機関紙「自治労府職」

 2007年10月1号

猪名川町議選
くぼ宗一さん上位で当選
組合員の皆さんの熱い支援に感謝


 兵庫県猪名川町議会議員選挙が9月23日に執行され、自治労府職組織内の久保宗一さん(元労働支部)が1049票を集め、当選を勝ち取った。猪名川町議会では民主党の議員は久保さんが初めての誕生となる。
 16の定数に対し、17人が立候補するなか、久保候補は「子ども第一主義」「自然との共生」「つながりの実感」といった政策を掲げ、自治労府職各単組・支部組合員の皆さんのご支援を受け、積極的に街頭で支援を訴え続けた。
 「新人」「地盤が無い」といった不利な状況ではあったが、統一地方選、参議院選と盛り上がりを見せた民主党への追い風もあり、上位での当選となった。
 今後は、労働組合出身の民主党議員として、地域から雇用創出をはかるとともに労働者の権利擁護などの活動を展開することが期待される。
 関係労組組合員の皆さんのご支援に感謝いたします。


公務員連絡会 秋闘第一次中央行動
人勧実施を各党に要請


 9月19日公務員連絡会は、人事院勧告(0・35%の給与引上等)の完全実施、地方公務員給与を改善し自治体間格差を拡大しないこと、労働基本権確立を含む公務員の労使関係の改革などの要求実現のため、秋闘第1次中央行動を実施し、総務省交渉と民主党・社民党・公明党に対する要請行動を行った。
 今年の人事院勧告は8月8日に行われたが、安倍首相の政権投げ出しにより「たなざらし状態」にある。総務省は「然るべき時期に法案提出を行う」と述べるのみで、具体的な日程は明らかにしなかった。勧告取り扱いの基本姿勢について総務省は「人事院勧告制度は労働基本権制約の代償措置の根幹をなすものであり、同制度を尊重するとの基本姿勢に立って対処、勧告通り実施するという従来からの基本姿勢」としながら「国民の理解を得られるよう努力している」と回答した。公務員連絡会は「比較対象企業規模引き下げを強行しておきながら完全実施しないでは済まされない」と強く抗議した。
 各政党は要請に対し「人事院勧告については完全実施すべき(民主党直嶋政調会長)」「われわれも皆さんと同じ思い、4野党が政策協議を行いながら共同行動をしようと呼びかけを行っている(社民党日森副幹事長)」「労働基本権制約の代償措置である人事院勧告を勧告通り実施することは当然。与党の中でしっかり主張していきたい(公明党斉藤政調会長)」などの見解を示した。
 公務員連絡会は第2次中央行動を10月15日(月)に行うことを決定した。また、各地方自治体の人事委員会勧告は現在、政令市の勧告が出揃った段階である。
 大阪市が0・07%、堺市が0・50%と、それぞれ引き上げの勧告が行われている。都道府県の勧告はこれからとなるが、大阪府も引き上げ勧告が予想される。大阪府は国の給料表を使っており、国並みの引き上げ勧告がなければ府労連闘争は厳しい交渉となる。
 府労連は、9月11日人事委員会交渉を行ったが、更に強めていく。


★稲刈り

 秋の恒例イベント「能勢棚田での稲刈り&収穫祭」の日程が下記のとおり決まりました。
 参加をご希望の場合は、@各単組・支部・分会の役員さんを通じて申し込む、A職場配布のチラシに必要事項を記載のうえ、自治労府職本部に申込む、Bメールで参加者の名前、性別、年齢と参加したいイベント(稲刈り・収穫祭)を記載のうえ送信、以上の、いずれかの方法でお申込みください。
 なお、それぞれのイベントの概要は以下のとおりです。お申込みいただいた方には詳しい案内を送ります。
【稲刈り】
日 時 10月13日(土)
10月5日(金)までにお申込みください
【収穫祭】
日 時 10月28日(日)
10月16日(火)までにお申込みください
お申込み・お問い合わせは自治労府職本部まで
電話:06―6945―4056
ファクス:06―6945―1315
メール:jichifu@j-fusyoku.jp

