選 球 眼
senkyugan  2005.1

2005.1.1

お正月に「今年はどんな年になるんかな」と希望を持てた時代は過去のものになったのか

◆クリーンな戦争と言われたイラク戦争は、占領支配体制下での現地住民への虐待・虐殺や、劣化ウラン弾と虚構の大義など、嘘で塗り固められていることが明らかになった。米国の国益追求の帝国主義的戦争を支援している最大の国は私たちの住む日本だ

◆増税と地方切り捨てを推進する小泉構造改革は、不安定・低賃金労働者を増加させ、階級化が進んでいる。政府は不満の声を公務員バッシングへと転化し、郵政をはじめ、年金問題や雇用不安の責任を、現場に押し付けて切り抜けようとしている

◆こうした時代に「希望を持て」と言うことは愚かなことかもしれない。しかし「戦争ができる国」「すべての公務員が批判対象」の時代に突入寸前の状況にあって、他力本願ではない、私たち自身による主体的な意見発信・行動でしか、未来を切り開いていくことはできない。(K)
2005.1.11

1月に入り、ようやく本格的な寒さがやってきた。年末までは「これで12月かいな」という気温だったが、朝晩には厳しい寒さの日がある。こんな時には熱い温泉に入りたい

◆日本人と温泉の歴史は古く、風土記や日本書紀、古事記でも入湯の記録がある。戦国時代には治療に活用され、武田信玄や真田幸村などの戦国武将の「隠し湯」は有名。江戸時代には、上流階級だけのものであった温泉も庶民に広がり、病気の治療や農作業後の保養などに使われていた

◆熱い温泉が好きな人も多いが、ストレス解消に効果的なのは「ぬる湯」だ。体温に近い不感温度といわれる湯は、神経を鎮める効果があるとか。低温の湯にゆっくり浸かれば、日頃のストレスも解消されるはず

◆機関紙を印刷している会社の隣にも、スーパー銭湯がオープンした。病院事業局の不誠実団交や部下を部下とも思わない社長の発言などなど、爆発しそうなストレスを解消するため、入って帰ろっかな。(K)
2005.1.21

国家の信頼を根底から揺るがす通貨偽造は、昔から重罪と相場が決まっており、日本では無期懲役から3年以上の刑となっている

◆昨年末から各地で見つかった偽1万円札は、パソコンとスキャナ、プリンターで作られ、本物と区別がつきにくいほど精巧なものだった。高度な技術と特殊な機械、資金が必要だった過去とは状況が変わっている

◆偽札が作られるたびに新しい紙幣を発行する。いたちごっこのように改良が加えられてきたが、急激な技術の発展が国家と個人との技術力の格差を縮めてしまったことが原因で、偽札をつかまされないためにも十分な注意が必要

◆府でも組合に偽情報をつかませて「組合が聞きまちがえたん違いまっか」と開き直り、机上の空論で突っ走ろうとする当局がいる。組合も十分な注意が必要だった。しかし、江戸時代には偽札を発行した者が死罪になった。こんな部局のトップには責任とって辞表でも書いてもらわんとアカンかなぁ(K)