる時」との声が聞かれました。
【職安労組発】
こころとからだの健康づくり
−胃の悩み解消法−
胃をいたわりましょう!
木々の緑も色鮮やかになってきましたが、皆さんお元気ですか? 今回は、「胃もたれ」の起こる原因や仕組み、対処法についてお話したいと思います。
胃の悩みを抱える人に多い機能性胃腸症
胃もたれや胃の痛みなどの症状は、普段から多くの人が経験しています。ところが、こうした胃の悩みを抱えて受診した人の胃を内視鏡検査で調べると、潰瘍(かいよう)などの病変が見つからないことが以外に多くあります。
このように詳しい検査をしても胃に病変が見つからないにもかかわらず、胃の症状が起こるものを「機能性胃腸症(NUD)」といいます。
機能性胃腸症とは?
〈機能性胃腸症のタイプ〉
機能性胃腸症は、胃の働きが低下することによって起こり、症状によって次のようなタイプに分けられます。
▼運動不全型
胃もたれが中心で胃が重苦しい、張るといった症状も見られます。
▼潰瘍症状型
潰瘍がないのに、胃潰瘍のような胃痛がおこります。空腹時に痛むのが特徴です。
胃もたれの対処法
胃の蠕動(ぜんどう)運動が低下する原因は「食べ過ぎ」と「ストレス」の2つに大別できます。このうち食べ過ぎによる胃もたれは一時的なもので、本来の機能性胃腸症とは異なります。
〈食べ過ぎによる胃もたれの場合〉
食べ過ぎると、胃が拡張し蠕動機能が低下して胃もたれを起こします。また、胃酸の分泌が減ったり胃粘膜の血流が低下することも胃もたれを起こす一因となります。普通は胃を休めていれば自然に症状が改善しますが、胃もたれが強い時には、市販の「総合胃腸薬」を飲むのも良いでしょう。この場合の胃もたれは一時的なものなので、症状が改善すれば薬を飲む必要はありません。
〈機能性胃腸症の場合〉
ストレスが自律神経に強く作用して、蠕動運動や胃酸の分泌に大きな影響を及ぼして胃もたれを起こします。この場合も胃を休めて市販の総合胃腸薬を飲んで様子を見ます。しかし胃もたれが1カ月以上続いたり、何度も繰り返す場合は医師に相談することが大切です。医療機関では、胃の運動機能を高める「胃運動機能改善薬」が処方されますが、ストレスの影響が強い場合には「抗うつ薬」などが用いられることもあります。
〈胃もたれを防ぐには〉
胃もたれを起こさないように胃をいたわることも大切です。「食事を規則正しくとる」「食事はゆっくりよくかんで食べる」「気分転換を図る」「胃の粘膜を傷める喫煙はしない」といったことを心がけましょう。
春は歓送迎会などでお酒の席に出ることも多くなりがちですから、普段以上に飲み過ぎ、食べ過ぎに注意することが大切です。また、胃の不調はストレスからくることも多いようです。「笑うかどには福来る」と昔から言うように、日頃からリラックスしてストレスをためないようにすることも大切です。