機関紙「自治労府職」
2000年5月21日号
府労連夏季闘争スタート 「府労連定期大会」5月26日(金)
府労連は、本年で結成50年。節目の第50回定期大会を5月26日に開き、21世紀に向けた2000年度運動方針を確立する。
6月1日の知事との団体交渉を皮切りに夏季闘争をスタートさせ、府職・従業員9万5000人の生活と権利を守る取り組みを強めていく。
調整手当見直し問題や府当局が今年度試験的実施に踏み切る新人事評価制度など府労連が抱える課題は山積しているが、職場組合員の皆さんの積極的な取り組みの積み上げが、ますます重要になっている。
調整手当問題 府人事委・人事院近畿事務局に切実な要請=官公連=
連合大阪官公労組連絡会は5月15日、調整手当見直し問題で3月に続き、2度目の府人事委員会・人事院近畿事務局への要請行動を行った。行動には府労連・自治労府職も参加して府職員の生活を守る特段の配慮を訴えた。
人事院は見直し基準や地域名を提示しながら、一方的な切り下げは行わず、段階的や激変緩和の意向も示している。一方で、公務員連絡会が指摘する基準値算出方法の矛盾や地域実情の反映などでは意見に沿った回答がなく、特に府域では7市が引き下げ対象になっている。
最終的な見直し案が提示される時期も迫り、現在の提案のまま見直しが強行される事態を回避して、公務員の生活を維持するため、官公連は次の3点を強く要請した。
@地域の中核性、中核都市との一体性、人事管理上の要請など総合的観点から判断すること、A府域の特殊性(経済・通勤・生活圏が同一)を十分踏まえた見直しとすること、B以上の点から、今回提示された7市(堺・岸和田・池田・八尾・寝屋川・東大阪・柏原)の見直し地域を撤回すること。
現場の声を強く訴え
府労連は、府人事委に独自の要請書も手交し、植本書記長が「府域は停滞する経済情勢のなかでも物価が依然高く、特に府の職・従業員は定昇延伸、特昇停止期間中でもあり、手当引き下げは生活維持、人事異動など多くの影響が出ることが必至。府域一律10%支給のこれまでの姿勢を堅持してほしい」と強く訴えた。
今堀人事委員長は「一律支給の姿勢は変わりなく、要請の趣旨ふまえ人事院の動向も見極めて適切に対処したい」と答えた。
人事院近畿事務局への要請でも、自治労府職の永久委員長が「民間賃金指数より、厚生年金標準報酬月額の方が実態に合う指数に成り得る。府域の一体性を重視する立場なら大阪の特殊性を十分加味するよう中央に働きかけてほしい」と具体例をあげて訴えた。
連合大阪官公連・府労連・自治労府職
調整手当改悪阻止に全力
府労連・決起集会で強い行動を決意
調整手当の府域一律10 %支給を堅持して、組合員の生活を守るため、組織の総力をあげて見直しの撤回に向けてガンバロー。
5月16日、府労連は新別館多目的ホールで調整手当切り下げ反対・府労連決起集会を開き、仕事を終えた組合員300人が参加。
あいさつで田渕委員長は「府域の一律支給は人事面からも当然のこと。勤務地で待遇が違うなどという状況は、不都合を生むしかない。一律支給の堅持には府域の率が高い水準にあることが必要。10%の実質賃金カットは断じて許されない。折々で強い取り組みを積み上げていくことを確認したい」と語尾を強めた。
植本書記長から、この間の手当に関する情勢報告と行動提起があり、満場の拍手で確認した。
また、各単組決意表明で自治労府職税務支部の曽野部さんは「大阪市内から東大阪に転勤したばかり。所在地が違うだけで手当に差が出るような見直しには、疑問を感じる。税の職場は統廃合で事務所数が半減した。適切な人員配置、人事異動でより良い税政を進める必要があるなか、その妨げになるような見直しを断じて容認するわけにはいかない。ともにがんばろう」と力強く決意を述べた。
集会では府域一律10%支給を堅持し調整手当の見直しに反対する集会決議も全体の拍手で採択した。
はがき要請行動も
自治労府職は、官公連・府労連のさまざまな取り組みに積極的に参加しながら独自で人事院へのはがき要請行動にも取り組み、各職場組合員から2000通を超えるはがきを集約した。
