選 球 眼 |
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2004.10.1 イラク戦争の引き金となった大量破壊兵器の存在を、写真とともに語る米国高官。湾岸戦争時のクウェートから命からがら逃げ出した少女の、イラク軍による蛮行の証言。そうした画像がテレビ放映され、戦争を正当化する世論形成に大きく作用する ◆こうした証言が政府による「作りもの」であることが判明したが、既に戦争を止めることができない状態まできてしまう。「プロパガンダ=政治的な主義・主張を強調した宣伝」の恐ろしさだ ◆第2次世界大戦では日本の大本営発表。ナチスドイツによる情報操作。いずれも相手の「非人道性」を非難し、自分たちの「正義」を声高に語る点では今も昔も同じで、結果は多くの民衆を不幸へと導いている ◆役員選挙が終わり、引き続き機関紙担当となった。機関紙は組合のメッセージや、現場からの「声」を伝える道具だが「プロパガンダの道具となってはいけない」ということを心がけ、新たな気持ちで編集にがんばりたい。(K) |
2004.10.11 組合が抗議し、説明を求めているが、当局からは回答や説明もなく、いまだにホームページにアップされている。当局には厚顔無恥という言葉がお似合いか ◆腹が立つので何度でも言わせてもらう。9月1日の知事の記者会見だ。知事は、企業連合によるSSC立ち上がり時期の1カ月を評し「ものすごい残業もいとわず、必死になって仕事をしておられた姿は職員の目にも映っている」「もっと職員に見えるようにすれば良かった」と持ち上げている ◆この言葉が真実ではないことは、誰もが承知している。予想以上のアクセスで回線がパンクし、事務は2日も停滞。問い合わせの電話も不通で、試行実施を満足に行わなかったツケが出ただけだった ◆我々は知事を推薦したが、労使関係を放棄したわけではない。知事が実態を無視した発言を行う背景には、中枢の幹部・職員に重大な責任がある。知事と職員の間に大きな溝を作りながら、当局は、どんな労使関係を望むのか。(K) |