機関紙「自治労府職」

 2006年4月21日号

第77回大阪地方メーデー
5月1日は大阪城公園へ
安心して暮らせる社会の実現を求めて


 第77回大阪地方メーデーは「働くものの連帯で『平和・人権・労働・環境・共生』に取り組み、労働を中心とする福祉型社会と自由で平和な世界をつくろう」をメインスローガンに、5月1日、大阪城公園太陽の広場で開かれる。
 06春季生活闘争は、民間大手組合を中心に5年ぶりの賃金改善分が獲得され、闘いの舞台は中小労組に移り、積極的な闘いが続いている。
 格差の拡大が指摘されるなかで開かれる今年のメーデーは「いまこそ仕事と暮らしに『安心・安全』を取り戻す」を合言葉に、安心して暮らせる社会の実現を求めて実施される。
 メーデー会場では式典のほか、社保労組組合員による「年金相談コーナー」を開設し、年金に関する相談に対応する。
 恒例となった「家族ふれあい行事」として、海遊館・サンタマリア・キッズプラザ大阪の特別割引券の販売も行われる。販売は会場内で行われ、販売開始時間は午前9時30分から。
 また、今年のメーデー富くじは、1等=37V薄型テレビが1本、2等=沖縄行きペア往復航空券が1本、3等=USJペアチケットが154本、オリックスバファローズ大阪ドーム主催試合観戦(対阪神・対巨人戦を除く)ペアチケットが75本となっている。
 年に1度の労働者の祭典。今年は平日の開催となるが、連合メーデーに組合員の皆さんの積極的な参加をお願いします。


自治労府職軟式野球大会
ケタ違いの強さで社保が12連覇
すべての試合をコールドで勝利


 3月18日と4月1日の2日間、自治労府職軟式野球大会が福島区の下福島公園で行われた。大会には各単組・支部から7チームが参加した。7試合のうち6試合がコールドゲームとなり、チームの実力差以上に明暗が分かれる結果となったが、各チームゲームセットまで諦めることなく熱戦を繰り広げた。社保チームは、投打とも安定した強さを発揮し、12連覇を達成。自治労府職の代表として大阪府予選への出場権をめざし、市内ブロック予選に駒を進める。

【第1回戦】
建設 000000|0
社保 112022x|8
 抽選によって、いきなり昨年の決勝戦再現となった対戦。社保は初回、エラーのランナーをバントと盗塁で進め、無死3塁から内野ゴロの間に先制。その後も小刻みに得点を重ねた。建設は堀島投手が毎回のピンチを最小失点で切り抜け、粘り強く投球したが、打線が社保の川村投手の前に無安打に抑えられた。
【第1回戦】
総務 40010|5
環農 0246X|12
 総務は初回、2つのエラーと四球の一死満塁の好機から5番塩出の適時二塁打と8番小国の適時打で4点先制。思いがけない展開で弾けた山口監督の笑顔も、2回にエラーで2失点の後、3回には自力に勝る環農水打線の猛攻を受け、天気同様に曇る。4回北野、尾谷の連打で1点差に詰め寄り意地を見せたが、その裏の6失点で無念のコールドゲーム。
【第1回戦】
健福 00002|2
中宮 4015X|10
 雨が激しくなり、悪コンディションの中での試合。中宮は初回、押し出しで先制後、6番四町田の走者一掃の3塁打で4点を挙げた。4回には森広、本田、時任の3連続2塁打などで5点を挙げて試合を決めた。健福は2回木村、大田原の連打で好機を作ったが後続が続かず。5回、大田原の左前打などで2点を返して意地を見せた。
【準決勝】
税務 0100101|3
環農 0101000|2
 今大会唯一の接戦。2回税務が鷺坂の中前打で先制すれば、環農水も湯之谷の本塁打で同点。環農水が4回中込のヒットから敵失で2点目を奪うと5回税務が亀坂の左前打で同点。7回税務は四球の走者を3塁に送り、敵失で決勝点。税務の鷺坂、環農水の村本、両投手の好投が光った。
【準決勝】
中宮 00102|3
社保 5804X|17
 社保は初回、4番福池、5番砂野の連打や9番細井の適時打など打者11人の攻撃で5点を先制し流れを引き寄せると、2回も打者11人の攻撃で8得点。試合を決めた。神農投手は大量点に守られ危なげなく完投。中宮は5回の代打青木、森広の連続本塁打など、強豪社保から3得点。1回戦好投した時任投手は投球が真中に集まり、社保の打線に連打を浴びた。
【決勝】
税務 00000|0
社保 31900X|22
 社保は初回、2死満塁の好機に6番川村が走者一掃の適時二塁打で3点先制。2回も飯田のホームランなどの猛攻で過去記憶にない1回19得点で勝利を決定付けた。山本投手は2安打完封。税務は決勝のプレッシャーからか、初回3四球で3失点。2回も4連続死四球、3エラーなど自滅。社保の猛攻を受け、為すすべなく敗れた。

メーデー恒例? 公共施設共通入園券
申込先着順で進呈


 自治労府職では、メーデー実行委員会が発行する公共施設共通入園券を先着で進呈します。
希望する組合員は、自治労府職本部まで直接、またははがき・FAX・Eメールなどで申し込みを。その際には、@単組・支部・分会(職場名)A氏名B必要枚数(4枚まで)C連絡先を必ず明記、または伝えてください。本部の住所・メールアドレスは機関紙2面に掲載しています。FAX番号は06―6945―1315。


