選 球 眼
senkyuugan  2000.2

2000.02.01


 あんたようそんなしょうーもないことケータイでしゃべるなあ…おかえしにワシの今日1日の出来事をぜんぶ話したろか(AC/公共広告機構)。「そのとおり」とうなずいた地下鉄谷町線

◆南海高野線の難波から三日市まで高校生と思われる若モンにこの手の「独り言」を聞かされた日はホンマ最低。「ほんでよぅ、せやせや」「あいつんとこ連絡しとけや、アホ、お前がやれ」…親の死に目に合われへんような緊急の会話では絶対ない

◆便利さと通話エリアの飛躍的拡大がうけて、爆発的な勢いで普及した携帯電話であるが、料金は高いし、バッテリー交換も今なお必要な作業。地下鉄駅構内でケータイしている若モンよ、お前らそれ自分の金で掛けてるんか? 親のスネかじってるだけやろ。ほんなら親よ、支払い能力もない半人前の若モンにケータイなんか持たすなや

◆車内アナウンス「携帯電話は周りのお客様の迷惑になりますからご遠慮ください」を聞くたびに情けなくなる。日本の未来はぜんぜんヤンけ。1つ提案するわ。どこのケータイメーカーも客取るために割引制度導入してるやろ。その割り引いた基本料金分を税金にして納めてもろたらどないや。(N)


 

2000.02.11

景品として付けたプラスチック製の消しゴムが消費者の要望で単体販売し、今では事務・学習用など全国の半分近いシェアを持つトンボ鉛筆の「MONO消しゴム」のベストセラー物語

◆鉛筆で書いた字が消しゴムで消せるのは、紙の上に載っている鉛筆の黒鉛を物理的に吸着しながら取り除く、消しゴムの成分の働きによる。ボールペンやマーカーで書かれた字が消せないのは文字が紙の繊維に染み込んでしまうためで、砂消しゴムを使って紙の繊維ごと削り取るのが一般的だ

◆鉛筆は16世紀に誕生したが当時は消しゴムがなく、小麦パンを使って文字を消していた。消しゴムを発明したのは酸素の発見者となったイギリスの科学者ジョセフ・プリーストリーだ。1770年、彼は天然ゴムで鉛筆の字が消せることを発見し、1772年には角砂糖ほどの大きさの消しゴムが販売された。1858年にはアメリカで消しゴム付き鉛筆の特許も取られている

◆消しゴムは鉛筆の字以外にも汚れ落としや金属磨き、砂消しゴムはサビ落としにも効果を発揮する。日常生活のちょっとした工夫にあなたのアイデアを生かせるような提言ができればおもしろいかも。(N)



 

2000.2.21

電球の下でゴキブリ何匹寝てた? 分かんない。明るくなったら全部逃げた││

◆1匹見つけたら30匹はいると言われるゴキちゃんは何十億年も前から地球に住み着いたいわば「先駆者」であり生ける化石とも言うべき昆虫だ。その名前は食器をかじる意味の「御器かぶり」からきているが、古くから人々には嫌われ続けていたようだ。しかし、世界各地では薬や食料としても利用されており、日本でも、しもやけにその体液を塗ったり、風邪薬や胃腸薬として飲んだりした歴史もある(新動物誌より)

◆ただ、あの脂ギッシュな感じがイヤ、ヒゲの動きがイヤ、などと嫌われる理由はいくらでもあるが、「ヘビが嫌い」と言う本能的に得体の知れない姿に対する恐れとは次元が違う。もっとも、昔はゲジゲジやムカデ、ヒル、アブ、ブヨ、蚊……といくらでも人々の嫌がる昆虫が存在していたが、今の都会ではその多くの姿を見ることすら出来なくなった。加えてCMでの誇張表現もゴキを悪役に押し上げている

◆餌が無ければ糊や石けんやホコリをも食し、水さえあれば3カ月は生き延びるゴキブリ。その強い生命力にただただ脱帽……なんでやねん、バシッ。(N)