機関紙「自治労府職」

 2006年6月21日号

公務労協が第1次中央行動、人事院前集会・デモで交渉団を激励
比較方法の拙速な見直しは許さん

 公務員連絡会は15日、2006人勧期の最大課題である「企業規模など官民比較方法の拙速な見直し阻止」などを目標に、第1次中央行動を実施した。公務員連絡会は、7日には委員長クラス交渉委員が人事院総裁に要求書を提出し、例年より早く06人勧期の取り組みのスタートを切った。この日の行動は、人事院勧告にむけた作業の進捗状況を点検するとともに、この要求実現を求めて行われた。
 自治労府職からも2人が参加した中央集会には、全国から2700人の仲間が結集し、厳しい情勢の中で人勧期闘争を進める決意を固めあった。集会参加者は、この後行われた職員団体審議官との交渉を支援する人事院前行動と霞ヶ関一周デモなどの行動を繰り広げた。職員団体審議官との交渉では、人事院側の姿勢は固く、官民比較に関わっては「民調結果を踏まえて検討する」との回答に終始した。
 中央集会で丸山議長は「企業業績はいいといわれているが国民は実感できず、格差は拡大し、社会はゆがんでいる。格差是正と公共サービス確立の戦略的運動をさらに強めていかねばならない。人勧期の最重要課題である企業規模問題については、相互信頼関係や人事院の代償機能そのものに関わる問題だ。今日の行動を機に、納得いくまで交渉を継続し、一方的勧告は行わせない取り組みを全力を挙げて進めよう」と、06人勧期のたたかいに全国から決起することを訴えた。
 続いて山本事務局長が取組方針を提起。@官民比較方法の拙速な見直し阻止、A賃金水準の維持・改善、B短時間勤務制の実現など、中央行動や職場でのはがき・署名行動などを進めていくとの方針を提起した。
 続いて自治労主催の「6・15『骨太方針2006』に抗し地方財政を確立するための自治労中央総決起集会」、連合主催の「反転攻勢・連合6・15大結集」集会に参加、地方連合や民間の仲間とともに格差是正や大増税阻止の取り組みを進める意思統一を行った。


府労連闘争
新たな任用制度は7月中旬をめどに考えを提示
継続課題解決に向け闘争再構築


 府労連は2日の知事あて要求書提出以降、数次にわたる事務折衝を重ね、12日に人事室企画厚生課長との第2回団体交渉を行った。31項目に及ぶ要求に対し企画厚生課長は「新たな任用制度の創設」「主査選考制度の改善」について「検討をすすめている」とするなど前進した回答は示さなかった。
 回答のヤマ場と設定した20日午前の人事室長交渉でも対応は変わらず、この段階でも夏季手当の支給について「検討中」と回答するなど、前代未聞の厳しい状況となっていた。財政状況が厳しいなか、必死に働く府職員からの切実な要求を踏みにじる当局に対し、怒りをあらわにした府労連は、ただちに総務部長あてに11項目の重点申し入れを実施し、府当局の再考を強く求めた。
 折衝を進めながら、午後3時には要求貫徹決起集会を開き、多くの組合員参加のもとで府庁前デモを行い、かたくなな当局に対して、現場の本気の怒りをぶつけた。
 これらの行動を積み重ね、午後7時30分からは総務部長との第4回団体交渉が行われ、@『新たな任用制度』について、「平成19年度4月1日からの任用を目指し、諸課題を早急に整理の上、7月中旬を目途に、具体的な考え方を示したい」とするとともに「主査選考制度」のうち、一般行政職の主査級昇任考査制度については「平成19年度からの実施に向け」人事委員会にて検討中、具体的な内容は「8月下旬から9月上旬になる」、A夏季手当は、特例条例に基づく期末・勤勉手当を6月30日に支給するなどの回答を引き出した。
 府労連は、これらの回答を受けて闘争委員会を開き、不満ではあるが到達点を確認し、今季闘争を終結するとの闘争委員会見解(2めんに掲載)をまとめ、各単組・職場論議に付すこととした。23日の第1回中央委員会で態度を決定する。
 当面7月中旬に提案される「新たな任用制度の創設」などについて、総力を挙げた闘いを展開する。また、給与構造改革により引き下げられた公務員給与を二重に引き下げることとなる「官民比較対象企業規模の見直し」の問題に対し、公務員連絡会に結集した闘いと、府人事委員会対策を強める。


