選 球 眼 |
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2005.10.1 今年のトラは本当に強い。6月9日に首位に躍り出てからは2位中日に迫られながらも一度も首位の座を明け渡すことなく、リーグ優勝を決めた。関西の阪神ファンは大盛り上がりだ ◆2年前は6300億円とまで言われた経済効果も今年は1500億円と予想されるなど4分の1にも満たないが、景気の長引く低迷にあえぐ大阪府には救いの消費拡大となるか ◆優勝決定戦では、太田知事の観戦も取り上げられていたが、その報道は好意的ではない。「重要課題が山積するなか『議会中なので甲子園球場には行かない』と公言していたが、翌日には甲子園に登場。球場で「前言撤回」について聞かれると、太田知事は『議会の仕事はきちんとやっている。これからは大阪、関西の時代だぞと全国に示すのもわたしの仕事』と答えた」とするもの ◆評価制度に基づく評価が職員に出される時期だが「仕事はきちんとしている」なんて答えでは府民からの評価は下がっちゃいますよ。(K) |
2005.10.11 民主党の前原代表は公務労協との会談で「労組の組合員は働く人の中でも恵まれており、公務員給与が高くないとの意見とは必ずしも一致できない」とするなど、公務員給与の引き下げを示唆した ◆公務員の給与が見直しを余儀なくされることは止むを得ないとしても、正社員が低賃金の非正規労働者に置き換えられてきたのは、小泉改革の結果であり、そこを標準とするような議論は勤労者全体の労働条件を低下させるものだ ◆労組に加入している人が恵まれているとも思えない。労組法は「労使が対等の立場に立つことを促進し、労働者の地位を向上させる」としており、労組に結集することで、使用者と対等の立場で交渉できているに過ぎない ◆ドライなものではないにせよ、これまでも政党と労組は是々非々の関係だったが「しがらみ」などで協力してきたことはあった。しかし、今後は政策と人物をしっかりと見定めてから協力関係を構築していくことが必要となる。(K) |