選 球 眼
senkyugan  2004.11

2004.11.1

「連合」は、不払い(サービス)残業撲滅キャンペーンを行っており、悪質な事業者に対しては労働基準監督署への告訴も辞さないとする強い姿勢で取り組みを進めている

◆連合の調査では、2人に1人が不払い残業をしており、その平均は月29・6時間となっている。そして、不払い残業の理由は「ノルマ達成のため」「みんながサービス残業をしているから」といった中身になっている

◆不払い残業は、労働基準法に違反するもので、使用者は、法定労働時間を超えて働いた時間や休日に働いた場合には、その時間に対して割増を含めた賃金を支払う義務が発生する

◆(改定素案)では「超過勤務の縮減」の項目があったが、知事は同日の記者会見で、SSCの「ものすごい残業もいとわず仕事をする姿」を大いに評価しており、職員に見習えとばかりに持ち上げていた。さすがにこの二兎は同時には追えないだろうが、もしやサービス残業を奨励するお言葉?とは考えすぎか。(K)

2004.11.11

第三者機関という衣をかぶりながら、職員の給与制度に横やりを入れる。極めつけは「職員の意識改革に努め、勤務成績を適正に反映すべき」と求めるなどは、懸命に働く職員を貶めるものだ

◆府人事委員会は大阪府に対し、評価制度に基づく特別昇給の対象が98・7%となることから「なれ合いで高評価が当たり前となっている」「厳しさがなく、これでは仕事の質の向上につながらない」と指摘している

◆評価制度そのものが正しい運用をされているか疑問であり、評価者の評価する能力さえも未確定な状態での評価制度が完璧なはずもなく、完璧でない評価に基づいて給与に反映をすることを進めては、やる気を向上させるとは思えない

◆給与引上げは、無視されても放置し、当局さえ「もともと、DやEの職員は少ない」としているものを、進んで分断を持ち込もうとする人事委員会に、労働基本権剥奪の代償機関としての使命を果たせるとは到底思えない。(K)
2004.11.21

今年もあと1カ月と少しになり、徐々にだが、忘年会の予定も入ってきた。食欲だけが取り柄の1つなので、年末・年始は楽しみな季節だ。しかし、その楽しみに暗雲が

◆夏に受診した健康診断の結果が家に届いた。数年前から血液検査を受ける年齢になったが、よく見れば注意を喚起する記号がズラリ。「俺の身体はどないなっとるねん……」

◆さまざまな数値が、筆者に警告するものは「太りすぎ」だ。いままでは「太ってる方が異性にもてる国もある」などとごまかしてきたが、数字は残酷だ。医者からは「脂肪肝と高脂血症、それと尿酸値も高い」と宣告され「食べ過ぎに注意して、しっかり運動をする。肉ばかりじゃなくて野菜も食べて」と厳しく指導を受けた

◆「まだまだ若いから大丈夫やで〜」と強がってみたいが、やっぱり病気は怖い。これからの忘年会シーズンを、どのように過ごせばよいのか……。誰か一緒に運動しません?もちろん「労働運動」以外で。(K)