戦争できる日本にしないため
非核・平和行進が7月に


 「核も戦争もない平和な21世紀に!子どもたちに核のない未来を!」をメインスローガンに、非核・平和行進が今年も行なわれる。
 共謀罪や教育基本法の改悪など、政府が人間の内面までも支配しようとする法案を成立する動きが強まり、日本が戦争ができる国へと変貌しつつあるなか、平和を訴え全国を行進する。大阪市内は7月12日に取り組まれる予定となっている。
 皆さんの積極的なご参加をお願いします。


2006人勧期闘争勝利
連合大阪官公労組連絡会総決起集会

7月13日(木)午後6時30分から午後8時まで
エルおおさか南館
5階多目的ホール


◆ 府労連闘争委員会見解 ◆

 府労連は5月26日に第56回定期大会を開催し、2006年度運動方針と当面する夏季闘争方針および31項目の要求書を決定し、6月2日の知事との第1回団体交渉以降、4回の団体交渉と数次にわたる折衝を重ねてきた。
 この間、6月12日に全職場代表者会議及び職場決議の人事室長への提出、さらに、本日の要求貫徹決起集会等、要求実現に向けた行動を展開した。
 本日、午後7時30分から、総務部長との第4回団体交渉を行い、交渉での到達点は以下のとおりである。

【今季回答内容】
(1) 労使慣行の厳守⇒府労連との良き労使関係を維持、発展させてまいりたい。給与・その他の勤務条件については、合意することを前提に誠意を持って府労連と十分協議する基本的立場は変わっていない。
(2) 「新たな任用制度」⇒行政職給料表3級を適用する新たな任用制度については、2007年4月1日からの任用を目指し、諸課題を整理の上、7月中旬を目途に、具体的な考え方を示す。また、実習助手等の新たな任用についても同様に7月中旬を目途に具体的な考え方を示す。
(3) 「主査選考制度」⇒一般行政職の主査級昇任考査制度につきましては、2007年度からの実施に向けて、現在、人事委員会において、類区分の見直しなどの検討を進めている。今回は前回以上の大改正を考えているので、具体的な内容については、8月下旬から9月上旬になると伺っています。その他の職につきましては、一般行政職の見直しを踏まえて検討する。
(4) 最高号給の延長⇒人事院勧告及び本府人事委員会の勧告を見て検討してまいりたいと考えているが、新たな任用の実施状況にも関わることから総合的に検討。
(5) 夏季手当⇒特例条例に基づく期末・勤勉手当を、6月30日に支給する。
(6) 育児・介護のための短時間勤務制度の導入⇒昨年の人事院勧告の報告の中でもその必要性が示されており、今年度の人事院勧告の動向を注視。
(7) ボランティア休暇の対象範囲の拡大⇒整理すべき課題があり、今後ともボランティア休暇の趣旨を踏まえ引き続き研究。
(8) 人間ドック受診枠の拡大⇒現在、知事部局で、4000人を実施しているが、申込者数が受診枠を相当程度上回っているところであり、来年度から、前回(02年度:500人)を上回るさらなる受診枠の拡大について検討。
(9) 非常勤職員の処遇改善⇒特嘱、若特及び教育専門員に対し、来年度から無給の介護休暇(対象家族一人につき通算93日の範囲内)を付与できるよう検討。また、夏季休暇の取得単位について、今年度の夏季特別休暇から、1日の勤務時間の2分の1の単位で取得できるよう改善。さらに、非常勤職員である手話通訳者に対する「手指作業従事職員特別健康診断」について、今年度から実施する。

