選 球 眼
senkyugan  2004.2

2004.2.1

今年は東北東に向かってモノもいわずに巻きずしを食べつづけると縁起が良く、願いがかなうらしい。毎年のことなので、疑問にも思っていなかったが、冷静に考えると変な風習だ

◆2月3日は節分。前述の「家庭内無言巻きずし一気食い」は風習だと思っていたが、実際は在阪の海苔問屋が販売促進のキャンペーンを行ったのがきっかけだとか。最近では方位磁石つき巻きずしも販売している

◆筆者も小さな頃は家の中で豆をまき、散らかしすぎて怒られたものだ。豆には邪気を追い払う効果があると信じられていたことから、豆の霊力で邪気を払い、福を呼び込むと考えられた

◆知事選挙では、自治労府職推薦の太田さんが圧勝。太田知事にとっては「鬼はそと」が出来たが、多額の負債や景気回復など課題は山積しているし、我々には行財政改革の矛先が突きつけられている。自治労府職も知事との緊張感ある関係で府政推進と労働条件維持に影響力を発揮していきたい。(K)

2004.2.11

バブル期の派手な投資が災いし、その後の景気低迷の波を受けて経営状態が悪化。全従業員を解雇する。よく聞く話だが、少し元気が出る話を新聞で見た

◆前述の会社は鶴見区の観光バス会社「ジパング・JJ」。3年前に会社経営が破綻。500人いた全従業員に解雇通告が行われたとき、ここの労組は「事業を継続し、従業員の雇用を確保したい」と決意。退職金代わりに観光バスや会社の商標を引き継ぎ、自主再建に乗り出した

◆自主再建といっても、その道は平坦ではなく、煩雑な設立登記手続やバス乗務員の確保。運転資金のねん出に仲間の脱落などが労組に立ちはだかる。多くの支援者の協力を受け、経営も軌道に乗り始め、ようやく黒字になったとのこと

◆大阪府に「破産管財人のつもりで乗り込む」と言っていた人もいたが、現在の財政状況を考えたときに、自治労府職も「府庁を自主再建してやる」ぐらいの気概を持って運動を進めなくてはならないと感じた。(K)

2004.2.21

現代社会では、切っても切り離せない存在となっているコンピュータ。仕事はもちろん、私生活でもインターネットの情報量は凄まじい

◆世界初のコンピュータは1946年に誕生。1万8千本の真空管を使い、重さ30トンの巨大マシンは「エニアック」と名付けられ、第2次世界大戦中に大砲の弾道計算を迅速に行うために開発された

◆誕生から60年近くの年月が経ち、技術も飛躍的な進化を遂げた。かつて月面にロケットを飛ばすための計算を行ったNASAのスーパーコンピュータよりも優れた演算能力を持つものが個人のノートパソコンとして所有されている

◆筆者はコンピュータに絶対の信頼を置いてきたが、この号を編集しているときにパソコンがフリーズ。データが吹っ飛んでしまい、頭の中が真っ白になった。今さら言っても仕方がないが言わせてもらおう「何で肝心なときに固まっとんね〜ん…」皆さん、バックアップはこまめに行いましょう。とほほ。(K)