選 球 眼 |
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2003.4.1 白球を追う高校球児。22日に幕を開けた高校野球。75回記念大会となったが、世界情勢は米英によるイラク攻撃の最中。次代の社会を担う選手達は平和を願いながら、野球ができることの幸せを噛みしめているだろう ◆北朝鮮拉致被害者・蓮池薫さんの母校、柏崎高校も出場した大会。激動の社会情勢のなか何かにつけて記憶に残る大会となる。大会での高校生たちのがんばりが、平和な次代、社会への原動力となることを願ってやまない ◆甲子園では選手たちが、グラブの形をしたハトのデザインの人文字を描き平和を願った。大阪城公園でも、大学生を中心にした呼びかけで2000人を超える人々が集まり、戦争中止を訴える人文字を作った ◆多くの戦争中止の願いとはうらはらに、戦況は悪化の一途の様子。ブッシュ大統領には「開戦は過ちだった」と、世界の若者に「人間としての、大人としての決断」を見せて欲しい。次代への平和をゆるぎないものにするために。(T) |
2003.4.11 首都進攻で大きな転換期となったイラク戦争。肝心のフセイン大統領はじめ政府要人は姿を消した。国民はアメリカ国旗を振り歓迎ムードと報道される ◆一部の市民だろうが政府機関や要人宅、さらには病院へも略奪行為を繰り返し激化しているという。無法地帯化したなかでの出来事だが、有事前から想定されたことではないのか。米英軍はそれを抑える行動にはでていない。多くの国民の犠牲のうえに、今だ国民の不安・恐怖は取り除かれない ◆群集心理が悪い方向へ出た結果か。個の責任感・個性がなくなり、感情的で暗示にかかりやすい状態。死の恐怖への長い緊張状態が急激に解かれた途端、無法地帯化した街が目の前に現れた。無理もないのか ◆良い方向へ向かう群集心理が必要だ。独裁国家から国民主体の国家へ、国民自らが力をあわせ国政を再建する。その支援は攻撃国・容認国の重大な責務。日本もしかり。一刻も早い恐怖と不安の日々からの解放が必要だ。(T) |
2003.4.21 子どもが属する少年野球チーム(軟式・小学生)、新学年となったが、それなりに親も楽しませてもらう試合が多くなった。が、ある試合では有利な試合展開を最終回にひっくり返され、苦汁をなめた ◆プロ球界でそんなことが、と思っていたらひいきの阪神タイガースは11日の対巨人戦、9回裏から6点を追加され同点に。延長の末、引き分け試合にされた。「野球はツーアウトから先わからん」。テレビの前でつぶやいた自分に嫌気がさした ◆が、もっか4連勝で単独首位。20日などは4番・浜中が2打席連続本塁打を放つなどきっちり仕事して、底力を発揮している。下位打線もチャンスにつなげるしぶとさ。去年もこんなことを書いていたが、今年はひと味違いまっせ ◆子どもは巨人ファンだが、親の興奮ぶりにキョトン。だが、試合展開がおもしろい今年の阪神に少し興味も持っている様子。このまま好調を維持すれば、阪神ファンがまた1人増えることになるかも。(T) |