選 球 眼
senkyugan  2001.10

2001.10.1

2年1カ月持ち続けた携帯電話(NTTドコモD501i)をついにカラー画面、16和音の機種に変えた。最新機種は高値の花。値段が下がるのを待ってと思っていたら、機種変更でタダの機種(P503i=手数料のみ)を見つけて飛びついた

◆情けない。人には「2つ折れの機種はやたらみんなが持ってるし、いちいち折らなあかんのはじゃまくさい。機能性を重視したらP503iや」と強がりを言ってしまった。やっぱり何かと新しいモノがイイのは当たり前

◆それでも、グレードアップだと満足していたら、出ました第3世代とやらの携帯電話。NTTが今月からサービスを開始したその名も「FOMA」。何とテレビ電話機能が付く機種もあり、あげくにその反応はチョースピィーディー。パソコンとの接続や高速通信がお手のものの優れものだ。今は首都圏の一部のみのサービスだが、12月には京阪神主要エリアも含まれるから、新しモノ好きにはお楽しみに

◆うちでは、これを機にヨメさんも携帯を持ったが、メール送りを練習中。付いたかどうかを電話で確認するありさま。とても第3世代に追いつけないが電話代が安いとメールのやりとりに燃えている。(T)

2001.10.11

日本人で10人目、化学分野では3人目のノーベル化学賞を受賞した名古屋大学の野依良治教授。中学時代に聞いた「水と空気と石炭からナイロンができる」との講演がきっかけで、化学の道を志した

◆「30年近く自由に研究をさせてくれた大学に恩返しができた」と野依教授。その穏和な雰囲気にも化学にかけた熱意のエピソードが紹介されている。今から38年前、実験中にフラスコが爆発。顔や首に20数針の傷を負ったが翌日から実験を再開、まわりから「不死身の野依」との異名を取った

◆危険も伴う化学実験から見いだされたのは、不斉(ふせい)合成反応の技術開発。有機化合物の合成方法の発展に寄与した。チューインガムのメントールの香りは、この技術から誕生。薬品の大量合成などにも生かされ化学が現代社会に大きく貢献した

◆今、空想科学「映画」読本なる書を愛読中の筆者は、科学の世界の幅広さ奥深さに驚嘆している。米国版ゴジラが実在すれば時速480`で走り回ったことになる。直角に曲がるには、遠心力に打ち勝つため地面に体半分が埋まるほど傾く必要がある。と検証する科学者。彼らには飽くなき科学への探求心が満ちあふれている。(T)
2001.10.21

金曜夜のテレビといえば探偵ナイトスクープに決めている。依頼者がさまざまな願いを込めて探偵に依頼する内容は、笑いあり涙あり。先日の放送は民間放送連盟賞の最優秀を受賞した作品の記念放送。見るものに感動を与え、また、驚く!? 事実が発見された名作特集

◆30代の女性はみなピンクレディーの踊りが完璧に踊れる。一方、男性でも40代などはブルースリーの影響でヌンチャクがうまい。との真実を確かめる取材では、ものの見事に画面の素人が完璧に踊り、ヌンチャクを振り回した。腹を抱えて笑ってしまったこの事実をヨメさんで試そうと思ったのは筆者だけか。時代のヒーローが明確だった良き思い出か

◆障害のある娘を祖母の家まで一人旅させて自信をつけさせたい。そんな両親の願いにこたえ探偵が車椅子も体験して、遠路をともにする。同情の介助ではなく、自立を促す行動で好感が持てた。ある女性は高校時代、近所の桜の木が開発によって切り倒されるのを防ぎたくて手紙を出した。その木は今も残る。大手企業がたった一通の手紙に動かされた

◆単純かもしれないが、何かと暗く沈みがちな出来事ばかりのなか、晴れ晴れした気持ちになった。(T)