機関紙「自治労府職」
2006年3月11日
春闘決起集会で闘う意思かため
公共が果たす役割とは
自治労府職は1日、エルおおさか南館で春闘決起集会を開いた。決起集会には組合員200人が集まり、民間を中心に交渉が進められている06春闘を、ともに闘い抜く決意を固めあった。
大橋委員長は「2月16日には公務労協が竹中総務大臣、佐藤人事院総裁に対して春闘要求を提出し、折衝・交渉を進めている。単組ではスト批准投票を2月17日に実施し、89.11パーセントと昨年を上回る批准率となった」としたうえで「通常国会で議論されている市場化テスト法案(競争の導入による公共サービスの改革に関する法律案)は、官から民への流れを大きく加速をしていこうとする内容。社会保険の関係でも、先日の有識者会議で08年10月に社会保険庁を無くし、年金事業機構としてスタートするとの議論されている。しかし、本当に必要なことは、公共が果たすべき役割とはなにかを考えるべきである。そのうえで、必要なものは『民ではなく官でやらなければならない』と明確にするべきである。病院についても同様で、これまで当局と話していても、ほとんど真剣な議論がされておらず『独立行政法人という制度ができたから、そこに乗ってみようか』という議論のように見えてならない。現場で働いている職員や利用者にとってどういった組織であるべきなのかという思いが消え、法人化することが目的化しているようだ。10年先に『これでよかったな』と言えるような組織を作っていくため、頑張っている」とするとともに「人事院は毎年5月の連休明けに民間賃金実態調査を行っているが、小規模事業所も調査対象に入れたいとの動きを示している。現行の『企業規模100人、事業所規模50人以上の賃金を平均として、それを公務員の賃金にしよう』とする制度は、1964年当時の池田総理と太田総評議長が確認を経て今日に至っている。その確認を大きく崩していこうというのが自民党を中心にした大きな流れだが、賃金水準の統計調査はさまざまあるが、小規模企業と現行水準とは1割から4割の差があり、たちまち20から30%は下がってしまう。こうした人事院の動きには警戒をしていかなければならない」などとあいさつした。
山嵜書記長からの基調提起に続いて、職安労組の芝野さん、羽曳野病院労組の大鳥さんから決意表明が行われ、阪田執行委員から提案された集会宣言を確認後、山本副委員長の団結ガンバロウで集会を終えた。
連合大阪が新たな決起集会を模索
積極果敢な闘争推進で成果の確保実現しよう
連合大阪は3日、扇町公園で「2006春季生活闘争3・3総決起集会」を開いた。集会には7000人の組合員が参加し、春闘ヤマ場を目前に控え、闘う決意を組織の内外に示した。
強烈な寒波が襲い、凍てつくような寒さのなかで開かれた決起集会は、青年委員会がウサギやパンダなどの着ぐるみを着ての寸劇に始まり、参加者全員にサイリウム(夏祭りなどで売っている発光する棒状のもの)を配布・着用して参加するなど、これまで連合大阪が実施してきた決起集会と異なり、新たな取り組みが散りばめられたものとなった。
連合大阪の伊東会長は「3月15日を回答のヤマ場に設定し、1%以上の成果配分を求める」「日本経済は景気回復傾向にあり、企業業績も着実に回復しており労働組合にとって数年ぶりにフォローの風が吹いている」としたうえで「働く人の総合生活を改善することを最大目標にしながら、@生産性三原則(雇用の確保・安定、労使協議の徹底、公正な成果配分)に徹底的にこだわる、A15日前後の回答引き出しで好業績企業が要求に沿った回答を引き出すことが中小企業労働者・公務労働者の賃金に波及する。ここ数年機能してこなかった社会的分配システムを機能させることで雇用労働者5400万人の生活改善につながる、B小泉政権下で格差拡大が進むなか、社会保障制度、税政、公務員制度改革といった改革テーマについて連合の政策に基づいた改革の実現をはかる、とする3点について組織全体で確認し、積極果敢な闘争推進で成果の確保を実現しなければならない」と訴えた。
続いて、青年、女性、高齢退職者、パート、中小職場の労働者5人が1分間スピーチを行い、それぞれの立場から春闘を全力で闘い抜く決意表明を行った。
伊東会長の力強い団結ガンバロウの後にデモ行進を行い「格差拡大を許さないぞ」「定率減税の廃止反対」と沿道の市民に訴え、西梅田までの道を行進した。
安全・安心の政府を対置
連合大阪官公連も決起
連合大阪官公連は7日、たかつガーデンで春闘決起集会を開いた。集会には290人の組合員が集まり、民間春闘と連動した取り組みの強化を確認しあった。
集会では公務労協の山本事務局長を招き、中央での情勢報告が行われた。山本事務局長は「いまは『政府がどうあるべきか』が問われている。先の総選挙で『官から民へ、民でできることは民で』の路線が信任されたとして、リスクの最終責任を取らない『極小の政府』論が台頭している。国会内の圧倒的な数の差を前にこれに対し、われわれは『安全・安心の政府』構築に向けて、無条件の圧倒的な、院外での国民闘争を組めば、勝利への展望はあると確信している」と訴えた。