 以上の回答について、府労連の要求との乖離が大きく極めて不満な内容であるが、府労連(公務員)を取り巻く厳しい環境、および、大阪府の厳しい財政状況のもとで、一時金を中心とする今季闘争を一旦終結する。
 しかし、昨年度の給与構造改革による懸案事項である「新たな任用制度の創設」、「主査選考制度の改善」、「高等学校実習教員の2級格付け」、「評価結果の給与等への反映」など、給与制度の根幹にかかわる重要な課題が山積している。また、新たな行財政計画策定の動きについても警戒しなければならない状況である。公務員バッシングが強められる厳しい状況であるが、全ての府職員が将来に向けて安心して働き続け、家族を含めた生活を改善できる給与制度を確立に向け、府労連の総力を結集した新たな闘争態勢を構築する。
 さらに、人事院は本年の勧告に向け、「100人未満50人以上の小規模企業」を調査対象に含めた民間給与実態調査を強行し、公務員労働者の給与を大幅に引き下げる「官民比較方法の見直し」を画策している。府労連は、これを許さないため公務員連絡会の人事院勧告期闘争に結集した取組を展開する。今後、連続した闘いとなるが、引き続き、府労連4単組の団結を堅持し、9万人の大阪府職・従業員の労働条件の改善に向けて奮闘するものである。
2006年6月20日
大阪府労働組合連合会闘争委員会


スポーツおたく
さこちゃんのもっと球蹴た話


奇跡が起こると信じて
23日は休もうかなぁ〜


 原稿を書く手、じゃなくてパソコンを打つ手の進みが遅くて困ってます。前回号で掲載を打ち切りにしてもらったらよかったなあ。池口教宣部長、今からじゃ許してくれないやろうな。2試合を終えて、こんな状況になっていようとは…。
 想定外とは言いませんが。府労連全職場代表者会議に出席の後、応援モードに気持ちを切り替えて家路についた12日(月)。いよいよ始まるジーコジャパン初戦に期待と不安が交錯する中、22時キックオフ。中村俊輔のフリーキックが直接ゴールするラッキーな形で先制。(審判によってはキーパーチャージをとられかねないプレーでしたが)川口の数度のファインセーブにも助けられ、残り10分を切り、あとは上手に逃げ切ってくれればと思っていたら、今までの好プレーを台無しにする川口のミスから失点し、同点、最悪でも引き分けてくれとの思いも届かず2点目を奪われ逆転、挙句の果てにロスタイムに3点目を奪われてしまいました。さすがにショックは大きかったです。試合内容からすれば負けて仕方ないですが。
 それにしても、ジーコの采配がよく分からなかったなあ。なんであの場面で小野なんやろう?2点目を取りに行くのか、守りに徹するのか中途半端ですわ。大黒の投入にしてもウルトラマンじゃあるまいし3分じゃ仕事するのキツイっちゅうねん。
 気持ちを切りかえな仕方ないと思いながら、火曜日からの日々を過ごし、迎えた18日(日)。負けられないと言うよりも勝たなければならない試合となったクロアチア戦。宮本のファールからPKを与え、絶体絶命のピンチを守護神川口のスーパーセーブで防ぎ、その後のピンチもクロスバーに助けられる幸運もあり、勝利の女神が日本に微笑んでくれるのかとの楽観的な思いは届かず、決定的なチャンスを迎えるものの、柳沢がやってしまい(あれを決めんでどうするねん)「決定力不足」と言う名の克服しきれない課題に苦しめられ、スコアレスドローに終わってしまいました。「最後まで諦めるな!」と11日号で書いたものの大変厳しい状況に追いやられました。崖っぷちです。決勝トーナメントに進出するにはブラジル戦に2点差以上で勝利するとともに、オーストラリア対クロアチア戦でクロアチアが勝つか引き分けなければなりません。2試合で1点しか取れていない日本にとって、2点以上を取るのは非常に困難ですし、ブラジルのあの攻撃陣を抑えることも並大抵ではありません。
 ただし、奇跡は起こるから奇跡なんです。日本の勝利を信じ、クロアチアが1対0で勝つことを信じます。
 それにしても、今大会は番狂わせがあまりありませんね。優勝候補や強豪と言われる国が順当に勝ち上がってます。
 ブラジルは調子はよくなさそうですが、しっかり勝ってますし、前回大会で予選グループ敗退となったアルゼンチンは、うらやましい限りの得点力で「死のC組」と言われた難関を悠々と突破しました。ドイツも開催国のプレッシャアーを跳ね返しました。
 心配なのがフランスです。ジダンが累積警告で第3試合に出場することができません。このまま予選落ちとなるとジダンの姿も見納めです。ぜひ予選突破してくれえ。
 さて、球蹴た話も、今回号で掲載終了です。23日(金)早朝のブラジル戦で奇跡を起こして狂喜乱舞する自分を信じて、このあたりで終わります…。23日は年休取ろうかなあ。