選 球 眼 |
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2006.8.1・11 埼玉県の市営プールで、小学2年生の女の子が吸水口に吸い込まれ死亡した。子どもたちの遊ぶプールが命を奪う場となってしまったことに寒気がする ◆市役所では、昨年まで毎日プールの点検をしていたが、市町村合併で管理施設が倍増。職員が足りなくなったため、点検は2日に1度になっていたという。また、管理を委託されていた業者も、無断で一部業務を丸投げするなど、女の子が合理化と儲けの犠牲者となってしまったようだ ◆「安くあげること」が善として尊ばれる風潮だが、財政危機を乗り越えるための市町村合併が、結果として市民の命を奪い、委託業者は下請け業者からピンハネした利益を稼ぐために死亡事故が起こる可能性の想像力すら欠如してしまっているようだ ◆民間委託や合理化に「絶対反対」と言うつもりは無いが、未来ある子どもの命すら守れない規制緩和・民間開放路線には、現場で仕事をしている労働組合としては、断じて容認は出来ない。(K) |