機関紙「自治労府職」
2000年3月11日号
要求貫徹に全組織一丸で
連合大阪 2000春闘総決起集会
3月5日の日曜日、連合大阪は扇町公園グランドでニッポンの世直し・くらしの元気総行動・2000春季生活闘争総決起集会を開き、子ども連れの組合員など約1万人、自治労府職からは各職場から200人が参加した。
集会前には、身長8bの大巨人ダンスや2000春闘ウルトラクイズ、落語家・桂文福さんの世直し景気回復音頭などのイベントが盛り込まれた。また、参加者には、ねばり強い闘争を行う意味で『粘り飴』が配られ、子どもから大人まで飴をほうばりながら、ひと時を楽しんだ。
主催者を代表して連合大阪前田会長は「景気低迷が依然として続く中で、経営者側はそれぞれが生き残るために、なりふりかまわず労働者に厳しい対応を迫ってきている。経済発展に大きく寄与した労働者、労働組合を切り捨てるような企業の無責任さに怒りを覚える。不況の要因である個人消費の回復を図る賃上げや雇用の改善など、要求貫徹に向けて全組織をあげて闘わなければならない。共にがんばろう」と訴えた。
集会には民主党をはじめ連合が支持する各党の代表者も駆けつけ、共に春闘を闘い抜く決意を表明。
怒りの一言アピールとして各産別から、賃上げ獲得や労働者保護法の制定、男女平等参画社会の実現、安心と信頼の年金制度実現などで発言があり、自治労を代表して大阪府本部の井内さんは「公務員賃金改定の唯一の手段である人事院勧告の早期完全実施にむけた強い取り組みを春闘期から構築する。調整手当の見直しなど厳しい賃金抑制攻撃に対し、毅然とした態度で臨む」と決意を語った。
最後に、田渕会長代行(府労連委員長)の団結ガンバローで2000春闘勝利にむけた決意を確認しあった。
さらなる共闘誓い合う
労働国費組合員移籍記念レセプション
自治労府職本部・労働支部は3月2日、エルおおさかで労働国費組合員移籍記念レセプションを開いた。フルートとバイオリンのアンサンブルが心地よい音色を奏でるなか幕を開け、職場組合員など300人を超える仲間が参加して、さらなる運動展開を誓い合った││
労働支部の国費職場組合員は、昨年の第145通常国会で強行された地方事務官の国への移管で、4月1日から身分が国家公務員に切り替わる。
今後も行政と身分の地方移管をめざして新たな身分移管闘争を展開するため、同組合員は大職安(全労働省労働組合大阪職安支部)に移籍して、自治労府職とともに運動を強めていく。
主催者を代表して永久委員長は「同じ国費職場の出身として複雑な思いが込み上げる。国一元化が強行され残念な結果になったが、地方行政であるべき業務の移管は今後、様々な矛盾と問題を引き起こすことは明らか。これからも国費評議会の運動で培った信頼と団結、友情をさらに深め、共に取り組みを強めよう」とさらなる身分移管闘争への結集を力強く訴えた。
労働支部の上田支部長は「国費職場組合員の皆さんが、一貫して支部に結集し労働政策・職業訓練とあわせ支部の三本柱として活動を支えてきたことに敬意を表する。これまでの行政実績、支部活動への貢献とその成果は今後も引き継がれる。『地方分権』は21世紀にむけ着実に大河のごとく流れるに違いない。支部は『国一元化』をその流れの反動と認識し、府が行う雇用行政をより主体的・意欲的に展開するなかで、新たな身分移管闘争の展望を切り開いていきたい。今日を契機に、また同じ職場で働き、同じ組合の旗のもとに結集する日が来ることを確信し『See you again』を合言葉に共に奮闘することを誓う」と熱っぽく訴えた。
来賓のあいさつのあと、永久委員長から大職安の角倉委員長に分会旗の引継ぎが行われ、これからも共に闘う決意の大きな拍手が会場いっぱいに響き渡った。
自治労府職国費評議会で共に奮闘した社会保険支部の立石支部長は「これからも労働・社会保険行政という表裏一体の職場の仲間として、身分移管闘争を共に進めたい。これまでの友情と団結をさらに深めるため、今後ともよろしく」と連帯と激励の言葉を述べ、労働支部の山田副支部長に花束を贈った。
