選 球 眼 |
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2007.10.1 政府・文部科学省の歴史を捻じ曲げようとする暴挙に対し、沖縄では県民の怒りが噴出している。9月29日に行われた県民大会には11万人が参加し、抗議の意思を内外に強く示した ◆3月に出された教科書検定の意見では、沖縄戦に関し「なかには日本軍に集団自決を強制された人もいた」との表現が「なかには集団自決に追い込まれた人々もいた」として、「日本軍」の存在が消された ◆住民9万人以上が戦死した沖縄戦。「米軍の捕虜になると男は殺され、女は辱められる」と教育されていたうえ「鉄の暴風」といわれる米軍艦からの攻撃のなか、日本軍は軍自身のために住民を壕から追い出し、「自決用」の手榴弾を配るなど、日本軍によって自決に追い込まれた住民の存在は明らかである ◆すでに沖縄県議会では2度も検定意見撤回の議決が行われている。安倍前首相の「戦後レジュームからの脱却」とする方針に沿ったものだったのであろうが、早期の撤回が望まれる。(K) |