6月中旬のヤマ場に向けてさらに取り組みを強める。
中央行動
人事院・社保庁にも強い要請
「不当な調整手当の改案は許さない」と5月17日に連合公務員連絡会の中央行動が行われ、自治労府職から19人が参加した。
自治労府職の上京団は、全電通会館ホールで行われた中央集会に参加した。
主催者を代表して全農林の丸山代表委員は「調整手当の改悪は、公務員労働者の生活防衛の観点から断固認めることはできない。見直し地域の該当する皆さんと力を合わせて頑張りたい」と力強く語った。
集会終了後、人事院前に移動して交渉団の支援行動を行い小雨の中、人事院に向かって「調整手当の改悪はするな!人事院は現場の声を聞け!」のシュプレヒコールを力強く行った。
行動の後、国費の参加者16人は、社会保険庁職員課長交渉を行った。
交渉には調整手当見直し地域に指定されている11県から40人が参加し、それぞれの県の実態や調整手当を改悪しないよう、当局の努力を要請した。社会保険庁の片山職員課長は「現場のご苦労は十分認識している。人事院など関係諸団体に誠意をもって要請したい」と語った。
調整手当をめぐる情勢は非常に厳しいが、5月22日には再度、上京団を派遣して、人事院への直接交渉で現場の声をぶつけていく。引き続き自治労府職は、組合院の生活と労働条件を守るため、全力で闘い抜く。
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沖縄平和行進完歩(69・2km)
日常生活分断する軍事施設を実感
基地も核も戦争もない21世紀の世界を、核も基地もない平和な島・沖縄の実現をめざそう――
自治労府職の代表として参加した8人の仲間は、5月12〜14日にかけて沖縄を縦断する西コース(69・2km)を無事に完歩。宜野湾市で開かれた5・15平和とくらしを守る県民総決起大会に合流し、反戦平和、基地のない沖縄を県民とともに力強く訴えた。
組合員の皆さんの平和連帯カンパへのご協力ありがとうございました。
新制作座創立50周年記念公演・上演回数1万回を超える名作
この作品は愛のしずく。人々の心から心へ、ぽとりと落ちては拡がり、また落ちては拡がる愛のしずくの詩なのです。
真山 美保(作・演出)
主人公は孤児で家もなく橋の下に寝る。髪はボウボウ、着物はボロボロ、体は泥だらけ。村の子どもたちから「醜い、汚い、泥かぶら」とイジメられ続ける。でも『泥かぶら』は強い子で、心がやさしく、みんなと遊びたくて、寂しくて仕方がない。
そんな『泥かぶら』が、人買いに連れて行かれる村の娘の身代わりを申し出て村人を驚かせる。それから恐ろしい人買いとの不思議な旅がはじまった││
【開演時間】
6月20日(火)5時30分
6月21日(水)5時30分
6月22日(木)5時30分
6月23日(金)1時00分
5時30分
【会場】大阪厚生年金会館芸術ホール
【主催】新制作座文化センター
【後援】大阪府・大阪府教育委員会・大阪市・大阪市教育委員会・連合大阪ほか
【前売券】
一等席 13000円
二等席 12000円
三等席 10000円
学生席 5000円
自治労スポーツ大会軟式野球大阪府予選
社会保険チーム勝利ならず
晴天の沢之町公園野球場で自治労スポーツ大会軟式野球大阪府予選が行われ、自治労府職からは3月の単組大会で優勝した社会保険チームが参戦した。
1回戦は3年連続の因縁対決となった強豪、自治労寝屋川市職との対戦。
後攻の社保はエース石川投手が登板したが、初回に制球が乱れ、エラーなどで1点を先制されたあと、4番打者に痛恨の3ランホームランを浴び、3点を追加された。その後はダブルプレーでピンチを切り抜け、反撃が期待された。
2回裏2アウトから6番清田選手がセンターオーバーの2塁打を放ったが得点に結びつかず。3回には、リリーフで川村投手を送り出したが、4回に強打者の4番、5番に連打を浴び3点を追加された。
次年度大会に向けて
相手投手の好投と手堅い守備に抑えられ、日頃の力が発揮できなかった社保打線だったが、今後の活躍を期待したい。