選 球 眼
senkyugan  2003.6

2003.6.1

5月に日本に上陸した台風は38年ぶりとのこと。台風のみならず海に近い我が家のマンションは風の谷ではないけれど、風力発電機でも付けたらどうやというほど、風の当たりが強い

◆台風のおかげか土曜日早朝の米軍艦の大阪港入港反対行動は、軍艦が入港せず中止となった。動員予定の皆さんには恵みの台風になったか。ただ、すでに5号も南の海で発生し北東に進路をとっている。季節はずれの出来事が続く

◆風の怖さは自宅を購入してから痛感。不動産屋は何も触れなかったが、その強さはびっくりもの。ベランダに物は安易に置けない。サッシが呼吸しているかのように動き、建物が揺れるほど。いつかサッシが割れないかとひやひや

◆東北での地震や季節はずれの台風襲来、備えあれば憂いなし。大事に至らないよう万全を期すことが大切。今月は自治労火災共済・団体生命共済の募集月。何かあったときのためにも対策が必要。自身の保障も再検討しよう。(T)
2003.6.11

47歳になる「男」が80歳を超える母親の世話になっていた。年金のみの収入源の生活、酒浸りで働かない男は母親が入院の折、せまいアパートで1人ひっそりと息を引き取った

◆ある深夜のテレビ番組。大の大人が子どものように母親に甘え続けた。それを見かねた知人の男性は、ことある毎に男の改心に向け激励し続けた。その男性も人生の大きな不幸の転機に遭遇し、家族と離れ離れになっていた。自身を勇気づけるかのように男に助言した

◆どんなきっかけで、人のこころが荒んだり生きる気力を失うかわからない。深夜番組の男は高校時代のいじめが原因。人間関係、仕事、社会生活全般に落とし穴はどこに潜むかわからない

◆1人の力では、どうしようもないこころの病。そのケアが重要視されている昨今。少しでも知識を豊富化して自身のこころの健康はもちろん、困っている人がいれば助け合える環境を育む。労働組合としての取り組みもまた重要な課題。(T)
2003.6.21

梅雨に入りじめじめした季節。のどごしスッキリ「スカッとさわやか○カ○ーラ」でのブレークもおつなもの。だが、この米国・大手飲料メーカーで、労働者にはスカッといかない出来事が

◆12年間、トラックで同飲料の配送を担っていた労働者が、配達途中にライバル社のぺ○シ○ーラを飲んだことが就業規則違反に問われ解雇されたという。たった1本の過ちで12年間の勤労が無に。自由の国でのちょっと納得いかない出来事

◆同社の労働組合は当然、不当な行為として訴訟の構え。さらに同労働者が組合活動に熱心だったことから、会社側は小さなことでも解雇のきっかけを探していたとし「組合つぶし」が本質だと追及の構え

◆わが国では先頃、使用者側の解雇権濫用を防ぐ修正をへて労基法が改正された。他国の出来事だが、毅然とした組合の活動に期待。世界をまたにかける大手企業がみみっちい労働者いじめをするなら、スカッと態度を改めさせたい。(T)