3月14日(火)16時00分〜
第88回臨時大会のため
書記局閉局いたします
シネマはやっぱりおもしろい
3月公開の映画
THE MYTH/神話
自分が古代の武将になった夢ばかり見るようになった考古学者のジャック。夢の中に現れる美女の悲しげな面影がジャックの脳裏から離れなくなった。
夢の舞台は約2200年前、始皇帝が中国全土を統一した時代。
近衛将軍の蒙毅(モンイー)は国境で朝鮮から献上品として嫁いできた玉漱(ユシュウ)姫を出迎えようとしていた。無事に姫が秦国側に渡されようとしていた時、朝鮮のチェ将軍の軍団が襲ってきた。姫と将来を誓い合っていたチェ将軍が姫を奪還しにやってきたのだ。姫に同行を求めるチェ将軍。しかし姫は国のために秦に嫁ぐことを翻そうとはしなかった。そして姫をめぐる戦闘が激しく繰り広げられる。
現代、ジャックは親友で反重力の研究をしているウィリアムとともにインドの古代遺跡にいた。霊廟(れいびょう)に忍び込んだ二人は、反重力の鍵と考えられる始皇帝から贈られたという隕石(いんせき)と古代の剣を手に入れる。しかし墓泥棒となった二人は国際警察から追われることになった。
再び古代、九死に一生を得た蒙毅と玉漱。命がけの旅の中で互いにひかれ合う二人だったが、それは許されぬ恋だった。万里の長城にたどりついたとき、二人で逃げようと、それがかなわぬなら死んでしまいたいと懇願する玉漱だったが、蒙毅の説得で彼のために生き続けることを約束した。そして無事に都に入るのだが…。
2200年という時を超え、2つの時代をつなぐ愛と約束が壮大なロマンとなって現代によみがえる作品だ。スケールの大きさに注目したい。
▼3月18日(土)よりロードショー▼2005香港=中国/監督=スタンリー・トン/出演=ジャッキー・チェン(蒙毅/ジャック)、キム・ヒソン(玉漱)、レオン・カーフェイ(ウィリアム)▼上映館/OS劇場TEL06(6311)2478、他で上映
労災事故のウラオモテ
自律的に働く人の労働時間
「自律的に働き、かつ、労働時間の長短ではなく成果や能力などにより評価されることがふさわしい労働者」などといわれると、今風に言えば勝ち組のサラリーマンのことだと想像する。
厚生労働省で昨年4月から開かれてきた「今後の労働時間制度に関する研究会」の報告書で、新たに労働時間規制を適用除外することを想定している労働者である。
たしかにトレンディドラマに出てくるエリートサラリーマンは、時間外だろうと関係なく仕事に意欲を燃やしてよく働いている。そういう人に時間あたりの賃金がいくらだとか、年齢によって賃金が決まったりするのは不合理であるかもしれない。時間よりも成果や能力に応じた報酬を支払うような賃金制度になっていれば、納得ずくで働けるのかもしれない。
しかし今度の研究会での議論の発端は、アメリカのホワイトカラー・エグゼンプションを日本でも取り入れてはどうかという経営者団体からの声だったという。「より自由に弾力的に働くことにより、自らの能力を十分に発揮できると納得する場合に、労働時間規制に関わらず働くことができることを選択することができる制度」などと報告書は書いているけれど、どうもその背景が怪しいように思ってしまう。
たとえば、仕事を進める上での裁量性があることを要件として上げるが、労働時間の配分や出勤日と休日のとり方など、どこまでが裁量性ありの要件とするのか、職種による条件がどこまで基準の明確性を保たせることができるのだろうか。
賃金も通常の働き方をする人の年収を下回らないのも要件とするけれど、その普通の労働者の年収がいくらと設定されるのか。うっかりすると、あなたの自由裁量で働いてください、結果で賃金が決まりますなどという甘い言葉に踊らされ、限りなく請負仕事に近いのに管理しやすく、絶対事業主側が損をしない労働者が出来上がってしまうかもしれない。
過重労働対策で安全衛生対策が強化されたと言っても、個々の労働時間の捕捉がその前提。労働時間規制がまったく別次元で緩和されてしまうのなら、あまり意味がなくなってしまう。
どうも労働時間制度の新たな展開は、東京のトレンディドラマに出てくるようなエリートサラリーマンに、任せていてはいけないのではないかと思ってしまうのである。
連合大阪労働安全衛生センター
参与 西野方庸
結成大会
14日(火)
14:30〜
府立病院労連 結成大会
⇒結成について
⇒規約等について
⇒役員選出について など
臨時大会
17:00〜
自治労府職 第88回臨時大会
⇒府立病院労連の加盟について
⇒副執行委員長の選出について など
ヴィアーレ大阪
軟式野球大会への熱烈応援団歓迎
18日(土)
9:00開会 9:10試合開始
毎年恒例の自治労府職軟式野球大会が今年も開幕します♪出場チームは7チーム。社保が12連覇を果たすのか、大金星を飾るチームが現れるのか。
参加チームを盛り上げるためにも、皆さんの積極的な応援をお願いします♪
○会場
下福島運動場(福島区福島4丁目1)
市バス「堂島大橋北詰」からすぐ
○参加チーム