選 球 眼 |
||||
2002.2.1 1月29日発表の完全失業率は5・6%。過去最悪だった前月を更新した。その数値に疑問を呈する人がいた ◆「週刊朝日」編集長の清水建宇氏は、プラス成長のユーロ圏が8・0%、アメリカも5・7%と日本より高いことを指摘。その謎解きは「完全失業者」の定義。日本は「まったく仕事に就いておらず」「すぐ働きたいと考え」「実際に職を探している」の3条件を満たす人だけの集計で、1時間でも働くと除外 ◆労働力特別調査(政府が年2回実施)では完全失業者に当たらない「仕事したいが職探しをあきらめている人」を算出。その数568万人を完全失業者に加えると、その比率は13%になるとした ◆今春闘では雇用確保へのワークシェアリング(仕事の分かち合い)に関心が高い。同氏は「これが従来の仕事観、幸福感の見直しを迫る。会社人間的生き方から賃金が減っても早く家路にと考える人が増えれば、趣味、副業、公共活動などの位置づけが変わる」と指摘。深刻な状況の打開に必要な意見に納得。(T) |
2002.2.11 花粉症の季節がやってきた。と聞くだけでも目がかゆくなる。鼻がつまり鼻水ダラダラの、うっとうしい日々が始まるのかと思うと気が重い。花粉症の特効薬はどっかで発見されないものか ◆日本気象協会が今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量を「関東全域、近畿内陸部などは例年を上回る可能性が高い」と予報している。花粉を抗原と認識してしまった体は、体内から追い出そうとヒスタミンや活性酸素が発生し、これが過剰に血管や神経に作用する。飛散した花粉で悲惨な状況になってしまう ◆そんな症状を抑えるお茶があるという。その名も「甜茶(てんちゃ)」。もともと中国南部・桂林の奥地に自生するバラ科の植物「甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)」がせきを止めるとして珍重されてきたことに、日本のメーカーが着目。大学医学部の教授と共同で製品開発し、お茶のほか、成分を配合したあめを販売している ◆こんな情報を持っている方、目と鼻の下が赤い筆者を見つけたら、どしどし教えてね。(T) |
2002.2.21 地下鉄車内で目に付いた真っ赤な吊り広告。コピーは「電車に乗って こんな広告を 見ている暇があったら テレビに出てみないか」……誰が暇なんじゃほっとけ、とついムカッときた。タレント養成学校の生徒募集の広告で目立った ◆真っ赤といえば、筆者が愛飲するアサヒの発泡酒「本生」も赤ラベル。店頭でも目立つ。好みはどうあれ発売元アサヒは売上高で、ライバルのキリンを抜き48年ぶり、この不況のなか過去最高を更新しての1位。家庭では収入減や、リストラなど先行き不安がつのり晩酌が、ビールから発泡酒に変わったのも要因か ◆同じ赤でも府の赤は深刻だ。4年連続、過去最大の赤字予算、新聞紙上では「赤字」が際立つ。新年度予算が発表されたが給与改定財源はまた盛り込まれていない。何とか景気が回復してほしい ◆その方策を進めると小泉首相はやっきだが、「赤裸々」なのか、元外相と議員のやりとりはおかしい。言った言わないより、本題の議論を進めないと国民もムカッときてるで。(T) |