選 球 眼
senkyugan  2007.1

2007.1.1

労働者への逆風はやむことなく、冷たく厳しい風が容赦なく叩きつけられている

◆政府・経営者は労働契約法や労働基準法の改悪を推し進めている。政策決定のための審議会委員を務めていた労働組合のポストは組織率の低下とともに外され、国の重要政策を決定する「経済財政諮問会議」は議事録非公開の上に労働者代表すら入っていない

◆「がんばった人が報われる社会」という言葉が垂れ流され、マネーゲームで数億の金を稼ぐ人がいる一方、昼夜を分かたず必死で働き続けても、生活保護水準以下の賃金すら得ることの出来ない「ワーキングプア」といわれる人々がいる

◆07年も明るい社会にはならないかもしれない。しかし、不安を感じ悲観しながら働き続けるなんて耐えられないし、沈黙しても状況は変わらない。労働組合の旗は風が強いほど大きく、はためく。希望を持って働き続けることが出来るよう、顔をあげて笑顔で闘いを進めていこう。(K) 
2007.1.11

「食べるだけでダイエットができる」「普段どおりの生活でOK」な〜んて言葉に引きつけられて見ていたが、関西テレビが放送した「納豆ダイエット」がテレビ局による「ねつ造」であることが発覚した

◆メタボリックシンドローム正規軍(予備軍ではない)の筆者は、日曜夜9時の、この番組を結構見ており、今回の一件は、なんともやり切れない思いである

◆「たかが納豆で」とも思うが、関西テレビがこれまでに放映した他の番組でも「ねつ造」が無かったという保証はどこにも無い。強大な情報発信能力をもつメディアは、いまや強大な権力のひとつで、この権力が特定の企業や利権と癒着し、ねつ造情報を流す可能性も否定できない

◆タウンミーティングで「やらせ意見」を出させ、税金を使って世論誘導をもくろむ動きが発覚したのが去年の話。政府もテレビ局も「でっちあげ」情報を発信し、真実を伝えないようになっては、どこかの独裁国家と同じではないか…。(K)