山田副支部長は「数々の激励の言葉ありがたい。これまでの信頼・団結を確固たるものにし、これからも身分移管闘争などで奮闘する。引き続きの支援、協力をお願いする」と力強く語り、会を締め括った。
調整手当見直し問題で府労連・自治労府職、積極的な取組み
府人事委・人事院近畿事務局に要請
職員の生活守る特段の配慮訴え
連合大阪官公労組連絡会
連合大阪官公労組連絡会は3月7日、府人事委員会と人事院近畿事務局に対し、人事院が進めている調整手当の見直しについて、抜本的見直しや府域の実情を考慮することなどを人事院に働きかけるよう要請した。
行動には府労連・自治労府職も参加して、@調整手当の見直しにあたっては「見直し基準」「指数」「データ」などを含めた抜本的な見直しを行うこと、A大阪府域の実情を十分に考慮した見直しとし、一方的な引き下げを行わないこと、Bすべての関係者との合意を前提とした見直しとすること、などを訴えた。
2月18日の公務員連絡会と人事院の交渉では、抜本的見直しは引き続き協議としたが、人事院は「民間賃金指数」重視の従来の姿勢を変えていない。
府人事委員会への要請で府労連植本書記長は「職員の定昇延伸や特昇停止など、給与抑制措置が実施されているなかで、生活給としての調整手当が下がることは職員の生活に重大な影響がでる。特段の配慮をお願いしたい」と訴えた。
今堀人事委員長は「要請の主旨をふまえ、今後の国の動向など見極めて適切に対処したい」と答えた。
連合大阪官公連は3月9日に上京団を組織して、人事院に大阪の実情を訴えるなど、調整手当見直しについて積極的な取り組みを行っている。
調手見直しに強い行動
3月9日、連合大阪官公労組連絡会は、人事院に対して大阪の実情をぶつけ、一方的見直しを阻止するため構成組織から80人(自治労府職からは10人)を超える上京団を組織し、直接、人事院交渉を行った。
交渉の前段の意思統一会議では、公務員連絡会の岩岬事務局長から、調整手当見直し交渉・協議の現状報告を受け、交渉に臨んだ。
交渉では、各構成組織からの参加者が、大阪府域における特殊性を訴えるとともに、人事院が示している見直し基準の矛盾点を追及、抜本的な見直しを求めた。人事院は、現行の調整手当制度の中での見直しに固執したが、府域が一体の生活圏・経済圏・通勤圏であるという特殊性については認識を示し、生活への配慮も含め十分検討し、話し合いの機会をもつことを確認した。
人事院での交渉中、支援行動として参加した組合員は、寒風吹きすさぶ人事院前でシュプレヒコールを上げ交渉支援を行った。また、決意表明では府労連を代表して自治労府職・社会保険支部の下川青年部長から、自分自身の勤務地、住所などの具体例を示しながら、大阪府域の一体性を力強く訴えた。
調整手当問題について公務員連絡会は、3月中旬まで各府県の上京団と人事院の交渉を積み重ね、各地域の実情を反映させる努力を行うとしている。また、具体的地域名が示される予定の4月以降は、各構成組織の書記長で構成する「調整手当対策委員会」と人事院給与局長交渉を配置しながら、中央集会・上京行動を展開することを提起している。
自治労府職もこれら一連の取り組みに積極的に参加し、調整手当の一方的切り下げを阻止する取り組みを進める。
連合大阪官公労組連絡会上京行動
人事院 「大阪の特殊性を認識し協議の場を設定する」と確認
自治労団体生命共済不正請求事件
刑事訴訟で有罪判決
大阪地裁
懲役3年・執行猶予4年
「その動機には、なんら酌量の余地ない」と断定 委員長お詫びへ
自治労団体生命共済不正請求の刑事訴訟が3月6日大阪地裁で行われ、懲役3年執行猶予4年の有罪判決がなされました。
被告弁護側はこの間の公判で、民事裁判(損害賠償請求)では自宅や保有している財産を処分して賠償金にあてることによる和解を主張・追求し、刑事裁判については起訴事実について認め、情状を訴える(損害額の補てん、反省、事件の背景事情)法廷戦術に出てきました。また、不正請求を行うきっかけやその使途について「組合ぐるみ」を印象づける主張を展開し、自己の犯罪についての情状を訴えてきました。
