選 球 眼 |
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2005.4.1 労働組合とは「労働者が自分たちの生活を守るために団結した組織」であり、その点からは「抵抗勢力」という言葉は間違いでも無い。その「抵抗勢力」である労組を結成することは簡単である。2人以上集まれば、いつでも自由に結成が可能で、要求実現に向けた団体交渉権が発生する。団交権は圧倒的多数でも2人の労組でも同様に有している ◆民間(現評も可能)では労使の確認事項に記名・捺印し、労働協約として確認する。労働協約の締結も、多数派・少数派の区分は無く、2人の少数派労組でも1万人の多数派労組でも締結権は同様だ ◆労組の運動は、人数だけが多くても「烏合の衆」となっては運動が腐ってしまう。しかし、数が少ない状態で居心地の良い運動に甘んじていては「セクト主義」に陥る危険もある ◆4月は異動や採用で新しい風が職場に入ってくる。多様な意見を持つ新しい仲間に労組の存在意義を理解してもらい、組織を拡大・強化しよう。(K) |
2005.4.11 大阪は5月1日に設定しているが、連合中央は4月29日のエープリルデーに変わっている。「連休はしっかり休みたい」という意見もあるが、やっぱり変テコな気がするなぁ ◆メーデーは、1886年5月1日に米国の労働者が「8時間は労働に、8時間は睡眠に、後の8時間はわれわれの自由に」を合言葉に、8時間労働制を要求したことに始まる。日本でも戦前・戦中は政府の弾圧を受け「5月1日茶話会」や「労働者観桜会」など、別の名前で取り組まれていた ◆「時代が変わった」と言えばそれまでだが、メーデーの歴史といまの社会情勢、労組の組織率が低迷している状況を踏まえれば「ただ役員の話を聞いて抽選会を行う」だけでは広がりを持ち得ない ◆メーデーが「休業と示威行動で団結と親睦を深める」ことを目的とするならば、零細企業や非正規労働者など、最も労組を必要とする人たちに存在をアピールするため、デモ行進ぐらいは必要ではないだろうか…。(K) |
2005.4.21 5月21日に恒例の棚田イベントが開かれる。筆者も可能な限り毎年参加し、自然に触れ合っている。今回の紙面にも案内を掲載しており、ぜひ参加を ◆「棚田」は山あいの急峻な土地を切り開き、石を積み重ねて土を盛り、谷の水を引いて作られたもので、小さなものまで数えれば千枚にも達することから、「千枚田」とも言われる。一枚一枚の田に映る美しい月は「田毎の月」とも呼ばれ、各地で愛されている ◆しかし、農村の過疎化が進むなか、機械化が難しく生産性向上に限界のある棚田では、次第に耕作放棄される土地が増えており、耕されず雑草が生えた棚田は、景観を損なうばかりか、土砂崩れや地すべりの原因となるなど大きな社会問題となっている ◆自治労府職が取り組む「能勢町長谷地区」の棚田は「日本の棚田百選」にも選ばれている美しい地域。「環境保全」と「食べるものを自分たちでつくる」という楽しさを味わうため、多くの組合員さんの参加を。(K) |