戦争への備え?
国民保護計画をどうすべきか

 戦争が起きたときに備えて計画を作れ。有事法制の一つ、国民保護法に基づく計画策定が全国の自治体や放送局、運輸会社などの指定された公共機関で進められています。@着上陸攻撃、Aゲリラや特殊部隊による攻撃、B弾道ミサイル攻撃、C航空攻撃の4類型の武力攻撃事態と大規模テロなどの緊急対処事態を想定し、その際に市民を保護するための計画です。大阪府の計画は今年1月に策定されました。今後は、2006年度中に策定を求められている市町村などが焦点となります。この動きにどう対応すべきでしょうか?
 国民保護計画作りは、改憲の動きなどとあわせた戦争のできる国づくりの一環であると言えます。しかし、けしからんで済ますことができれば簡単ですが、そうはいきません。すべての市町村で有事を想定した計画を策定し、今後は訓練もしていこうというのですから、そのこと自体が大きな影響を与えると予想されます。計画作成に対しては内容をチェックして問題のある記述を排除する努力が必要です。

民主的な策定作業を

 市町村の計画作りでは、市町村長は、それぞれの国民保護協議会にあらかじめ諮問しなければならないとされています。したがって協議会の人選が重要です。いわゆる学識経験者として市民や労働組合の代表者などを入れる取組みが求められます。先行して設置された都道府県協議会の場合、北海道、山形県、新潟県、愛媛県では委員の公募が行われています。さらに、協議会が設置された後は、必ず会議を公開させて議論を監視することが必要です。案ができた段階ではパブリックコメント意見募集も行われますので、問題がある場合は是正を求めなければなりません。

計画づくりの論点は?

 それでは、どのような論点が問題になるのでしょうか。
 @思想・信条の自由など基本的人権の保障は当然計画に盛りこまれるでしょう。問題はその実効性です。緊急情報の放送を要請される放送局などが、その情報の真偽を検証する機会のないまま放送することは、昔の大本営発表と変わらないのではないかとの議論もあります。
 また大阪に多くお住まいの在日外国人の方や災害時の女性への配慮なども要点検項目です。
 A国民保護法では「協力を要請されたときは、必要な協力をするよう努めるものとする。」とされています。協力要請があからさまな「強制」でなくても、「協力もしないのか」という無言のプレッシャーがあれば「市民の自由」は侵害されてしまいます。また、近年災害現場でのボランティアの活躍にはめざましいものがありますが、自主防災組織やボランティアの取り組みを前提とした国民保護計画が仮に策定されると、その自主性が損なわれ「強制」と同じ結果につながります。協力しない選択肢もあるということが計画で徹底される必要があります。
 B国民保護の基本的な仕組みは、風水害などへの対処を定めた防災計画と似ています。ところが、防災計画では自治体に基本的な責務が課せられているのに対し、国民保護法では国に基本的責務が与えられています。そこで、地方分権に反する計画ではないか。特に国等から指示が行われる暇のない初動時に、市が独自で必要な対策が取れる計画となっているかが問われます。
 C自治体職員や消防職員・消防団員、避難バスの運転手など国民保護業務従事者、ボランティアの生命・安全と権利の保障、労働関係諸法の遵守が盛り込まれた計画となっているかも当然重要です。安全確保は基本的労働条件ですから事前にどのような業務が想定されるのか、よく交渉しておく必要があります。

草の根平和の運動につなげていこう

 国は計画策定の元になる被害想定を示せないでいます。具体的に検討すれば、真に市民を保護するためには戦争やテロをなくす努力しかないという結論につながると思います。そのために国民保護計画の議論を役立てて、逆風をチャンスに変えたいものです。
(末田一秀)


5月14日に実施します! 積極的な参加を
田植えとBBQ


 自治労府職では、環境農林水産支部を中心に各支部と本部が共催で、恒例「能勢棚田イベント」を開いており、今年は5月14日(日)に田植えを行う。
 田植えの後には府民牧場に移動して、おいしいバーベキューを参加者全員で楽しむ。
 参加希望の組合員は各単組・支部の組合役員、自治労府職本部までご連絡を。
 なお、申し込みの締め切りは、4月28日(金)です。組合員の皆さんの積極的なご参加をお待ちしています。
◆日時:5月14日(日)午前9時30分集合(雨天決行)
◆場所:能勢町長谷地区・農園番号I 石倉一二三農園(公民館からはかなり離れています)
◆内容:田植え(手植え)、府民牧場に移動してのバーベキュー、昼食後は自由行動
◆参加費:大人1人1000円(中学生以下は無料)
◆アクセス:阪急梅田↓川西能勢口駅↓能勢電鉄・山下駅↓阪急バス森上下車↓徒歩約20分↓現地
【車を利用の場合】
阪神高速池田線「池田木部」出口から国道173号線北上、能勢第2トンネルを越えて信号3つ目を左折。
◆参加申込:自治労府職書記局までTEL:06(6945)4056
◆詳しくは職場配布のチラシをご覧ください。


沖縄と本土を貫く運動
沖縄平和行進が12日から

 「核も基地も無い平和な島、沖縄」の実現をめざして、沖縄平和行進が5月12日から14日にかけて行われる。
 沖縄県民は日常的に、日米地位協定などの強い制約を受けて生活することを余儀なくされている。こうした沖縄の状況を一日も早く変えていくため、米軍基地の撤去を要求し、日常的に闘っている県民と連帯の絆を強めていくことが求められており、本年も5・15沖縄平和行進が行われる。
 「平和なくして安心して働くことはできない」との立場から、自治労府職も代表を派遣する予定であり、すべての職場から、組合員の皆さんのご支援をお願いしたい。