選 球 眼 |
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2006.5.11 最近読み終えた「ダヴィンチコード」で、黒幕が手下を殺すときにピーナッツエキス入りのウイスキーを飲ませている。手下は呼吸困難から意識不明に陥り、ついには死んでしまう。ピーナッツアレルギーの体質だったのだ ◆肉類や甲殻類、野菜や果物など、さまざまな食べ物がアレルギーの原因となるが、ソバやピーナッツは他よりも症状が強い場合が多く、ショック症状が出ることも。こうした症状を「アナフィラキシーショック」という ◆対策には、原因物質を避けることが一番だが、それに加えて医療機関による適切な診断は欠かせない。思い込みや自己判断は別の症状を引き起こしかねない ◆筆者も食物(ヤマイモ)アレルギーを持っており、先月も知らずに食べてしまった。結果はもちろん七転八倒。食べている間から血圧が下がり意識もボンヤリ。翌日から5日間はトイレが友達であった。病院で薬はもらったが「こりゃ本当に命が危ない」と実感した…ふぅ。(K) |
2006.5.21 1925年に公布された治安維持法は「国体(国のあり方や国の根本姿勢)の変革」や「私有財産制度を否認」することを目的とした団体を結成したり、加入した者を取り締まる法律で、当時の政府が、共産主義思想拡大を脅威と感じ、成立させたとされる ◆公布時の罰則は「10年以下の懲役または禁錮刑」だったが、3年後には「国体の変革」を目的とした団体を組織した者の最高刑を死刑とした。さらに、太平洋戦争直前の1941年には「国体の変革」を目的とした組織を「結成する準備をした者」も取り締まる項目を追加。軽易な手続きで逮捕できることを可能とし、さらに刑期を終えて出所する際にも「再犯防止」としての予備拘禁制度が創設された ◆与野党の攻防が続く共謀罪の新設だが、政府原案は労組や市民団体さえも「組織的犯罪集団」と規定しており、政府に異議を申し立てる団体は監視の対象とするつもりだった。この道はいつか来た道。今はもう戦前か。(K) |