選 球 眼
senkyugan  2002.5

2002.5.1

地域の地道な活動が行政にアピールして、それに答える行政の姿勢。一方的なやり方がまかり通っている国政の場とは違い、地域での出来事はほのぼのした

◆八尾市立八尾中学校の生徒会と教諭が話し合い、ひったくり防止に向けたキャンペーンを企画。全校生徒622人が校庭に「ひったくりダメ! 八尾」と人文字をつくり、府警のヘリコプターが上空から撮影した。ひったくり被害の防犯意意識を高める学校の取り組みに府警が答えた

◆大阪のひったくり件数は全国ワースト1。昨年は認知件数が1万490件。検挙された者のうち約62%が少年。中学生が行った意識啓発は、被害と犯罪抑止に意義あるもの。それに答える府警の配慮も好感が持てた

◆国民・住民の安全・暮らしを守るため、聖域なき構造改革に取り組んでいるはずの小泉政権。だが、やることなすこと一方通行、自分勝手。社保労組の取り組みを皮切りに公務員制度改革への署名行動が始まった。地道だが着実な積み重ねが、いつか国を動かす時が来る(T)

2002.5.11

ゴールデンウィークあけに、梅雨のような雨が続いた1週間。うっとうしい雨とも思うが、田植えの時期でもありこれはこれで恵みの雨。自治労府職も棚田での田植えを控え自然の恩恵には素直に感謝

◆自然に親しむ絶好の季節。能勢の棚田もそうだが、あぜ道に生える草花の色も鮮やか。バラなど5月に咲く花は1年中を通して一番多い。遠くへ出掛けるレジャーもいいが、近所の河川敷や田畑があれば散歩するのも心地いい

◆あるテレビ番組では、吉本の芸人で節約のプロと称した人が、淀川河川敷の雑草も食べれると、ヨモギやタンポポの根を調理して若手に食べさせていた。タンポポの根は小さいが、ゴボウのように笹掻きにして「きんぴらタンポポ」にした。これが結構いけるらしい

◆その場で調理する姿に笑えたが、草花に関する知識と経験が豊富で間違って毒性のものを食べない、殺菌もしっかりしていた。食すまでいかなくても自然の恵みを肌で感じる、能勢の棚田に行くとそんな経験ができますよ。(T)

2002.5.21

帰宅途中の電車内。「エー年して携帯電話はやめろ」「なんや文句あんのか」「次の駅で降りんかい」・・こんな口げんかを目撃した。2人はネクタイをしめた年配の男性同士

◆注意された男性は素直に謝るどころか、注意した男性に食って掛かった。「わしだけちゃうやろ」との態度がありあり。「自分さえ良かったら」の自己中心的考え方。若者への非難が多いが、大の大人も手本には到底なり得ない

◆携帯電話のマナーの乱れは深刻だ。その電波が医療機器(心臓ペースメーカなど)の誤作動を起こす可能性など命に関わる危険性も指摘されている。特に公共の場で至近距離に人と人が近づく電車内などではそのモラルが問われている

◆正論で注意した側が被害に遭うなど、理不尽な事件も多発。身の危険を案ずると注意する側に立てない状況もある。ここは一つ、身近な人同士からでもマナー向上に努めていくことも必要では。自治労府職の組合員は携帯電話のマナーを守ります。こんな運動があれば賛同できますか。(T)