選 球 眼
senkyugan  2003.10

2003.10.1

急に寒くなったので、これまでのエコスタイルからネクタイと上着を着ての出勤となった。涼しいのはありがたいが心配なのは「食欲の秋」ってことだ

◆知っている人は知っているが、筆者は少し肥満気味だ。スポーツジムに入会したが、もう4か月も行っておらず、好きなことは「食べ歩き」だ。秋の食べ物に誘惑されないほど強い精神を持っていないのは百も承知しているので、開き直って秋を満喫してやろうと思う

◆秋は「収穫の秋」とも言い、新米を楽しめる時期だ。自治労府職では能勢の棚田を保全するため、地元の人と協力して米作りに取り組んでおり、もうすぐ収穫を迎える。収穫と食欲、イベントに参加して秋を満喫してはいかが

◆食べ物ばかりに目が向いたが、「芸術の秋」も忘れちゃいけない。11月に開かれるオーケストラ自主公演に参加して、秋という季節のMVPをめざすのはどうでしょう。え?「スポーツの秋」はどうしたって…まあまあ。(K)
2003.10.11

近ごろ組合本部の若手役員を中心に、お決まりのようなあいさつがある。飲んだ翌日に疲れた顔をしていると「どうした? 痛風か?」と声をかけるのだ

◆痛風とは「風が当たっても痛む」ことからその名がついたものだが、またの名を「贅沢病」と言われ、印象は良いものではない。周囲からは「エエもんばっかり食べてるからや」などと言われ、寂しい思いをしている人も多いのでは

◆痛風は体内に蓄積された尿酸が結晶化し、それを白血球が攻撃することで起こる炎症の痛みだ。日本では戦前には患者がいなかったが、この40年で急激に増えたとのこと。原因は栄養事情が改善され、飽食の時代になったからだ

◆食生活が欧米化したことで、痛風は「贅沢病」から「現代病」と言えるほどポピュラーになっている。予防には肥満解消と水分補給が一番とのこと。「運動してる?」と聞かれると「労働運動してます」と逃げるのはやめて、少しは体を動かさなくては。(K)
2003.10.21

「1つの妖怪がヨーロッパを歩き回っている。共産主義という妖怪が」で始まるのは「共産党宣言」だが、先日テレビを見ていると今の日本には「共産主義」ならぬ「マニフェスト」という妖怪が歩き回っているらしい

◆急に聞くようになった「マニフェスト」という言葉だが、元々は英国で「政党が国政選挙で示す政策綱領で、政権をとった場合に実施する具体的な政策を実現方法と期限も含めて『契約』として有権者に提示するもの」を言うらしい

◆いままでの「公約」との違いは、数値目標や期限、財源を示すことで実際に政権を取った党の実績を数値で確認できるため、達成度が一目瞭然となること

◆衆議院選挙に向けて、各党からはマニフェストが相次いで出されている。筆者もいくつか見てみたが、今までと違い具体性を感じさせる中身となっていた。社会全体に漂う閉塞感を打ち破るには政治が変わる必要がある。一度、各政党のマニフェストを見てはどうかな。(K)