しかし、検察官の求刑内容でも「自己の株取引のため」と糾弾を受け、判決でも「横領金の穴埋めとか、利益を当て込んだ株式取引を行う資金とするために、本件各犯行におよんでいるわけで、その動機には、なんら、酌量の余地がない」とまで断定されており、この間、被告人が法廷の内外で主張してきたことが全く信用できないことが明らかになりました。
3/17臨時大会で報告
自治労府職は3月17日に開く第81回臨時大会で、昨年の定期大会以降の報告を行うとともに、できる限り早い時期にこの間の報告を取りまとめたものを明らかにしたいと考えています。
青年部スキーツアー・志賀高原いっぱいに大歓声
2月24日午後8時すぎ、1日の仕事を終えた参加者がスキーやスノーボードを手に集まり始めた。
今年は府労連闘争で共に闘う府水労からも参加者を迎え、合同イベントとなったスキーツアー、参加者を乗せたツアーバスは大勢の見送りを受けながら、志賀高原に向けて出発。
車内では実行委員の紹介のあと、早速、ツアー恒例のリフト券争奪大ゲーム大会が始まり、大当たりの人、罰ゲームを引き当ててがっくりする人など大いに盛り上がり、楽しいひと時となった。
翌朝7時、無事現地に到着。長時間のバス旅行で、疲れ気味の参加者も一面の銀世界を目の前にすれば元気回復。朝食もそこそこにいざゲレンデへ。
参加者の日頃の行いがよいのか絶好のスキー&スノーボード日和で待ちかねたとばかりに滑り始める参加者。毎回好評の初心者講習会も開き、レベルアップをめざす参加者も満足の1日となった。
また2日目には熊の湯・焼額山方面にもツアーバスを走らせ、志賀高原全域で参加者の歓声が響きわたり、雪山を滑り降りる爽快感と楽しさを満喫した。
さらに2日目の夜は、これまたスキーツアー恒例の大交流会を開催。
豪華賞品が当たるビンゴ大会のあと、6チーム対抗でゲームを行い賞品のお土産をしっかりゲット。また、日頃会う機会の少ない他支部・他単組の仲間との交流も深め、にぎやかで楽しい時間を過ごした。最終ゲームは交流会の名物コーナー「第4回 有猿記念」(スキー実行委員会によるビール早飲み勝負)を開催。前年優勝のエルエルダンサー(小田副青年部長)に人気が集中するも、優勝したのは、府水労から初参加のウォータープリーズ(覚道府水労青女部長)がゴール直前で大逆転。見事、栄冠を手にしてあっと言う間にお開きの時間になった。
最終日は少し天気が崩れたものの、元気よくゲレンデへ滑りに行く参加者もいれば、温泉でゆっくり疲れをほぐす参加者など出発までの時間を自由に過ごし、楽しい思い出と心地よい疲れを感じながら、大阪への帰路についた。
最後にこのツアーの開催にあたって数々のご協力をいただいた各支部、分会組合員の皆さん、運営に努力していただいた実行委員会の皆さんに心から感謝いたします。
【青年部・黒田真史】
開島100周年の南大東島へ行く
〜自治労沖縄県職前委員長与座さんの故郷を訪ねて〜 終
商工支部 兼田雅弘
(前号から続く)
◎知られざる
プランテーションの島
南大東島に着いて、まず意外に思うのは、地形が平坦で、北海道のように整然と区画された広大な畑がどこまでも続いていることです。事実、一戸あたりの耕地面積は平均8・8haと全国有数の規模を誇っており、サトウキビとじゃがいものプランテーション農業が行われています。サトウキビは全量政府買い上げとなっており、今年は約10年ぶりの豊作のようでしたが、「沖縄、鹿児島の離島では、サトウキビなしでは島がもたない」という農家の方の話に、改めて離島経済の厳しさを実感しました。
◎釣船は空を飛ぶ
南大東島での最大のレジャーは釣り。マグロ、サワラ、運がよければ200kg級のカジキも釣れるそうです、当日は波が高かったため沖へ出ることができず、岸壁での釣りに変更。それでも魚影は濃く、アジを始め十分な釣果をあげることができました。岸壁の数10メートル沖合いを、小魚を追ってマグロが群れている様子も偶然見ることができました。毎年6月には村主催のトローリング大会も開かれているそうで、大阪方面でもPRをしていただくようお願いしました。
