選 球 眼
senkyugan  2003.2

2003.2.1

あっという間に新年もひと月が過ぎた感じ。2月4日は立春で、春に向けて気候が変わりはじめる。その前日は、節分だが素朴な疑問で友人達と話した

◆豆をまき「鬼は外、福は内」とやるのは全国共通。だが、巻き寿司を1本、その年の恵方(えほう=今年は南南東)に向き黙って食すと良いことがあるというのはどうか。大阪では当たり前のようにそれようの巻き寿司が売られるが、筆者の郷里でそうした記憶がない

◆インターネットで「巻き寿司の丸かぶり」と検索しておどろいた。引っかかること146件。いろんな説がある。大阪の海苔問屋が節分に開いたイベントが全国に広まった、とか、豊臣秀吉の家臣が節分の日に巻き寿司のようなものを食べて出陣し大勝利を納めたとか

◆いずれにせよ、季節の変わり目に縁起を担ぐ風物詩。厳しい不況の最中、豆まきで悪政を吹き飛ばし、巻き寿司で温かい情勢を呼び込むために、今年はさらに真剣に無言完食にチャレンジ。(T)

2003.2.11

厳しい不況が続く中、具体的に動き出した今春闘。毎日新聞9日の朝刊には、多角化事業が当たり急成長する企業の記事が載っていた

◆「ヒーリーズ」独占輸入元の在阪会社。「ヒーリーズ」?。かかとにローラーが着いたアメリカ製スニーカー。同社の親会社は送電鉄塔大手だが、まったく違う分野での業績。同社はあの「ゲイラカイト」の輸入でも成功した経験を有する

◆ゲイラカイトと言えば「どこまで上がんねん」というほど空高く上がった洋だこ。三角形のシャープな形に目玉の絵がついたかっこいいやつ。筆者も小学生の頃、お年玉で買ったが高く上げた折、糸巻きを離してしまい遙か彼方へ飛んでいき、泣きじゃくった

◆業績が直に社員への厚遇につながるかは、わからないが元気な企業のニュースは明るい。暗い情勢を作り続け、いつまでも迷走を続ける小泉政権の糸は、切れてないのか。いい加減どっかへ飛んでいけば、国民の笑顔が見られるのでは。(T)
2003.2.21

暖冬だと言われていた今冬。まだまだ冷え込む日が多く「暖冬か」と思っていたら、西日本は「平年並み」になる見通し。気象庁は北日本・東日本の平均気温を「平年並み」「低い」と修正したとのこと

◆長期予報は列島全域で外れる模様。2月に入って寒さもあるが、休日の雨天がうっとうしい。我が家では、今はやりのリフォームブームに刺激され、休日には部屋の壁の塗り替えを実行中。便利な無臭塗料もあり雨天でも可能だが、乾燥には時間がかかる

◆3月には気温も上がり暖かくなるとの予報。長期予報は外れとなったが、今春闘期の労働者の取り組みは的を射てほしい。ベア論外・定昇見直しの経営側に対峙しながらの厳しい情勢。暖かくなる気温に合わせて寒い経済・生活の改善を図りたい

◆公務員制度改革・地方独立行政法人、公務労働者の将来を左右する重要な問題も山積。われわれにとって、暖かい情勢へと塗り替える重要な取り組みは3月、ヤマ場を迎えていく。(T)