選 球 眼 |
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2000.12.01
毛・花咲・ズワイ・タラバとくればカニ。旬の季節がやってきた。カニちり・すきはもちろん、刺身でよし、ボイルしてよし、焼いてよし、温かい鍋を囲んで真っ赤な甲羅に包まれた身をほじほじするのも冬の風情か。甲羅についたミソも濃厚な味わいでカニ好きにはたまらない
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2000.12.11 たまごっち・ミニ四駆・ハイパーヨーヨー・ポケモン・デジモン…クリスマスが近づき思い出すと、これまで我が家を通り過ぎっていったおもちゃの数々。たまごっちやミニ四駆などは今どこに ◆近年のおもちゃはその入れ替わりも激しく子どもはもちろん、大人まで夢中にさせる傾向がある。アニメや漫画の原作をもとに玩具メーカーがタイアップ。忠実に再現されたキャラクターグッズが希少価値を持ち、マニアの間などで売買されるなど、その人気を博している ◆今年も「遊戯王」が大ブーム。なんのこっちゃと思っていたら我が家にも押し寄せてきた。カードゲームだがモンスター・魔法・罠と種類があり、複数のカードで意味を持ち互いのカードで闘わせ勝敗を決める。内容は複雑で頭の体操には良さそうだ ◆ただ、案の定カードに希少価値を持たせ、1枚が数千円にもなる高価な値が付くものもある。子ども同志でやりとりするなど問題もある。大人もそこに参戦するなど、おもちゃの域を逸脱してしまった。クリスマスプレゼントとはいえ、5枚セット150円の品物が1枚で数千円になったものをせがまれる親の気持ちにもなって欲しい。(T) |
2000.12.21 いよいよ世紀末も近づき機関紙「自治労府職」も今世紀最終号となった。20世紀の最後を飾るにふさわしいコラムをと思考を巡らし、たどり着いたのが梨。そう、二十世紀梨のお話。何気なく秋の味覚と食べていたものが実は20世紀を代表するヒット商品だったことをご存知か ◆室町時代から食されたとされる梨に1888年(明治21年)、千葉県松戸市の松戸覚之助方で新種が見つかった。その実は青みがかった大振りで食すとジューシー。市場に出した途端、大好評を得て松戸市の特産に。発売当初は「青梨新太白」だが、20世紀の幕開け記念に「二十世紀梨」と名づけられたとか(著書:鰍cHC発刊 「なぜヒットしたのか? ヒット商品この100年」) ◆松戸から全国に広がった栽培は明治37年に鳥取県に到達。風土も合った関係で現在は鳥取の特産として有名。品種も改良が重ねられ「ゴールド二十世紀」と名のつくものもある ◆県では21世紀を目前に「二十一世紀梨」への改名も真剣に議論したらしいが商標登録がすでにあり実現しなかった。最も梨作りが盛んな東郷町には、今も最初に伝わった二十世紀梨の原木があり歴史を物語っているという。(T) |