ところで、釣り船に乗るのも簡単には行かないのが、南大東島ならでは。
実は、周囲を断崖絶壁で覆われ、波静かな入り江というものがほとんどないこの島では、船は全て係留されるのではなく、陸上に留置されます。つまり、海への出入りの際には、人も荷物も積んだまま船ごとクレーンで吊り上げられ、空中を飛ぶことになるのです。
◎これはうまい
〜南大東ならではの味〜
・大東寿司…しょう油浸けしたサワラやマグロをのせたすし、・大東そば…沖縄そばだが、沖縄本島でもなかなか味わえないコシのある本物の手打ち麺
どちらも、島の伊佐商店で食べることができます。伊佐さんのこだわりが表れた味は絶品です。
◎人情味あふれる島
人々は本当に親切です。厳しい島での生活にありながら、おおらかで、純粋な人々に出会えたこと、そして、島で1人しかいない大阪出身の宿屋の女主人とも出会い、なつかしい(と感じる程島になじんでしまった)大阪弁を聞けたことは、私にとって貴重な経験となりました。
以前に比べて飛行機も大型化していますので、皆さんも南大東島へ出かけられることをぜひお勧めします。
最後になりましたが、滞在中にお世話になった松川教育長さん、平安山漁協副組合長さん他、島の皆さん、そして、こんな素晴らしい旅の機会を与えていただいた与座沖縄県職前委員長にこの紙面をお借りしてお礼を申し上げます。
商工支部 新産業振興課
兼田 雅弘
自治労府職再建10周年記念各支部対抗軟式野球大会
決勝戦は3月25日(土)泉南サザンスタジアムにて
昨年10月に行われた自治労府職再建10周年記念・各支部対抗軟式野球大会の決勝戦の日程が決まった。順調に勝ち進んだ税務チームと社会保険チームが熱戦を繰り広げる。果たして軍配はどちらに││
【日 時】3月25日(土)
正午プレーボール
【場 所】「サザンスタジアム」泉南市樽井(南海本線樽井駅下車徒歩10分)
【雨天時】翌週末に順延
【予備日】4月1日(土)
午前10時プレーボール
◎観客席完備のきれいな球場です。各支部の応援団、観戦の皆さん大歓迎。近所には「サザンビーチ」や「りんくうパパラ」があり、「関空」へも足が伸ばせます。野球観戦と近隣で遊んで帰る休日プランはいかが。
日本パラリンピックキャラバン実行委員会
活動支援 年度カレンダーあっせん
日本パラリンピックキャラバン実行委員会は96年10月に設立された非営利活動団体です。96年8月に開催されたアトランタパラリンピックで障害者スポーツに刺激を受けた者達が国際パラリンピック委員会(IPC)会長の了解を得て、日本国内で活動を始めました。活動の目的は障害者と障害者スポーツ並びに文化活動の理解と認識を深め、的確な支援をすることで、障害者スポーツと文化活動の充実と普及と発展を通じた福祉の増進を図り、もって福祉社会の実現に寄与することです。
主に@障害者スポーツの社会への啓発・普及に関する事業A障害者理解・ノーマライゼーションに対する社会への啓発、教育に関する事業を中心としています。具体的には都道府県の小・中・高校を対象として、社会貢献活動やスポーツに取り組む障害者を選抜して共に学校を訪問し、スポーツ実技・講話・交流会を行うキャラバン活動や講演活動を行っています。
この活動運営費は寄付(医療保険福祉財団、日本財団、個人など)・カレンダーの販売により賄われています。
A2版の4月開始の新年度カレンダーです。書き込み欄も大きくとってあります。車椅子テニス、バスケットなど各種スポーツ選手の姿をぜひご覧ください。1部2000円。
問い合わせ/TEL06―6941―0351 企画調整部統計課(内線2336)浜田、または自治労府職教宣部TEL06―6945―4056、日本パラリンピックキャラバン実行委員会 千葉県柏市緑ケ丘8―1―101TEL0471―69―6423まで