★収穫祭


現業・公企統一闘争
府本部総決起集会


10月10日(水)18時30分スタート

仕事に誇りを!社会に責任を!公共サー
ビスの質を高め「職」の確立をはかろう


会場 森ノ宮ピロティホール


マネジメントサポート制度
総務・健福(本庁各課)・都市整備で試験的拡大実施


 人事室は10月1日、新人事評価制度を改善・充実することを目的に、『マネジメントサポート制度(部下からの評価)に係る部下(記入者)の試験的拡大実施について』を公表した。これは新人事評価制度に係る府労連とのあり方研究会のなかで、制度の双方向性を確保するため府労連の要求した「下からの評価制度」を試験的としながらも導入したものである。
 「試験的」とは今年度定期評価には反映せず、総務部・健康福祉部(本庁各課)・都市整備部で実施すること。
 「拡大」とは現行実施されている本庁課長や出先所長の人事評価は、グループ長等が行う部下からの評価を参考に部長、次長等が行うが、グループ長等の範囲を再任用職員も含めた主事級へと拡大するとしている。
 10月中旬から11月中旬にかけ「Cキューブ」を活用したアンケート方式で行い、年明けに府労連と協議の予定である。
 自治労府職は、@マネジメントサポート制度の主事級への拡大は人事評価制度の客観性を担保するために必須であるとする立場から、評価項目は示されている「簡略」型ではなく、正規の評価要素を用いるべき。A評価結果は公表すべき。B評価者・被評価者のコミュニケーションの円滑化を図ることを目的とするのであれば、対象者は2次評価者であるべき、税務出先などでは所属長ではなく次長が2次評価者とされている、などを求めた。人事室は、試験的拡大実施を踏まえ今後どうするかを検討するとしている。
 また、質問項目の「業務管理」「改革姿勢」「責任感」など、目標を設定し、それに向かって邁進しているかを問うているが、そもそも目標自体が恣意的・思いつき・間違いなどである場合、進行管理がパワハラまがいである場合はどの項目に該当するか。人事室は選択肢上「ウ あまりあてはまらない」に該当するとした。
 今年度人事評価に係る苦情申立は、7月末時点で締め切られたが、人事室エリアで74人(昨年4人)人事委員会での相談窓口を含めると87人が申立を行なった。自治労府職は、引き続き評価結果の年度内全面公開など、5原則2要件の確立を当局に求めて行く。


例年以上に注目を集めた原水禁長崎大会

 今年の原水禁長崎大会は二重、三重の意味で注目されました。被爆者の苦しみに加え、伊藤前市長が暴漢の凶弾に倒れたことへの悲しみと怒り。長崎出身の久間前防衛大臣の「しょうがない」発言。8月7日に開催された連合・原水禁・核禁会議共催のナガサキ大会では、こうした問題や北朝鮮などの核開発への抗議と、原爆症認定、在外被爆者、被曝二世・三世などの被曝者施策の充実を求める平和アピールを採択しました。
 この時期、長崎では市民グループもピースウィークと題した連続講演会を開催しています。同日は「私の町に核のごみがやってくる?」が開催され、前町長が誘致した処分場調査を拒否した高知県東洋町長とともに問題提起を行ってきました。長崎県内にも五島列島や対馬に誘致の動きがあるため関心が高く、約100人の参加で有意義な集会となりました。
 翌8日は、原水禁の分科会議論に参加しました。長崎原爆の材料であるプルトニウムを取り出す再処理工場が今年中にも青森県六ヶ所村で本格操業を迎えようとしている問題などについて議論が行われました。(末田)


シネマはやっぱりおもしろい
10月公開の映画

未来予想図
〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜


 ドリーム・カム・トゥルーの名曲、「未来予想図」「未来予想図U」の世界が映画化された。
 印刷会社のOL、宮本さやかと建築事務所に勤める福島慶太は大学時代からの恋人同士だ。今の仕事にあまり満足していないさやか。彼女が一度断念した雑誌編集者の仕事に再びチャレンジするようにと後押ししたのは慶太だった。仕事を辞め就職活動を始めたさやか。ある雑誌社の面接官、後藤の目にとまり採用されることになった。
 同じころ、慶太にスペインへの赴任の話が持ち上がる。スペインの建築家、ガウディに憧れていた慶太にとっては願ってもない話だったが、さやかのことを考えると踏み切れない。そんな慶太の気持ちを知ったさやかは、自分の気持ちを押し殺して別れることを選択した。そして別々の道を歩むことになる二人。
 5年後、「恋のかなう花火」をつくる花火職人として話題を呼んでいる井上拓己の記事を企画したさやかだったが、井上は取材を拒否する。実は仕事が忙しいあまり、夫婦仲がぎくしゃくしている井上にとってうわさは迷惑だったのだ。同じころ実家の母親が倒れ、壁にぶつかってしまうさやか。
 そんなさやかは自分自身を見つめ直すため、慶太と卒業旅行で訪れた思い出の地、スペイン・バルセロナに旅立つ。しかし、そこでさやかが偶然見たものは、そしてさやかと慶太の運命は…。
 恋と仕事、自分の夢を追いかけるヒロインを松下奈緒がさわやかに演じている。挿入されているバルセロナの風景もステキだ。
▼2007年日本/監督=蝶野博/出演=松下奈緒(宮本さやか)、竹財輝之助(福島慶太)、原田泰造(井上拓己)▼10月6日(土)ロードショー▼上映館/〈大阪〉梅田ピカデリーTEL06(6315)1414、他、〈京都〉MOVIX京都TEL075(254)3215、他、〈神戸〉神戸国際松竹TEL078(230)3580、他