選 球 眼 |
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2004.12.1 気がつけば12月になっている。役員選挙が終わったと思えば府労連闘争に病院の地方独法化の課題、10日には定期大会と息つく暇も無い ◆忙しさにかまけていたが、そろそろ年賀状作成に取り掛からなくてはならない時期が迫っている。新聞担当者でありながら重度の筆不精で、毎年10数枚程度出すのが精一杯だったが、組合役員になってからは人との出会いも増え、受け取る枚数も増えてきた ◆年賀状は平安時代に始まったともいわれており、公家社会を中心に書状でのやり取りが行われていた。現在のように、12月に投かんされた年賀状が元日に配達されるようになったのは、1899年の「年賀特別取り扱い」が始まってからだ ◆最近はパソコンを使ったものがほとんどだが、味気なく、同じものが来ることもある。まだまだ気が早いが、今年こそは筆不精を卒業し、心をこめたメッセージを添えて新年のあいさつを送りたい……と毎年思うんだけど面倒なんだよね。(K) |
2004.12.11 女性部の解散大会は、男女がともに運動を進めていくことを確認する、未来に向けた大会となった。その同時期に、日本の労働運動のけん引役を果たしていた組合が運動の幕を閉じた ◆日本炭鉱労働組合が54年の活動にピリオドを打った。結成当時は30万の組合員を抱え、春闘では総評の中心的組合として賃金闘争を展開した ◆日本のエネルギー政策が石炭から石油に転換するなか、1959年の三池争議では1200人以上の指名解雇に対し、組合側は10カ月ものストで抗議。組合の分裂や暴力団による刺殺事件、支援者2万人と警官隊1万人が対峙するなど「総労働」対「総資本」の様相となったが、組合の要求は通らず、労働運動の転機となった ◆大会最後には組合旗や腕章、鉢巻きを燃やす「返魂式」が行われた。その炎は、企業内にとどまらず、社会全般の課題に対し果敢に闘い、戦後まもない日本を支えた炭鉱労働者の魂のように赤く熱く輝きを放っていた。(K) |
2004.12.21 「オレオレ」といっても、サッカーの応援ではない。主に高齢者を狙って、電話で「事故を起こしたので示談にお金がかかる」と家族に成りすまして架空の口座にお金を振り込ませる。最近は「振り込め」に名前が変わった詐欺のことだ ◆警察庁のデータでは、今年の1月から10月までの間に1万2千件以上の被害が発生し、被害総額は154億円を超える。前年の被害が6千件で44億円だったことを考えると、3倍以上に急増している ◆高校生のグループが模倣し、1500万をだまし取って豪遊したり、手が込んだものでは簡易裁判所の支払い督促で、架空の請求を振り込むよう通知するケースもある ◆これだけ社会問題になっている「振り込め詐欺」。大阪では意外?に件数が少なく、全国の1%程度の被害であった。詳しい分析はできていないが、被害の多くが50代の女性に集中しているらしい。確かに『大阪』で『50代の女性』といえば……だまされへんわなぁ。(K) |