1999年10月5日
大阪府知事
山田 勇 様
自治労大阪府職員労働組合総務支部
支部長 山口 治
原子力防災対策の強化に関する申し入れ
表記のことについては去る6月に、大阪府地域防災計画の改訂に関して7項目の申し入れを行いました。その後7月12日に敦賀原発2号機の冷却水漏洩事故、9月30日に茨城県東海村の臨界事故が発生しました。現段階で明らかになった状況に基づき、次のとおり申し入れます。
1.9月30日の国、茨城県、市町村の対応状況を調査の上、大阪府地域防災計画の修正を行うこ と。
2.モニタリング班の編成、活動基準について国、府、市町村及び原子炉施設等で協議して、防災計 画の中に具体化するとともに、緊急時モニタリング訓練を実施すること。
3.退避・避難の措置について、今回の茨城県の対応を精査して国、府、市町村の役割分担を見直 すこと。
4.原子力災害時の緊急時医療は地震災害時とは異なるので、現行の準用規定を改め、2次被曝の 防止を含めた独自計画を策定すること。
5.大阪府内の原子炉施設等の設計、管理においてフェイルセーフの原則が遵守されているかどう か確認するとともに、主要な施設について安全協定を締結すること。
6.6月に申し入れた「防災業務に従事する大阪府職員等の防護対策」の内、次の事項について早 急に予算化を図ること。
・ヨウ素剤の配備
・個人用防護資器材の整備
・中性子線用を含むモニター機器の整備